Tag Archives: 育児

讃えられないママたちへの賛歌

先週が仕事納めだった私たち、23日(月)は仕事が休みで子どもはナーサリー(保育園)に行っている、という1年でも1日か2日しかない貴重な日でした。 ちょうどイギリスを嵐が襲っていたので夫と家に籠ってDVDを見ることに。  出た当時(2011年)に気になった”I Don’t Know How She Does It.”(邦題:『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』)。 『SATC(SEX AND THE CITY)』のキャリーのイメージ脱却を目指したいサラ・ジェシカ・パーカーが2人の子どもを持つキャリアウーマンを演じるコメディ映画。 こちらが日本公開版の予告編。

で、どうだったかというと、英ガーディアン紙がひどい批評を載せてたように(→“The Guardian: I Don’t Know How She Does It – review”)映画自体はひどい出来でした、SJPは演技できないのかキャリーにしか見えないし、ピアース・ブロスナンとのロマンスは余計だし。 でも今年2児のワーキングマザーになった私にはお約束のツボばかり。 駄作なのに泣いてしまいました。
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「あなたの選択は正しいのか?」と問われ続ける3歳児

少し前に話題になっていた上田大使のシャラップ発言を今さらながらYouTubeで見ました。

内容は知ってたのに、一瞬背筋が凍った。 あちゃーーー、これ公の場で、この立場の人がやっちゃったんだ・・・
とりわけ感情を表に現すことを恥じるイギリスでは、いい年をした大人が他の大人を怒鳴るのは、ほとんど見ることはない光景です。 駅でこういう人を見かけても凍るのに、さぞかし同席していた委員の方々は凍り付いたことでしょう。

もうひとつビデオを見て背筋が凍った理由があります。
まるで長男(現在3歳4ヵ月)を怒鳴ってる私ではないか・・・
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赤ちゃん連れの飛行機 – イギリス編

2週間くらい前に全国の赤ちゃん連れを震え上がらせたこの記事(→『再生JALの心意気』)、「飛行機に乗ったら赤ちゃんの泣き声がひどくてブチ切れたのでJALにクレームを入れた」という漫画家さかもと未明さんの記事です。
2周くらい周回遅れだけど気になっていたのでイギリスの話。

なぜイギリスの話を出すかというと、別にイギリス賛美をしているわけではなく、社会が非常にロジカルに構成されているから。 社会が阿吽の呼吸で動いているのではなくロジック(論理)で動いているため納得感があるし説明がしやすいのです(ロー・コンテクスト文化については以前もこちらに書いています)。
Public Choice Matrix『当事者性と専門性』に引き続き2 x 2マトリックス登場。
社会はこのような場によって形成されていると思います。 縦軸はその場がパブリックであるかプライベートであるか。 横軸は赤ちゃん(or 幼児)連れにとって、その場に行かない(もしくは人に預けて出かける)という選択肢があるかないか。

①はパブリックな場であるが、赤ちゃん連れにとって他の選択肢がある場合。
②はパブリックな場で、かつ他の選択肢がない場合。
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一生忘れたくない瞬間リスト

「魔の2歳」、「イヤイヤ期」とはよく言ったものです。 1歳半頃から始まった長男のイヤイヤ期、峠は越えた気がするものの1年以上経った今もまだまだ大変。 相変わらず何かひとつさせるのに(あるいは止めさせるのに)ひと苦労。 今は週3日ナーサリーに行き、あとの2日を私がフルタイムで長男と次男をみているので、その2日間は朝から叱りっぱなし、朝9時頃、2人を連れて公園に出かける前にはすでに私の方がぐったりしていることも(笑)。

『初めの2年の生き抜き戦略』を書く前に偶然知った女芸人くわばたりえさんのブログ、女性誌がロールモデルとして見せる「母として、妻として、女として、毎日キラキラ、充実した私」とは異なった等身大の、育児にバタバタ・てんやわんやな姿が共感を得ているのだと思います。
そこでイヤイヤ期の子どもに対処する『カウントダウン法』というのを知りました。

子供と一緒に居る時間って決まってるじゃないですか
大人になったら絶対離れて行っちゃうわけじゃないですか
だから1日過ごしたら1日減ってるって思うようにしてるんですよ
そしたらイラッと来た時も
あとこの子と 二人でどれだけ一緒に居られるんだろう?と思ったらすごく切なくなって
イラッて気持ちよりも 今の時間を大切にしたいと思えるようになったんですよ(by ギャルママ日菜あこさん)

ほーっ、これいいですね。 私の方法と少し似てるかも。
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イクメンの行方

先週末、友人(英伊カップル)の3歳の子の誕生日パーティーに呼ばれたのですが、当たり前のようで個人的には衝撃的なことを発見しました。 招かれていたのは、0 – 4歳までの子ども(兄弟もたくさん)を持つファミリー6組ほど。 初対面の家族ばかりでしたがフレンドリーにいろいろ話したのですが、親たち全員が疲れていた!!!
母親だけでなく父親も育児と仕事の両立で疲れ切っていたのが印象的。 みんな睡眠不足からくる疲れと子の成長を眺める幸せが入り交じった独特の、とても身に覚えのある雰囲気を漂わせていました。 やはり”Generation Xhausted”である(→The Economist : Generation Xhausted)。

現代の父親たちは一世代前の父親と異なった次のようなトレンドにさらされています。
1. 父親の育児参加は当然に
私は「育児参加」という言葉が嫌いですが(「明日の飲み会参加する?」「うーーん、明日はちょっとやめとく!」くらいのノリで「参加」されても困る。 共同責任だし育児に休日はない)、イギリスでは働く母親が多いこともあり、父親と母親が育児の負担をシェアするのは(シェア比率はともかく)ごく一般的になってきました。 産前クラスでもさんざん強調されます(→『出産・育児は2人でするもの』)。
もちろんその形は家庭によりけりですが、例えば息子のナーサリーで送り迎えをしているのはパパ40%くらいの比率でしょうか(ほとんどの家庭は送りとお迎えを分担)。
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2人目、産まれました。

7月24日朝、3,906gの男の子(2人目)が産まれました。 母子ともに健康。
2人目の方が妊娠中は大変でしたが、お産はスムーズでした。

「新生児ってこんなんだったかなー?」とあらゆる瞬間にノスタルジーが入り交じった2日目です。

まずはご報告まで。


初めの2年の生き抜き戦略

予定日まで1週間、「いつでも産まれてきていいよ」となったら、なかなか出てこないもんです。

先週Twitter上で女性芸人くわばたりえさんのブログエントリー『しんどいよな』があまりにもRTされてビックリしました。 すごいのが、現時点で4,600を越しているブログへのコメント。 「気持ちを代弁してくれて救われた」、「涙が止まらない」、「私もすごく苦しい」のオンパレード。
おいおい、みんなそんなにギリギリなのか・・・ 読むとやはり3、4歳以下の子を持つお母さんのギリギリっぷりが目立つのですが、いやー、周囲に頼みまくり・頼りまくりで育児している私は共感を乗り越えて心配になってしまいました。

そんなこともあり、私なりに育児での「初めの2年の生き抜き戦略(Coping strategy)」をまとめてみました。 私の1週間後が予定日(初産)の高校時代からの友人に向けて書いたものですが、子どもが2人に増えるとまた子ども同士の間のダイナミクス(Dynamics)が加わって大変さが変わるらしいので、そこは未経験ゾーンです。

2歳まで育てるのって(私自身、2歳までしか経験ないので)めっちゃくちゃ大変だけど、めっちゃくちゃ楽しいからそういう人が増えればいいのになー
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当事者性と専門性 – 1

当事者性と専門性最近こんな図をよく頭に描いていました。

身近な例として妊娠・出産・育児を例に説明します。

①・・・自身も出産経験のある産婦人科医、子育て経験のあるベビーシッター(ナニー)など専門家。

②・・・自身は未経験の産婦人科医、ベビーシッター(ナニー)など。

個人的には、専門家はその知識や臨床経験、その他の人間力などで判断されるべきで、自身が直接当事者・経験者になったことがあるかどうかは必須要件ではないと思っています。 が、「経験したことないくせに」という批判をする人、多いですねー
友人の産婦人科医 宋美玄さん(大ベストセラー本『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』の著者)のブログ

時々「先生は子供作らなくていいんですか?」とか「産んだことのない人が言っても説得力がない」などと言われることがあり

とあり、ビックリしました。 男性の産婦人科医にこんなこと言う人いないよね・・・
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すべての子どもは愛情を浴びながら育つ権利があると信じている人へ

息子が産まれてから自分自身一番驚いたのは、溢れて溢れて止まらない愛だった。 
Unconditional love(無償の愛)というものが自分の中にとめどなく溢れてくるのは初めての経験だった(『Before I was a Mum』)。 息子が、親である私たちだけではなく祖父母・友人・保育士さん・街で出会う人々・・・さまざまな人からの愛情を栄養にしながらすくすく育つのを日々見守ることができるのは言葉に現せないほどの喜びになった。
世界中のすべての子どもがこんなに愛されて育ったらさぞかし世界は違った場所になるだろうと思った。 もし愛が石油や木材みたいに形があってシェアできるのであれば、溢れ出る親の愛たちを少しずつ集めれば、事情があって親の愛情を受けることなく育つ子どもたちに分けてあげられるのに、と思った。
嫌なニュースも多い世の中で、一番辛いニュースは児童虐待のニュースになった(過去の関連エントリー:『イギリスの児童虐待対策』)。 生まれてくること・生まれてくる家庭を選べない子どもたちの中に、人生の冒頭から精神的・身体的苦痛を受ける子どもたちがいることを知ることは心臓を素手でぎゅっと握りつぶされるような感情を伴うものとなった。
私と同じように、自分の子どもを愛して止まない親たちに、そしてすべての子どもは生まれ落ちた環境がどうであれ愛情を浴びながら育つ権利があると信じている人に、読んで欲しい本があります。

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犬と子どもとイギリス人

イギリス人に話しかけたかったら、飼い犬と子どもに話しかけたらいい

と言ったのは義母だが、たしかに・・・ (南ヨーロッパ人と比べると)決してフレンドリーとは言えないイギリス人。 ところが、犬と子どもは別らしい。
息子と一緒にいると本当によく話しかけられる。 一説によると、イギリス人は感情を表に出さないようにしつけられて育っているが、その対象の例外が犬と子どもなのかも(さすがに『子ども好きなスペイン人』みたいにチューしてきたりはしない)。
話しかける言葉はだいたい決まっていて、目を細めながら「私にも3歳の孫(or 子ども)がいるんだよ」。 嬉しそうに話しかけてくるのは子どもや孫がいる人が多いけど、どの年代でも女性は微笑んでくれる。 たまに、「いないいないばあ〜」をして、しばらく遊んでくれる人もいて、そういう人には息子は大喜び。
イギリス人は犬も好き。 こちらの犬はよくしつけられていて、公園ではリーシュをつけず自由に走り回っている。 そのくせ他人の子どもが触りたがるとおとなしく座って触られる。 子どもは小さい頃から犬に思う存分触れ、親に「子犬を買って」とねだるようになる。 またひとり犬好きイギリス人のできあがり。

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