立ち直る力 – 2

昨日の続き。
私はサラリーマンの父親、教師の母親の元で何ひとつ不自由なく育ちましたが、私の子どもたちはさらに恵まれています。 親ができることは環境を整え人生のオプション(選択肢)を増やしてあげることだという思いと、失敗や挫折に直面したときに現実にどう向き合いどう学ぶかが必要だと思いが交錯します。
まさにこのトピックが昨日のグロービス堀さんの『5男の父の告白:グローバル時代の子育て術』に取り上げられていました。
堀さんの子育て論は頷くところが多く、今までもいくつかブログに書いています(→『家族のQuantity time』『12年後の教育オプションを買う』)が、今回も少し長いけど引用。

なるほど、どこの親も口を揃えてこう言うわけである。 競争の熾烈なグローバル化した現代の世界に対応できる子どもを育てるにはどうすればいいのか、と。
5人の息子を持つ妻と僕は、当然ながらこの問題を真剣に受け止めている。
大量に資料を読み、話し合った末に、僕たちは次の結論に達した。僕たちが息子たちのためにできる最善のことは、高いレベルの生命力、つまり「バイタリティ」や「立ち直る力」を身に付けさせることである、と。
十分な生命力を身に付けさせれば、子供たちは失敗に強く、変化に柔軟に対応でき、何事にも前向きな姿勢で臨む人間に育つはずだと僕たちは考えている。
しかし、「バイタリティ」や「立ち直る力」のような抽象的なものを、どうやって身に付けさせるのか。
僕たちはそれを、次の3つの重要な要素に分解した。
1.スポーツの能力
2.囲碁の試合で勝てる能力
3.英会話力と海外経験

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立ち直る力 – 1

ワールドカップ準決勝でブラジルがドイツに1対7で大敗しました。

さほどサッカーに興味がなく時間もない私はこの試合まで今回のワールドカップを生中継で見たことがなかったのですが、前々日に会ったブラジル人の友人たちがとても興奮&緊張していたので「ブラジル、勝つといいなー」程度でした。 その時「○○が背骨を骨折した」と聞いて「誰か知り合いがそんな大怪我をしたのか」と思って聞き直したらブラジルの選手だった、というくらいの無知でしたが・・・

イギリス時間では夜9時開始というたまたま子どもが寝た後で私が起きている、という稀な時間の試合だったのでBBCサイトで生で観ていましたが、4点目以降は本当に直視するのが辛いくらいの試合でした。
呆然と観ながら思っていたことは、「あー、こりゃあ暴動起きるなー」がひとつめ、「この試合結果で追いつめられて自殺者が出ないといいなー」がふたつめ。 予想通り、大会後のブラジルは荒れていたようですし、メディアでは「ブラジルサッカー史上、最大の恥辱」、「国辱」などと書かれています。
ここまで全世界が注目する中で屈辱を受けたチームの選手・監督の心中は全く推し量れないものですが、試合終了後、ブラジルのスコラーリ監督が「責任は自分にある』とした上で、

Life goes on.(それでも人生は続く)

と繰り返していました(BBC: Brazil boss Luiz Felipe Scolari on ‘worst day’)。
本当にその通りで、どんなに敗北・屈辱感にまみれパブリックに辱めを受けても関係者にとって人生は続くのです。 あまり個人を追いつめるのではなく、立ち直れるような前向きな学習機会になってほしいなあ、と思います。
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すでに少子化問題は手遅れだけど – 2

今回の妊娠は今までで一番順調だったのですが、さすがに妊娠9ヵ月になっていろいろ動くのが辛くなってきました。 そういえばこの頃、長男の時は腰痛で激痛が走り10分以上歩けなかったし、次男の時は(臨月に入ってからでしたが)、変なウィルスで咳が止まらなくなりあばら骨付近の筋肉を痛めて息をするのも痛い、早くから前駆陣痛がありしかも吐き気を伴った、など哀れな状況だったなー、と思い出しています。

話は逸れますが、東京から帰ってきた直後にしたこのツイートがRT540を超えて驚きました。
Pregnancy Tweet
それより驚いたのは、東京の電車での妊婦・子連れへの冷たさでした。 今までシンガポール・ロンドンでは私が妊娠中であることに気づいた人はほぼ100%席を譲ってくれるので、あまりの違いに唖然。 席を譲ってもらえるばかりか、「予定日いつなの?」と話しかけられたり「Congratulations!(おめでとう)」と言われたり、精神的には不安定、肉体的には辛い時期なので他人の温かい言動は心底ありがたいです。
東京都の合計特殊出生率1.09という衝撃的な数字を見ましたが、妊娠・出産が身近にないから社会が冷たいのか、冷たいから産まれないのか、鶏と卵なんでしょうか?

さて前回の続き、子どもを産み育てる当事者としての短期展望の話。 「一番大変な最初の10年くらいやっていけるの?」って話です。
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すでに少子化問題は手遅れだけど – 1

私が『さらに少子化を考える』というエントリーを書いたのはちょうど5年前ですが、ここに来て随分日本のネットメディアで取り上げられることが多くなったなー、と思っていたら、安倍政権が「50年後に人口1億人維持」を掲げ、その目玉が少子化対策なんだそう。

無理めな高い売上目標を掲げるのは企業ではよくあることですが、その中身は他企業の買収が中心だったりして、とりわけ巨大企業が成熟業界において自社内リソースだけで持続的成長を遂げるのってすごい難しいんですよー
しかもこれを実現しようとすると、

2030年を目処に合計特殊出生率を人口置換水準である2.07まで引き上げなければならない(ハフィントンポスト:『少子化対策を真剣に考える――異端的論考3』より)

そうで、今の出生率が1.4前後なのでこれはおそらく今までどの先進国も成し遂げたことのないレベルです。

団塊ジュニア世代に属する私は昔から子どもが2人は欲しかったので、子どもを産み育てる人生を随分前から自分ごととして考えてきました。 少子化対策は15年くらい前から行うべきで、マクロで見ると出産適齢期の女性がどんどん減少するこれからではとっくに手遅れだと思いますが、当事者としてどういうことを考えるのか、ということを書いてみたいと思います。
子どもを産み育てる当事者として男女問わず考えるのは、自分の子育ての①長期展望と②短期展望です。
短期展望の話は次回にして今日は長期展望の話。
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なれたかもしれない私にならなかった私

5月、6月はほとんどブログを更新できずに終わってしまいそうです。 今週から妊娠9ヵ月(何と3人目!)なのですが、その体で改装終了間近の家に引っ越して、フランス行って、東京行って、また帰ってきてから工事終わらせていたので、死にそうな生活を送っていました。 いやー、産まれる前に工事終わってよかったです、ほんと。

東京では時差ボケ&梅雨入りしたばかりで体調不良でしたが、無事に弟の人生の門出も祝えたし(←メインイベント)、昔の友達やオフ会の皆さんにも会えました。
そんな中、私が卒業した仏ビジネススクールINSEADの同級生と飲んだ時のことを。
東京行く前の週にフランスで同窓会があったのですが(→『10年目の同窓会』)、東京に住んでるみんなは忙しくて来れなかったので会うのは久しぶり、近況報告に花が咲きました。 メンツは男3人、女2人(私含め)。 全員留学前から転職していて、PE(プライベートエクイティ)、VC(ベンチャーキャピタル)、Google、某欧州高級ジュエリーブランド・・・と「ザ・ポストMBA」って感じ、当然稼いでる。 住んでいるのは麻布・汐留など都心のタワーマンション。 全員結婚しており子どもは0 – 2人。 東京のオシャレな店も美味しい店もたくさん知ってて、「あー、私があの時、仕事辞めずに東京残ってたらこんな生活だったのかなー?」という感慨がありました。
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第2回 世界級ライフスタイルをつくる会@東京

突然ですが、水曜(6月4日)から10日間東京にいます。 諸般の事情で家族を置いて私ひとりです。
実に4年半ぶりの東京、妙に緊張していますが・・・ 希望者が多いので、オフ会やります。

日時:6月9日(月) 19:00から
場所:都内某所

5年前の第1回東京オフ会の様子はこちら。 私ひとりで東京に行くことは当分ないと思うので、最後のオフ会@東京になるかも(?!)。
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10年目の同窓会

週末、夫と2人で私たちが卒業したINSEADというフランスのビジネススクールの10年目の同窓会に行ってきました、パリ郊外の街Fontainebleauまで。 ブログには5年前に『5年目の同窓会』というエントリーを書いていますが、これからさらに5年経つんですねー。

私たちは同窓会の直前に(改築し終えたはずの)家に引っ越したばかりで、前1週間ほど狂ったように忙しく「とりあえずパスポートだけ持てば何とかなるだろう」と、留守中に子どもの面倒を見てくれる夫の両親に息子たちを押し付けてユーロスターに飛び乗りました。

そして同窓会の3日間を終え、またユーロスターに飛び乗って帰ってきて、改めて思うことが2つあります。

ひとつめは人生を豊かに過ごすために、自分の友人ネットワークにInvest(投資)しようということ。 この「投資」とはお金もそうですが、時間も含みます。
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高級住宅街の鬱病患者

3年前のことですが、夫の長時間労働が続き過労になっていたので、無理矢理仕事を休ませて病院の予約を取って送り込んでことがあります(詳しい経過は『一家の大黒柱が無職になった – 1』『- 2』『- 3』)。 その時、夫が医者で経験してきたこと。

1日数時間の睡眠で何週間も何ヶ月も働きゾンビのようになっていたので、私は夫に「隅々まで念入りに健康診断してもらってきて」と送り出しました。 ところが、診察した医者は夫から状況を聞き、簡単に血圧チェックなど診断を行ったあと「妻を殴ったり暴力をふるったか?」と聞いたそう。 そして現在の職場環境や労働時間よりも夫が生まれ育った環境、両親の夫婦仲、育てられ方などを詳しく聞き出した後、次のような話をしたそう。

過労による影響は身体面よりも精神面に現れる、精神の病の方がより深刻。
この地域(家の平均価格が£1 mil. = 1億7千万円の住宅街)のプロフェッショナル職の多くが過労によるストレスで医者を訪れる。 高給を得て美しい家に住みながら高額住宅ローンと仕事のストレスで精神を病む30 – 50代がいかに多いことか。
あなたは明らかに両親に健全に育てられたのでストレス耐性は強いはず、鬱病のリスクは低い。 早く帰って休みなさい。

帰ってきた夫からこの話を聞いて「興味深いなー」とは思ったものの、深く理解するだけの知識がなくそのままになっていました。
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郵便番号で差別される社会

話題になっていたNHKクローズアップ現代の『”独立”する富裕層 – アメリカ 深まる社会の分断』をYouTubeで見ました(→こちら、すぐ消されると思うのでお早めに)。 アメリカで富裕層が自分たちだけの自治体作りに動き出しているというドキュメンタリー。
出版当時大きな話題となったチャールズ・マレーの『Coming Apart: The State of White America, 1960-2010』(邦訳:『階級「断絶」社会アメリカ: 新上流と新下流の出現』)をまさに地でいく内容。 この本の内容をご存知ない方は橘玲さんの『アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって分断されている』とGen Shibayamaさんの『頭がよくないと、まともな暮らしができないのか?』をどうぞ。

自分たちのための自治体をつくるという立法・行政・司法まで踏み込んでいるのが、さすが世界でいち早く変化が起こる国アメリカだなー、と思いましたが、知能・経済力による居住地域の分断・コミュニティ化というのはすでに世界各地で起こっています。 ロンドンは独特の都市政策の結果、ストリート(通り)レベルで住民が異なり、コミュニティー化しています(→『都市内部での(自発的)コミュニティ化』『家探しでわかる都市政策』
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ハフィントンポスト日本版に掲載されることになりました – 2

ハフィントンポスト日本版からブログ転載の話を頂いたときに、「ブログを更新する時間がなかなかないので過去記事でも新しい記事でもご自由に転載ください」という形にしました。 案の定、ブログ本体の方は書く時間が取れないまま、第2、3の記事が掲載されています(→『完全ローテク育児 – 1』『完全ローテク育児 – 2』)。

もともと次のようなことをブログの方針としていました。
1. アクセス数が稼げる記事ではなく自分が書きたいトピックについて書く
2. 自分で仕入れた情報(一次情報)と当事者に聞いた情報(二次情報)を中心に構成し、他でも読めるような記事は書かない
3. 志向・波長・価値観が合うニッチな人たちを見つけるために書き、幅広く読まれることを狙って書かない

1. と3.はつながっていて、1. を徹底するから3. の人との出会いにつながります。 3. については、『ロングテールな人たち』『「世界級ライフスタイルのススメ」ではありません』『ブログ再開のきっかけ』あたりに詳しく書いています。

2. については、『当事者性と専門性 – 1』『 – 2』の図で言うところの、少なくとも自分が専門家か経験者のどちらかであることを、客観的事実を踏まえながら書くことを心がけています。
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