企業が学生に夢を与えるひとつの方法

私が学生の頃、会社ってどんなことをするところなのか想像もつきませんでした。 毎日、朝早くから晩遅くまで会社員は同じ場所に通い続けていったい何をしているのかと・・・
今は当時に比べるとインターンなどを通して就職する前にある程度仕事を体験できる機会が広がってきたようですが、私たちの頃なんて大学3年も半ばになると自動的にリクルートから電話帳の2, 3倍はありそうな重さの情報誌が届いて、企業から会社案内が送られてきて・・・ 部屋の片隅にできたパンフレットの山を見ながら「これ読んで選べって言われても・・・」
OB訪問をするまで(サークルの先輩やバイト先の社員を除くと)社会人との接触もなかったし、ましてや大企業のトップなんて見たこともありませんでした。
日本の企業と大学はお互い不可侵であるという協定でもあるのかな?
・・・なんて思ったのはINSEADでGlobal Leader Seriesというイベントに参加したとき。 Global Leader Seriesというのは、INSEAD MBA学生が世界の著名なビジネス・リーダーをキャンパスに招いて、カジュアルな雰囲気で学生の前でリーダーシップについて語ってもらおうというイベント。
こちらに過去のスピーカーが載っていますが、2002年には当時Renault CEOのゴーンさん、2003年は当時GEのCEO Jeff Immelt、という錚々たる顔ぶれ。

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REITと債券もETFにしました

ブログの中で、ちっとも増えないマネー・ファイナンスカテゴリーのエントリーですが、以前『世界全体の成長を信じる』『ナンピン買いの誘惑』に書いたように、私たちの投資方針は

ドルコスト平均法 & インデックス投資 & 30-40年スパンの長期投資(バイ&ホールド)

なので、決めた日に決めた額を買うだけなので、普段やることないんですねー
私たちのアセット・アロケーションは下記。

現金:5%
債券:10%
株式:65%
不動産:20%

債券、株式、不動産、すべて「世界市場全体に投資する」のが方針なので、株式は全部Vanguard ETFで揃ってしまいました(→『結局Vanguard ETFにしました』)。

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Strengths Finderをやってみた

ずいぶん乗り遅れていますが、ちまたで話題になっていたのでStrengths Finderをやってみました。
勝間和代さんお薦めの『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』についている強み分析テストです。
本の中でなかなかショッキングだったのは以下の箇所でした(英語で読んだので意訳です)。

アメリカ人、イギリス人、フランス人、カナダ人、日本人、中国人の老若男女に聞いたところ、みな自分の”強み”ではなく”弱み”に注目していた。
最も”強み”にフォーカスする文化はアメリカで41%が「”強み”が人を伸ばすのに最も役に立つ」と答えた。 最も”強み”にフォーカスしないのが日本と中国で、24%しか「成功への鍵は”強み”にある」と答えなかった。

確かに・・・
小学校の頃から改善点の指摘ばかり具体的に受けて、いいところの指摘はものすごく曖昧だったような・・・(「全体的によくできます」、みたいな)
初め『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の原書である『Now, Discover Your Strengths』を図書館で借りて来て読んでいたのですが、Strengths Finderは1回しか受けられないので新品でないと意味がないので結局、『Strengths Finder 2.0』というversion 2.0の方を買ってしまいました。

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正社員の雇用安定がない世界から見て

またもや古い話ですが、去年の大晦日は夫のINSEADクラス同窓会 & 新年カウントダウンがシンガポールで開かれました。
集まった約50人のうち、半分以上はヨーロッパから休暇ついでにやってきていたのですが、再会を喜び近況報告をしていても、ついつい話題は不況の話に。
『MBAの同窓会』で書いたように、MBAという自己投資の成功の証は卒業後の進路なので、ついついお互いの地位・給料を値踏みしたりといったことが起こりがちなのですが、さすがにこの環境下、アグレッシブな雰囲気は身を潜め(雇われ人の中では最も高給取りのインベストメント・バンカーの職が真っ先に危うくなったからですが)、お互いにいたわり合う空気が漂っていました。
それにしても、シンガポール在住者に比べ、ヨーロッパ在住者の暗さが際立っていました。
シンガポールも不況ですが、「アジアは今まで毎年高成長してきたのが、2009年はゼロになるだけで2010年になればまた成長軌道にのるだろう」という楽観的な人が多いんですが、ヨーロッパ(特にイギリス)在住者は悲観的でしたねー
世界的に企業が雇用調整を進めているため、金融以外でもレイオフの話をちらほら聞きました。 不採算部門ごと、支店閉鎖のため、当該部署・支店の人員を全員クビにしたり(一応、「本社のある○○に移らなければ解雇」などオプションも与えられるらしいが)、人件費が高いシニア・ミドルもバッサバッサと斬られるので、もはや「大企業の正社員だから安泰」「高学歴・MBAだから安泰」は全くない世界です。

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やっぱり頼りになるのは、日本の食オタク

華僑の国シンガポールの中でもチャイナタウンのド真ん中に住んでいるので、日に日に春節(中国正月)を迎える熱気で騒々しさを増しています。 外へ一歩出るとごった返す人々でまっすぐ歩くのも苦労しています。
私たちも、もうすぐ南インドに逃避するので(『バカンス先の選び方』で書いたように、中国人観光客がいなさそうなのがその理由)、今日もバカンスネタで。
私にとって旅における食は絶対的に重要です。 時間のある時は入念に旅先のレストランの下調べをしますし、どうしても行きたいレストランがあるときは、それを中心に旅程を組み立てたりもします。
ただし、一食あたり1万円以上頻繁にかけられる身分でもないため、味・サービス・雰囲気(ロケーション)とコストのバランスも重要。 「ミシュラン3つ星レストラン制覇」のような旅はしませんし、できません。
以上のような基準で旅先のレストランを選ぶとき、市販の旅行ガイドはあまり役に立たず(理由は『旅先のレストランは絶対外したくないあなたに』参照)、いろいろ試行錯誤してきました。 このエントリーではLUXE CITY GUIDESというガイドブックシリーズをご紹介しましたが、欧米人の嗜好に偏っていることと、たまにやはりツーリスティックな店が混じっているところが難点。
そこで、私が頻繁に使う裏ワザをご紹介します。

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至福のオリーブオイル

『世界級ライフスタイル』とは「世界中から”いいとこ取り”したライフスタイル」とも言い換えられるので、今日は私を虜にしたオリーブオイルのお話。
去年、イタリア・トスカーナ地方と南イタリアをドライブ旅行したのですが、『世界でいちばん贅沢なトスカーナの休日』を読んで惹かれたトスカーナのオリーブ園にも直前にアポを取って訪問してきました。
70歳になったアルベルトがひとりで切り盛りするPODERE DI PILLOREというオリーブ園は、フィレンツェ郊外のフィエゾーレ近くの丘陵に広がる小さな農場。 今は手造りのオリーブオイルを年間2,000本だけ常連客に販売しており、観光用農場ではありません。 宿泊先のオーナーに30分前に電話でアポを取ってもらったにも関わらず、庭のテーブルにはすでに試飲用のオイルが用意されていました。
今、先進国で出回っている低価格の大手メーカーのオリーブオイルはスペイン・ギリシャ・チュニジアなどで余っている安いオイルをブレンドして、瓶詰めだけイタリアで行い”MADE IN ITALY”のマークをつけて輸出したりしているそうで、機械工程が多く、ほとんど「工業製品」に近い。
そんな風潮に反発するトスカーナのオリーブ農場主たちは、昔ながらの製法で手造りで少量いいものを作り家族・友達・地元で消費するため、本当にいいものは国外に出ていかない、というお話でした。

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多文化の街 マラッカ

だいぶ日が経ってしまいましたが、クリスマス直後に2泊3日でマラッカに行ってきました。
シンガポールからマレー半島をバスで北上すること5時間(そのうち1時間は出入国手続き)、マレーシア最古の街であり、マラッカ海峡の交易で栄え、ポルトガル・オランダが支配したこともある多文化な港町。
2008年7月には世界遺産にも登録されたのですが、あんまりそのアピールは感じられませんでした。
夫の思いつきで旅行3日前に行くことを決めたので予習が足らなかったのですが、「ここ、シンガポールよりマルチカルチュアルかも」というのが第一印象でした。
シンガポールの人口構成は
中国系 75%、マレー系 14%、インド系 9%、その他 3%
なので、多文化といえどもやはり華僑の国だと日々感じています。
ところが、マレー半島を北上するとマレー系の人口がどんどん多くなっていきます(正確には中国系がマレー半島を南下してきたのだが)。
マレー半島先端にあるジョホール・バルはシンガポールと同じく中国系がマジョリティー。 経済的にもシンガポールに組み込まれており、越境通学・通勤する人も多いです。
それがマラッカまで来ると、
マレー系 60%、中国系 30%、その他=ポルトガル系の子孫、インド系など
と、かなり民族バランスが拮抗しているのです。

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日本語を学ぶ人たち

今年の夫の新年の抱負のひとつが12月に行われる日本語能力試験(略称:JLPT)の2級合格です(人の抱負を勝手にブログに載せてプレッシャーをかける鬼な私)。
なお、2級のレベルは以下。

2級 – やや高度の文法・漢字(1,000字程度)・語彙(6,000語程度)を習得。一般的なことがらについて、会話ができ、読み書きできる能力。 600時間程度学習し、中級コース修了したレベル。

漢字1,000字って・・・ 今、常用漢字が1,945字らしいので、その半分。
相当ハードル高そう。
週1回日本語教室でプライベートレッスンを受けて、家でもがんばって日本語で会話するようにしているのですが、練習相手が私だけしかいないので、質・量ともに圧倒的に実践の場が不足しています。
ところで、日本語能力試験の受験者数は近年このように増加の一方(「JLPT – 24年間の実施状況」より)。
JLPT_applicants.jpg

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観光と住みやすさの両立

ちょっと古いThe Economistに微笑ましい記事が載っていました。
The Economist : Joy of the outback
オーストラリア観光局が最近伸び悩む外国人観光客数を増やす起死回生策として、オーストラリア映画史上最高の総製作費1億3000万豪ドル(約126億円)をかけた、その名も『オーストラリア』という映画に望みをかけている、というお話。 主役はオーストラリアが誇る美女・美男俳優のニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン。
オーストラリアは1980年代に『クロコダイル・ダンディー』が大ヒットし、何百万人ものツーリストに結びついたため、あの成功をもう一度、というわけです。

こちら(↓)がその話題作『オーストラリア』の予告編。

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達人の人脈術と感情術に学ぶ

以前、レバレッジシリーズの本田さんからメールを頂いた、という話を書きましたが、本田さんのお友達ということで、シンガポール在住、リーダーズアカデミー社長の嶋津さんをご紹介頂きました。 『だから、部下がついてこない! 』などのビジネス本著者でもあります。
なお、本田さんが嶋津さんに私を紹介したときの言葉が「おもしろいブログを書く人だから会ってみたら」。
『人は意外と会ってくれる』に書いたように、私はシンガポールに来て以来、INSEAD卒業生ネットワークを活かしてシンガポールでの人脈を広げようと努めてきました。 これは卒業生という共通のバックグラウンドがあってからこそ人は会ってくれるものだと思っていたのですが、最近、私のブログを読んだ方から「この人とぜひ会ってみたら?」と言われることが増えています。 ありがたいことです。
私はレバレッジシリーズの中では、『レバレッジ人脈術』がお気に入りで、その中から実践していることもあるのですが、本田さんは本当に本に書いてある通りにされていました(「メールの返信は自分の返信が最後になるようにしている」など)。

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