Category Archives: 5. 趣味・プライベート

「あなたの選択は正しいのか?」と問われ続ける3歳児

少し前に話題になっていた上田大使のシャラップ発言を今さらながらYouTubeで見ました。

内容は知ってたのに、一瞬背筋が凍った。 あちゃーーー、これ公の場で、この立場の人がやっちゃったんだ・・・
とりわけ感情を表に現すことを恥じるイギリスでは、いい年をした大人が他の大人を怒鳴るのは、ほとんど見ることはない光景です。 駅でこういう人を見かけても凍るのに、さぞかし同席していた委員の方々は凍り付いたことでしょう。

もうひとつビデオを見て背筋が凍った理由があります。
まるで長男(現在3歳4ヵ月)を怒鳴ってる私ではないか・・・
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新しい家族のカタチ

nuclear_family少し前にThe Economistで面白い記事があったので紹介。
ひと昔前のアメリカ映画に出てくるような核家族、会社員のパパと専業主婦のママに子どもが2人という家族のモデルが崩壊し、このような家族は全世帯の中で少数派になった、と言われて久しいですが、イギリスでもだいぶ前から崩れています。
離婚率は上昇し、婚外子の割合は5割にまで上昇、そして出生率は低下し続けていました、ごく最近までは。

ところが、数十年続いてきたこの傾向に歯止めがかかり、新しい家族のカタチ、それも以前の均質的な核家族の形とは違った3種類のモデルが見えてきた、という記事です(The Economist: The post-nuclear age)。
以前、『カリフォルニアを見よ』というエントリーで

世界を変えるような大きな時流(メタ・トレンド)ってまずアメリカのカリフォルニアで発生して、それがすごいスピードで打たれて叩かれてテストされて、こなれたり改善したりローカライズされて、世界の中でも時流が回ってくるのが早い場所から順にぐるーっと回ってくる

と書きましたが、技術のトレンドではなくDemographics(人口動態)であれば、世界の先進都市では同時的に同じような傾向が出てきます。 このThe Economistの記事はイギリスの家族の形の変化として書かれていますが、先進国はどこもこういう傾向が出てきているのでは、という点でとても面白かったです。
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ナメクジ屋敷

以前『国の価値観と個人の価値観』というエントリーで、シンガポールからロンドンに引っ越してきた理由として

言論の自由・法治国家の自由民主主義であること、など「本質的なこと」が子どもを育てるのには大事

と書いたのですが、前言撤回しようかというほど弱気な最近の私。

2ヵ月前に移り住んだ我が家は築120年のボロ屋なのですが(→『築120年の家を買いました』)、間取りが昔のままでバスルームが1階の一番奥、キッチンを通り抜けた奥という変な場所にあります(下水設備が未発達だった昔は一番奥にバスルームをつくり家の裏を流れている下水道にそのままつないでいたため)。
いつも通り、夜中にトイレで目が覚めキッチンを通り抜けてバスルームに行こうとしたとき、冷たくぬるっとした変な感触のものを踏みました。

んんんんん???
晩ご飯に食べたショートパスタが床に落ちてるのかな? それにしてもこのぬるっとした感触は何?
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頭にイメージを描く

このブログのトップに使っている写真、誰だろう???と思ってた方はいるでしょうか?

iStockphotoで買ったイメージ写真なので知り合いではありません。 家族で海岸を散歩するという毎日を自分の頭に焼き付けるための写真(ママである女性が妙にセクシーですが、これは私のセルフイメージではなく、男の子2人の写真を探したらこれしかありませんでした。 ストックフォトって一男一女みたいなトラディショナルなイメージしかないのです・・・)。 ポイントは「旅行に行った場所で」ではなく、「毎日家族で散歩する」、つまり海に近いところに住み散歩する時間があることも意味しています。

昨日の『理想の1日』とも共通していますが、自分の頭の中にビジュアルイメージを描くことはそこに近づくために大切だと思います。 アスリートやモデル・俳優などは日常的にやっていますよね。
で、海岸を散歩する毎日をあきらめたわけではないのですが、今の散歩/ランニングコースがこれ。

Thames1

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ご飯茶碗がアクセサリー入れに見えた

rice bowl子どもがいるといくら整理しても物が増えて増えて困ります。 もうすぐ引っ越すので、キッチンで食器類を眺めていたときに、ふと私がひとり暮らしをしていた頃から持っていた湯呑みとご飯茶碗のセットにピン(!)と閃きました。 10年以上前に京都伊勢丹の食器売場で買った花柄のセット、数ヵ国に渡る引っ越しでも捨てられなかったのですが、結婚してからさっぱり出番がなくなっていたのです。

日本の食卓では、家族全員がマイご飯茶碗、マイ湯呑み、マイお箸を持っているのが普通だと思います(私の実家はそうでした)。 一方、西洋ではマイディナープレート、マイグラス、マイフォークなどはありません。 例えばお皿ひとつとっても同じ種類で揃えるか(セットで買うと通常6個で1セット)バラで買うかはともかく特定の家族の一員に属していません(もちろん子ども用食器はあります)。 我が家の和食器もそれに習って同じ物を複数Maduで購入して日常的にはそれを使用しているので、私のひとり暮らし時代のマイ食器は出番がなかったのでした。
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夢さえ追えない時代

結婚5周年に夫とミュージカル“A Chorus Line”(コーラスライン)を見に行ってきました(今日のブログのBGMはこちら)。
ミュージカル好きの母の影響で私は幼少の頃から舞台や映画でミュージカルを観ていました(ブログにもちょこっと書いてます→“CATS”“Mamma Mia!”“Dirty Dancing”)。 ”A Chorus Line”は大好きなミュージカルのひとつで映画でしか観たことがなかったのですが、ロンドン公演がリバイバルしたのです!
水曜のマチネという時間帯ゆえ(乳幼児を抱えた私たちは夜や週末の公演は断念)、アニバーサリーだというのにリタイアしたベビーブーマー達(日本的に言うと「団塊の世代」)と観光客に囲まれての鑑賞。 期待していたダンスはもちろん良かったんだけど、ストーリーに・・・泣いた。

舞台は1970年代のニューヨーク、ブロードウェイ。 コーラスダンサーを選ぶオーディション最終選考に残った17人の若者が、演出家ザックにうながされて、ひとりひとりのライフストーリーを語り始める、というシンプルな筋書き。 スターダンサーの後ろで踊るコーラスダンサーは無名の存在、明日どうなるかわからない不安と戦いながらオーディションに自分の夢を賭けるダンサーたち。 ショービジネスの熾烈な競争の中で夢を追いかけるひとりひとりにスポットライトを当てながら最後には選ばれる者と落とされる者に分かれ、選ばれた個性溢れる彼らが演じるのは個性なきコーラスダンサー。 ・・・という実にビタースウィート(ほろ苦い)な展開。
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芸術家は努力でなれる?

『世界のMurakami』というエントリーを書いてから1年半、遅すぎるにも程がありますが、ようやく『芸術起業論』を読みました。 だって、日本のAmazonの海外配送料高いんだもの・・・(涙)

内容はある程度、日経ビジネス(世界で戦うための『芸術起業論』)や東洋経済(新世代リーダーの条件)などで想像がついていましたが、いやーーー、面白かったです。
「海外在住日本人としてのアウェーでの戦い方」、「現代アートの見方」、いろいろな読み方ができますが、「戦略とマーケティングで(言い換えると”努力”で)世界最高峰レベルの芸術家になれる」という強烈なメッセージが今までの一般常識を翻す本。

私はここ数年、左脳系(テクノロジー投資&事業開発・MBAホルダー)から右脳系(建築インテリアデザイナー)への転身中なのですが、決心したとき「アーティストにはなれないけど、デザイナーにはなれるかも」と思っていました。 理由は、デザイナーはクライアントの問題をデザインで解決することが仕事であり、そういう意味ではビジネス系の仕事と根本的に一緒、対してアーティストは圧倒的な才能がないとなれなさそうだったから。
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Slow Dance

次男が7ヵ月になり、ナーサリー(保育園)に通い始めました。 通い始めてすぐにお約束通りバイ菌をもらい1週間も高熱と嘔吐が続いて私も次男もふらふらでしたが、今週からナーサリーに復帰。 家族の新しい日常が始まりました。

魔の2歳(Terrible Twos)満開のまま突っ走ってきた長男はもうすぐ3歳(→『一生忘れたくない瞬間リスト』)。 まるで憑き物でも落ちたかのように癇癪が減りました。 いやー、あれは何だったんだろう?(苦笑)

長男が産まれる前に『人生をスローダウンする – 1』『 – 2』なんてエントリーを書いておきながら、ついつい予定をいっぱい入れ過ぎてスローダウンするのが苦手な私。 小さい頃、母親にはいつも急かされてた記憶がありますが、ふと振り返ってみると長男に1分に5回くらい「早くして」と言っている自分に気づきます。

そんな訳で今日は”Slow Dance”という詩をご紹介(出典はこちら、訳はこちらから)。
難しいよねー、スローダウンするの、わかってます。 でもやらなきゃいけないの。
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ポルトガルでのシュールな1日

Algarve map年末年始は南ポルトガルのAlgarveという地方に行ってきました(右の地図はWikipediaより、より詳細な地図はポルトガル観光局のサイトをどうぞ)。 日本では馴染みのない地方かもしれませんが、大西洋と地中海に面するこの地方、海辺にはお隣のスペイン、コスタ・デル・ソル(太陽海岸)並のリゾート・マンションが立ち並び、イギリス人・ドイツ人を初めとする北ヨーロッパ人で賑わうリゾート地です。 夏はビーチ、冬はゴルフが人気で、年末年始も海辺の町には北ヨーロッパの観光客が多く訪れていました(2012年には「ヨーロッパ一のビーチ」に選ばれています→Tourism : Portugal Top of the list at World Travel Awards 2012)。

私たちは、Algarveの玄関口Faro(ロンドンからは直行便就航)から内陸へ車で30分、農家の古い納屋を改装したセルフ・ケータリングの宿に泊まり毎日周辺の見どころを訪ねました。 海辺の漁村で食べる魚介類の新鮮さはヨーロッパ一、(ロンドンではままならない)毎日シーフード三昧していたのですが、内陸部の土地のものも食べてみたいなあ、と観光パンフレットを頼りに出かけました。

Louleという郡のSalir区が作成したと思われる小さなパンフレットには、”places of interest”(見どころ)として、チョリソー・チーズ・蜂蜜・藤製品など、生産農家・工芸家の場所が詳しく地図に載っています。 たくさんあるので、町の観光案内所にお勧めなどアドバイスを聞こうと行きました。
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Interrupting Interruption

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
年末年始は10日間、家族で南ポルトガルに休暇で行ってきました。

子どもがまだ5ヵ月と2歳9ヵ月なので「普段の週末でも疲れるのに10日間もどうするんだ?」と行く前は不安でしたが、10日間行ってよかったです。 次男が産まれて以来初めてリラックスすることができました。

以前、英テレグラフ紙の記事で「イギリス人はホリデーに出かけて4日目にようやく仕事からスイッチオフして日々のストレスを癒すことができる。 1週間の休暇だと2, 3日しかリラックスすることができない」とありました(→The Telegraph : Week long break gives just three days rest because it takes four days to switch off)。 まさにその通り、10日間同じ場所で過ごして(子どもと一緒だと移動がとにかく疲れるので)、ようやく心からリラックスすることができました。

我が家では、休暇中に仕事をすることはもちろんのこと、メール・インターネット・携帯・テレビ一切禁止です。 携帯電話は基本的にオフ(休暇中の目的以外では使用しない)。 ニュースも見ないので、世界で何が起きているかも知らない。 一緒に休暇を過ごしている目の前にいる相手と、その場・その瞬間の時間を楽しむことから気を逸らすことは必要ないという考え。
私が20代でバックパッカーだった頃(→『バックパッカー時代も悪くない』)は、旅に出た瞬間から日常からスイッチオフすることは簡単だったのですが、最近の敵はスマホ。 休暇だけではなく趣味でも仕事でも、何かをしながら数十分おきにスマホをいじる生活では、目の前の仕事・人に100%向き合っておらず、クオリティの高い仕事やクオリティの高い時間にはならないとつくづく思います(関連エントリー:『Zappingする世代』)。
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