先週のシンガポールでのオフ会に来てくれたSさんが、シンガポール駐在の任期が終わり今週日本に帰国したので、「逆カルチャーショックに負けずにがんばってね〜」と言ったら、「早速、逆カルチャーショックです〜」というメールがきました。
ははは、やっぱりね。 長い間、海外にいると必ずなるのである。
新しい環境に移る時、それがどこであっても(新しい街、新しい職場、新しい学校、etc.)その集団には独自のカルチャーができあがっていて、今まで自分が慣れてきた環境と異なるので自分がその集団に馴染めず違和感・戸惑いを感じる、のがカルチャーショック。
移動が多くなった現代人には必ずついて回る現象ですが、その中でも逆カルチャーショックは結構辛い。 自分が育った場所に馴染めない、育ててくれた家族・昔仲良かった友達がまるで違う星の人のように見える・・・
一時帰国の時は旅行者気分なので深刻にはならないのですが(今年3月に日本に行ったときの旅行者気分記録→『かゆくないのに掻いてクリームまで塗ってくれる国』)、本帰国の際は克服するのにかなり時間がかかることがあります。
新しい環境に移る時、私が必ず心がけていること。 それは初めにその環境の「いいところ」をなるべくたくさん見つけようとすること。
逆カルチャーショック
「幸福度」をGDP算出に
最近、気に入ったニュース。
asahi.com : フランスのサルコジ大統領、国内総生産(GDP)の項目に幸福度や休暇の長さなどを加える、GDP算出方法の大幅変更を各国に要請。
FT : France to count happiness in GDP
こういうこと言い出すからフランスって好き(笑)。 こういう存在がいてくれないと世界はつまんないですもんね。
一国内で生み出される財やサービスの額だけではなく、国民が受けられるヘルスケアや福祉、長期休暇など生活の質や経済の持続的成長性・天然資源の有無などを盛り込んで、GDPの算出方法を大幅に変更しよう、という呼びかけ。 新たな算出方法を採用すると、フランス(1人あたりGDP : USD33,200、世界39位)とアメリカ(USD46,900、世界10位)のGDPのギャップが大幅に縮まるのだそう。
CIA World Factbook : GDP – per capita (PPP) – 2008 est.
ブータンのように独自の指標を設定したり(→『Crowded & Discovered』)、GDP以外の新たな指標を設けようと呼びかけるのが普通のアプローチのような気がしますが、GDP算出方法自体を変えようと世界に提案するところがフランスらしい。
世界標準のルール作り上手なフランスなので(→『ルール作り上手なフランス – 2』)、意外に本当に変更されたりして(?!)。
しびれたダンス・シーン
えーん・・・ パトリック・スウェイジが亡くなってしまった。 すい臓ガン、57歳。
闘病中だったことも知らなかったのでショックです。
日本ではデミー・ムーアと共演した『ゴースト』の方が有名かもしれないが、私にとっては『ダーティー・ダンシング』で決まりです。
中3の時に、クラスのマセた男の子が『ダーティー・ダンシング』を観て以来ダンスにはまっていて、ビデオを貸してくれて観たのが初めだっけな? 純真無垢なお金持ちのお嬢様と不良っぽいダンス・インストラクターの恋物語というチープなストーリーなのに、パトリック・スウェイジのエロいダンス(dirty dancing)が刺激的で、とにかくダンス・シーンが素晴らしい映画でした。
特にラストのこのダンス・シーンは何回観たかわからない(埋め込み不可なので下記リンクからどうぞ)。
Dirty Dancing – Time of my Life (Final Dance)
初めて観てから15年以上経って、このYouTubeのビデオクリップを何度も見ていた時期があったのですが、理由はレセプション(披露宴)でのファースト・ダンス(*1)。
*1・・・欧米ではレセプションの後のダンス・パーティーの始まりに新郎新婦が結婚後初めてのダンスをゲストの前で披露するという伝統がある。
東京とメルボルンの2カ所で結婚式と披露宴をした私たちは、メルボルンではあまりひねらずオーストラリア式(イギリス式?)にしたのですが、欧米式の披露宴ってスピーチ以外は余興がないので(宗教によってはあるのかも)、プログラム上であまり工夫の余地がないのです。 ただ、会場の椅子につけるリボンの色とか全部自分で選ばなければいけないので、カラーコーディネートなどにこだわりまくるBridezilla(= Bride + Gozillaの造語)と呼ばれる花嫁も存在する。
子供に優しい国って?
海部美知さんのブログエントリー『妊娠も育児も家事も、フツーに仕事じゃんか』で知った発言小町の、「混んだ電車で席を譲ってもらうように毎日周囲に頼んでいる、妊娠中幼稚園児連れのワーキングマザー」の話。
このスレッドに対する反応・コメントが怖すぎる・・・
掲示板は正直読むメリットを感じないので、普段読まないのだが、怖すぎてレス461本(投稿受付は終了)を読破してしまった・・・
妊娠6カ月で毎日幼稚園児連れで朝6時代に通勤しているが(これでもあまり混む前に朝早く起きている)、席に座れないので、優先席で元気そうな人に「席を譲ってもらえないか?」と頼んでいるのだが、ほとんど譲ってもらえない、「周りからはどう見られているか?」というお題。
「サラリーマンだって残業で疲れている」「妊娠も子連れ通勤も自己都合。 他人を巻き込むな」「始発に乗るとか時差通勤するとか努力しろ」というコメントが多くて背筋が寒くなった。
マジ~~~?
妊娠が自己都合なら残業も自己都合では?
優先席ってそもそも対象者がいれば優先するための席では??
東京で子連れ出勤するとこんなこと思われちゃうわけ~~~???
このコメントが東京の通勤人口の意見の総和ではないことを祈るばかりです・・・
シンガポールで乳児・幼児を持つ日本人お母さんの友達が口を揃えて言うのが「シンガポールは子供や子連れに優しい。 ここを経験すると東京で育児はできない!」。
街中の様子を見ていると私でもそうなんだろうなー、と思うけど、今日のエントリーはシンガポール礼賛物語ではないです。 「子供天国ってこんなんでいいのか?」と思うこともあります。
私は子持ちではないので、気づいていないことやわからないことがたくさんあると思うので、お子さんがいる方のコメント歓迎~。
海外オフ会の魅力
昨晩は、第3回世界級ライフスタイルをつくる会@シンガポールを総勢17名でGallery Hotel内ミミガーで行いました。
今回は始まる前、皆さんから自己紹介メールが届くのを見ながらひとりほくそ笑んでいたのです。 シンガポールに根を張る経営者、ジャカルタ・バンガロールなどアジア中を飛び回るビジネスマン、来月駐在のため家探しに日本から来た外資マーケッター、NTU(ナンヤン工科大学)でMBAプログラム中の学生などなど、いつもに増して多彩かつ豊富な経験を持つ方々が集まったので。
前回も日本から3人来られましたが、今回もベトナムと日本(東北からも!)から遠路はるばる来られた方がいました。
参加された方、楽しい時間をありがとうございました♪ ぜひコメント欄に感想書き込んでくださーい。
今回ひとつ「ものすごくいい海外オフ会の使い方だなー」と思ったことが。
日本から参加された方が、参加の動機として
みんながどうして日本以外のところで勝負したり、暮して行こうとしたまでの過程が気になる
とあげていたこと。
"泣かせる"夢を持つ人、持たない人
しばらく前からINSEAD受験生のインタビュアー(面接官)を引き受けています。
知らない方のためにMBAの受験プロセスを説明すると、テスト(TOEFL, GMAT)結果と書類(学歴・職歴など、受験エッセイ、推薦状)を基に学校が審査するのが第一次審査。 通過者はインタビュアーによる面接の第二次審査を経て、書類審査の結果もふまえ最終合否が決まります。 INSEADでは面接はすべて(受験生の住む国に住んでいる)卒業生が行います(学校によって異なる)。 よって、私が面接するのはシンガポールに住む受験生。
何人か面接していて、あることに気づきました。 この国には、a. “泣かせる”夢を持つ人、b. “泣かせる”夢を持たない人、の2種類の受験生がいるぞ・・・
a. “泣かせる”夢を持つ人
最も良い例が『チャイナ・ドリーム』の彼女。 詳しくはエントリーを読んで欲しいのですが、(高等教育を受ける人が珍しい)中国の農村からシンガポール大学の奨学金を得て出てきて、親への仕送りと自分の生活費のためにアルバイトをしながら大学を卒業。 初めは給料の低い仕事だったが、苦労して夜間の大学院に通い修士を取得。 INSEADでMBAを取ることでさらなる高みを目指して、最終的には中国の発展に貢献したい、という彼女です。
シンガポールにはアジア中から人が集まっています。 建設労働者・メイドなど単純労働者だけではなく、弁護士・会計士・企業のホワイトカラーにも「努力して勉強してやってきました」というマレーシア人・インドネシア人・インド人・中国人・・・etc.がたくさんいます。 そういう人は故郷に親兄弟も親戚もいて「将来は故郷の役に立ちたい」と”泣かせる”夢を持つ人が多い。 シンガポールに来るに至った顛末もとにかく内容だけで”聞かせる”。
激動イランを生きたロックな女の子の物語 – ペルセポリス
京都というのはとにかく学生が多い街だったけど、クラシックな純喫茶、客が入っているのか心配になる映画館などサブカルチャーで溢れた街でもありました。 京大は私がいた頃はまだ度々角マル派と中核派(左翼の各派)がバリケード張ったり、拡声器を持って授業妨害に来ていたりしてアングラな雰囲気が充満していました(さすがにもうなくなった?)。
アングラとは程遠い私ですが、そんな京都の雰囲気に毒されたのかミニシアター系映画だけは大好きでよくひとりで見に行ってました。 勢いあまって、インディペンデント系映画配給会社に就職内定もらったくらいです。 みなみ会館などミニシアターや関西日仏学館・イタリア会館など文化機関が充実していて本当に文化の都だったなー 懐かしい・・・
ところが、以前も『都市の文化度』というエントリーで愚痴った気がしますが、シンガポールはエッジー、アングラ、キッチュ、スタイリッシュあたりの形容詞とは無縁の国で、ミニシアター系映画の公開はほとんどありません・・・
が、こういうときに頼りになるのが、フランス政府の公的文化機関であるアリアンス・フランセーズ(alliance francaise)。 当然フランスものに限られてしまいますが、常時質の高いイベントが開催されており、世界へフランス文化を普及させようとするその熱意には感服。
・・・と、前置きが長くなりましたが、2007年カンヌで審査員賞受賞、2008年アカデミーで外国語映画賞にノミネートされた『ペルセポリス』をアリアンス・フランセーズで観てきました(みなさん、とっくにご覧になったかもしれませんが)。
スーパー・シチズンの台頭
先週、元世銀副総裁の西水さんからメールを頂いた、と書きましたが、『未来の歴史とノマドの時代』というエントリーを読んでくださったのかは定かではありませんが、私が興味があるだろうから、と、こちらを紹介してくださいました、題して『スーパー・シチズンの反旗』。
(前略)
そして遂に人間もFOC(Flag of Convenience、便宜置籍国の旗)を掲げるようになった。 「超越する民」とでも訳すのか、スーパー・シチズンと呼ばれる人種だ。 彼らは、税制の透明度や税率、教育制度、医療制度、治安、自然環境など、生活とキャリアのために様々な便宜を評価して、永住権や国籍を選ぶ。 極端な例は、豪華客船型マンション。 超越する民が大洋という無法・国際法地帯に解放を求め、FOC船そのものを自宅とする。
国籍を政略結婚のように扱う人種は、昔からいた。 大富豪や芸能界の著名人だが、動機は税金逃れのみだった。 それが中産階級化していると言える。 移民の歴史は人類の歴史。 戦火や、災害、差別、迫害、貧困から逃れ新天地を求める人々の歴史だった。 その歴史に質の異なる一章が加わった。
世銀を辞した後の住処に選んだ英領バージン諸島は、英国海外領土の安心に、米ドル通貨の特典、良いガバナンスなどが加わって栄えるオフショア金融センター。 世界中から集まったスーパー・シチズンも、うようよしている。
日本の選挙 – 世界の反応
民主党の圧勝から1週間。 同僚、クライアント、友達、etc. 会う人、会う人から感想と解説を求められます。
なんだ・・・ジャパン・パッシングとか言われてるけど、みんなめちゃくちゃ関心持ってるじゃん・・・日本に・・・
the economistの表紙が富士山が噴火する絵になっていたように、世界中のメディアも大注目していた今回の選挙。 私がやらなくてもどっかにまとめられている気もしますが、普段よく読む活字メディアの反応をまとめておきます。
まずはお馴染みThe Economist(JB Pressに訳が載ってました)。
The Economist : Japan’s election – The vote that changed Japan
JB Press : 日本の総選挙 – 日本を変えた票決
10年以上前に”Japan’s amazing ability to disappoint.”(私たちをがっかりさせる日本という国の驚くべき能力)と日本を皮肉たっぷりに形容して以来、去年もJAPAiNという特集で日本の停滞の元凶は政治家だと痛烈に批判(この記事はThe Economistのサイトではログインしないと見られなくなってしまったので、日本語サマリーはこちら)。
Googleのおちゃめなロゴ
気づいた方も多いと思いますが、先日googleロゴがufoになってて「ふーん、今日はufoの日なのかー?」と思っていたところ、実は鳩山由紀夫次期首相の奥さまが「私たちみんな宇宙人」「太陽をパクパク食べている」「ufoに乗って金星に行った」etc.、発言したことがニュースで話題になったことを受けた上でのgoogleのジョークだった模様。
デジタルマガジン:鳩山幸夫人のUFO発言が世界中で取り上げられた翌日、GoogleのロゴがUFOに変わる
私、この記事読むまで、UFO発言も知らなかったのですが、Googleっておちゃめねー(あ、私はただのギャグで済むんじゃないかと思いますけどね、次期ファーストレディーのUFO発言。 それより、次期首相のNY Timesに掲載された記事の方が痛いです・・・ NYTimes : A New Path for Japan)。
google.co.jp(日本)、google.com、google.com.sg(シンガポール)の3種類のGoogleで検索するようになってから日本語版Googleのロゴの多彩さに驚いていました。 他の2つはこんなに頻繁にロゴ変わらないので。