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オンデマンド医療サービス

イギリスではNHS(National Health Service、国民医療サービス)と言う制度のもと、すべての医療は無料です(例えば日本では保険適用外の出産なども無料)。
ところが、このNHSというのが、経営のまずさ・慢性的な医師不足・制度の欠陥で、すこぶる外国人からは評判が悪い。 特に日本人はケチョンケチョンに言います(日本人小児科医によるサイト「イギリスで病気になってはいけない」とかは、もう本当にケチョンケチョン)。

アメリカは医療費で人を殺す、イギリスは待ち時間で人を殺す

って言われてるらしい。
医療行為の過失が新聞紙上を賑わせるところは日本と一緒ですが、日本は医師不足のしわ寄せが長時間労働という形で医師にいってるのに対し、イギリスでは長い待ち時間(*1)という形で患者にきているのが両国らしい(いや、全然ひとごとじゃない)。
*1・・・A & E (Accident & Emergency)という救急病棟の待ち時間が平均4時間とか笑えない話ばっかり。
ただ、この無料制度は外国人にいいように利用されていて、出産予定日間近に飛行機でやってきて、今にも生まれんばかりの逼迫度に入国管理官も送り返せず、救急病棟に駆け込んで子どもを産んでいくアフリカ人が引きもきらない、etc.
まあNHSに関するホラーストーリーは無限にあるのですが、今日は我が家が頻繁に利用しているサービスを。

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「イギリスは天気が悪い」をデータで見る

イギリスに対する2大悪口と言えば「天気が悪い」「食事がまずい」でしょう。
後者に対しても反論も山のようにあるのですが、今日は前者に対してのみ。
世界各地に住んできてつくづく思うことは”Everything is relative.”(すべての事柄は相対的である)。 世の中、「絶対○○」なんてものはほとんどない。
天気に関しては、ロシア人やベルギー人の友人は「ロンドンさいこー!」とまでは言わないものの「全然悪くないよねー」と言ってるし、ブラジル人やトルコ人の友人は「何年住んでも天気だけは慣れない」と(冬に向かう今の季節は)悲壮な表情をしています。
いずれも彼らの出身地を考えれば納得のいく話で、「”Everything is relative.”だなー」と思うのですが、東京に住んでいる人に「天気悪いんでしょ?」と言われても「いや、東京と比べると別に悪くもないよ(そりゃ、バルセロナとかと比べたら悪いけど)」なのです。
きちんとデータで見てみましょう(以前こちらに書いたけど統計好き)。

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Timing is never right.

今日はずっと書こう、書こうと思ってた「産みどき」の話です。 そう、子どもの「産みどき」。
「仕事で自分のポジション確立してから子ども産みたい」、「母なのにアクティブですねー」、etc. いろいろ聞かれるのですが、

Timing is never right.

子どもの「産みどき」なんてないです、「産める年」ならあるけど。
とにかく変化のスピードがどんどん速くなる世界で「3年間(2人以上なら5年以上)世界経済が不況に陥らず、会社がリストラせず、上司の理解があって、自分の職場でのポジションが安泰で、心おきなく産休取って復帰できて、しかも夫の転勤もない時期」なんて果たしてあるんだろうか?
ロンドンには夫の会社に転勤希望を出して来たのですが、2009年夏には転勤できる予定(私もロンドン着いてすぐ仕事を見つける予定)が夫の会社がリストラ開始したので転勤も凍結、同じ頃に妊娠が判明、凍結解除された妊娠9ヵ月で引っ越してきたため就職活動もできず。
妊娠→出産→育児とかかる時間のスパンより外部環境が変わるスパンの方がずっと短いのが現代です。

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空間が持つパワー

学校が始まりました。 カリキュラムはほぼすべてプロジェクトからなり、初日からプロジェクトが始まっています(しかも締め切りは金曜)。 いつでもお茶の休憩取っていいのに、昨日も今日もお昼の休憩しか取らなかったなー・・・
建築インテリアデザインをキャリアにしようと思ったきっかけの話を。
・・・といってもいくつもの小さな経験・普段の生活が積み重なっています。 あえて立ち止まって気づこうとする時間が一番必要なのかも。
1. 原点
奈良・京都という世界に誇る歴史建造物がすぐそこにある環境で生まれ育ったこと。
とはいえ、実家はベッドタウンにあり周りと同じような一戸建てだし、家族に建築家やデザイナーがいるわけでもありません。 「ディズニーランドみたいなつくりもの(偽物)が嫌い」という可愛くない子どもでした。
大学では空き時間があるとよく大好きなお寺、永観堂の庭に昼寝をしに行っていました。 当時は庭は入場無料。 木漏れ日・かすかに聞こえる川のせせらぎ・時を経て佇む本殿の息づかい・すぐそこに迫る東山・・・を感じながら昼寝をする時間は至福の時間でした。 この幸せの感覚は以降、何度もフラッシュバックします。

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クリエイターになりたい。

『今日は私の キス記念日』に書いたとおり、私の幸せ構成比はたぶんこんな感じ。

1. 家族 70%
2. 環境・プライベート 20%
3. 仕事 10%

夫がいるシンガポールに引っ越し子どもが生まれたことで1.を押さえ、ロンドンに引っ越したことで2.を押さえたので、3.の大幅てこ入れが必要でした。
キャリアチェンジは、「場所(Location)・業界(Industry)・職種(Function)の3つ全部を変えることは難しいが、1つか2つなら可能」という言い方をよくするのですが、いろいろなケースを見ていると、場所(Location)を変えるのが一番大変(特にアジア→ヨーロッパなど地域を超える場合、もちろん社内異動などは除く)、次に業界(Industry)、いったん業界または会社に入ってしまえばその中で職種(Function)チェンジすることは意外と簡単(『求職者の心構え』で書いたフェラーリにアルバイトで入って最後は戦略部門に移ったケースなど)。
なので、住みたい場所がある人はまずそっちを押さえるのはけっこう重要だと思います(住む場所よりやりたいことの方が重要って人はこの限りではない)。 日本人の海外就職に一番大きく立ちはだかるのはVISAだし。
話を戻して、去年の夏頃からちょこちょこと友人から依頼があった仕事をしていた私ですが、今年の初めからまじめに就職活動を開始しました。 就職活動は自分ができることと相手(雇用主)が求めることをマッチさせる作業なので、自分の経験(業界・地域・プロダクトetc.)やスキルをブロック化していきます。 ヨーロッパでの仕事経験がないので圧倒的に不利な上に、自分ができること(イメージは大きなブロックがけっこうたくさん、笑)から今いるマーケットで求められていないことを除いていくと、どんどんブロックが小さくなっちゃうんですよね、やったことある人はわかると思いますが。

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始まりの季節、秋

気がつけばこのブログを始めてから3年以上経ち、このエントリーで600回目となりました。
100回ごとに記念エントリーを書くことになっているので(過去のエントリーはABOUTページからどうぞ)、今日は私の近況でも。
来週からフルタイムで専門学校に通いArchitectural Interior Design(建築インテリアデザイン)を学びます。 期間は1年、資格はPostgraduate Diploma(大学院レベルの職業専門知識)。 終了後は建築インテリアデザイナーになる、予定。
私は新卒入社以来、会社は変われどずっとテクノロジー業界のビジネス系(投資・海外営業・コンサル)にいたので、ビジネス系からクリエイティブ系へ、と「左脳系から右脳系」くらいのチェンジです(でも業界の人には、ビジネスとして成功させるためにはクリエイティビティーが10%くらい、後はビジネス・センスやコミュニケーション力etc.とアドバイスされましたが)。
「なぜ建築インテリアデザインなの?」とお思いだと思いますが、長くなるので、追々書くとして、今日は「建築インテリアデザインって何?」という話を。

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おうち交換で格安旅行!

バカンスの話になると筆が進む私。
ヨーロッパは格安航空が本当に発達しています。 クロアチア旅行はピークシーズンだったので、3人で約£400(約5万円)したのですが(easyJet、3人とはいえ息子はまだ2歳に満たないので膝の上で往復£40)、クリスマス前のロンドン⇆ドイツでeasyJetで(かの有名なクリスマスマーケットにずっと行きたかった)、片道£23(約3,000円)からあります。 行かない理由がありませんね〜(笑)。
宿の値段はそれなりにして、大都市だったら1泊1部屋€120(約13,000円)以下でまともなところに泊まるのは難しい(田舎は田舎度や国によるけど、€70はするかな)。 円高の日本在住者には、たいしたことない金額かもしれないけど、収入がポンド建ての私たちには安くはないのです。
加えて、いよいよ息子が狭いホテルの部屋じゃ厳しい年齢になってしまったので、他人と家を貸し借りできるAirbnb(*1)のようなサービスはかなり前から注目していました。 不況の影響もあって個人間の貸し借りサービス、充実してきましたしね!(参考本:『What’s Mine Is Yours: The Rise of Collaborative Consumption』(邦訳:『シェア からビジネスを生みだす新戦略』))
*1・・・知らない方はこちらの体験談をどうぞ→『AirBnBを使って宿を探したらファウンダーの家だった。』『IDEA*IDEA : 台湾旅行でAirBnB.comを初体験!』
Airbnbにはけっこうトラブルもあったし(*2)、今の家は家探し3日で決めた賃貸(→『日・星・英 不動産屋考』)でかなりボロが出てきているので、引っ越して思いっきり綺麗にしてLuxe Home Swapに登録しようか?など、いろいろ悩んでいました。
*2・・・部屋を貸した相手に荒らされた事件(→『TechCrunch -The Moment Of Truth For Airbnb As User’s Home Is Utterly Trashed』)。 今はAirbnbはセキュリティを強化しています(→『TechCrunch – On Safety: A Word from Airbnb』)。
そんな折、ちょっとAirbnbっぽい事件がありました。

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美しすぎる町の悲哀

昨日「Dubrovnikは観光地化されすぎててがっかりだった」と書いたのですが、「アドリア海の真珠」というフレーズに偽りはない、すごーくきれいなところなんですよ(ユネスコ世界遺産)。 特に丘の上に上って(スクーターが安く借りれます)見る町の全景は本当に言葉を失うほど綺麗。 美しさを現す自分のボキャブラリーの貧困さが悔やまれるほど。
ただ、住人の数に比して観光客が多すぎ。 城壁の中に住む人の数は1,000人を切りそうだとか(Wikipediaより)。 それに対して2010年に訪れた観光客の数は59万人!(Visit Croatiaより)
当然のことながら城壁の中は、土産物屋・観光客向けレストランなど完全にツーリスト向け、値段もツーリスト・プライスになっており「ローカルが好む隠れ家レストラン」を見つけることなど不可能。
美しすぎてしまったために住民の息づかいがしない町になってしまったのでした。 いくら観光客が殺到してもパリほどの大都市(人口220万人)であれば、まだ生活する街のままなんだけどねー(それでもシャンゼリゼのあたりは近づく気もしないけど)

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アドリア海の休日

地中海に近いからロンドンに住んでるようなもんですが(→『’la dolce vita’の由来』)、今年は2週間クロアチアのダルマチア地方に行ってきました。 陸(アグリツーリズモ)1ヵ所と島(Hvar島とLastovo諸島)2カ所(続きを読むをクリックすると地図が出てきます)。
以前から書いてますが(『Crowded & Discovered』、)、あまり観光地化された場所は好みではないので、7年前にINSEAD卒業旅行でDubrovnikに行ったときは若干がっかり。 でも、トルコに住む友人が毎年夏に通っては絶賛するので(私は大のトルコ好き)、そんなに彼女が絶賛するならいいんだろう、とリベンジ旅行。
1歳5ヵ月の幼児連れなので「移動時間が短い離島」という無茶苦茶な条件で選んだLastovo諸島の(ほぼ)無人島が少々ワイルドすぎて、子どもが体調を崩してしまったので、その後の予定をかなり繰り上げましたが、結果的にはそれが吉と出て後の日程はリラックスできました。
Twitterで小児科情報くださった方、ありがとうございました!
Adriatic_sea.JPG1. アドリア海の美しさは格別
圧倒的なのがアドリア海の美しさ、トルコ並みです、シチリアの小さな島よりさらに上(ギリシャは行ったことないので比較できず)。
本当にこんな色(写真はこちらから)、(ヨットが停泊する)マリーナの中でさえこんな色。
この中で泳いでいるとエメラルド色の中に体が溶けていくような感覚を久しぶりに味わいました。 元水泳部なので1時間くらい浮かんでいるのは平気、子どもを夫に任せて海の色に溶けていました。 この地中海独特の色はどこからきてるんでしょうねー?
観光資源としてはこの海さえあれば十分、陸の方の街(今回はSplitを通っただけですが)にはアジア人観光客もたくさんいたのですが、島(特にマイナーな島や町)にくると、ほぼ(クロアチア人を含む)ヨーロッパ人ばかりでした。

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今日は私の キス記念日

「マミー、バイ!」 手をふりながら 息子がチュー
今日は私の キス記念日

言うまでもなく、俵万智の「サラダ記念日」のパクリです、しかもかなり出来の悪い(字たらず)。
今日でちょうど1歳5ヵ月になる息子に、私は長いこと「ほっぺにチュー」を仕込もうとしていました。
顔を近づけても何度デモをしてもずっと顔をビシッバシッと叩くだけだったのに、今朝ついにこの日がやってきた。 ナーサリーに行こうと喜び勇んでベビーカーに乗った息子に「チューして」と言ったら、チュー!(ほっぺじゃなくて口だったが)
こんな日、私は天にも昇るような気分です(英語では”all over the moon”と言う、英語だと「天」じゃなくて「月」なんだね)。 夫とは(キスはおろか)結婚記念日すら忘れる私だけど(→『地図が読める女の絶対年感』)、8月15日、息子との初キス記念日は覚えられるかもしれない。
何でこんなことを書くかというと、イギリスが自分を見失っているらしいから。 国が自分を見失っているということは住む人が見失ってるんだよね。
The Economist : Anarchy in the UK
日本語訳→JB Press – 英国の暴動:自己像を見失った国
・・・ということで、今日は私が思う「自分を見失わない」方法について。
私は昔から、たぶん20代前半から、
1. 家族
2. 環境(住む場所 etc.)やプライベート(友人・趣味 etc.)
3. 仕事
の順で大事だと思っていたし、今でもそう思っています。

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