逆カルチャーショック

先週のシンガポールでのオフ会に来てくれたSさんが、シンガポール駐在の任期が終わり今週日本に帰国したので、「逆カルチャーショックに負けずにがんばってね〜」と言ったら、「早速、逆カルチャーショックです〜」というメールがきました。
ははは、やっぱりね。 長い間、海外にいると必ずなるのである。
新しい環境に移る時、それがどこであっても(新しい街、新しい職場、新しい学校、etc.)その集団には独自のカルチャーができあがっていて、今まで自分が慣れてきた環境と異なるので自分がその集団に馴染めず違和感・戸惑いを感じる、のがカルチャーショック。
移動が多くなった現代人には必ずついて回る現象ですが、その中でも逆カルチャーショックは結構辛い。 自分が育った場所に馴染めない、育ててくれた家族・昔仲良かった友達がまるで違う星の人のように見える・・・
一時帰国の時は旅行者気分なので深刻にはならないのですが(今年3月に日本に行ったときの旅行者気分記録→『かゆくないのに掻いてクリームまで塗ってくれる国』)、本帰国の際は克服するのにかなり時間がかかることがあります。
新しい環境に移る時、私が必ず心がけていること。 それは初めにその環境の「いいところ」をなるべくたくさん見つけようとすること。


私は今までいろいろな場所に住んできたけれど、そのほとんどが仕事が理由で自分の希望ではありませんでした。
街で警官にカツアゲされたモスクワ(→こちら)とか、独身20代女性には刺激も娯楽もないトロントとか・・・(モスクワ、トロント在住の方、すみません・・・)。
でも、初めのうちはがんばっていいところを見つけましたね〜 「嫌い」から入ってしまうと自分が辛くなるので。
モスクワの良いところは、ロシア最高峰の舞台芸術。 冬はボリショイ劇場でバレエ・オペラ・コンサートがリーズナブルな価格で堪能し放題です。 とりわけバレエが素晴らしく、『白鳥の湖』の4羽の白鳥の踊り(→こちら)はとても人間とは思えない完璧な美でした。
トロントの良いところは、大自然へのアクセシビリティーかな?(バンクーバーや他のカナダの都市と比べないでください、笑) 私が(死んだ)ムースを見たアルゴンキン国立公園やナイアガラもそこそこ近いし。
今住んでいるシンガポールも夫が住んでいたから引っ越してきたのであり私の希望ではなかったのですが、初めにいいところをたくさん見つけました(シンガポールは、いいところを見つけるのに苦労する都市ではないが)。
嫌なところはそのうち勝手に見えてくるので、初めのうちに見つけた「こんなにたくさんいいところがある!」パワーで乗り切ろうという作戦です。
それでも本当に嫌ならやめればいいし。
日本もいいところを見つけるのに苦労する場所ではないので、いいところにフォーカスしていると、そのうち慣れると思いますよ〜(→Sさん)
別の言い方をすると「初めは減点法ではなく加点法で」なのですが、これは人との出会いも同じだと思います。
最近、私は若い人(←という言い方が若くない、笑)には「生理的に受け付けない!という人じゃない限り、同じ人と3回は我慢してデートするように」と言っているのですが、そもそも人に慣れるのなんて時間がかかるもんなのです。 みんな、1回や2回会ったくらいで「この人ダメ。 なんでこの世にはいい男がいないの〜?』と思いすぎなんじゃあ?(あっ、話が思いっきり飛躍してしまった・・・)


7 responses to “逆カルチャーショック


  • 帰国3日目のSです。
    そうですね~いいところを見つけるようにする、はじめはこれにこしたことはないですね;
    今日はローソンで「手提げの紙袋ありますか~?」といったところ
    店員が紙袋を私に渡そうとした時に、袋についていた小さなシミに気づき「あ、これシミがついてる」といいながらシミがついていないほうのきれいな紙袋にかえてくれました。
    す、すごい。。。。
    まったく気にならないどうでもいいシミだったのですが。
    あとペスカトーレを食べたときに、貝をいれる別の受け皿はもちろんのこと、おしぼりも別途登場したり。
    過剰なサービスですが、サービスを受けるほうとしては、うれしいですね
    するほうは大変だな

  • Blondy

    昔から、可愛い子には旅をさせよ とか 苦労は買ってでもしろ とか 左遷・浪人・投獄を経験してはじめて一人前だとか言いますが、若いうちにカルチャーショックや逆カルチャーショックをできるだけ経験するとともに、ノマドの視点を獲得しておくことが極めて重要だと思いますね。
    若いうちに武者修行と真剣勝負の経験をつむ過程で、カルチャーショックや逆カルチャーショックを経ていればいるほど、その後、一国に定住するにしても、複数国に棲家をもって行き来して生活するにしても、ライフサイクルに合った適地を求めて巡礼を続けるにしても、心のゆとりも増え、いろいろ新手を編み出す知恵も生まれ、充実した生活を送れるようになるのではないかと思っています。
    そのカルチャーショックや逆カルチャーショックにどう対面するかですが、「初めは減点法ではなく加点法で」とは良いアドバイスですね。
    >これは人との出会いも同じだと思います。
    >最近、私は若い人(←という言い方が若くない、笑)には「生理的に受け付けない!という人じゃない限り、同じ人と3回は我慢してデートするように」と言っているのですが、そもそも人に慣れるのなんて時間がかかるもんなのです。
    あはは、なるほど。良禽は木を選ぶといいますが、じっくりやらないとなかなか木の良さがわからない場合も多いですよね。
    こういうアドバイスをしてくれる姐御をもった la dolce vitaさんの周りの若い人達はラッキーですね。

  • la dolce vita

    >ぴさん
    徐々に慣れてますか〜?
    >店員が紙袋を私に渡そうとした時に、袋についていた小さなシミに気づき「あ、これシミがついてる」といいながらシミがついていないほうのきれいな紙袋にかえてくれました。
    シ・シミ・・・? その紙袋はシミがついてるから捨てられてしまうのだろうか? 帰るとけっこう細かいことに驚きますよね〜、昔は普通だったのに。
    >Blondyさん
    >心のゆとりも増え、いろいろ新手を編み出す知恵も生まれ、充実した生活を送れるようになるのではないかと思っています。
    ショックを受けなくなるわけではないのですが、ショック慣れすることはあると思います。 どーんと構えていられるようになるので、心のゆとりは増えますね。
    >こういうアドバイスをしてくれる姐御をもった la dolce vitaさんの周りの若い人達はラッキーですね。
    ありがとうございます。 まあ、これは私が昔男友達に言われた言葉そのままなんですが・・・


  • >Blondyさん
    そうですね、若いうちに逆カルチャーショックをたくさん経験しておくことによってのちに充実した生活を送れるような自分になれる!
    実際私もそう思いますし、またそのように考えたほうがいろいろ前向きになります
    ありがとうございます。

  • 木下茂雄のブログ

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  • k

    17の時に高校中退して米国へ一年留学し帰国したら逆カルチャーショックに遭いました。
    日本にいた頃は違和感を感じなかったけど、帰国してからはなんか違うという感覚がつきまといます。
    ぎゅーぎゅー詰めの満員電車、喫煙席、人混み、人との距離感、本音を言わない、など。
    っと英語漬けで一生懸命、向こうの環境に適応していたため帰国子女としての自分と日本人としての本来の自分とのギャップに悩まされてます。
    でも、これを活かしてできることがあるとポジティブに考えてるところもあるのでこれから調整して経験を活かしたいと思ってます。

    • la dolce vita

      kさん

      コメントありがとうございます。 今は慣れましたか?
      うちの子たちもこっちで生まれ育ってるので日本に帰るときついだろうなー、と感じているので、ご苦労お察しします。 私の周囲の聞き取り調査(?)によると、小学校を欧米で過ごし、中高の日本の教育が一番厳しい時期に帰ってくるのが一番ギャップが大きいみたいです。
      今は気軽に行ったり来たりできる時代なので、また外に出るという選択肢もありますし、カルチャーギャップを上手く消化できるようになればいいですね。

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