5年目の同窓会

先ほどフランスから帰ってきました。
初夏のフランスはベストシーズンで周りにつられてさんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びていて気がついたらすっかり焼けてしまいました。 赤道直下のシンガポールではこんなことしないんですが・・・ 太陽のありがたみが違うんだな、質まで違う気がする。
今回は出発前のこちらこちらに書いたようにINSEAD卒業5周年の同窓会+プロヴァンス地方ドライブ旅行。
まずは同窓会の話を。
HBS(ハーバードビジネススクール)で伝統である学期最後の授業で教授が生徒に送るメッセージを集めた『ハーバードからの贈り物』という本にあった、

自分の実績と収入を、自分自身の目標や成功の基準ではなく、同級生の実績や収入と比較することになるのだ。

から「同窓会には行くな」という教授からのメッセージに考えさせられた話を『MBAの同窓会』というエントリーに書きました。
そのことを再び書いたエントリー『友人の昇進』に、渡辺千賀さんからStanford MBAでは

意外に「そんなにはうまくいってないひと」「ふつうなひと」の方が出席しがちな気がします。 とっても成功している人(個人資産二桁million $以上って感じかな?)はまず来ません。

とコメントをもらったので、同窓会で繰り広げられる人間模様にますます注目していました。
結果は、、、
「他人と比べる」ような雰囲気は皆無でした。
全くなし、誰も仕事の話なんてしていない、ゼロ。


夫も動員していろいろ傾向を分析してみたのですが、そもそも特定の国出身の学生の比率が15%を超えないように調整されている学校なので(詳しくはこちら)、マジョリティーとか平均というものが存在しない。 非常に一般化が難しい集団なのですが、久しぶりのクラスメイトとの再会の会話はこんな感じでした。
1. いったい今はどこに住んでいるの?
このブログの一番初めのエントリーに書いたように、出身国と居住国が一致しない人がほとんどで(傾向は『国に帰るのは誰? 海外に出るのは誰?』参照)、過去5年の間に国境を越えて引っ越した人も多いので(私もその1人)、「いったい今はどこ?」の質問が初めに。
移動の理由としては、キャリア上の理由(勤務先、もしくは就職活動時に新しい国にオポチュニティーがあった)とライフスタイル上の理由(子供が生まれたので静かな場所に住みたいなど)があり、百人百様でした。
– 子育ての環境を求めてロンドンからジュネーブに異動したトルコ人
– INSEAD前はカリフォルニアでアウトドア三昧だったのが、母国に戻りたくてINSEAD後晴れてマドリッド勤務になったものの、シドニーに異動してアウトドア三昧生活に戻ってハッピーなスペイン人
…etc. 人生のプライオリティーが人によって違うので、一般化が難しい訳です。
2. 結婚した、子供が生まれたetc.人生のイベント
「マジョリティーとか平均というものが存在しない集団」と上に書きましたが、MBA取得 → 結婚 → 子供、という順番のライフプランを描いている人がマジョリティーであることだけが唯一の例外(もちろん既婚者・子持ちもいたけど、未婚者の方が多かった)。
子供がぼこぼこ生まれていました。 少子化なんてどこの世界のこと?という感じで、ヨーロッパ人が多いからかなー? ミニマム2人くらいの勢いで生まれており、同窓会に来れなかった人の一番多い理由が「子供が生まれたばかり」「妻が臨月」だったんじゃなかろうか?
私の同級生の日本人は私以外全員「仕事が多忙」が理由で来なかったけど・・・ そんな悲しいこと言わずに、5年に1回の同窓会くらい行こうよ〜
3. 今何してるの?
最後にようやく「何してるの?」という話。
ここでも、インベストメントバンカー、コンサルなどいわゆるMBA jobだと「つまんないな、こいつ」ということで会話終了(笑)。 唯一、興味を集めたのは自分で何かを始めた人、起業とまでいかなくてもフリーランスで仕事してたり。
そういう人は「他の人には語れないその人だけのユニークな何か」を仕事にしているので、みんな興味を持って質問していました。
こういうわけで「好きな場所で、家族みんなが幸せで(or 幸せな家族を構築途中で)、好きな仕事をしてハッピーか?」という当たり前のことをゆったりと話していた気がします。
別に不況が理由だとも思えず、「成功の尺度 = 金銭」という分かりやすい価値観で生きていないからだろうと。 このへんはアメリカのビジネススクールとは全く違うのかもしれません、アメリカのビジネススクールに行ったことないので知りませんが。
いろいろ話しましたが、一番興味深かったのが、最後はみんないつもつるんでる友達とつるんでたこと。
5年会ってないからと言って、会おうと思えばいつでも会え、Facebookでいつでもメッセージを送れる今の世の中。 5年会っていないのは会わなかっただけの理由があるということで特に積もる話もなく、結局いつものメンツ(こちらに書いたトルコ人、ブラジル人ら)と他愛ない会話をしていました。
reunion2.jpg私たちのクラスの同窓会幹事が素晴らしくいろいろ事前準備をしてくれ、「過去5年に起ったこと」をそれぞれがビデオに撮って事前に幹事に送付しておくと、幹事がユーモア溢れるライフストーリームービーに仕上げて同窓会で流してくれました(右はビデオを見ているクラスメイト)。 感謝・感謝。
下はクラス写真。 解像度の高いバージョンでも私の姿が見つからないんだけど、どうやら完全に誰かの影に隠れてしまったらしい(苦笑)。
reunion1.jpg


7 responses to “5年目の同窓会

  • Sophie

    無事に帰られたようで何よりです。忙しい中、お時間を割いていただいてありがとうございました。数時間でしたが、いろいろな国籍の方と働く環境が似ていて、すごくいい刺激になりました。また、どこかでお会いできるといいですね。また、ぜひブログでも面白い話を聞かせてください。

  • hiroko

    写真小さくてはっきり見えませんが、みなさん笑顔で、楽しそうな雰囲気ですね。
    自分が住みたい場所に移動できる力をつけたいなーと思いました!
    私も30歳のときは、大学院に戻りました(といっても夜間の1年制のIT系の日本の学校ですが)。
    同窓会があれば、日本に帰りたいかも、とふと思ってみたり。
    MBAは興味があったのですが、VCで働いてみて向いてないことを実感。
    投資は今じゃ趣味で、IT系のマネジメントのお仕事をかれこれ8年やってますが、またふとクラスに戻りたくなりましたよ。プロジェクトマネジメントのクラスでもとろうかしら。

  • CREA

    la dolce vitaさん
    遠征(?)おつかれさまでした。
    「他の人には語れないその人だけのユニークな何か」とはまさに、「これからは「個」の時代」といろんなところで言われていることとベクトルが一緒ですね。
    次回の同窓会(5年後でしょうか)の際には、同窓生各人の子供の教育に備えてまた違った生活場所を求めている方もおられるのかな、とも思いました。CREA

  • tomokolea

    すごい迫力ですね~写真!
    写真からもDiversity!がにじみ出てます・・・。笑
    ハーバードからの贈り物、私も読みましたが、やっぱり同窓会は楽しそう。
    またプロヴァンスのドライブ旅行の話も楽しみにしています!
    (そういえばINSEAD卒でうちの会社にいた某Oさん、最近退社してフランスのある30年プロジェクトに参画し、
    南プロヴァンスに引っ越していっちゃいました・・・)

  • la dolce vita

    >Sophieさん
    >数時間でしたが、いろいろな国籍の方と働く環境が似ていて、すごくいい刺激になりました。
    こちらこそお声をかけていただき、ありがとうございました!
    フランス楽しそうですよね。 うーん、うらやましいなー いまだにフランスに未練たっぷりな私。
    パリにはまた遊びに行きます! ぜひ次回は中途半端に終わってしまった、フランスエンジニアリングトークの続きを!
    >hirokoさん
    >MBAは興味があったのですが、VCで働いてみて向いてないことを実感。
    >プロジェクトマネジメントのクラスでもとろうかしら。
    仕事を離れて同じ方向性を持って切磋琢磨できる友人ができるという環境がいいので、MBAに限らず自分にあったものがいいのかもしれません。
    私の義妹のフィアンセ(オーストラリア人)も航空システム(?)のプロジェクトマネジャーで、何かクラスを取ろうかと言っており、社会人クラスはアメリカやオーストラリアの方が充実してそうですね。 日本は社内研修が多いので。
    >CREAさん
    >「他の人には語れないその人だけのユニークな何か」とはまさに、「これからは「個」の時代」といろんなところで言われていることとベクトルが一緒ですね。
    そうそう、その通りです!
    >次回の同窓会(5年後でしょうか)の際には、同窓生各人の子供の教育に備えてまた違った生活場所を求めている方もおられるのかな、とも思いました。
    子供の教育はしばらく最大のテーマでしょうね。 そうなるとやっぱり英語圏の国が強いのかな、と思います。 英語圏以外でも幼少期からバイリンガル教育のある学校だったり。
    >tomokoleaさん
    >そういえばINSEAD卒でうちの会社にいた某Oさん、最近退社してフランスのある30年プロジェクトに参画し、南プロヴァンスに引っ越していっちゃいました・・・
    絶句・・・
    今後30年はプロヴァンスに住めるってこと? うらやましすぎ。
    彼もINSEADで完全に人生変わっちゃった1人ですね、どこでそんなプロジェクト見つけたんだ? うーん・・・そういう話聞くと、これまた人生考えちゃいますねー(笑)。

  • AK

    楽しそうだな~。僕は忙しくても絶対に参加するタイプだなー。日本人同期は各種イベント参加率低いけど、僕は根っからこういうの大好きだもの。
    5年会わないのは会わない理由があるってのはちょっとドキッとしたわ。全く会わないことはなさそうな気がするけど、日本に閉じこもっていたら同期と会う可能性低そうだもんなー。まあ5年に一回くらいライフスタイルを変えるイベントが発生している(しないと飽きる)ので、ちょうど同窓会がある頃には移住しているか??

  • la dolce vita

    >AKさん
    >5年会わないのは会わない理由があるってのはちょっとドキッとしたわ。全く会わないことはなさそうな気がするけど、日本に閉じこもっていたら同期と会う可能性低そうだもんなー。
    私、これはかなり努力しました。 単に「1年楽しく仲良く過ごしました、チャンチャン♪」で終わってしまったら悲しすぎる、最初の2,3年がキーだな、と思って、留学直後の仕事は「ヨーロッパ携帯事業者とのプロジェクト」に惹かれて決めたし。 ヨーロッパじゃなくてロシアだったけど(笑)。 でもモスクワ滞在中、long weekendはロンドンやパリに行って友達とcatch upするように努めましたよ。
    あとは結婚式は同窓会になりますねー、私はあまり行けてませんが。
    >ちょうど同窓会がある頃には移住しているか??
    おお、今回ほぼ完全にニアミスなのでお待ちしてます〜♪

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