シンガポールを拠点としグローバルに投資するベンチャーキャピタルのマネージング・パートナー(ベンチャーキャピタルを立ち上げたトップ)の方と話していた時に、シンガポール政府のEDB(= Economic Development Board、経済開発庁)と移民局が共同で推進しているGlobal Investor Programについて詳しく教えてもらいました。
Global Investor Programとは世界中から投資家、起業家、企業家トップの資本・ビジネスをシンガポールに誘致するプログラムで、移民政策と密接に連携しています。
やはり話題になっているのは、一定金額以上投資すれば永住権の取れる点でしょうか。 以下の条件を満たせば本人と家族に永住権申請資格があります(EDB : Permanent Residence for Investorsより)。
Global Investor Programは2009年9月に大幅に下記より条件変更されています。 最新の情報はEDBサイトでお確かめください。
1. Invest at least S$1 million in a new business startup or expansion of an existing business operation or
2. Invest at least S$1.5 million in a new business startup, expansion of an existing operation, approved Singapore-incorporated venture capital fund or Singapore-incorporated foundation or trust that focuses on economic development or
3. Invest at least S$2 million in a new business startup, expansion of an existing operation, approved Singapore-incorporated venture capital fund or Singapore-incorporated foundation or trust that focuses on economic development. Residential property can be purchased with not more than 50% of the investment amount.
投資対象によって、S$1 – 2mil.(約7,000万 – 1億4,000万円)の幅があるものの、お金を出せば国に住むことなく永住権が手に入るというわかりやすさ。
日本もそうですが、富裕層はビジネス・オーナーであることが多いので上記条件は簡単にクリアでしょう。 このスキームにのって続々と富裕層インド人が永住権を取得しているとか。
上記、ベンチャーキャピタルはスキームの2.にあたる、富裕層から預かった資金を成長性のあるベンチャーに投資するファンドとして運用を委託されるのだそうです。
また、高度人材リクルートメントの機能を果たすContact Singaporeという情報センターの拠点に現在のボストン、ロンドン、チェンナイ、上海に加え、シドニー、サンフランシスコ、北京が加わります(東京が入ってないですね・・・日本はアジア一、富裕層の数が多いんですが、日本人には来て欲しくないんだろうか? それとも日本人の方がシンガポール移住に興味ない?)。
EDB : Beyond a Telent Hub to a Great Place to Live
シンガポール政府EDBより日本人向けのサイトを開設したので、そちらにリンクを貼りなおして欲しい、と連絡がきましたのでこちらをどうぞ(↓)。
EDB : シンガポールへの投資をお考えの皆様へ
そんなこんなでシンガポールの人口4.6mil.人中、外国人は22%を占め、1mil.人。 シンガポール人と永住権保持者は3.6mil.人ですが(*1)、この中に外国生まれも相当数含まれるので、外国人(foreigner)という言葉そのものが何を指すのかよくわからなくなっています。
*1 : Singapore population hits 4.6million
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