Tag Archives: イギリス

Ready mealでピクニック

6月から素晴らしいお天気がずっと続いているロンドン。
冬の間の渋顔と同じ人間か?と思うほど人々の笑顔が明るい最高の季節ですが、一番たくさんの笑顔が集まっている場所・・・それは至るところにある緑地(コモン)や公園じゃないかなー
richmond_river.JPG晴れた週末には「家の中に人がいないのでは?」と思うほど、緑あるところピクニックしている人あり(右の写真はリッチモンドのテムズ河岸)。
もともとピクニック好きの私も、家族でピクニック、ママ友達と集まってピクニック、息子と2人でピクニック(笑)と、週2回はピクニックをしています。
ロンドンのピクニックのいいところは、家から歩いてすぐ緑があり、からっとした天気がピクニック向き、という環境の良さもさることながら、とにかくその気軽さ。

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男のスポーツ、階級のスポーツ

日本ではワールドカップでカメルーンに一勝して盛り上がっているのでしょうか???
ロンドンでは街を走る車の多くにイングランドの旗がはためきパブやカジュアルレストランでは大画面テレビで試合を見せ、街では(どこかに集合して見ていたのでしょう)さまざまな国のサポータールックをした集団に出会います。 サッカーのルールもあまりわかっていないと思われるオーストラリア人とサッカーは4年に1回ハイライトを観るだけの日本人の我が家も(一応、両方出場国だし)毎日ハイライトだけは観ています。
一緒に観ていた試合でレッドカード一発退場のシーン、私が「こんな危ないスポーツ、息子にはさせられないわ」と言うと、夫が呆れた顔で「こんな小手先(小足先?)でちょこまかするスポーツ、Real man’s sports(真の男のスポーツ)じゃないよ」とひと言。
彼が言うReal man’s sportsとはコンタクトスポーツ(身体的な接触のあるスポーツ)のことで、オーストラリアではオージーフットボール(*1)かラグビーのこと。 これにクリケットを加えたのが3大人気スポーツで、クラブのキャプテンだったりすると女の子にモテるというわけです(*2)。 オーストラリアではサッカーは南欧移民のスポーツというイメージでクラブも出身別のクラブが多く比較的マイナーなスポーツ。
*1・・・アメフトともヨーロッパのフットボール(すなわちサッカー)とも全く違うスポーツだが、オーストラリアで”football”といえばこれのこと。 オーストラリアの、しかもヴィクトリア州以西という超局地で圧倒的な人気を誇る。 ルールは何度説明を受けても覚えられないのでWikipediaをどうぞ。
Wikipedia : オージーフットボール
*2・・・Real man’s sportsとエラそうに語る本人は身長が高く痩せてて重心が高いのでコンタクトスポーツには全く向いていない。 なので学生時代はちょいマイナーだがいじめられない(←重要ポイント)フィールドホッケーでした、

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ヨーロッパ、空の足が麻痺した1週間

この1週間、アイスランドの(いまだちゃんと読めない)Eyjafjallajoekull火山の噴火によるヨーロッパ空港閉鎖はイギリスに大混乱をもたらしました。
私の周りでも、まだメルボルンからロンドンに飛べない義父をはじめ(義母はひと足早く噴火の日に到着)、このロンドンで飛行機で飛ぶ予定がなかったのは(飛行機どころか電車に乗るのもままならない)私と(子供が生まれて1ヵ月は社則で出張禁止の)夫だけじゃないか?と思うほど多くの人が予定キャンセル・変更を余儀なくされていました。
いかにヨーロッパが空の足に頼っているかを痛感。 影響を受けた方、お疲れさまでした。
シャレになっていないのは、すでに経営不振に陥っているBA(British Airways)をはじめとする航空会社。 今回の空港閉鎖は航空業界に$1.7Bil.(約1,400億円)の経済的損失、700万人の足に影響を与えたとのことで、航空会社は政府の対応の遅さ、とりわけ国境を越えた空の安全に関する最終意思決定を行う機関がないことを責め賠償請求を始めました。
15(木)の閉鎖から20(火)のイギリスの空港再開までの政府のドタバタ劇のあらすじが昨日のFinancial Timesに載っていて面白かったので意訳しておきます。

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英語で聞いてみる階級の違い

イギリスに住むと言ったとき、アメリカ人やオーストラリア人に「あんな階級社会・・・」とよく言われました。 移民でできた新しい国は階級がないことを出発点としているので(もちろんその後、経済格差による格差はできるのだが)反発心も強いんでしょう・・・ と思いつつ、イギリスには今年初頭に引っ越す前に10回くらい来たことがあったのに(→『Back to London-on-Thames』)、階級社会ってどういうものなのかいまいち肌身でわかりませんでした。
ロンドンに引っ越してきて2ヵ月、ようやく何〜となくわかってきました。 着ている服が違う、行くスーパーが違う、住む場所が違う、住む家のタイプが違う、読む新聞が違う、そして何と言っても話す英語が全っ然違う!
以下、『小林恭子の英国メディア・ウォッチ』より階級の内訳と特徴です。

上流: 貴族、紳士階級、土地所有者など。先祖代々の土地や資産を受け継ぎ、国内で最も裕福な層。 BBCのアナウンサーなどが使う発音で英語を話し、パブリック・スクールで教育を受ける。 狩猟、乗馬などを楽しむ。ビジネスを嫌悪する傾向も。

上・中流: 教育程度の高い家庭出身で自分自身も良い教育を受けた層。アッパークラスの発音や生活様式を模倣しようとする。 弁護士、医者、軍隊幹部、学者、官僚、株式ブローカーなど。 文化的リーダーシップを取る。

中・中級: 上の階級よりは教育程度がやや低いブルジョアジー。 地元企業の経営者、大企業の中間管理職など。 BBC英語に少々地元のアクセントを入れて話す場合もある。

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イギリスの世代間格差

日本では年金を初めとした世代間格差が明らかになって久しいですが、少子高齢化が続く先進国ではどこも似たり寄ったりらしい・・・です。
先月のThe Economistに載っていた『The Pinch: How the Baby Boomers Took Their Children’s Future – And Why They Should Give it Back』というイギリス労働党議員が書いた本のレビュー。
The Economist : Clash of generations

  • 人口の中央値は40歳(*1)
  • 人口の半分を占める40歳以下のイギリス人が持つ金融資産は全体の15%(*2)
  • 1995年と2005年を比較すると、25 – 34歳の持つ資産は減少したにも関わらず、55 – 64歳が持つ資産は3倍になっている(*3)
  • ベビーブーマーが60歳か65歳で引退し、インフレにより価値が上昇した持ち家を担保に陽光降り注ぐ地へ移住するのに対し、彼らの子供世代は延々と引き上げられる定年に向かって黙々と働き、膨大な数の高齢者への政府の社会保障によってやせ衰えた確定拠出型年金にせっせと小金を貯めなければならない(*4)
  • 若者は家を買うのにも苦労しているが、50 – 59歳の20%近くがセカンド・ホームを持っている
  • 金融危機以前から若者の仕事は少なくなっていたが、高齢者の就業率と年収は増加している(*5)
  • ベビーブーマーは国による銀行救済とエネルギー・水・食糧危機を防ぐための気候変動対策コストにより、将来世代に火の車の財政を残した

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出産・育児は2人でするもの

昨日の続き。
Antenatal class(出産前クラス)で感心したこと、2つめ。
イギリスでは母親だけを対象にしたクラスは「母乳セッション」というのがあるだけで、あとは基本的にパートナーと参加します。 私たちが行ったのは、日曜・月曜の2日間クラスと土曜の半日クラスでしたが、有休を取らなければいけない月曜も含め、全カップル、パートナーとともに参加。 私の夫はantenatal classに参加するために同僚が2週間している出張を1人、1週間で切り上げて帰ってきました(当然の権利ということで認められています)。
そこで男性陣はたーっぷりと「出産と育児は2人でするものなのよ!!! あなたは観客じゃないのよ!」と教え込まれるのです。
パートナー(たいてい父親なのでこう書くが、NCTのクラスでは”birth supporter”と呼ばれていた。 シングルマザーなどパートナーがいない人もいるので)がやることは結構多い。

  • 入院に備え病院用バッグに必要なものを詰める。 赤ちゃんが産まれた後で、助産婦に「はい、服出して」と言われて手渡すなど全部パートナーの仕事。
  • 昨日書いた”Birth Plan”とインフォームド・コンセントの質問リストを手元に、自分たちの望むお産になるよう母親の代弁者になる。
  • 陣痛が始まったら、呼吸を助け、マッサージをし、陣痛の間隔と長さをはかり病院に連絡する(クラスではこのマッサージの練習もした)。
  • 長丁場の陣痛の間、母親に水分補給と栄養補給をする(父親にとっても長丁場になるため、陣痛初期の頃は父親は起きていずに睡眠を取っておくように、というアドバイスも)。
  • 後産中や赤ちゃんが産まれた後の母親への医療処置中、生まれた直後の赤ちゃんを抱くのはパートナーの仕事。

そして産後はpaternity leave(父親の育休)中、一手に家事を引き受けるのはもちろんのこと、オムツ替え、お風呂入れ、ミルクを哺乳瓶で飲ませる、など山のように仕事が・・・

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お産のインフォームド・コンセント

私はイギリスに来て間もないので、この国のことをよく知りません。
また、日本でも(妊娠・出産はおろか)ほとんど医者にかかったことがなく、日本の医療についてもよく知りません。
その前提で、「へー、イギリスの出産に対する考え方、わりと好きだなー」と感心したことがありました。
来てすぐに夫とantenatal class(*1)に参加しました、NCT(National Child Trust)というチャリティー団体開催のクラスと病院開催のもの2つ。
*1・・・・直訳:出産前のクラス、日本で言うところの「両親学級」。 シングルマザーもいるので、こういうニュートラルな表現で呼ばれる(シングルマザーは母親や姉妹・友達など出産に立ち会う人と参加)。
感心したのは「出産はあなたたちが人生で病院と関わる中で唯一、受身ではなくproactiveに関われる機会なので自分が望む方法で望むお産を叶えなさい。 疑問やリクエストがあったら、”医師がこう言ってるんだから・・・”と納得してしまわずに聞きなさい」という姿勢が徹底していること。

  • 病院で提供されている陣痛の痛みを和らげる方法(*2)のPros & Consを事細かく勉強する。 無痛分娩(硬膜外麻酔)ももちろんあり、バランスボール使ったり歩き回ったり水中出産もあり。(*2・・・参考:イギリス子育てA to Z : お産時のPain relief&無痛分娩について
  • どういうお産がいいのか自分の希望を詰め込んだ”Birth Plan”を書き出す(痛みに耐える姿勢、室内で自分の持ち込んだ音楽をかけたい、赤ちゃんが出てくる際のパートナーの場所(頭側?それとも瞬間を見たい?)、してほしくない医療処置、へその緒は誰が切りたいか、etc.かなり細かく)。

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人が不況のときにすること

イギリスでは今年(2010年)大学入学のための入学申請数が去年比22.9%アップしたそうです。
BBC : University applications up 23%
学生の内訳は、イギリス在住の申請数が22.1%のアップ、外国からの申請数が28.7%アップ。
一方、不況のため大学の経費が削られており、去年より6,000人分受け入れ人数が減っているので、競争がさらに激化しているとか。
理由としては、「長引く不況のため、人々が高等教育を受け再トレーニングすることで、労働市場が回復したときに備えている」ことがあげられています。
MBA_applicants.gifより直接的に就職に直結する(と思われている)ビジネススクールの申請者数も増えています(右のグラフ:2000年代に入ってからのoecd諸国gdp前年比推移(赤線)とmbaプログラム申請者数(青線)、the economist : ports in a stormより)。
去年10月頃にINSEAD学長と話したときは、「前年比30%で申請者が増えており、通常なら入学できるほど優秀な学生が入れないほど競争が激化しているので、少し入学許可の人数を増やした」と言っていました。

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私はアジア人 – その他

以前、『あなたはアジア人ですか?』というエントリーに

「アジア人(”Asian”)とは英国では主にインド人を指す」というのは本当なのだろうか?

と書いたところ、コメント欄で「本当らしい」と教えてもらっていたのですが、詳細判明しました。
以下、近所のGP(General Practioner、ホームドクター)登録に行ったときに、もらったフォームの”Ethnic group”(民族グループ)のカテゴリー分けです。

A. Asian or Asian British
Bangladesh
Indian
Pakistani
Other Asian

B. Black or Black British
African
Caribbean
Other Black

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大英帝国の末裔ビザ

結構よく「どういうVISAでイギリスに行くのか?」と聞かれるので書いておきます。 海外で働こうとすると、避けて通れない問題ですものね、VISA。
ただし、ほとんどの日本人には全く関係ないVISAですし、外国で永住権を取ろうと苦労している人からは刺されそうな内容ですが・・・
もともと、夫の会社で転勤という形なので、夫の会社がスポンサーとなり労働許可付VISAはおりるのですが、この方法は会社にとっても高コスト(*1)だし、本人にとっても転職が容易ではない(*2)ので、違うVISAで行くことにしました。
*1・・・なぜ同じような人材がイギリス国内で雇用できないのか、EEA欧州経済圏に適格者がいないことを証明するために求人広告を出す必要がある、などコストがかかる。 会社ごとにスポンサーできる人員の上限もあるはず。
*2・・・スポンサーである会社あってのVISAなので、転職の場合はスポンサーとなってくれる企業を探す必要があり、労働許可証を必要としないEU出身者と比べ不利となる。
この「違うVISA」とは”UK Ancestry Visa”と言う、
1. The Commonwealth(イギリス連邦)の市民
2. 祖父母のうち1人がイギリス国籍を持っている/持っていた
という条件を満たしていれば、「イギリス人を祖先に持つ」とみなされ、「血縁関係を証明」でき、「イギリスで働く気」があれば(職の内定はなくてもよい)、5年有効の労働許可付VISAがおりてしまうという、トランプのジョーカーみたいなもの(5年経つと自動的に永住権申請資格がある)。
The Commonwealthとは大英帝国の植民地だった国が独立後も緩やかな連合体を形成している仲良しクラブ(加盟国:カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど)のことですが、単に集まってクリケットして遊んでるだけじゃなくて、実質的なメリットもあったのね・・・

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