時給78セントの衝撃

すごいサイトを見つけてしまいました、oDesk
世界中のフリーランス・ワーカーと企業(業務委託する人)を結びつけるマーケット・プレイス。
oDeskを介してアウトソース(業務委託)される仕事は創業以来6年間ずっと倍々ゲームで増えています(→こちら)。
フリーランス・ワーカーが行う業務内容はWeb開発、ソフトウェア開発、翻訳・ライティング、デザイン、会計などスキルが明確で成果の評価がしやすくアウトソースしやすそうなものからセールス・マーケティング、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなどリモートではなく対面時間も必要だと思われるものまで実に幅広い。
oDesk上で働くフリーランス・ワーカーは世界中にいますが、多い順に、

1. インド
2. フィリピン
3. アメリカ
4. ロシア
5. ウクライナ
6. パキスタン
7. バングラデシュ
8. カナダ
9. 中国
10. ポーランド
(参照:Online Employment Report – October 2010


アメリカとカナダ以外は発展途上国・・・ということは価格が気になります。
oDeskはフリーランス・ワーカーが自分の時給を決められるようになっています(企業側が業務委託内容と予算を提示してフリーランサーからの入札を募る入札式もありますが)。
odesk_rate.jpgそして各業務内容の平均レート(時給)が右のグラフ。 開発エンジニアがUS$15、デザイナーがUS$10、データエントリーがUS$3.5くらい。 しかも全体的には下がる傾向です。
Amazonのブックレビューのように、業務委託した企業がフリーランサーが出したアウトプット(成果)に満足したか評価が付けられるようになっており、良質な(レートに見合った)仕事をするインセンティブになっています。
少し前にoDesk内でアウトソース先をぷらぷら探していたときに、衝撃的な数字を見てしまいました。 時給78セントでデータエントリーの仕事を請け負うバングラデシュ人(→こちら)。
もちろんデータエントリーはロースキル・ワークです。 でもWord、ExcelできてWebリテラシーも高い人が時給78セントで雇えるんですからねー(今日見たらデータエントリーに加えてウェブ・リサーチも業務に追加されていた)。
『フラット化する世界』と言われて久しいけれど、こういう世界のことなんだなー、とあらためてうなった私。
以前、『仕事がなくなるのはミドル層』というエントリーを書きましたが、oDeskにあるような仕事を先進国でしている人はひょっとしてやばいのでしょうか? 最終的に残るのは、スーパー考える人(大前研一さんやThomas Friedmanレベルの)、社会の仕組みをつくる人、職人(コックなど)、その場にいないとできない仕事(掃除、保育士など)って感じ?
こういう時代に先進国で子どもを産んでしまったときは、どう育てればいいのでしょうねー? うー、悩みは深まるばかり。


6 responses to “時給78セントの衝撃

  • paris

    YOKOさん
    パリから帰国されたのですね!お帰りなさい!
    いよいよもう、フラット化進行しているんですね。
    よく海外で活躍されている日本人の方に、今の日本は先人からの貯金で食っているだけだ。
    とおっしゃっているのをよく聞きますが、自覚せず手を打っていないとえらいことになりそうですね。。
    前エントリー拝見しましたが中国や韓国にソコソコの価格で全世界の人が満足するものをせっせと
    作られたら日本の生きる道はなくなるでしょう。。。
    私は電化製品は日本の製品が安心しますし、他国の製品と比べてもベストであると自負していましたが、高い値段の3DTVなどハイスペック過ぎるものは、外国一般家庭には受け入れられにくいでしょうね。。
    やたら機能のついたケータイやPCも。。
    携帯のキャリアもアジア圏メーカーの中ではサムスンなどに奪われて、悲しい限りですが、
    何とか巻き返してほしいです。。
    インドネシアの友達にサムスンと日本メーカーのブランド力は同じくらいと言われて、
    とても悲しかったです。今は恐らくサムスンのほうが上なのかも??
    日本メーカーは国内の顧客を満足させるハイスペック部門と、そこそこスペックの国別外人用などで
    棲み分けしたほうがいいですね。。
    既にサムソンなどにシェアを奪われていると思いますが、一度奪われたシェアを奪い返すのは
    難しいのでしょうねぇ。。既にコリアは利権を離さないでしょうし。。リピーターも生まれますし。
    今晩パリに発ちます。パリ記も楽しみにしてマース!!

  • la dolce vita

    >parisさん
    ただいまです。 パリはちょうど寒波に襲われて雪でした。
    >インドネシアの友達にサムスンと日本メーカーのブランド力は同じくらいと言われて、
    >とても悲しかったです。今は恐らくサムスンのほうが上なのかも??
    ブランド・ランキングは前書いたけど(↓)、
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/01/samsung.php
    インターブランドのものが有名です(↓)。
    http://www.interbrand.com/Libraries/Press_Release/BGB2010_JAPAN.sflb.ashx
    2010年はSamsungが19位、Sonyが34位とだいぶ差をつけられましたね。

  • jakephot

    こんにちは。いつも楽しくブログを読ませていただいています。
    私自身もアメリカで1年留学後、日本で起業し
    こういったフリーランサー系のサイトを多用しています。
    日本の企業間のソフトウェアの売買価格は、やけに高いので、
    (システム開発の会社をやっているアメリカ人の友人が驚いてました)
    こういうサイトに創業間もないうちのような企業はかなり助けられています。
    インド人のデベロッパーとか、相当レベル高い人材がいます。
    でもやはり問題となるのは「言葉の壁」で、日本語が絡む仕事はやはり卸せません。
    うちもメインの仕事が実は翻訳なんじゃないのか?とときどき思ったりします(笑)
    「日本語」というのが、日本のサービス業の価格を下支えしているのでしょうね。。

  • la dolce vita

    >jakephotさん
    コメントありがとうございます。
    >うちもメインの仕事が実は翻訳なんじゃないのか?とときどき思ったりします(笑)
    >「日本語」というのが、日本のサービス業の価格を下支えしているのでしょうね。。
    そうですねー 大前研一さんが会社(↓)やってる中国の大連とかにもいないですかねー?
    http://www.gsij.co.jp/index.html

  • Kumiko Nakayama (@KumikoNakayama)

    はじめまして。oDeskについて検索していてこちらのブログにたどり着きました。
    個人でソフトウエア開発を請け負っていますが、今年に入り、海外のエンジニアにお仕事を依頼しています。
    英語力を高め、oDeskなどのサイトをうまく使っていかないと生き残れないと感じています。
    またお邪魔させていただきますね。

    • la dolce vita

      はじめまして。

      >個人でソフトウエア開発を請け負っていますが、今年に入り、海外のエンジニアにお仕事を依頼しています。
      自分で請け負ってさらにウェブ上で海外に下請けに出してるということですか?
      わかります、デザインも一緒ですよ。 自分にしかできないこと、他の人でもできること、を常に意識して切り分けないといけないですよね、けっこう大変。

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