日本の年賀状(新年の挨拶)の習慣って(紙で出すかどうかは別にして)いいなー、と最近思うようになりました。
私は海外生活の方が長くなって以来、紙の年賀状を出さなくなった(& こなくなった)ので主にメールですが、すっかりご無沙汰している人から年1回近況を聞くことができるのはとても嬉しいです。
今年頂いた新年の賀状(賀メール?)の中から素敵な話を2つ。
お1人目は転職エージェントAXIOM社長の渡辺さん。 渡辺さんにお会いしたのは、私が日本で転職活動をしていた頃なのでもう何年前のことなのか記憶がないのですが、物腰の柔らか〜い紳士です。
渡辺さんが送ってくださったメールの中で知ったダライ・ラマのメッセージがシンプルですが心に響きました(下記のコラムで読めます)。
転職市場の明日を読め – キャリアと幸せ:現実を直視し、受け入れ、学ぶこと、努力することの重要性について
『思いやりと個人 “COMPASSION AND THE INDIVIDUAL”』
- 人生の目的とは?
- いかに幸せに到達するか?
- 愛の必要性
- 思いやりを深める
- いかに出発するか?
- 友人と敵
- 思いやりと世界
1991年の講話です、大事なことは不変なのだな、と思います。
シンプルなまっすぐなメッセージなのですぐ読めますが、その中から一カ所引用。
もし本当に自己中心的になってみたいというのなら、うんと利他主義に徹してみるべきだ、と私はよく冗談に言います。 他人の面倒をよく見てやり、幸せを考えてあげ、手を貸し、世話を焼き、もっとたくさんの友人、たくさんの笑顔をこしらえてごらんなさい。 その結果、どうなるでしょう。 あなたが助けを必要としたとき、大勢の支援者が集まるでしょう。 その反対に、他人の幸せを無視していれば、長い目で見れば、あなたは敗者になっているでしょう。 また、友情は、いさかい、怒り、嫉妬、激しい競争から生まれるでしょうか。 私は、そうは思いません。 愛情だけが、真に親しい友を作り出してくれるのです。
今日の物質的社会では、お金と権力があればたくさんの友人ができると思うでしょう。 しかし、その人たちは、あなたの友人ではなく、あなたのお金と権力の友人なのです。 あなたが、富と力を失ったとき、その人たちの姿は跡形もなく消えてしまうに違いありません。
お2人目は大人気ブログ『小鳥ピヨピヨ』の管理人いちるさん。 実はいちるさんとはお会いしたことありません(弟さんとはオフ会でお会いしたことがあるのですが)。 たしかメールでシックス・アパートの関さんに紹介されたのが始まりだと思うのですが、気配りがすごいです。 今の私にぴったり(?)な次のインタビューを紹介くださいました。
海外サプリ:ソーシャルファシリテーター 中野裕弓さん
こちらも一部引用。
キャリアウーマン時代の目標は「男の人と互角に勝負すること」です。 いま思うと、本当に嫌な女性のタイプでしたね(笑)。 私は今では、個人的にキャリア・コーチをしたり、キャリアについての講演、それも女性のキャリアプランニングなどをたくさんしているのですが、そこでは20代の頃の実際の私の生き方とはまったく逆なことを勧めていますね。 つまり、女性が男の人をライバルに負けじと仕事するのは方向違い、時間のムダなんですよ。(中略)
世界銀行に入ってからその考え方の間違いに決定的に気付きましたね。 世銀でトップクラスの女性のマネージャーたちをじっくり観察したんですよ。 私がこれまで日本のビジネス界で会った女性の先輩たちとは違うタイプでした。 同じキャリアウーマンとしてどこが違うだろう。 そう考えながら見ていたら、歴然たる違いに気付きました。
それはね、世銀のトップの女性たちは、殆どが結婚をして子育てを終わって復帰していた方々だったんです。 おまけに出産、育児の間は休職ではなく、スパっとお仕事を辞めてまとまった時間、家庭にいた方ばかりでした。 反対に、独身で頑張ってキャリアを続けていますという女性の数がすごく少ないんですね。 一方、日本で私より年齢的にも先輩の女性たちは、みんな独身で仕事一辺倒で頑張っていました。 私達の上にはガラスの天井があって、上にあがりたくてもあがれない、そこが頑張っている女性たちの悩みでもありました。 そこに女性のキャリアプランニングのやり方の違いがありました。 世銀のトップマネジメントの職にある女性たちは、ガラスの天井なんてなんのその、なんなく抜けて管理職としていい仕事を任されている。 オフィスに子どもや家族の写真を飾って、ウィークエンドは家族とのクオリティタイムを楽しんで、そしてスタッフからも人望があって仕事ができる、ライフ&ファミリーのバランスがいいんです。
お2人とも年初から素敵なお話をありがとうございました。 よし、今年もがんばろう。
January 13th, 2011 at 10:49 am
今の私にもぴったり(?)なお話の紹介をありがとう。
世銀のトップの女性たちが「出産、育児の間は休職ではなく、スパっとお仕事を辞めてまとまった時間、家庭にいた方ばかり」というのはとっても意外。よく女性の労働力率が「欧米は台形型で、日本・韓国はM字カーブ」というのに、何でだろうね?
旦那さんのお給料が高いので仕事をしなくてもやっていける、ということかしら?
出産後、仕事に対するモチベーションを維持するのがかなり大変なんだけど(特に息子が風邪のときは…)、bizmomという雑誌の記事は色々と参考になります。ネット上にもあったのでご紹介↓
http://women.benesse.ne.jp/work_hobby/workingmam/
今年もお互いがんばりましょー
January 15th, 2011 at 7:59 pm
>junko
>出産後、仕事に対するモチベーションを維持するのがかなり大変なんだけど(特に息子が風邪のときは…)
昨日初めて40℃の熱でナーサリーから呼び出されたよ、しょっちゅうだと辛いけど、彼が必要とするときに一番そばにいてあげられるのは幸せだよね。
>bizmomという雑誌の記事は色々と参考になります。ネット上にもあったのでご紹介
ありがとう。 他の人の1日のスケジュールって初めて読んだけど・・・なんかすごく大変そうだわ。 私なんか、めっちゃラクしてるような。