先週が仕事納めだった私たち、23日(月)は仕事が休みで子どもはナーサリー(保育園)に行っている、という1年でも1日か2日しかない貴重な日でした。 ちょうどイギリスを嵐が襲っていたので夫と家に籠ってDVDを見ることに。 出た当時(2011年)に気になった”I Don’t Know How She Does It.”(邦題:『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』)。 『SATC(SEX AND THE CITY)』のキャリーのイメージ脱却を目指したいサラ・ジェシカ・パーカーが2人の子どもを持つキャリアウーマンを演じるコメディ映画。 こちらが日本公開版の予告編。
で、どうだったかというと、英ガーディアン紙がひどい批評を載せてたように(→“The Guardian: I Don’t Know How She Does It – review”)映画自体はひどい出来でした、SJPは演技できないのかキャリーにしか見えないし、ピアース・ブロスナンとのロマンスは余計だし。 でも今年2児のワーキングマザーになった私にはお約束のツボばかり。 駄作なのに泣いてしまいました。
映画を見ただけだったらブログに書くほどでもなかったのですが、原作はロンドンが舞台で10年前のベストセラー(Allison Pearson著、邦題:『ケイト・レディは負け犬じゃない』)とのことで調べてみると、著者Allison Pearsonによる英テレグラフ紙のこんな記事が見つかりました。
Telegraph : I Don’t Know How She Does It is the movie for unsung mothers everywhere(『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』は誰にも讃えられることのない母親たちへの賛歌だ)
記事の中には映画から漏れてしまった原作のある部分 – 乳癌で夫と3人の息子を遺して亡くなった47歳の女性が残した手書きメモ “Your Family: How it Works” – が一部抜粋されています。 このメモを残された夫(シティ勤務)は”I never realised how much she did.”(こんなにやることがあったなんて知らなかった)とつぶやいたそう。
(まだ小さい)三男をお風呂に入れるときは指の間も洗わなきゃダメよ、たくさん黒い垢が詰まってるしたまにレーズンが入ってたり!
次男には15歳の誕生日にコンタクトレンズを買うって約束したから買ってあげて。 彼に向かって叫ぶ直前に静かに10数えて「テストステロン」とつぶやくのよ。 大丈夫、反抗期もそんなに長くは続かないから。
長男のガールフレンド(インド人)はすごくいい子なんだけど、彼女のご両親は娘が怠け者の白人と付き合ってるのが気に食わないの。 ご両親を家にお招きしてあげてくれる?(彼女のお父さんはゴルフ好き、2人ともベジタリアンだから)
この後も延々と、義母への誕生日プレゼント、自分の死後に結婚指輪を誰にあげるか、Godchildren(名付け子)の両親が離婚しかけなのでフォローすること、洗濯機の使い方、ゴミ袋のサイズ、ベビーシッターの電話番号、自分の死後に息子たちが会えるようアレンジしたカウンセラー・・・
リストは延々と続きます(”Your Family: How it Works” のリストはこちら)。
わかるなあ・・・ 私の頭の中も、いつもものすごい数のリストでいっぱいだもん。 明日からセールなので補充しなきゃいけない子供服、冬休み中のプレイデイトの約束、長男の友達の誕生日プレゼント、冬休み中のクリーナーの日程調整、次男のアトピー薬が切れた・・・
今日はクリスマスなので夫が4時間かけて焼いたローストポーク、座って食べられた時間は5分弱。 サンタからもらったおもちゃを前に普段以上に取り合いが激しい2人を前に、冬休みってどこが「休み」なんだか?な毎日ですが、こういう日々がプライスレスなんですよね、きっと。
メリークリスマス☆
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