「マミー、バイ!」 手をふりながら 息子がチュー
今日は私の キス記念日
言うまでもなく、俵万智の「サラダ記念日」のパクリです、しかもかなり出来の悪い(字たらず)。
今日でちょうど1歳5ヵ月になる息子に、私は長いこと「ほっぺにチュー」を仕込もうとしていました。
顔を近づけても何度デモをしてもずっと顔をビシッバシッと叩くだけだったのに、今朝ついにこの日がやってきた。 ナーサリーに行こうと喜び勇んでベビーカーに乗った息子に「チューして」と言ったら、チュー!(ほっぺじゃなくて口だったが)
こんな日、私は天にも昇るような気分です(英語では”all over the moon”と言う、英語だと「天」じゃなくて「月」なんだね)。 夫とは(キスはおろか)結婚記念日すら忘れる私だけど(→『地図が読める女の絶対年感』)、8月15日、息子との初キス記念日は覚えられるかもしれない。
何でこんなことを書くかというと、イギリスが自分を見失っているらしいから。 国が自分を見失っているということは住む人が見失ってるんだよね。
The Economist : Anarchy in the UK
日本語訳→JB Press – 英国の暴動:自己像を見失った国
・・・ということで、今日は私が思う「自分を見失わない」方法について。
私は昔から、たぶん20代前半から、
1. 家族
2. 環境(住む場所 etc.)やプライベート(友人・趣味 etc.)
3. 仕事
の順で大事だと思っていたし、今でもそう思っています。
あえて比率をあてるとすると、
1. 家族 70%
2. 環境・プライベート 20%
3. 仕事 10%
くらい。
26歳くらいのときは、仕事は面白いことをさせてもらっていたし(こういう仕事してた)、仕事で念願だった海外を飛び回る生活もしていました。
でも、(親兄弟はいるけど)結婚はしていなかったし、「街から街へ飛び回るばかりで、いったい私はどこへ行くのか?」と始終不安につきまとわれていました。
上記3つはそれぞれつながっている一方で、どれかを優先させようとすると他のどれかを妥協せざるをえなかったりします。
結局、私は”First things first”、夫と結婚するときに2.と3.を妥協しシンガポールに引っ越しました(当時、夫はシンガポール、私は東京に住んでいたので、私が仕事を辞めた)。
次に、地球上のどこに住みたいのか、2人で複数都市をショートリストし、Pros & Consを検討した結果、ロンドンに引っ越してきました(→『ロンドンに引っ越します。』)。
その結果、今の私の幸せ度はMAXに近いと思います。 冒頭の川柳(?)の通り、幸せのほとんどはわずか1歳の息子が運んできてくれるし(疲労感のほとんども彼のせいだが)、悩んで選んだロンドンも概ね満足(最大の欠点は、夏がこない年があること。 今年の夏はどうやらこないらしい)。
ただ、妥協に妥協を重ねてきた3. 仕事 を大幅テコ入れする必要があるのですが、これも1. と2. でとても満足しているので、
You can have it all, just not at the same time.
(→こちら)
と、構えていられるのである。
これは私の方法(道のり)で、私の友だちにも「お互いの仕事のため結婚後2年は別居婚」ってケースも複数いるので、たどり着き方は人それぞれだと思います。
でも、自分が幸せを感じる源が何なのかを把握し、その中で大きく占める源を押さえていると「100%じゃないけど、人生概ねハッピー」な状態には近づけるんじゃないかと。
August 17th, 2011 at 5:01 am
キス記念日おめでとうございます!
終戦記念日だからよけい憶えやすい?
過度の社会福祉が低所得層の家族崩壊をもたらし、それが社会不安の原因になるという事実は、故Daniel Patrick Moynihanが指摘したことで、90年代に米国で福祉政策が改革されたのもその理由でした。はたしてCameron Cabinetは福祉改革ができるのかどうか?
August 19th, 2011 at 8:52 am
>tygertygerさん
>キス記念日おめでとうございます!
ありがとうございます!
>はたしてCameron Cabinetは福祉改革ができるのかどうか?
あんまり政策を追ってないのですが、現在のSecretary of State for Work & Pensionsは改革派だけど、Labor Partyから横槍が入ってるとか。
>過度の社会福祉が低所得層の家族崩壊をもたらし、それが社会不安の原因になるという事実
これ(↑)が合意されてないので(永久に合意しないんだろうけど)。
August 22nd, 2011 at 4:48 am
イギリスでの騒動のNEWSを見たときは驚きました。
ご無事で本当によかったです。
キス記念日おめでとうございます。
私は子供ではなく犬ですが、仕込みました。
KISS MEというと、顔のどこかに鼻をぶつけてきます・・・。
友人の子供の投げKISSにもクラクラするくらいかわいいと感じてしまいますが、
それがもし自分の子供だったら・・・うれしいですよね!
影響されて、the Economistの定期購読を始めました。
配達されるよりも早く、iPadのthe EconomistのAppからダウンロードして読んでいます。
すべての記事に目を通せていませんが、毎週楽しみです。
またよい雑誌などありましたらぜひご紹介ください!
August 24th, 2011 at 4:13 am
初めてコメントさせていただきます。国際結婚して、現在東京で海外営業しています。
いろんなことに共感させてもらってます。関西出身ってのも心強いです。
私達夫婦は色々あって、ここ数年、ブラジルのリオデジャネイロ、マナウス、京都と仮住まいを繰り返し、
今年になってやっと自分達の住まいに落ち着きました。なので、「家がある、家族と一緒にいる」というのが幸せなんだと
本当に痛感しております。仕事は「これらを継続するために必要、プラスアルファ」くらいで考えてます。
September 4th, 2011 at 8:56 am
>Akiさん
>私は子供ではなく犬ですが、仕込みました。
>KISS MEというと、顔のどこかに鼻をぶつけてきます・・・。
かっわいい〜☆
そうそう犬に似てます。 言葉も仕込めるので楽しいですよ(笑)。
>Siemprebienさん
はじめまして。 コメントありがとうございます。
>「家がある、家族と一緒にいる」というのが幸せなんだと
>本当に痛感しております。
前ちょこっと書きましたが(↓)
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/03/post-154.php
おかえりと言ってくれる人がいるところが家だと思います、その場所がどこであっても。