昨日紹介した『ヨーロッパの目 日本の目』
に、私が初めてのヨーロッパ旅行以来、ヨーロッパに惹かれていた理由(「落ち着く」という表現の方が正しいかも)が「これだっ!」と腑に落ちる言葉になっていたので引用。
人が自然に生きられる社会をどう維持するか、この点に努力をすることが文化の要諦だと考えています。 生活する一人ひとりの心のキャパシティを想像し考慮しながら、すべての経済活動がおこなわれることが鍵です。 良質と表現されてしかるべきモノやコトは、こうした社会からしか生まれようがありません。
「なぜアメリカではなくヨーロッパのビジネススクールに行ったんですか?」と聞かれたことは数えきれず、今まで「ヨーロッパにはQuality of Lifeがある」、「文化度が高い」(→『都市の文化度』)などの表現しか思いつかなかったのですが、経済性だけではない、人の平穏な生活を邪魔する権利は誰にもない、ことが社会の根底に行き渡っているとたしかに思います。
イタリアではイギリスに比べて街がHigh street chain(*1)に浸食されていないことに驚きます。 街には狭い地域に何軒も個人オーナーのバルがあり、どうやら経済的に成り立っているようです。
*1・・・スーパーではTESCO、Sainsbury’sなど、ドラッグストアはBoots、コーヒーはStarbucksやCosta、衣料品はNext、GAPなど、駅前のHigh streetの街並みはどこも一緒。 駅から離れるとindependent shopsがあります(→『日本の鉄道会社の事業モデルは海外でも有効か?』)。
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3 Comments | tags: イタリア, ヨーロッパ, Quality of Life | posted in 5. 趣味・プライベート, 海外に住む
ロンドンに引っ越してきてから丸1年経ちました。
シンガポールでは完全に外国人のお客さん気分だったので、もう少し地域のコミュニティーに浸かってみようかとも思ってます。
と書いた(→こちら)のはいいけど、逆にどっぷりNappy Valley的生活に浸かりすぎてしまったので、もうちょっと目線を上げようと年末年始はヨーロッパに関する本を何冊か読みました。
一冊目は安西洋之さんの著書『ヨーロッパの目 日本の目』
。
欧州文化を理解するには、古い教会や美術館にある、あの膨大な宗教画が分からないといけないという思いにとりつかれすぎている日本人が多い。
日本人が欧州に対していだく心理的距離感の短縮をはかるのがテーマ。
とあるように、実生活でのエピソードがたくさん紹介され、「うん?」と首をかしげるところに異文化のギャップを読み解く鍵がある、という趣旨で統一されているので、「なるほど、なるほど」と頷きながら読めます。
私も初めてのヨーロッパ旅行(20歳の時に40日間キャンプしながら西ヨーロッパを駆け足で一周)は「教会と美術館を回りあまりの多さに食傷気味になる」という旅行でしたが、今は教会も美術館の宗教画も完全に素通りです。
では旅先で何をするのか?ということを少し書いてみます(以前リクエストもらった「現在は習慣になっていること」にも当たるかな→『苦痛からの抜け道』)。
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日本の年賀状(新年の挨拶)の習慣って(紙で出すかどうかは別にして)いいなー、と最近思うようになりました。
私は海外生活の方が長くなって以来、紙の年賀状を出さなくなった(& こなくなった)ので主にメールですが、すっかりご無沙汰している人から年1回近況を聞くことができるのはとても嬉しいです。
今年頂いた新年の賀状(賀メール?)の中から素敵な話を2つ。
お1人目は転職エージェントAXIOM社長の渡辺さん。 渡辺さんにお会いしたのは、私が日本で転職活動をしていた頃なのでもう何年前のことなのか記憶がないのですが、物腰の柔らか〜い紳士です。
渡辺さんが送ってくださったメールの中で知ったダライ・ラマのメッセージがシンプルですが心に響きました(下記のコラムで読めます)。
転職市場の明日を読め – キャリアと幸せ:現実を直視し、受け入れ、学ぶこと、努力することの重要性について
『思いやりと個人 “COMPASSION AND THE INDIVIDUAL”』
- 人生の目的とは?
- いかに幸せに到達するか?
- 愛の必要性
- 思いやりを深める
- いかに出発するか?
- 友人と敵
- 思いやりと世界
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去年末に書いた『FeliCaがガラパゴス化した3つの理由 – 1』、『- 2』にこんなコメントを頂きました。
以前から疑問に思っていたのですが、日本の鉄道会社、特に電鉄会社の経営形態って海外では関心が持たれたり研究がなされているのでしょうか。
インフラまで上下一体で維持していることや、公共交通なのになぜか自主採算出来ていること、車両や構造物まで多くのインハウスエンジニアによって共同開発されていること、そしてデパート・ホテル・不動産など幅広い関連産業によって日本の都市形成に大きな役割を持っていることなどです。
鉄道という長距離輸送手段の利用の仕方は文化や生活習慣に深く根付いたものなので、これも(最近お気に入りのコラム)『ローカリゼーションマップ』の考え方から分析できると思います。
1. アジア
中国のように人口が多く国が急成長しており、国民がどんどん中産階級入りしていく中で「全員が車に乗ったらたまらないよー」という国では日本の鉄道会社のような事業モデルは可能性があるのではないでしょうか?
実際、中国国内の鉄道建設は急ピッチで進められており、インフラ敷設が一段落し鉄道を主な交通手段とした生活が確立されるとともに周辺事業も育っていくと思います。
人民網日本版:2011年の鉄道投資は7千億元、新規事業70件
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今さらですがクリスマスの話。
シンガポールからロンドンに来るにあたって、楽しみにしていたことのひとつがクリスマス。 クリスマスのオーチャード・ロード(シンガポール一の繁華街)は、かなり首をかしげるセンスのデコレーションな上に商業的な香りしかしないので、本場ヨーロッパのクリスマスを楽しみにしていたのでした。
そんな私の一方的な期待は・・・むなしく裏切られました。 去年のリージェント・ストリートを華々しく飾ったイルミネーション(左の写真)は(光って見えないけど)、映画『ナルニア国物語』の宣伝・・・
誰がイルミネーションを決めているのかは知りませんが、ハリウッド映画の宣伝はないんじゃあ・・・
ロンドンの”クリスマス3大がっかり”のひとつでした(あと2つは、サウスバンクのクリスマス・マーケットと今週ロンドンの街中に捨てられているクリスマス・ツリーの粗大ゴミ)。
クリスマスの翌日Boxing Dayから始まる冬の大セールも含め、商業主義に走りすぎで興覚め。
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5 Comments | tags: イタリア, クリスマス, ロンドン, 多文化, 家族 | posted in 5. 趣味・プライベート, バカンス
新年あけましておめでとうございます。
さまざまなメディアで今年流行りそうなもの、ブレイクしそうな人・現象を予想しているかと思いますが、米マーケティング代理店JWTが予想したちょっとギークな“100 Things to Watch in 2011”が面白かったです。
これをフォローすればアナタも時代の最先端(?!)
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4 Comments | tags: テクノロジー | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 時事
今日は2010年(12月28日現在)に最も「閲覧時間」が長かったエントリーのランキングです(「続きを読む」からどうぞ)。
「よく読まれたランキング」に全くランクインしなかった育児関連のエントリーが多数ランクインしているところが興味深い。 育児って関係ない人には全く興味がないのでしょうが、今現在格闘している人にとっては差し迫った最重要課題なのでしょう。
「じっくり読まれた記事ランキング」に関するDisclaimer(お断り)です。
- ページビューが少ないエントリーほど、ひとりあたりの閲覧時間が結果に大きな影響を及ぼします。 よって、ページビューが上位100ほどのエントリーに絞ってランキングを抽出しています。 今後もなるべく恣意性を排除しつつ、適切にアウトライヤーを除くような方法を検討します。
- 4位以下はほとんど閲覧時間に差がありません。
では、どうぞ〜!(ランキングの後、年末のご挨拶です)
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今年のクリスマスは義父母・義妹弟とアマルフィ海岸で過ごしました。 2年前の初夏にハネムーンで訪れた土地を再訪(写真:『’la dolce vita’の由来』)
ようやく雪の溶けたロンドンに帰ってくると2011年の足音が迫っているので、年末恒例のランキングを発表して今年は終わりにしようと思います。
今日は今年最もよく読まれたエントリー(12月28日現在)。
去年は上半期・下半期と分けたのですが、今年は・・・怒濤の子育て中だったのですっかり上半期ランキングを忘れていました。 ブログ更新頻度も落ちたので対象エントリー数は去年の半年分を同じくらいかもしれません。
ランキングに関するDisclaimer(お断り)。
- 「総ベージビュー数」によるランキングなので、他サイトからのリンク有無、サーチエンジンで上位にくるか、タイトルのキャッチーさなどが大いに影響します。
- 最近のエントリーほど公開期間が短いため不利になる傾向があります。
- 去年までにランキング入りしたエントリーでトップ10入りしたエントリーは番外編として載せています。
それではどうぞ!
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5 Comments | tags: ブログ, ランキング | posted in 1. ブログについて
今日はこの曲をBGMにどうぞ。
ロンドンはこの冬2度目の大雪ですっぽりと覆われています。 そう言えば今年初めにロンドンに到着したときも雪だったなー(→『雪とエアコン』)。
地球規模の気候変動は「地球温暖化」と呼ばれることが多いですが、イギリスではここ数年、夏はより暖かく、冬はより寒くなっているそうです。 北極の海水温が上昇し、年々大規模な面積で氷河が消えていく一方、冷たい風が流れ込み北西ヨーロッパに寒波をもたらしているとか。
緯度が高いにも関わらず雪はあまり降らない気候だったロンドンは雪への備えは全くされておらず、雪のたびに空港閉鎖・道路で車が立ち往生・・・と国全土で大混乱が起こります。 そろそろ雪という常態(非常事態ではなく)に備えてもいいんじゃないかと思いますが・・・
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クリスマスムードを吹っ飛ばすように世界を駆け巡ったWikiLeaksのニュース。
みんなが想定していたより早く、いやむしろ大部分の人は想定もしていなかった次元にまで、世界は踏み込んでしまったのだなー
WikiLeaksがチャレンジした領域・こじ開けた時代からは、例えWikileaksという形がなくなっても人類はもう後戻りはできないのだなー
・・・と言う思いが駆け巡ります。 今日・明日の生活に即影響がなくても、長期的には大きく時代がガラッと動いた音がしたとき、結局毎日を何事もなかったかのように生きるしかないのかと戸惑う日々。
参考:GIGAZINE – Wikileaksはなぜ世界中の国家を敵に回そうとしているのか?
TED : なぜ世界にWikiLeaksが必要なのか
WikiLeaksで国家機密が漏らされ、Facebookで個人の友人関係が明らかになり、LinkedInで個人の職業や仕事ぶりがわかり、Twitterで個人がリアルタイムに誰とどこにいるか発信する時代、膨大な量の重層的な情報からすべてが可視化されるようになってきたなあと思います。
それが怖いとかではなく、そういう時代になりつつあることを前提に行動しなければならないのだ、と。
メンバー数5億人を突破したFacebookが面白い試みを行っていました。
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3 Comments | tags: テクノロジー, メディア, Facebook | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 時事