・・・という内なる声が日に日に大きくなってきたので、来週から上海と北京に行ってきます、プライベートで1週間、ひとり旅。
別に誰に言われた訳でもないし、アジアを語っているつもりもありませんが、華僑の国に住み、周りに中国に行ったことがない人を思いつかないという現在の環境下、「中国本土に行ったことがない」とはなかなか言いにくいものがありました。
もうひとつの理由は、いろいろな旅スタイルを経て、「急激に変わりゆく世界を、しかとこの目で見たい」という「オトナの修学旅行」を求める思いに変わったことでしょうか。
学生バックパッカー時代を経て(→『バックパッカー時代も悪くない』)、社会人になってからは地中海とアジアン・リゾートに現実逃避していた時期もあったのですが、「オトナの修学旅行」に開眼したのが(それまでちっとも興味がなかった)ロシア・モスクワに長期出張していた2004-2005年。
石油バブルで高級車が走り回り、美女しか顔パスできないクラブ(踊る方です、私はコネ入場)では知らない成金オヤジが次々にシャンペンを開ける一方で、(給料の少ない)警察が旅行者を捕まえカツアゲするという(私もカツアゲされた)、貧富の差が急拡大していたモスクワは、経済が急成長する最中に生きる人々の生活やその歪みを間近に見ることができた「あの時代だけのモスクワ」でした。
住みたい街ではないけれど、あの時代にしか見ることができないモスクワを見られたのはラッキーだったと思います。
中国を見ずにアジアを語るな
円高ではない、これが常態
円高で日本の訪日観光客数が減っているそうで。
グラフは前年比訪日外国人数(wbsより)。 今年8月から減少に転じています。
こちらやこちらにも以前書きましたが、私の周りでも日本に旅行に行き、気に入ってリピーターになる人が増えており、その結果、日本への理解が進んでいる傾向を喜んでいたのですが、残念・・・
ところで、ニュースでは「円高で輸出産業に打撃」や「カルティエが円高差益還元」など「円高」と表現されていますが、理論上は以前から「円が安すぎる」と言われていました(→『Big Mac指数とミセス・ワタナベ』)。
池田信夫さんのブログで紹介されていた論文でも為替レートの均衡値は以下の通り。
1ドル = 90円
1ユーロ = 132円
1カナダドル = 88円
ということは、つい数ヶ月前まで円安の異常事態が何年も続いていただけで、今は常態に戻ったということです。
クリスマスの準備
『多民族国家の祝日の過ごし方』に書いたとおり、多民族国家シンガポールでは、中華系、マレー系、インド系の人たちはそれぞれの祝日をそれぞれの伝統に従って祝うのですが、そのどれでもない私たちは、ぼーーっと何も祝うことなく1年を過ごしてしまいました。
はたと気づけばもう師走。
さすがに、キリスト教徒最大のイベント、クリスマスと、日本人最大のイベント、お正月はきちんと迎えるべきでしょう。 今年はどこにも行かないし・・・
夫の実家ではクリスマスにはいつもイギリス式にローストターキー、クリスマスプディング、ミンスパイなど伝統的な料理をお母さんが手作りしていたのだそう(ロンドンのコルドンブルーで修行したという料理の腕前)。
我が家にはオーブンがないのでローストターキーは断念、ミンスパイは夫が好きじゃないと言うので、週末、クリスマスプディング作りに初チャレンジ。 ありえないほどドライフルーツが詰まったこれです(→)。
ガラパゴス化する日本
日本を代表する産業といえば自動車と電機。
私も電機業界にいたことがある者として、最近の業界再編には注目しています。 ところが、国内企業同士の合併による規模の追求だけではもはや未来はない、という事実を突きつけた本を読みました、その名も『ガラパゴス化する日本の製造業』。
日本がガラパゴス化しているという指摘は、以前ブログでも紹介した『パラダイス鎖国』という言葉とともに、最近よく聞くようになっていましたが、ガラパゴス化している個々の業界について、ここまで深く考察されたものを読んだのは初めて。 勉強になりました。
日本の家電・電機製品市場はシーズンごとに新機能を搭載したハイエンド製品をこれでもか、これでもか、と送り出すオタッキーな市場。 ところが、世界は、機能は「そこそこ」でも安くて使い勝手のよい製品がよく売れる、というマスな市場(もちろんハイエンド・マーケットも存在するが、機能よりデザインやユーザビリティに重点が置かれる)。
言われてみると、我が家もそこそこ製品で溢れ返っています。
テレビ・・・SONYのブラウン管。
DVDプレーヤー・・・LGの50ドルくらいの安物。
冷蔵庫・・・Samsung。 普通の冷蔵と冷凍機能のみ。
キッチン家電・・・TEFAL、Delongui、KAMBROOK。 機能は単純、見た目重視。
洗濯・乾燥機・・・Brandt。 聞いたことない、フランス製らしい。
携帯電話・・・Sony Ericsson。 見た目で選んだ、機能に興味なし。
パソコン・・・MacBook 1台、VAIO 2台
一眼レフデジタルカメラ・・・Canon 2台
プリンター・・・Canon
アパートについているものや、夫が買ったものが多いですが、特に不満はありません。 この中で「絶対、日本製じゃなきゃダメよね」と言って買ったのは一眼レフデジカメのCanonくらいじゃなかろうか?
300人待ちの幼稚園
東京でも幼稚園や保育園の順番待ちが長い(待機児童人数が多い)らしいですが、シンガポールはもっと激しいようです。 私の友人夫婦2組の話。
A家:夫婦ともシンガポール人。 夫:歯医者、妻:家族企業の2世経営者。 子供は3歳5カ月と1歳5カ月の2人。
B家:夫:フランス人バンカー、妻:元バンカー、現在専業主婦。 1歳の子供+来春2人目予定。
2組ともフルタイム(住み込み)のメイドを雇っています(シンガポールのメイド事情はこちら→『6家庭に1軒がメイドを雇う社会』)。 子供が2 – 3歳までは住み込みのメイドに任せ、2 – 3歳になったらPre-school(その名の通り小学校の前に通う幼稚園/保育園)に通わせるとのこと。
この順番待ちがすごい。
A家の場合、7月に生まれた子供を(2歳半から通わせるために)その年の9月にPre-schoolに申し込んだところ、すでに100人待ち。
B家の場合、12月に生まれた子供を(同じく2歳半から通わせるために)次の年の5月に申し込んだところ、300人待ち。
300人待ちってどのくらいの人がダブルブッキング(っていうのかな?)しているのかよくわかりませんが、待って入れるものなんでしょうか?
グローバル富裕層争奪戦
シンガポールを拠点としグローバルに投資するベンチャーキャピタルのマネージング・パートナー(ベンチャーキャピタルを立ち上げたトップ)の方と話していた時に、シンガポール政府のEDB(= Economic Development Board、経済開発庁)と移民局が共同で推進しているGlobal Investor Programについて詳しく教えてもらいました。
Global Investor Programとは世界中から投資家、起業家、企業家トップの資本・ビジネスをシンガポールに誘致するプログラムで、移民政策と密接に連携しています。
やはり話題になっているのは、一定金額以上投資すれば永住権の取れる点でしょうか。 以下の条件を満たせば本人と家族に永住権申請資格があります(EDB : Permanent Residence for Investorsより)。
Global Investor Programは2009年9月に大幅に下記より条件変更されています。 最新の情報はEDBサイトでお確かめください。
1. Invest at least S$1 million in a new business startup or expansion of an existing business operation or
2. Invest at least S$1.5 million in a new business startup, expansion of an existing operation, approved Singapore-incorporated venture capital fund or Singapore-incorporated foundation or trust that focuses on economic development or
3. Invest at least S$2 million in a new business startup, expansion of an existing operation, approved Singapore-incorporated venture capital fund or Singapore-incorporated foundation or trust that focuses on economic development. Residential property can be purchased with not more than 50% of the investment amount.
Google vs. お店のおばちゃん
季節の話題の続き。
以前書きましたが、週に1回オーガニックベジタブルのデリバリーが届きます。
申し込んだとき、説明書きに「Seasonable vegetable & fruits(季節の野菜と果物)の組み合わせが届く」とあったので、シンガポールで季節って何ぞや? 毎回パパイヤやマンゴーが届くのかな?と思っていたら何のことはない。
シンガポールは食料品の95%を輸入に頼っているので、オーガニックベジタブルも日本、オーストラリア、その他から「その土地の季節のもの」が届きます。 今であれば日本から白菜、オーストラリアからブロッコリー、近隣(マレーシアかな?)からパパイヤなどが届き、食卓は「白菜鍋をした後、デザートはパパイヤ」のようになります。
さて、このデリバリー。 ショップに届いた野菜・果物を入れて送ってくれるのですが、リストがないので届いたものを見ても何の野菜かわからない、という欠点があります。
例えば最近届いた茎が赤い葉もの野菜。
夫が「rhubarbじゃないか?」と言うので(右はrhubarbの写真)、レシピを検索したところ、葉っぱを取り、茎を砂糖で煮詰めてジャムにしてお菓子に使うレシピばかり。 レシピ通りに茎をジャムにして何回かトーストにのせて食べてみたのですが、まずくはないけど、おいしくもない。
南は寒い
最近、目からうろこだった事実。
「南は寒い」
シンガポールは北緯1度15分、つまりほぼ赤道直下です。 気温は年がら年中25℃以上で、季節は「暑くて、たまに雨が降る」と「暑くて、よく雨が降る」の2種類しかありません。 一般的には前者を乾季、後者を雨季と呼びますが、相対的なもので、乾季でも雨は降ります。
今まで寒いところにばかり住んできたので(トロント、フランス・パリ郊外、モスクワ)、冬を経験しないのは今年が生まれて初めてな私。
街でいくらクリスマスツリーが飾られジングルベルの音楽が鳴ってようと寒くなければ、一向に盛り上がれない。
冬が恋しいので、
「いやー、やっぱり南にいると季節のメリハリがないから人間だらだらするよねー。 ほら、フランスだってイタリアだって経済的には南の方が遅れてるし、シンガポール人が頑張ったところで、やっぱりサービスがテキトーなのは気候のせいじゃないのー?」
とひと仕切り夫に愚痴っていると、夫の顔がいつの間にか「???」になっている。
アメリカが少しだけわかる本
11月4日(日本時間では5日)、アメリカ大統領選直後のブログでは選挙人の数しかわからなかったので、「フタを開けてみるとオバマの圧勝でしたね。」と書いたのですが(民主党オバマ:364、共和党マケイン:174)、実際の得票数で見ると全然圧勝ではありませんでした(オバマ:52%、マケイン:46%)。
The Economist : Signed, sealed, delivered
The Economistがwebsite上で実施した世論調査(世界中から誰でも次期アメリカ大統領はオバマがいいかマケインがいいかオンライン投票できる)の結果では圧倒的にオバマ支持でした。 The Economistの政治的立場はリベラルなので(→参考)、この差は当たり前と言えば当たり前だし、自国の国益を優先したいアメリカ国民とその他の国の利益が相反するのも当たり前なのですが、アメリカっていうのはやっぱりよくわからん(さらに言うと、キリスト教保守派っていうのが全くわからん)国だなー、というのが多くの人の感想かと。
そんな時に今話題(?)の『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』を読みました。 どんなことが書いてあるかは、ぜひこちらの目次をどうぞ。
外資系戦略コンサル vs. 投資銀行
週末なので、閑話休題。 くだらないけど、面白い”Damn, It Feels Good to be a Banker”。
かなり偏った人(業界人及びMBAホルダー)にしか面白くないかも。
ウォール街で働く若手コンサルタント(McKinsey, BCG, Bain, Accenture)と若手インベストメントバンカー(Goldman Sachs, Morgan Stanley, Merrill Lynch, Blackstone, Lazard)が路上でラップのリズムにのせて罵倒し合うビデオで、同名の本『Damn, It Feels Good to Be a Banker』の宣伝だとか。
歌がラップでスピードが速いので歌詞ものせておきます(→コチラ)。
業界の人ならわかる専門用語(jargon)満載(Five Forces、3Cなど)で、くすりと笑えるのでは?