クリスマスムードを吹っ飛ばすように世界を駆け巡ったWikiLeaksのニュース。
みんなが想定していたより早く、いやむしろ大部分の人は想定もしていなかった次元にまで、世界は踏み込んでしまったのだなー
WikiLeaksがチャレンジした領域・こじ開けた時代からは、例えWikileaksという形がなくなっても人類はもう後戻りはできないのだなー
・・・と言う思いが駆け巡ります。 今日・明日の生活に即影響がなくても、長期的には大きく時代がガラッと動いた音がしたとき、結局毎日を何事もなかったかのように生きるしかないのかと戸惑う日々。
参考:GIGAZINE – Wikileaksはなぜ世界中の国家を敵に回そうとしているのか?
TED : なぜ世界にWikiLeaksが必要なのか
WikiLeaksで国家機密が漏らされ、Facebookで個人の友人関係が明らかになり、LinkedInで個人の職業や仕事ぶりがわかり、Twitterで個人がリアルタイムに誰とどこにいるか発信する時代、膨大な量の重層的な情報からすべてが可視化されるようになってきたなあと思います。
それが怖いとかではなく、そういう時代になりつつあることを前提に行動しなければならないのだ、と。
メンバー数5億人を突破したFacebookが面白い試みを行っていました。
Category Archives: 4. 教養・知識
すべてが可視化される時代
Work hard, play hard
Yokichiさんのブログに『ハーバードでは試験中に全裸で校内を走るのが伝統』とありました。
はあ・・・アホですねーーー(注)
冬、零下の中、走るんだそう。 アホだわー、さすが学生。
(注:私、関西人なので「アホ」は最大の誉め言葉です)
でも学部生ってハタチ前後? 人生のアホ盛りですからね、その年齢は。
我が母校INSEADでは平均年齢28歳という多少物事の分別がついてきたかというMBA学生が学校の校訓(?)である”Work hard, play hard”をモットーに毎週のように各種イベントで盛り上がります。
これは、ほんの一例。
シンガポール・キャンパスの伝統の”INSEAD Dash”。 朝早く、キャンパス近くにあるコンドミニアム(INSEAD生が多く住む)から学校まで仮装してダッシュする、これだけです。 これだけのイベントにこんなに気合いを入れるかー、フツー?
時給78セントの衝撃
すごいサイトを見つけてしまいました、oDesk。
世界中のフリーランス・ワーカーと企業(業務委託する人)を結びつけるマーケット・プレイス。
oDeskを介してアウトソース(業務委託)される仕事は創業以来6年間ずっと倍々ゲームで増えています(→こちら)。
フリーランス・ワーカーが行う業務内容はWeb開発、ソフトウェア開発、翻訳・ライティング、デザイン、会計などスキルが明確で成果の評価がしやすくアウトソースしやすそうなものからセールス・マーケティング、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなどリモートではなく対面時間も必要だと思われるものまで実に幅広い。
oDesk上で働くフリーランス・ワーカーは世界中にいますが、多い順に、
1. インド
2. フィリピン
3. アメリカ
4. ロシア
5. ウクライナ
6. パキスタン
7. バングラデシュ
8. カナダ
9. 中国
10. ポーランド
(参照:Online Employment Report – October 2010)
FeliCaがガラパゴス化した3つの理由 – 2
昨日の続き。
2. 複雑な料金体系を瞬時に暗号処理
もうひとつのFeliCaの強みは複雑な料金体系を瞬時に暗号処理できるカードOSでした。 首都圏の電車・地下鉄は相互に複雑に路線乗り入れしており、複数の鉄道会社の乗車料金清算(営団と都営を30分以内に乗り継げば割引清算など)が必要です。 また乗車距離(キロ数)に基づく料金体系に加え、数多くの例外があります(基本は乗車距離によって料金が上がるが、首都圏だけは例えば東京駅から新宿駅へ行くのに中央線に乗っても山手線に乗っても同料金)。 各種割引もあります。 ところが、これはおそらく世界一複雑な料金体系。
ロンドン地下鉄はゾーン制で遥かにシンプルですし、NYやパリ地下鉄に至っては均一料金です。 ここでも日本や他アジア国で評価された強みは欧米ではオーバースペックでした。
3. 顧客の理解力と求めるもの
上記のように世界一ハイエンドな公共交通システムを持つ日本において交通事業者は優秀な技術系学生の就職先でもあります。 2010年にはJR東日本が理系男子学生の就職先人気企業9位にランクインしています(→『大学生が選んだ就職先人気企業ランキング2010』)。 交通事業者が人気就職先ということは欧米各国ではおそらくありえない、多くは政府や自治体が運営するインフラ事業者でさまざまな規制の対象で、JR東日本のようにインハウスで最先端の技術開発ができるような部隊はいません、日本独特のメーカーからの出向もない。
FeliCaがガラパゴス化した3つの理由 – 1
先週以来、寒波に襲われているヨーロッパ、雪のパリに遊びに行ってました。
パリ話はさておき、日経ビジネスオンラインの連載『異文化市場で売るためのモノづくりガイド「ローカリゼーションマップ」』のコラム『「腑に落ちなくても従う」、パナソニックの欧州白物家電戦略』にデジャブ(既視感)すら感じました。
ヨーロッパで白物家電(冷蔵庫と洗濯機)を売ろうとしたとき、日本やアジアで評価されたコンセプトが、全く評価されなかった。 日本で最先端である「ななめドラム洗濯機」や「多ドア冷蔵庫」といった商品を持ち込めば、イノベーションとなることを想定していたが、大きな文化的・生活習慣面でのバリアがあった。
冷蔵庫は家電ではなく「冷えるキャビネット」でインテリアの一部。 一方、洗濯機は機能品質重視でおばあちゃんの時代からの信頼性がモノを言う・・・
コンシューマーエレクトロニクスの世界で現地ユーザーの使い方や文化的コンテクストにフィットしない商品を持ちこんで、日本でアピールする機能を謳っても売れないことは容易に想像ができます。 が、これはコンシューマー製品だけではなくB2B製品でも同じなのです。
以前、こちらで私が昔ソニーに勤務していたことを書きましたが、ソニーでは花形のコンシューマーエレクトロニクスではなく、(今は”Suica”などで日本の欠かせない生活インフラとなった技術)FeliCaの部署にいました。 FeliCaを海外展開させるのがミッション。
野村総研が「日本のガラパゴス化現象の例」として非接触ICカード(FeliCa)をあげ、「ガラパゴス化」という言葉を生み出した時より5年以上前の話です。
保育園で"Innit?"ネイティブ
『アクセントで判断されてしまうイギリス』へのコメントでyuさんが24種類の英語のアクセントの動画を紹介してくれました(ありがとうございます!)。
ははは、彼、うまいですねー
特に(バックグラウンドを考えると当然と言えば当然だけど)British EnglishとIrish Englishがうまい、ジャパニーズ・イングリッシュは下手(笑)。
数ヶ月前、ナーサリー探しの話をママ友達としていた時、ひとりがこんなことを言っていました。
「snob(お高くとまった嫌みなヤツ)でごめん・・・なんだけど、○○ナーサリーに行ったとき、保育士さんの1人が”innit? innit?”って言ってたのよ。 ちょっと私の娘には”innit?”なんて覚えてもらいたくないから、そのナーサリーはやめにしちゃったー」
この時は何のことかわからなかった私。
アクセントで判断されてしまうイギリス
先週の金曜、時間は18:10(外はすでに真っ暗)、息子をナーサリーに迎えに行き家に帰ってきた直後にドアベルが鳴りました。 自分の家のもっとも不満なところのひとつですが、イギリスってインターホーンがないのですねー
(よくわからない募金依頼が本当に多いので)「嫌だなー」と思いつつ、ドアを開けると、そこには上着も着ずに寒そうな大柄の黒人が。
「隣に住んでるんだけど、ガスのメーターを見にフロントドアから外に出たら、誤って自分のうちから閉め出されてしまった(フロントドアはオートロック)。 大変申し訳ないんだけど、お宅の裏庭からうちの裏庭にフェンスを乗り越えて行きたいから家に入れてもらえない?」
「は???」と固まる私。
(心の中で)”アナタ、何をおっしゃってるんですか? だいたい隣に住んでるって言われたって今まで見たことないし、ここはロンドン。 外は真っ暗だし、知らない人を家の中に入れるわけないジャン・・・ 裏庭に通じる部屋では息子が寝てるし、こんな大きな人に殴られでもしたらひとたまりもないし・・・”
固まっている私にさらに「いやー、本当に悪いんだけどさー」と申し訳なさそうに閉め出された経緯を説明するこの黒人、よく見ると靴すら履いていない。
すると、隣の家の陰、ちょうどガスのメーターがあるあたりから、ひょこっと作業服を着たガス会社のおじさん(白人)が顔を出し「ガスのメーター読んでたらドアが閉まっちゃったんだよー」と説明(ロンドンでは定期的にガスの検針をしにくる)。 IDカードも見せてきたので、「どうやらこの2人の言っていることは本当らしい」と判断して家の中に入れました。
家の中に入った(自称)隣の家の人、裏庭に通じる奥の部屋まで来た途端、突然豹変・・・
なぜ家庭教師ならOKで家事代行はNGなのか?
東京に住む友達が家事代行サービスを使い始めたというのでその会社のサイトを見てみました→ミッシェル。
ふーむ・・・週1回2時間で6,600円(+交通費900円)、1ヵ月30,000円かー 高いですねー
1時間あたり3,300円。
でも一般的にこういう風にエージェントが組織するとエージェントの人件費や広告費もろもろの経費がかかるから掃除スタッフ(クリーナーさん)はこの1/3くらいの時給で働いているのでしょう(と思って、ググると求人募集が出てきた(笑)→こちら。 時給1,200円。)。 「子育てが落ち着いてそろそろ働きたい」と思っている主婦が「自分の経験を活かせる」という求人PR。
ロンドンではクリーナーさんを雇うのは一般的です(シンガポールのメイドほどではないが)。 例えば私のところに来ているブルガリア人のS。 ブルガリアにもう大学生の娘さんがいるので「子育てが落ち着いた主婦」。 ロンドンで午前中は英語学校に通い午後はクリーナーの仕事をしています。
彼女の時給は£7.50/時間(=約1,000円)。 今はポンド安なのでロンドンのクリーナーさんの時給は日本と同レベルと言えるでしょう。 違うのは雇う側が払っている料金。 私は彼女と直接契約なので払っているのは£7.50/時間、対して日本ではこの3倍の3,300円。
ロンドンにもクリーナー派遣エージェントがおり、エージェントに頼むと相場は£10/時間(= 約1,300円)くらいです(実際、クリーナーが受け取るのは£6 – 7/時間。 残りはエージェントの手数料)。 日本との違いは、依頼主はクリーナーとエージェントに別々に支払い、クリーナーは個人事業主として税金申告など自分でしなければならないのに対し、日本ではエージェントに一括して払うことでしょうか。
効率的な労働市場の会社の運命
とあるブティーク系戦略コンサルティングファームのロンドン・オフィスのお話。 業界特化型で(業界名を出すとどこかわかるので控えます)、その業界では名が知られています。
このファーム(Aとします)は2007年にオペレーション系のコンサルティングファームBと合併しました。 ファームAのクライアントは企業のCEO、CxOなど経営陣であり、サラリー(給与)レベルはBig 3(McKinsey、BCG、Bain)を筆頭とする戦略コンサルや会計系Big 4(KPMG、Deloitte、PWC、E&Y)のコンサル部門と同じサラリーレベルでした。 ファームBのクライアントは(オペレーションの改善が主なプロジェクトであるため)経営者ではなく部のトップなどであり、サラリー(給与)レベルはAより一段階低いものでした。
2社の合併によって給与体系の差を是正する必要があり、Aの社員は年収(ベース)+ボーナスからなる給与体系のうち年収(ベース)部分を若干アップする代り業績連動のボーナス部分が大幅に減りました。 2008年、金融危機の発生を機に世界経済が不況に、この影響でボーナスは2009年はゼロになり、ベースアップも据え置かれました。
またファームBは間接部門(経理・人事など非コンサルタント職)の人員を多く抱えていましたが、リーンな(筋肉質な)組織を保っていたファームAと間接部門同士、合併されました。 間接部門のコスト(overhead)は稼ぎ頭のコンサルタントに重くのしかかり、2009年、2010年になってもベースアップやボーナスの原資が出ない大きな要因となりました。