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面白そうだったので日本からわざわざ取り寄せてジャーナリスト佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代』
を読みました。 書籍代より郵送料の方が高かったのに電子書籍版が出ていたことに後で気づいた私。 はー、もうそういう時代になったのね・・・
ソーシャルメディア関連本の中でいち早く出た『Groundswell: Winning in a World Transformed by Social Technologies』
(邦題:『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 』
)もそうだったけど、こういう本はネット上の事例が多いので、本の中の事例をWebで見ながら読むとより面白いですね。
中でも「コカ・コーラのCMに見る戦後文化」が面白かったので、YouTube画像と佐々木さんの解説を並べてみます。
62年から70年代初頭までは、登場するのはほとんど日本人です。 (中略)
どのCMにも熱烈なアメリカ文化への憧れがあふれていて、その真面目すぎるほどの無条件な純真さは、いま鑑賞してもまぶしくて直視できないほどです。
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7 Comments | tags: テクノロジー, Facebook, YouTube, 日本, 本 | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 日本
昔、「日本の携帯が世界最先端をいっている」と自他ともに認めていた頃、日本の携帯インターネットサービスを海外展開する仕事をしていたことがあります。
日本の携帯キャリアがデータ通信によってARPU(Average Revenue Per User、加入者1人あたりの売上)を伸ばす一方で、欧米キャリアは下がり続けるARPUに悩んでいました。 その頃、欧米でよく聞かれたのが、ユーザーが携帯を使ってネット・ゲームなど電話・SMS以外のことを「しない」理由を「文化の違い」に帰結するものです。
よく言われたのが、
– アジアは公共交通機関が発達しているから移動時間が長い。 車社会では携帯を見ながら運転できない。
– 大きな体のアメリカ人・ヨーロッパ人は、小さな携帯画面見ながら”ちまちま”するのは合っていない。
– 日本人はガジェット好き。
– 日本は特殊だ。
・・・etc.
あの頃から5年。
えーーー、ここロンドンでは猫も杓子もiPhone。 みんな小さい画面を覗き込みながら”ちまちま”やってますが???
スマートフォンは完全にキャズムを超え、携帯でネット・メール・ゲームetc.は日常の姿になりつつあります。
iPhone以前の携帯ネットサービスがユーザーの行動を変えるほど魅力的でなかった、携帯で何でも済ます文化は日本(or アジア)の文化的特殊性に起因するものではなかった、ことが露呈したのでした。
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3 Comments | tags: アイデンティティー, テクノロジー, 異文化, Facebook | posted in 4. 教養・知識, 7. 心・精神, IT・テクノロジー, 文化・アイデンティティー
私たちが「ウェブ前」「ウェブ後」の大変革を人生ど真ん中で生きる「一身にして二生を経る」世代らしい、ということは『「一身にして二生を経る」時代に生まれて』に書いたけど、私の息子の世代ともなると完全に「ウェブ後」、まさにデジタル・ネイティブです。
・・・というのも、生後11ヵ月の息子、液晶ディスプレイらしきものを見ると横に指をスライドさせるのです。 ディスプレイ画面は文字通り「映すだけ」、入力はキーボードが普通だった私から見れば(その前に紙と鉛筆だが)、自然とフリックしている姿に驚愕。
1. メディアをzapping
Generation Yとして知られる若者(諸説あるが、今の28歳以下くらい)は、テレビをつけながらネットでFacebookに書き込みつつ、友だちにSMSを送る、程度のマルチタスキングは常識。 テレビのチャンネルをリモコンで次々替えることを”zapping”と言いますが、異なるメディア間をザッピング。 次々と新たな誘惑に気が移るため、集中力が子ども並みに短く続かないのが特徴。
2. 人間関係もzapping
“The World in 2011″というThe Economistの年始特集号によると、ひと昔前は人間ひとりあたり”social connection”(学校・職場・クラブなど社会的つながりがある人の数)の平均が130人ほどだったが、10年もすると平均500人ほどになると予測されているそうです。
たしかに私もFacebookとmixi、LinkedInで(重複している人を除いても)500人くらいになる。 一度会っただけでFacebookのfriend requestがくるし、「friend(友達)」の定義すら変わりつつあるのかもしれません(Facebook以来、”friend”, “unfriend”と言うように”friend”という単語が動詞として使われるようになったし)。
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2 Comments | tags: テクノロジー, メディア, 育児, Facebook | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, IT・テクノロジー, 家庭・育児
クリスマスムードを吹っ飛ばすように世界を駆け巡ったWikiLeaksのニュース。
みんなが想定していたより早く、いやむしろ大部分の人は想定もしていなかった次元にまで、世界は踏み込んでしまったのだなー
WikiLeaksがチャレンジした領域・こじ開けた時代からは、例えWikileaksという形がなくなっても人類はもう後戻りはできないのだなー
・・・と言う思いが駆け巡ります。 今日・明日の生活に即影響がなくても、長期的には大きく時代がガラッと動いた音がしたとき、結局毎日を何事もなかったかのように生きるしかないのかと戸惑う日々。
参考:GIGAZINE – Wikileaksはなぜ世界中の国家を敵に回そうとしているのか?
TED : なぜ世界にWikiLeaksが必要なのか
WikiLeaksで国家機密が漏らされ、Facebookで個人の友人関係が明らかになり、LinkedInで個人の職業や仕事ぶりがわかり、Twitterで個人がリアルタイムに誰とどこにいるか発信する時代、膨大な量の重層的な情報からすべてが可視化されるようになってきたなあと思います。
それが怖いとかではなく、そういう時代になりつつあることを前提に行動しなければならないのだ、と。
メンバー数5億人を突破したFacebookが面白い試みを行っていました。
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3 Comments | tags: テクノロジー, メディア, Facebook | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 時事
最近、仕事でもプライベートでも「対面で会わずに関係を構築する力」が本当に重要になってきたと思います。
まずは仕事編。
私の仕事はコンサルなので、クライアントとの信頼関係が最重要であるリレーションシップ・ビジネスです。 シンガポールという土地柄、国内で完結する仕事はほとんどなく、クライアント自身が国外にいたり、アドバイザーやパートナーが国外にいたりするので、電話会議がとにかく多い!
電話会議には、Skypeを使うことが多いことはこちらに書きましたが、大企業は今もSkype使用は許可されてないのかな?
ところで、顔の見えない(英語の)電話会議でヒアリングやアドバイスをしつつ信頼関係を構築、というのは実に難しい。 私はファシリテーションやインタビューなど基本スキルがまだまだなこともあり、相当の難関です。 そして、私でなくとも、プロジェクトを「売る」セールスはやはり電話では困難で対面ミーティングが必要(リピートの場合はまた別ですが)。
ただ世界の一般的な流れとしては、岡島悦子さんの『抜擢される人の人脈力』
にある通り、高度な課題は課題ごとに必要とされる専門性を持つプロジェクトメンバーが集まる「プロジェクト型組織」で仕事を行う流れにあり、ブロードバンドとSkypeなどのテクノロジーの普及で世界中からプロフェッショナルがバーチャルに集まって仕事ができるようになりました。 「電話会議力」は必須なんだろうなー、ということで毎日精進あるのみです。
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5 Comments | tags: テクノロジー, Facebook, mixi, Skype, Twitter, 渡辺千賀 | posted in 4. 教養・知識, 7. 心・精神, IT・テクノロジー, 人脈・ネットワーキング
超くだらないエントリー。
先週1週間はお盆ということで、シンガポールも街中に日本人観光客がいました。 お盆に夏休みを取るという習慣があまり変わってないんだなー、ということを感じる瞬間。
ところで(批判でもなんでもないですが)日本人観光客、特に女性は遠目に見てすぐわかります。 在住日本人は遠目に見てもわからないので、その差は何かというと「ファッション」。
1年中真夏のシンガポールですが、気温は33度を超えることは滅多にないので夏は日本より過ごしやすい。 肌も露出系の人がほとんどなので、その中で日傘に頭から手・つま先まで覆う日焼け完全防止ファッションはかなーり目立ちます。 この格好でヨーロッパ行くと1秒でひったくりやスリに目をつけられると思うので老婆心から・・・ シンガポールは安全なのでいいけど、旅先で目立ってあんまりいいことないですからね。
話は戻って、アジア中の観光客が訪れるシンガポール。
どうでもいい話ですが、私は(言葉を聞かなくても)中国人観光客と韓国人観光客は顔立ちで見分けられるという自信を持ってました、昨日までは。
ところが昨日Facebookの”Chinese, Japanese, or Korean?”という顔写真だけでどこの国の人か当てるくだらないクイズにトライし、ことごとく間違ってしまったため、ガラガラと崩れ落ちた根拠のない自信・・・
Facebook上にありますが、以下載せてみました。
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10 Comments | tags: 韓国人, Facebook, 日本人, 中国人 | posted in 7. 心・精神, 文化・アイデンティティー
池田信夫 blog でFacebook上の欧米人と日本人のコミュニケーションの違いを評して、こうありました。
プロフィールをみると、欧米人は100人とか200人とか友人がいるのに対して、日本人は10~20人。 これはもちろんFacebookが英語ベースだという理由があるだろうが、「友人」の概念に違いがあると思う。 欧米で飛行機や長距離列車などに乗り合わせると、よく隣の人が「日本から来たの?」などと話しかけてくる。 未知の人とのコミュニケーションの敷居が低いのだ。 これに対して、日本では「赤の他人」に話しかける習慣はない。(『安心ネットワークと信頼ネットワーク』より)
Facebook friendsの数の違いは単に代替サービスの有無(日本人にはmixiがある)が大きいと思いますが、一般的に日本人は初対面の人に対する心の垣根が高い、とは本当に感じます。
特に、日常生活で欧米人とのコミュニケーションに慣れてしまって全く同じノリで日本人に接すると、心のシャッターをガッシャーン!と下ろされてしまい、驚くことがよくあります。
なでられると思って見知らぬ他人にキャンキャンと尻尾を振って寄っていったら「あっち行け」と蹴られてしまい、キャンキャンと尻尾を巻いて帰ってくる犬のような心境か・・・
一番それを感じたのが、留学中の就職活動時。
一般に求人情報として出ている案件は企業の人材需要のうちのごく一部、多くの企業では個々のマネージャーに「こういう人が欲しいなあ」という漠然とした需要があり、それを掘り当てるためや、企業の社風について実際働いている人の生の声を聞くために、”Informational interview”と呼ばれる方法が推奨されていました。 それは卒業生ネットワークや個人のネットワークを使って、オフィシャルな面接ではないが社員に電話や直接会うアプローチして話を聞く方法(→『人は意外と会ってくれる』)。
知っている人の紹介であれば、ヨーロッパ人は結構気軽に、どんな仕事をしているか、どうやって仕事を見つけたか、社風はどうか、etc.電話で話してくれたので、そのノリで、日本にある外資系スポーツブランド(面接が決まっていた)で働いている人に知人を通じて電話のアポを取りました。
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15 Comments | tags: ネットワーキング, Facebook | posted in 7. 心・精神, 人脈・ネットワーキング
先週書いたばかりのSusan Boyleですが、日に日に英米マスメディア(新聞、テレビ)でのSusan Boyleセンセーションがすさまじくなっている(らしい)のにすっかり興ざめしつつある私。
Susanに興ざめしているのではありません、マスメディアに、です。
彼女のプライベートを洗い出したり、外見をmakeover(変身)させるか真剣にテレビで討論したり、彼女の生い立ちや外見にフォーカスしたものが多く、「そこがポイントじゃないだろー」みたいな。
リンクを貼るまでもないので、興味のある方はYouTubeで検索するといろいろ出てきます(CBSとか)。
フィーバー(死語?)の初期の頃(といっても先週の話)、マスメディアの雑音なしに純粋にYouTubeのリンクからSusanの歌う姿を見て(もちろんこれも“Britan’s Got Talent”が編集しているわけだけど)、”I dreamed a dream”の歌詞を地でいく姿に涙した情報感度の高い人たちは、もうすでに別の話題に移ってます。
さて、今回の件で圧倒的な存在感を見せつけたのは、YouTube。
ただ、YouTubeだけではここまで広がらなかったわけで、友達のお勧め文と共に貼られたYouTubeのリンクをFacebookのstatus updateやTwitterで見た人たちが次々に「私も感動した~」と各自の言語で書き込んでいったことから、世界中でYouTubeのSusanビデオクリップを観た視聴者が雪だるま式に増えていったのです。
私はすでにテレビは全く見ないのですが(→『私の情報ソース』)、今回の一件でますますテレビ放送業界がガラガラと音を立てて崩れていくのが聞こえた気がしました。
最近のthe economistにアメリカのプライムタイムの地上波tv視聴率の推移が載っていました。 目を覆いたくなるような状況(ただし、ケーブルtvや衛星放送でtvを観る人は増えている)。
The Economist : Changing channels
日本の数字では、各メディアに集まる広告費の数字が面白い。
電通:日本の広告費
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4 Comments | tags: テクノロジー, Facebook, Google, Susan Boyle, The Economist, Twitter, YouTube | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー
Facebookのトップページが変わってTwitterからのつぶやきがアップデートされるようになり、本屋では『Twitter Power』
という本が平積みされ、Twitterがいよいよすごいことになってきたな、と思ったので始めてみました(「Facebookがすさまじい」と書いたのはついこないだだった気がするのに→『Facebookのすさまじさとmixiのまったり感』)。
まだ1週間くらいしか経ってませんが・・・よくわかりません・・・
トップページはこんな感じ(→)。
「What are you doing?」(今何してる?)という問いに140字の文字制限で誰にともなくつぶやく、という超シンプルなもの。 ハマっている人が続出しているらしい。
もっと詳しくは東京の外村さんを囲む会でお会いしたDGインキュベーションのRocky枝さん(Twitter投資担当)のインタビューをどうぞ→『ミニブログから見えるのはユーザーの本音!』
私がハマるかどうかはまだ不明・・・として、友達のTwitterで溢れたFacebookトップページを見ながら、ちょっと腑に落ちてきたことがありました。
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Leave a comment | tags: テクノロジー, Facebook, SNS, Twitter, 大前研一 | posted in 4. 教養・知識, 7. 心・精神, IT・テクノロジー, 人脈・ネットワーキング
昔は一人旅専門だったのですが(→『バックパッカー時代も悪くない』)、今回の中国は実に久しぶりの一人旅でした。 何年ぶりかも覚えてないや・・・
そんな久しぶりの一人旅。 10年前との時代の違いを一番感じたのは、旅先での出会いがもはや一期一会ではなくなったということでしょうか?
昔は旅先で出会った人と一緒に写真を撮ると(←まだフィルムカメラの時代)、住所を聞いて焼き増しした写真を送ったものです。 クリスマス前には郵送でクリスマスカードが届き、でも1年経ち、2年経つと遠い異国に住む友人とは縁が途絶えていきました。
5年くらい前はこれがメールアドレスの交換になり、デジカメで送った写真を送ったりしていました。 でも相手がブロードバンド環境かもわからないので、送っても1通のメールに3枚添付くらい。 何枚も送りたい場合はメールを何通にも分けて送っていました。
そして現在。
「写真見せてよ」
「Facebook(もしくはFlickr)にアップしておくよ。 Facebookで名前何?」(とiPhoneを取り出しそのまま目の前でfriend requestを送る)
あっという間に写真の交換どころかFacebook上でつながったため、今後もお互いに近況がわかることになりました(日本人の場合、mixi)。
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2 Comments | tags: テクノロジー, Facebook, SNS, 旅 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, バカンス, IT・テクノロジー