イギリスにJAPANブームがきてる件

「ヨウコ!!! いったい何が起こってるの? 教えて!」
仕事関係の知人、サステイナビリティーの専門家アンに半年ぶりに、最近あるパーティーで再会した時の最初の言葉がこれ。

彼女がその次の言葉を継がなくても何を意味しているのかわかった私。
「私の方こそ教えて欲しいわよ、わからない!」

ちなみに、都議選で都民ファーストが圧勝したのはなぜか、とか九州の豪雨のことについて聞かれたのではない。 彼女と私の共通の話題は唯ひとつ・・・デザイン。

これは、数年前から兆候が見えていたが、今年の春から目立って現れるようになった、デザイン界におけるJAPANブームのことである。

フード業界でのJAPANブームはもはやブームの域を超えて(少なくとも)ロンドンでは定着した。 寿司はサンドイッチと並び手軽に食べるランチのオプションとなりコーヒーショップのチェーン店でもパック寿司が買える。 私の子どもたちが通う小学校で毎年恒例の夏祭りではハンバーガーやホットドックと並んで寿司の路面店が出る。 NYなどアメリカの大都市からはだいぶ遅れてやってきたラーメンブームも定着の兆しを見せており、私たちが来英した7年の間に雨後の筍のようにラーメン店ができた。
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スケルトン・リノベーション完成 in ロンドン

揺れているイギリスで政治的な話が多くなっているこのブログですが、お仕事もしております。

今年の初めに竣工したロンドン北部の高級住宅街ハムステッドの築30年マンションのスケルトンリノベーション。 お話を頂いたのが2015年夏。 日本だとこの規模の工事だと設計と工事を合わせて半年程度で終わるのかもしれませんが、そうはいかないのがイギリス。 何だかんだと時間がかかり、お話を頂いてから1年半近く経ってようやく終了しました。

自分の事務所を立ち上げて間もない頃に、私たちを信じて最初から最後まで任せて頂いたクライアントには本当に感謝しています。 ウェブサイトには、完成写真はもちろんのこと、ビフォーアフターの写真、各エリアごとのデザインポリシー、クライアントの感想まで盛りだくさん載せています。 日本とイギリスの比較という意味でも面白いと思うので、ぜひご覧ください。
こちら
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2017年 二都物語

ある地区に2組の家族が住んでいました。 彼らはお互いから徒歩5分のところに住んでいますが、彼らの人生がすれ違うことはありません。

Aファミリーは、両親と2歳から9歳まで4人の子どもの6人家族。 イギリス人の父はアセット・マネジメント会社のパートナー(共同経営者)、オランダ人の母は専業主婦、子どもたち4人は私立の学校や保育園に通っています。 彼らが住む家は4階建てのテラスハウス(220平米)、5ベッドルーム(うち4室はバスルーム付き)、1階はオープンプランのリビング、キッチン、ダイニング、別室で書斎と子ども用プレイルーム、地下にはワインセラーがあります。 最近、全面改装したこの家の資産価値は260万ポンド(日本円約3.7億円)です。

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『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た

本田直之さんがFacebook上で絶賛されていたので、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(原題:”Where to Invade Next”、”オフィシャルサイトはこちら)を観ました。 マイケル・ムーアは結構好きで、このブログでもちょこちょこ書いているのですが(*1)、これは完全に見落としていました。
*1・・・『待ってました!『キャピタリズム』』

この映画は自分の国を世界一だと盲目的に信じていて外国のことに興味のないアメリカ人に対して、「いやいや、他の国から学べることがこんなにあるんだよ。 アメリカン・ドリームとか言ってるのはアメリカだけだから」とわかりやすく教えてあげる映画です。 エッセンスは映画評論家の町山智浩さんのまとめ(→こちら

「国が強くなればいい。国が金持ちになればいい。GDPがいちばんになればいい」って思っているけど、そうじゃなくて、「一人ひとりの国民が幸せかどうか」で国の良し悪しは判断されるべきじゃないか?っていう映画

に集約されますが、さらに詳しい内容は町山さんの評論や吉川圭三さんの『人間を幸せにしないアメリカというシステム。〜『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観て〜』を読んでください。

で、これは他のムーアの映画と同じくアメリカ人を対象としたドキュメンタリーなのですが、イギリスに住んでいる私にはイギリスへの(そして、ある側面では日本への)アンチテーゼとしても受け取れました。
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クソったれ罪悪感妖精

長男の仲のいい友人はお父さんが専業主夫で学校の送迎や家事をこなし、お母さんが一家の大黒柱としてフルタイムで働いています。 なのでいつも学校の送迎でお母さんと顔を合わせることはないのですが、たまたまお互い仕事に行く途中に駅で会ったので電車で雑談をしました。 そこで印象的だったのが、「良い母親じゃないんじゃないか?」といつも罪悪感にかられているので、週末は家事や育児を一手に引き受けているという話。

ワーキングマザーって、というか有職・無職を問わず母親という人種は、子どもの数や国籍、収入の多寡を問わず、いつもどこか罪悪感を抱えてますよね。 今日は私が唯一読む子育てブログ“Hurrah For Gin”(というかマンガ、英語です)から”The Shitty Guilt Fairy”という、とっても素敵な記事を紹介します。
原文はこちら
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Learning to unlearn

今年は私にとって記念すべき年です。
2008年にこのブログを始めたのは結婚してシンガポールに引っ越したのがきっかけでしたが、それ以前は新卒で某総合商社に就職したのを皮切りに日本の大企業3社で合計9年間働きました(1年間のMBA留学を挟む)。 2017年の今年は日本でフルタイム社員として働くのを辞めてからちょうど9年。 大企業でフルタイムで働いた期間と同じだけの年月を経たことになります。
その9年間の間に2度の海外引っ越し(シンガポール→ロンドン)、3度の妊娠・出産、1年間の通学でインテリアデザインのディプロマを取得、キャリアチェンジ、子育てをしながらフリーランスをした後、自分の建築インテリアデザイン事務所を立ち上げて3年目・・・とイベント盛り沢山の中、ひたすら今の自分のライフステージに合った働き方を見つけようともがいてきました。  9年経った今あらためて、社会に出て最初の9年間で染み付いた習慣・常識・思考のクセというものは、なかなか落とせないものだなー、としみじみと思います。

9年の中で、すぐ落とせた垢、なかなか落とせなかった垢をまとめてみました。
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どこかで見た地図

Facebook眺めてたら、ふらーっと流れてきたこの地図。

???

この見たことありそうで、なさそうなこれは??? いったい何?
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ポスト真実の世界で読む本

“Post Truth”(ポスト真実)が2016年の言葉だと発表されたのは年末でしたが(*1)、過去1週間は一流メディアのトップページまでが偽ニュースにハッキングされてしまったかと見まがうようなニュースが続いて引いています。
*1・・・The Guardian: ‘Post-truth’ named word of the year by Oxford Dictionaries
土曜のBBCトップページの見出し写真3つは順に、
– トランプ米大統領がムスリム7ヵ国の入国禁止を発表してるとこ
– メイ英首相がトルコのエルドアン大統領と握手してるとこ
– 科学者たちが世界の「終末時計」は終末に30秒近づいたと発表してるとこ
の3つだったので(スクリーンショットとればよかった・・・)、いはやは何のジョークかと思いました。 ジョークじゃないのが更に恐ろしいのですが・・・

大手メディア(新聞やテレビ)を信じずにFacebookのニュースシェアやブログを主なニュース源とする人たちが、本を読まない候補(*2)を大統領に選び、人種差別主義者で反ユダヤのAlt-Right(アルト・ライト)の側近が彼を支える(*3)、というすごいまさに「ポスト真実」な世界が現実に起きています。
*2・・・The Washington Post: Donald Trump doesn’t read much. Being president probably wouldn’t change that.
*3・・・The Atlantic: Trump Gives Stephen Bannon Access to the National Security Council

世界で最も影響力のある役職に就く人が本を読まず、気に入らない人をTwitterで罵倒する、って目眩がするのですが、今日は長い間更新が滞っていたBOOKSページを更新しました、というお知らせです。
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フロー体験 – 喜びの現象学

大変遅ればせながら明けましておめでとうございます。

年末年始は夫の実家メルボルンで過ごしました。 子ども3人のあり余るエネルギーを何とかしつつ(*1)、普段まとめて時間が取れずに読めないような本を2冊完読できました! 本当はもっと読みたかったけど、さすがに夫婦2人揃って読書に没頭し、子ども3人を義母に任せっぱなしなのも申し訳ない状況になったので2冊であきらめました。
*1・・・子どもが小さい頃は旅行は暖かいところに限ります、いや、ほんと。 参照:『子連れバカンスを劇的にラクにするTips』

そのうち1冊が『Flow: The Psychology of Optimal Experience』(邦訳:『フロー体験 喜びの現象学』)です。 我が家は子どもにスマホもiPadも触らせず、家にはテレビもありません(*2)。 家ではそれが当たり前なのでいいのですが、ドア to ドア30時間以上のロンドン ⇄ メルボルンの旅路は、なかなか大変でした。
*2・・・参照:『Google幹部の子どもが通う学校』『完全ローテク育児 – 1』『- 2』
私がこの方針を貫いているのは、ひと言で言って、子どもに何かひとつのことに没頭できる、集中できる人間になって欲しいからです。 その現象を心理学用語で「フロー体験」と呼ぶことは知っていました。 その原著は未読でずっと気になっていましたが、ようやく読むことができました。 初版が1990年代でもはや古典の領域ですが、スマホやタブレットなどテクノロジーによる絶え間ない中断が入る現代にこそ読むべき名著でした。
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2016年よく読まれた記事ランキング

このブログを始めた2008年から年末には「よく読まれた記事」(総ページビュー数が多かった記事)ランキングを続けてきたのですが(*)、去年はランキングをまとめていなかったことに、1年経ってから気づきました・・・
どこでどう年越しをしていたのかも思い出せなかったのでブログをたどってみると去年の年末年始はイスタンブールにいたらしい・・・(→『イスタンブールを見て死ね』
*・・・過去のランキングはABOUTページにまとめてあるので、ご興味ある方はそちらをどうぞ→ABOUT

始めてから11年目、いろいろなところでアップデートが滞おり(トップの写真がまだ子ども2人だとか、BOOKSページの情報が古すぎるとか)、すっかり不定期更新なのにも関わらず、長い間読みにきてくださる方がいて光栄です。

今年の年末年始は暖かいオーストラリアに子どもを連れて(夫の)里帰りをします。
みなさんも良い年末年始をお過ごしください。
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