観光と住みやすさの両立

ちょっと古いThe Economistに微笑ましい記事が載っていました。
The Economist : Joy of the outback
オーストラリア観光局が最近伸び悩む外国人観光客数を増やす起死回生策として、オーストラリア映画史上最高の総製作費1億3000万豪ドル(約126億円)をかけた、その名も『オーストラリア』という映画に望みをかけている、というお話。 主役はオーストラリアが誇る美女・美男俳優のニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン。
オーストラリアは1980年代に『クロコダイル・ダンディー』が大ヒットし、何百万人ものツーリストに結びついたため、あの成功をもう一度、というわけです。

こちら(↓)がその話題作『オーストラリア』の予告編。


ぜひとも頑張って欲しいところですが、これを読んで思ったのは、「オーストラリアって観光向きだろうか?」
私の目から見ると、世界には大きく分けて「観光で訪れたい場所」と「住みたい場所」があり(*1)、その2つは「恋愛向きの人」と「結婚向きの人」くらいの違いがあり、オーストラリアは典型的な後者なのです。
なぜなら前者に求めるものは「非日常」であり、後者に求めるのは「日常」だから。
*1・・・なお、私は今『中国を見ずにアジアを語るな』で書いたように世界を「オトナの修学旅行」することにハマっていますが、これも社会見学という意味で住みたい訳ではないので、どちらかというと前者。
また、「観光でも行きたくないし住みたくもない場所」っていうのもありますが、ここでは省きます。
「観光で訪れたい場所」に求めるのは、数千年の歴史の足跡を間近で見ることだったり、物ひとつ買うにもバーゲン(値切り交渉)するスリル感だったり、大自然を体感することだったり、本場の料理・スポーツ・アート(何でもいいのだが)を生で体験することだったり・・・ 普段の生活と「異なった」ものを求めるという意味で「非日常」であり「刺激」です。
「住みたい場所」に求めるのは、言語の通じやすさ、友人のつくりやすさ、治安の良さ、充実した教育、暮らしやすい気候・・・ すべて「日常」であり「心地よさ」です。
オーストラリアは(コアラやカンガルーを見に行く人もいるんでしょうが、私は興味がないので)、その素晴らしい気候、フレンドリーで大らかな国民性、美味しい食べ物、etc.から住みやすい国の筆頭だと思うのですが、観光したい国と住みたい国を両立させるには、希有な芸当が要求されるんではなかろうか?
もちろん観光で訪れた人が気に入って住みたいと思うケースは多いので、観光客増の努力は必要なんでしょうが・・・
また、シンガポールも典型的な後者です(シンガポール政府は観光立国を目指しているけど)。
よく「シンガポール、行ったことあるけどつまらない」と言われるのですが、私も観光して面白いところだとは全く思っていません(笑)。
なので、プライベートでお越しになる方はぜひ近辺のアジアン・リゾートと組み合わせてお越しくださいませ。
評判が悪かったらしいオーストラリア政府観光局の誘致CM(↓)。 アジア各国の観光キャンペーンはコチラを参照。


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