Author Archives: la dolce vita

95%のおもちゃはいらない。

我が家の子どもたちは・・・というより、現代のイギリスっ子は本当にたくさんのおもちゃをもらいます。
私は実は子どものためにおもちゃを買ったことがほとんどないのですが、買わない方針とかは一切なく、余りにももらいすぎるので買う必要性がないためです。

日本もそうだと思いますが、子どもがおもちゃをもらうタイミングは大きく年に2回。
1. クリスマス
2. 誕生日

私が小さい頃、25日の朝起きると枕元にサンタさんからのプレゼントが置いてありました。 自分が欲しかったものかどうかは別として、だいたいは1つ、多くて2つ。
それに比べて、こちらはこれです(M&S広告より)。

ツリーの下に大量にプレゼントを置きます。 ひとりの子どもがいくつもいくつももらうのです。 我が家の場合、毎年、義母が大量に孫用のプレゼントを送付してきます。
Continue reading


学校でもMBAでも教えてくれなかったこと

前回の長男がチビ鉄になった記事がハフポストに転載されバズったおかげで、たくさんのおススメや励ましを頂きました。 何とおさがりのプラレールを譲ってくださる人まで現れ(!)、彼の鉄道ライフはとても充実しそうです。 ありがとうございます。

最近ブログの更新が疎かだったのは仕事に没頭しているからなのですが、つくづく「ああ、私は職人気質だったんだ」と思います。 というのも、デザインビジネスはサービス業で人件費が最大のコスト、プロジェクトのフィーが決まっている場合、当初見積もったよりも長く時間がかかれば利益に響きます(デザイン業のビジネスモデルを以前こちらに書いています)。 当然、経営判断的には見積もった時間内に納めるべきなのですが、どうしても「もう少し時間をかければ、いいデザインになる」場合、かけるべき以上の時間をかけてしまうからです。

30代後半で私がようやく気づいたことは、大事なことは「どの業界にいるか」「何をするか」では全くない。 むしろひとりでコツコツやって個人として成長し、技術を熟練させていくことに喜びを感じるのか、他人をサポートして育てていくことにやりがいを感じるのか、大勢の人に影響を与え自分の力の実感を得ることが大事なのか・・・、といったこと。
いや、それよりも好きな場所で好きな人と自由に生きていられるのであれば別に何をしていても幸せと思うタイプの人間なのか・・・(私はそういうタイプです→『「どこ」で「誰」と「どのように」生きるのか』

就職活動の時、「自己分析」ってさせられましたよね? MBAでもMyers-Briggs(MBTI)という性格テストっぽいものをさせられました。 でも小1時間程度で終わる「自己分析」や「性格テスト」で「はい、あなたは◯◯タイプです」って結果が出てすぐに腑に落ちて進路の参考になりましたか?
Continue reading


日本語教室に行くのを止めたら1年後こうなりました。

現在8歳、日本の学齢で小学3年生にあたる長男が、週1回、土曜の午前中に通っていた日本語教室に行くのをやめたい、と宣言してから1年が経とうとしています。 理由は同じ時間帯にある地元のサッカークラブの練習に参加したいため。
あの時、私は軽く・・・というよりかなりショックでした。 このまま彼は日本語の読み書きを忘れてしまうのだろうか?と。
(このあたりの経緯をご存知ない方は下の三部作を先に読んで頂くと、スムーズです)
『Google翻訳イヤホンが投げかける答えのない問い』
『Google翻訳イヤホンが示す二極化する未来』
『キミたちはいつ日本人になるチャンスを失うのだろうか?』

ロンドンの日本語教室で国語の教科書を基に勉強を始めてからわずか2年弱、小学2年の3学期(今年の1月)に行くのを止めてしまった長男。 止めたタイミングと時を同じくして去年の年末年始に私たちは日本に一時帰国していました。 その一時帰国中に、彼が見事に、完全に、はまってしまった物があります。

それがこれ。
tetsuo1
Continue reading


英セレブデザイナーに並んで特集されました

今日は宣伝です。

7月下旬に発売された雑誌『RSVP 第22号 モダンブリティッシュインテリア』の「英国で出会う本物のインテリアデザイン」というコーナーで多数の受賞歴がある英国のセレブデザイナー達に混じって自宅を取り上げて頂きました。
そのうちの1人はホテル・オークラ客室のデザインもしたことがあるStephen Ryanです。 彼の自宅訪問記はこちら→『伝説のホテルオークラのデザイナーのお宅訪問記 – 1』『 – 2』

他の皆さんもすごい自宅でプレミアリーグプレーヤーに混じってしまった高校サッカー児感が満載ですが、3人の子どもの成長に合わせた「現実的な」工夫をたくさん取材して頂きました。 イギリスと言えばいまだに重厚なヴィクトリア調か可愛いコッツウォルズ系という固定観念を持っている方にぜひ読んで頂き、自由な空気と「身の回りの環境を整えることへの執念」みたいなものを感じて頂けると嬉しいです。
Amazonで購入できます。

Continue reading


「グローバルエリート」を下りた男たち

先日、ロンドン郊外に住むビジネススクール同級生宅で開かれたバーベキューに行ってきました。 大人20人+子供20人ほど集まった私たちはフランスのビジネススクールINSEAD 2004年卒、40代前半で子供の年齢は0歳から12歳まで。 国籍は多様性に富むINSEADらしく、イギリス人はもちろんフランス・イタリア・スペイン・オランダ・ドイツ・アメリカ・オーストラリア・ブラジル・中国・日本などなど。

20代後半だった卒業直後は戦略コンサル、投資銀行を2大就職先とし(2008年の金融危機前なので・・・)、鼻息荒くマッチョなポストMBAキャリアで文字通り世界中を飛び回っていたのですが、まず出産適齢期のタイムリミットがある女性陣が続々と下り・・・ 卒業14年目となる今年会うと男性陣もほぼ全員「グローバルエリート」路線から下りていました(*1)。 起業してエグジットした、ベンチャーキャピタルで当てた、というアーリーリタイア系はいなくて、戦略コンサルや投資銀行、PE(プライベートエクイティ)・キャピタルマネジメントなどから大企業のシニアポジションを経て独立した人が多かったです。
*1・・・「グローバルエリート」という英語はなく、当の本人たちも別に「自分はグローバルエリートだ!」と思っていないと思いますが、東洋経済の連載『グローバルエリートは見た!』で使われていた表現を便宜上使用しています。
Continue reading


無名の私が2年で雑誌の表紙に載ってわかったこと

Facebookで回ってきた『僕がサンフランシスコで起業した理由』がバツグンに熱くて面白かったです。
Ramen Heroというデリバリーラーメンベンチャーをやっている彼がKiyoさんというメンターからもらっているアドバイスが実に本質的で琴線に触れる。 私は起業家ではないけれど、自分のビジネスを持ってから数年で気づいたことを少し違った角度からまとめておこうと思います。 これを読んだ誰かの背中を押せれば嬉しいです。

以前から書いていますが、私が「もはやMBAの世界ではない」と気づいたのがMBA真っ最中の2004年、ビジネス系からクリエイティブ系に転換したのが2011年、フリーランサーとして他事務所のために働く形態から自分のビジネスとしてプロジェクトを請け始めたのは2015年です。
デザイン事務所なのでポートフォリオのひとつとして改装した自宅が去年後半から英米メディアに出始めて今月(4月)には英雑誌2誌の表紙になりました(写真はうち一誌の表紙)。 その月刊誌の中で12ページと最も大きな誌面を割いて特集され、来月には業界では英最大購読者数を誇る雑誌が撮影・取材に来るらしいです。

Continue reading


これからのモノづくりに必要な思考法を学ぶ授業

なにこれ? 私がこの授業受けたい。

というのが、まず頭に浮かんできた偽らざる感想でした。
次に、浮かんできたのが、

私が授業受けられないなら、子どもに受けさせたい。

こんな授業の選択肢がある東工大の学生が羨ましかったし、こんな教育を受けた若い世代が社会に出て何をつくるのかが本当に楽しみになりました。

『エンジニアのためのデザイン思考入門』で知った東京工業大学の「エンジニアリングデザインプロジェクト(以下、EDP)」という名のプロジェクト型学習の話です(Kindle版はこちら)。 共著者の坂本啓氏(東工大准教授)は高校時代の同級生(献本御礼)。 「エンジニアのための〜」という題が付いているのでエンジニアではない私はすぐ食指が動かなかったのですが、読むのにエンジニアである必要は全くありません。 むしろ営業でも企画でも生産管理でもデザイナーでも職種を問わず「モノが売れなくなったと言われている時代のモノづくり」に少しでも思いを馳せたことがある人は楽しく読めて、仕事に使えるヒントが得られるのではないかと思います。
Continue reading


独立してから最初の3年間でやった間違い5つ

私がMBAを取ってバリキャリへの道を歩みかけていたにも関わらず、潔くそのキャリアから下りて全く異なる畑のデザイナーに転身し海外でビジネスを興したという背景もあるのでしょう・・・(*1) キャリア系の職種の人から「私もデザイナー(もしくは類似職種)にチェンジしたいんだけど、海外で本当にやっていけるのか・・・」というような相談をちらほら受けます。
*1・・・背景はこちら→『MBAを出た後デザイナーになった理由』

「やっていけるのか」なんて人に聞いてわかるものではないし、「やるべきかどうか」は自分の人生で最も重要な人以外に相談するのは無駄です。 私は夫にしか相談しませんでした(*2)。
*2・・・それでもキャリア相談したい方はこちら→『キャリアアドバイスになってないアドバイス』

そう言ってしまうと身も蓋もないし、独立してからたくさん失敗したので、誰かの参考になるかもしれないその失敗を書き留めておきます。 かなり恥をさらしているので、同業の人は読まないでくださいね(笑)。
Continue reading


「コンプレックス」と「多様性」のあいまいな関係

だって私、背が高い金髪のイギリス人じゃないもの。

去年の暮れ、聞いたこの言葉に耳を疑った。
言葉の主は、イギリスのインテリアデザイン業界の重鎮・・・と言っては失礼だが、業界団体会長を務め、雑誌記事の執筆・展示会のトークゲスト、など引く手あまた、ロンドンで最も成功しているインテリアデザイナーのひとりAのセリフである。 オーストラリア出身で小柄なブルネット(茶髪)のおかっぱ頭、50代後半(?)でミニスカートを履きこなし、いつも明るく朗らかで誰とも分け隔てなくフレンドリーに接する彼女のファンは多く、私もそのファンのひとりだ。 あるディナーで彼女の席の隣になった時に、若くしてロンドンにやってきて業界経験なしにデザインビジネスを始めた当初は苦労したことを語ってくれた。 その時に出てきたのが冒頭のセリフで、その後こう続けた。

オーストラリアから出てきたカントリーガールだし。

Continue reading


会ってすぐ鬼ごっこをする、という交流の仕方

年末年始と日本で古い友人とキャッチアップしました。 みんな子どもが幼稚園から小学校高学年くらいの年になったので、子ども同士がわちゃわちゃと遊ぶ様子を、二十年来の友人と笑いながら眺めるというのが何よりも楽しかったです。

大学の同級生たちと京都でお昼に集まった時、貸し切りレストランで小学生男子4人をひとつのテーブルに集めてみました。 ところが、小学生男子って初対面だと(一年半前にも会っているので初対面ではないけど本人たちの感覚だと初対面に近い)、同じテーブルに座っても、
「はじめまして。 僕は○○に住んでいる□年生の△△ XXです。」
とひと通り自己紹介して、
「君の好きな電車は何?」
と当たり障りのない世間話を始めたりはしないんですね・・・
全員、持参した漫画や本を読みふけって沈黙。 同じテーブルの相手を意識はしているんだろうけど、交流は皆無。 もう少し大人っぽく振る舞おうよーーー

ランチを終えて外に出て、サッカーや鬼ごっこを始める。 するとようやく会話を始め(「ジャンケンポン!」とかなので会話に入らないか・・・)、笑顔が出る。 ケイドロやダルマさんが転んだ、など弟や妹もできる遊びを1時間して帰る頃にはすっかり仲良くなっていました。 でもたぶんお互いの名前はよく把握していない、大事なのは名前や肩書きじゃなくて、「こいつは遊べるやつかどうか」のみ。
Continue reading