Tag Archives: フリーランス

クリエイターになりたい。

『今日は私の キス記念日』に書いたとおり、私の幸せ構成比はたぶんこんな感じ。

1. 家族 70%
2. 環境・プライベート 20%
3. 仕事 10%

夫がいるシンガポールに引っ越し子どもが生まれたことで1.を押さえ、ロンドンに引っ越したことで2.を押さえたので、3.の大幅てこ入れが必要でした。
キャリアチェンジは、「場所(Location)・業界(Industry)・職種(Function)の3つ全部を変えることは難しいが、1つか2つなら可能」という言い方をよくするのですが、いろいろなケースを見ていると、場所(Location)を変えるのが一番大変(特にアジア→ヨーロッパなど地域を超える場合、もちろん社内異動などは除く)、次に業界(Industry)、いったん業界または会社に入ってしまえばその中で職種(Function)チェンジすることは意外と簡単(『求職者の心構え』で書いたフェラーリにアルバイトで入って最後は戦略部門に移ったケースなど)。
なので、住みたい場所がある人はまずそっちを押さえるのはけっこう重要だと思います(住む場所よりやりたいことの方が重要って人はこの限りではない)。 日本人の海外就職に一番大きく立ちはだかるのはVISAだし。
話を戻して、去年の夏頃からちょこちょこと友人から依頼があった仕事をしていた私ですが、今年の初めからまじめに就職活動を開始しました。 就職活動は自分ができることと相手(雇用主)が求めることをマッチさせる作業なので、自分の経験(業界・地域・プロダクトetc.)やスキルをブロック化していきます。 ヨーロッパでの仕事経験がないので圧倒的に不利な上に、自分ができること(イメージは大きなブロックがけっこうたくさん、笑)から今いるマーケットで求められていないことを除いていくと、どんどんブロックが小さくなっちゃうんですよね、やったことある人はわかると思いますが。

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時給78セントの衝撃

すごいサイトを見つけてしまいました、oDesk
世界中のフリーランス・ワーカーと企業(業務委託する人)を結びつけるマーケット・プレイス。
oDeskを介してアウトソース(業務委託)される仕事は創業以来6年間ずっと倍々ゲームで増えています(→こちら)。
フリーランス・ワーカーが行う業務内容はWeb開発、ソフトウェア開発、翻訳・ライティング、デザイン、会計などスキルが明確で成果の評価がしやすくアウトソースしやすそうなものからセールス・マーケティング、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなどリモートではなく対面時間も必要だと思われるものまで実に幅広い。
oDesk上で働くフリーランス・ワーカーは世界中にいますが、多い順に、

1. インド
2. フィリピン
3. アメリカ
4. ロシア
5. ウクライナ
6. パキスタン
7. バングラデシュ
8. カナダ
9. 中国
10. ポーランド
(参照:Online Employment Report – October 2010

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誰も雇ってくれないから起業する

海部未知さんブログの『金持ちをたくさん働かせる仕組み』に同感な点、2点目、編集して引用。

スタンフォードMBAという、いろんな意味で優位な地位にある人々は、オーバースペックのためにしばしば、普通の会社で普通に勤めあげることができなくなる。 でも、人脈とか箔とかスキルとかがあるので、たとえトラディショナルな形でのベンチャー起業ができなくても、自営をはじめるとか、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家などの形でかかわるとか、自分でなんとかすることがたいていはできる。

これを「誰も雇ってくれないから起業する」と表現されているのだが、私の周りにも山のようにいるので、実際はこんな悲観的な実感の人だけでなく、「他のオプションよりも、自分でやった方がいい」というベターなオプションを取ったという人も多いと思います。
この場合の「起業」とは、いわゆる狭義のベンチャー(VCの資金入れて、成長率10%以上、エグジットはIPOかGoogleに買われること、みたいな)よりも、フリーランス、小規模のプロフェッショナル・ファーム(ファンドやコンサルなど)を仲間と立ち上げる人の数の方が多い。
今でも仕事上のコンタクトを探すのにINSEADの卒業生データベースを検索することがありますが(こんなインターフェース)、卒業年次が古い人(= 年上の人)になればなるほど、自分の名を冠したプロフェッショナル・ファームのManaging Director(つまり自営)が多くなります。

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私の周りのフリーエージェント達

今日はクリスマス。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?(日本ではクリスマス・ディナーをクリスマスイブに食べるのですが、本場(?)ではクリスマス・デー(25日)の、しかも昼にクリスマス・ディナーを食べるのです。 うちは昨日まで夫が働いていたので前日に準備できず、夜に食べることにしましたが) 日本では休日ではないので、普通に出勤でしょうか?
以前の宣言通り、Christmas Turkey(七面鳥)にチャレンジ中。
でも焼くのに3時間かかって今まさにオーブンの中なので、写真は明日にします。
上海で再会した友人の話を。
上海在住アメリカ人Aとカナダ人Zの話は以前『MBA同級生に見る「フリーエージェント社会の到来」』というエントリーに書いたのですが、今回は彼らの生活ぶりをつぶさに見てきました(AとZの経歴を前のエントリーから以下引用)。 私たち3人は留学時代、(後2人を加えて5人で)家をシェアしていたので、半分家族みたいなもん、今回の上海でも家に泊めてもらいました。

A(生粋アメリカ人)は卒業後ボストンコンサルティンググループ(LAオフィス)で2年ほど戦略コンサルタントをしていましたが、2年後に独立。 職を持たないまま上海に渡り今はフリーのコンサルタントとしてアメリカ企業から常時2つほどのプロジェクトを請け負っています(すべて紹介で受注)。
Z(アメリカ在住経験の長いカナダ人)は卒業後Intel China(上海)であるプロダクトラインの事業戦略を行っていましたが、こちらも2年ほど働いて独立。 Aと同じくフリーのコンサルタントとして中国に進出するアメリカ企業(Intel時代のクライアント含む)に中国進出のアドバイスをしています。

以下、4つの側面に分けてヒアリング結果です。

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書斎と化したスタバの行方

Starbucksが揺れています。
7月2日に米国内の店舗600店を閉鎖することを発表。
IBTimes:米スターバックス、米国内の600店舗を閉鎖
IHT:Starbucks closing 600 underperforming stores in the U.S.
すると、すぐにSave Our Starbucks(私たちのスタバを救え)というサイトが立ち上げられ、存続運動が起きているとか。
イザ!:わが街のスタバを救え! 全米各地で存続運動
IHT:A struggling city cries, ‘Save our Starbucks’
こんな本家を模したロゴまで作って(↓)、サイト上で署名運動が行われています。
Save_Our_Starbucks.jpg
スタバの存続の有無はさておき、私にとってスタバの存在意義はコーヒーではなく、何時間座ってても疲れないあのソファです(+読書を邪魔しない程度に耳障りのいい音楽)。

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果たしてヤジ馬なのか歴史の証人なのか

『人は意外と会ってくれる』で書いたように、毎日INSEAD卒業生のネットワークを活用しながら、post-MBAのキャリアパスを語り合ったり情報交換したりしています。
そこで気づいたこと。

  • INSEAD卒業後、中国に渡った卒業生(中国人及び華僑・華人を除く)はみんな起業家かフリーランスである。

私が個人的に知っている中でINSEAD卒業後、起業して一番成功しているのが、北京に本社を置くEthos TechnologiesというWebシステムディベロッパー。 経営陣は全員私たちのINSEADクラスメイト(うち1人は私の夫とアパートをシェアしていた)で、今は従業員数200名を超え、ノルウェー、スウェーデンにもセールスオフィスを構える、INSEAD起業家の卵の希望の星。
その他にも上海でベンチャーキャピタルを立ち上げていたり、『MBA同級生に見る「フリーエージェント社会の到来」』で書いた2人のようにフリーでコンサルティングをしていたり・・・
彼らに共通するのは「とりあえず中国に行った」こと。
Ethos TechnologiesはちゃんとINSEAD内のビジネスプランコンテストでも入賞(優勝?)して、エンジェル投資家のシード投資を受け、しっかりした事業計画を持って北京に乗り込んだのですが、他の人たちは「これからは中国がくる! とにかく行けば何とかなる!」くらいのノリで行った人も多い(私の友人Zは中国への旅行経験もないまま移住していた)。 まさに、チャイナドリーム。
実際、行ったら本当に何とかなってるみたいです。 きっと、似たような大志を抱く人たちのコミュニティー内の結びつきが固くお互い助け合っているのでしょう。

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MBA同級生に見る「フリーエージェント社会の到来」

ビジネススクール卒業から4年。
ほとんどの同級生が卒業後の就職先から1回は転職しているばかりか、一部の人たちは独立し始めました。 独立といっても『すべては1杯のコーヒーから』で書いたような実業を興す人だけではなく、今まで組織に属して行っていたことをフリーでやる人もいます。
私のごく親しい友人2人(まぎらわしいので、AとZと名付けます)も独立したクチ。
A(生粋アメリカ人)は卒業後ボストンコンサルティンググループ(LAオフィス)で2年ほど戦略コンサルタントをしていましたが、2年後に独立。 職を持たないまま上海に渡り今はフリーのコンサルタントとしてアメリカ企業から常時2つほどのプロジェクトを請け負っています(すべて紹介で受注)。
Z(アメリカ在住経験の長いカナダ人)は卒業後Intel China(上海)であるプロダクトラインの事業戦略を行っていましたが、こちらも2年ほど働いて独立。 Aと同じくフリーのコンサルタントとして中国に進出するアメリカ企業(Intel時代のクライアント含む)に中国進出のアドバイスをしています。

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