Author Archives: la dolce vita

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た

本田直之さんがFacebook上で絶賛されていたので、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(原題:”Where to Invade Next”、”オフィシャルサイトはこちら)を観ました。 マイケル・ムーアは結構好きで、このブログでもちょこちょこ書いているのですが(*1)、これは完全に見落としていました。
*1・・・『待ってました!『キャピタリズム』』

この映画は自分の国を世界一だと盲目的に信じていて外国のことに興味のないアメリカ人に対して、「いやいや、他の国から学べることがこんなにあるんだよ。 アメリカン・ドリームとか言ってるのはアメリカだけだから」とわかりやすく教えてあげる映画です。 エッセンスは映画評論家の町山智浩さんのまとめ(→こちら

「国が強くなればいい。国が金持ちになればいい。GDPがいちばんになればいい」って思っているけど、そうじゃなくて、「一人ひとりの国民が幸せかどうか」で国の良し悪しは判断されるべきじゃないか?っていう映画

に集約されますが、さらに詳しい内容は町山さんの評論や吉川圭三さんの『人間を幸せにしないアメリカというシステム。〜『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観て〜』を読んでください。

で、これは他のムーアの映画と同じくアメリカ人を対象としたドキュメンタリーなのですが、イギリスに住んでいる私にはイギリスへの(そして、ある側面では日本への)アンチテーゼとしても受け取れました。
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クソったれ罪悪感妖精

長男の仲のいい友人はお父さんが専業主夫で学校の送迎や家事をこなし、お母さんが一家の大黒柱としてフルタイムで働いています。 なのでいつも学校の送迎でお母さんと顔を合わせることはないのですが、たまたまお互い仕事に行く途中に駅で会ったので電車で雑談をしました。 そこで印象的だったのが、「良い母親じゃないんじゃないか?」といつも罪悪感にかられているので、週末は家事や育児を一手に引き受けているという話。

ワーキングマザーって、というか有職・無職を問わず母親という人種は、子どもの数や国籍、収入の多寡を問わず、いつもどこか罪悪感を抱えてますよね。 今日は私が唯一読む子育てブログ“Hurrah For Gin”(というかマンガ、英語です)から”The Shitty Guilt Fairy”という、とっても素敵な記事を紹介します。
原文はこちら
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Learning to unlearn

今年は私にとって記念すべき年です。
2008年にこのブログを始めたのは結婚してシンガポールに引っ越したのがきっかけでしたが、それ以前は新卒で某総合商社に就職したのを皮切りに日本の大企業3社で合計9年間働きました(1年間のMBA留学を挟む)。 2017年の今年は日本でフルタイム社員として働くのを辞めてからちょうど9年。 大企業でフルタイムで働いた期間と同じだけの年月を経たことになります。
その9年間の間に2度の海外引っ越し(シンガポール→ロンドン)、3度の妊娠・出産、1年間の通学でインテリアデザインのディプロマを取得、キャリアチェンジ、子育てをしながらフリーランスをした後、自分の建築インテリアデザイン事務所を立ち上げて3年目・・・とイベント盛り沢山の中、ひたすら今の自分のライフステージに合った働き方を見つけようともがいてきました。  9年経った今あらためて、社会に出て最初の9年間で染み付いた習慣・常識・思考のクセというものは、なかなか落とせないものだなー、としみじみと思います。

9年の中で、すぐ落とせた垢、なかなか落とせなかった垢をまとめてみました。
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どこかで見た地図

Facebook眺めてたら、ふらーっと流れてきたこの地図。

???

この見たことありそうで、なさそうなこれは??? いったい何?
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ポスト真実の世界で読む本

“Post Truth”(ポスト真実)が2016年の言葉だと発表されたのは年末でしたが(*1)、過去1週間は一流メディアのトップページまでが偽ニュースにハッキングされてしまったかと見まがうようなニュースが続いて引いています。
*1・・・The Guardian: ‘Post-truth’ named word of the year by Oxford Dictionaries
土曜のBBCトップページの見出し写真3つは順に、
– トランプ米大統領がムスリム7ヵ国の入国禁止を発表してるとこ
– メイ英首相がトルコのエルドアン大統領と握手してるとこ
– 科学者たちが世界の「終末時計」は終末に30秒近づいたと発表してるとこ
の3つだったので(スクリーンショットとればよかった・・・)、いはやは何のジョークかと思いました。 ジョークじゃないのが更に恐ろしいのですが・・・

大手メディア(新聞やテレビ)を信じずにFacebookのニュースシェアやブログを主なニュース源とする人たちが、本を読まない候補(*2)を大統領に選び、人種差別主義者で反ユダヤのAlt-Right(アルト・ライト)の側近が彼を支える(*3)、というすごいまさに「ポスト真実」な世界が現実に起きています。
*2・・・The Washington Post: Donald Trump doesn’t read much. Being president probably wouldn’t change that.
*3・・・The Atlantic: Trump Gives Stephen Bannon Access to the National Security Council

世界で最も影響力のある役職に就く人が本を読まず、気に入らない人をTwitterで罵倒する、って目眩がするのですが、今日は長い間更新が滞っていたBOOKSページを更新しました、というお知らせです。
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フロー体験 – 喜びの現象学

大変遅ればせながら明けましておめでとうございます。

年末年始は夫の実家メルボルンで過ごしました。 子ども3人のあり余るエネルギーを何とかしつつ(*1)、普段まとめて時間が取れずに読めないような本を2冊完読できました! 本当はもっと読みたかったけど、さすがに夫婦2人揃って読書に没頭し、子ども3人を義母に任せっぱなしなのも申し訳ない状況になったので2冊であきらめました。
*1・・・子どもが小さい頃は旅行は暖かいところに限ります、いや、ほんと。 参照:『子連れバカンスを劇的にラクにするTips』

そのうち1冊が『Flow: The Psychology of Optimal Experience』(邦訳:『フロー体験 喜びの現象学』)です。 我が家は子どもにスマホもiPadも触らせず、家にはテレビもありません(*2)。 家ではそれが当たり前なのでいいのですが、ドア to ドア30時間以上のロンドン ⇄ メルボルンの旅路は、なかなか大変でした。
*2・・・参照:『Google幹部の子どもが通う学校』『完全ローテク育児 – 1』『- 2』
私がこの方針を貫いているのは、ひと言で言って、子どもに何かひとつのことに没頭できる、集中できる人間になって欲しいからです。 その現象を心理学用語で「フロー体験」と呼ぶことは知っていました。 その原著は未読でずっと気になっていましたが、ようやく読むことができました。 初版が1990年代でもはや古典の領域ですが、スマホやタブレットなどテクノロジーによる絶え間ない中断が入る現代にこそ読むべき名著でした。
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2016年よく読まれた記事ランキング

このブログを始めた2008年から年末には「よく読まれた記事」(総ページビュー数が多かった記事)ランキングを続けてきたのですが(*)、去年はランキングをまとめていなかったことに、1年経ってから気づきました・・・
どこでどう年越しをしていたのかも思い出せなかったのでブログをたどってみると去年の年末年始はイスタンブールにいたらしい・・・(→『イスタンブールを見て死ね』
*・・・過去のランキングはABOUTページにまとめてあるので、ご興味ある方はそちらをどうぞ→ABOUT

始めてから11年目、いろいろなところでアップデートが滞おり(トップの写真がまだ子ども2人だとか、BOOKSページの情報が古すぎるとか)、すっかり不定期更新なのにも関わらず、長い間読みにきてくださる方がいて光栄です。

今年の年末年始は暖かいオーストラリアに子どもを連れて(夫の)里帰りをします。
みなさんも良い年末年始をお過ごしください。
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インタビューされました。

アンティーク/ビンテージインテリア商品専門のオンラインマーケットプレイス“Layer Home”が運営する人気ライフスタイルブログ“THE LAYER BLOG”のインタビューを受けました。
Layer Home – MEET THE DESIGNER: YOKO KLOEDEN(英語)
過去にはJo BerrymanShaun Clarksonなど著名デザイナーが登場しています。

せっかくなので(?)下に訳してみました、英語で答えたので日本語にしてみると若干違和感がありますが・・・
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Layer interview1
キャリアの初めの10年を東京ベースの大企業で過ごしたYokoは、アジア、ヨーロッパ、北米での居住経験があります。 旅が情熱という彼女は他にも数々の世界の壮観な土地を訪れました。 仕事・趣味での旅を通して、Yokoは毎日の生活の中での場所や環境の重要性に気づきました。
ロンドンへの引っ越しと一番上の子供の誕生をきっかけにYokoはサラリーマン生活にさよならをしデザインへの情熱にフォーカスします。 2015年にはYoko Kloeden Designを設立し、プロジェクト管理、予算管理、クライアントとのリエゾンまでビジネスでの豊富な経験を活かしています。
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ポスト大統領選のサバイバルガイド

11月9日の朝、起きて目にした光景は本当に6月24日を再生しているかのようでした。
大外れだった事前予想も、不安が悲鳴に変わっていくFBフィードも、確定後に起きた、訳知り顔の評論家の解説も、若者たちの反トランプデモも、米各地で起きたヘイトクライムも・・・

BBCで”US Election 2016: A survivor’s guide to unexpected voting results”(2016年米大統領選:予期しなかった選挙結果に対する生存者のガイド)という記事がありました。 今回の選挙結果に大変ショックを受けているアメリカの市民に対し6月の英国でのEU残留・離脱を問う国民投票の結果に同様にショックを受けた先人(survivor)からアドバイスする、という内容です。
その中で、予期せぬ選挙結果から受けるショックとそのショックから立ち直るプロセスに、身近な人の死の”grieving process”(喪失による悲嘆のプロセス)が例えとして使われていますが、私もBrexitでは同じような喪失感を感じました。 自分が住む慣れ親しんだ場所 ー 自由で進歩的で多様性があって寛容で未来志向で外に開いた場所 ー と信じていた場所が、自分の周りの小さな世界だけで、自分の狭いサークルから外に出るとそうではない、という事実を知ることは、自分が信じていたその国の価値観(*1)を根底から疑わせるものであり、人によっては自分がその国をホームと呼ぶことに決めた自分自身の決断の是非まで疑わせるものです。
*1・・・参照:『国の価値観と個人の価値観』

悲嘆のプロセスは次の5段階を経ると言われています。
1. 拒絶:こんなことが起こるなんてあり得ない
2. 怒り:どうしてこんなことが起こったんだ? いったい誰のせいなんだ?
3. 交渉:なかったことにしてほしい、そうしてくれればXXするのに。
4. 鬱:悲しすぎて何も手につかない
5. 受容:起こったことを受け入れられる
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決める力

次男が9月から学校に入りました。 2012年7月生まれの次男は日本式には幼稚園の年少ですが、イギリスではレセプションクラスと呼ばれる準備クラスが4歳の9月から始まります。

我が家の小学校組が2人に増え、親である私の仕事は増えました。 これは俗に言う「小1の壁」に加えて、イギリスでは11歳以下の子どもがひとりで外出してはいけない(*1)ことがあります。
*1・・・法律で決められているわけではなくガイドラインであるが、学校は厳しく遵守しており、授業が終わると大人(事前に連絡すれば友達の親なども可能)のお迎えがない児童は学校の敷地から出られない。 参照:『その規制は本当に子供のため?』

イギリスの「小1の壁」は日本より高いです。 2歳の娘のナーサリー(保育園)は8:00 – 18:00ですが、小学校は8:45 – 15:15、両方とも送迎必要。 日本の学童のような放課後保育はなく、学校の敷地内にある民間の放課後クラブ(有料、15:15 – 18:15)か、学校のクラブ(有料、曜日も時間もまちまち)に預ける。 春・夏・冬休みに加え各学期の半ばにハーフタームと呼ばれる1週間の休みがあり、年間の授業日数は日本の205日前後に対し、190日。

6歳の長男はYear 2(小2)で、学校のクラブのオプションが多いので、
月:アート・クラブ@学校 15:30 – 17:00
水:水泳@外部の教室 16:00 – 16:30
木:サッカー・クラブ@学校 15:30 – 16:30
土:日本語@外部の教室 9:30 – 12:45
という状況で、時間と場所の確認をしながら2人のスケジュールをジグソーパズルのように組み合わせ、毎朝持ち物を確認し送迎(お迎えに遅れると罰金のところも)。 3つの学期と年6回あるホリデー期間(*2)の2人分の学校外のアクティビティーを、定員に達する前に申し込み、締め切りに遅れないように正しい金額を支払い、お弁当の有無など持ち物をチェックして準備し送迎を行うのです。
*2・・・子どもだけで留守番がさせられず、学童もないので学校の長期休暇は本当に大変。 参照:『イギリスの小学生の夏休み』
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