息子が産まれてから自分自身一番驚いたのは、溢れて溢れて止まらない愛だった。
Unconditional love(無償の愛)というものが自分の中にとめどなく溢れてくるのは初めての経験だった(『Before I was a Mum』)。 息子が、親である私たちだけではなく祖父母・友人・保育士さん・街で出会う人々・・・さまざまな人からの愛情を栄養にしながらすくすく育つのを日々見守ることができるのは言葉に現せないほどの喜びになった。
世界中のすべての子どもがこんなに愛されて育ったらさぞかし世界は違った場所になるだろうと思った。 もし愛が石油や木材みたいに形があってシェアできるのであれば、溢れ出る親の愛たちを少しずつ集めれば、事情があって親の愛情を受けることなく育つ子どもたちに分けてあげられるのに、と思った。
嫌なニュースも多い世の中で、一番辛いニュースは児童虐待のニュースになった(過去の関連エントリー:『イギリスの児童虐待対策』)。 生まれてくること・生まれてくる家庭を選べない子どもたちの中に、人生の冒頭から精神的・身体的苦痛を受ける子どもたちがいることを知ることは心臓を素手でぎゅっと握りつぶされるような感情を伴うものとなった。
私と同じように、自分の子どもを愛して止まない親たちに、そしてすべての子どもは生まれ落ちた環境がどうであれ愛情を浴びながら育つ権利があると信じている人に、読んで欲しい本があります。
Monthly Archives: November 2011
すべての子どもは愛情を浴びながら育つ権利があると信じている人へ
11・27、歴史が動いた。
す・すごいな・・・橋下さん・・・
私、日本の政治は全く追ってなかったのですが、今日全紙でトップニュースを飾るであろう新聞記事よりも、見るべきはこの当選直後の2人のインタビューです、長いけど濃密。
これ見たとき、歴史が動いた音が聞こえた。 民主主義の音がした。
多忙な毎日の中で、普段のニュースは信頼できるメディアの解説記事に頼っていいし、私自身ほとんどマスメディアは見ない。 でも、たまーーに「これはニュースのソースを見るべし」と言う瞬間がある、これはそのひとつだと思う。
i-modeはなぜ海外展開に失敗したのか
私は野村総研が「日本のガラパゴス化現象の例」としてあげた4つの分野(携帯電話・非接触ICカード・建設業・デジタル放送)、2つも海外進出を現場でやったことがある(4つのうち2つ経験した人はなかなかいないと思う)
と書いてそのひとつが非接触ICカード(FeliCa)であったことはこちらに書きましたが、もうひとつがi-modeです、2004 – 2005年頃の話。
孫さんが日経ビジネスオンラインのインタビューで
いわゆるiモードというのはインターネットじゃないんですよ。 一般のインターネットがさくさくとブラウジングできるようなものでなく、囲い込まれた特殊な画面サイズの特殊なアプリの世界です。
と答えたのに対し、夏野さんがTwitter上で悲しむ、
インターネット業界からドコモに行き、さんざん苦労して世界でも例のないインターネット型携帯サービスを立ち上げたのに、尊敬する方から否定発言されると言うのは本当に悲しい。 少なくとも2000年代前半にiPhoneは作れなかった。 GoogleもAppleもさんざん日本を研究して作った。
という事件がありました。
犬と子どもとイギリス人
イギリス人に話しかけたかったら、飼い犬と子どもに話しかけたらいい
と言ったのは義母だが、たしかに・・・ (南ヨーロッパ人と比べると)決してフレンドリーとは言えないイギリス人。 ところが、犬と子どもは別らしい。
息子と一緒にいると本当によく話しかけられる。 一説によると、イギリス人は感情を表に出さないようにしつけられて育っているが、その対象の例外が犬と子どもなのかも(さすがに『子ども好きなスペイン人』みたいにチューしてきたりはしない)。
話しかける言葉はだいたい決まっていて、目を細めながら「私にも3歳の孫(or 子ども)がいるんだよ」。 嬉しそうに話しかけてくるのは子どもや孫がいる人が多いけど、どの年代でも女性は微笑んでくれる。 たまに、「いないいないばあ〜」をして、しばらく遊んでくれる人もいて、そういう人には息子は大喜び。
イギリス人は犬も好き。 こちらの犬はよくしつけられていて、公園ではリーシュをつけず自由に走り回っている。 そのくせ他人の子どもが触りたがるとおとなしく座って触られる。 子どもは小さい頃から犬に思う存分触れ、親に「子犬を買って」とねだるようになる。 またひとり犬好きイギリス人のできあがり。
他人になろうとするには人生短すぎる
先日終わったプロジェクト(→『ロフトアパート・プロジェクト – 1』、『- 2』、『- 3』)では学校のディレクターと外部の現役デザイナーの前でプレゼンをしフィードバックをもらったのですが、こちらが拍子抜けするくらい誉められました。 「へっ? ”ここはもっとがんばって”とかないの?」って感じ。
全員が同じスペースを使ってデザインしたのに、16人いれば16色。 否応なしに個性が出ているのが本当に面白い。
私の場合、”coherent”(一貫している)、”believable”(本当にありそう)というコメントをもらったことが現しているように、ぶっ飛んだ要素がなく、無難にまとめ過ぎかなー、と思っていました。 クラスメイトの中には、緑の貴石を使って下からライトで照らし出したテーブル(左の写真)、ボート型のキッチン(写真は続きを読むをクリック)、空中に浮かぶベッドなど、wackyな(奇抜な)アイデアがいっぱいありました。 そういうwackyなアイデアがクリエイティブに見えるんですよねー
Google幹部の子どもが通う学校
シリコンバレーにeBayのCTOやGoogle、Apple、Yahoo、HP etc. テクノロジー企業の社員の子どもが通う私立小学校があります。
さぞかし最新鋭のコンピューターが揃っているのでは?と思いきや、この小学校では授業中にコンピューターを使うことは皆無、家での使用も控えるように指導されています。 使う道具は先生は黒板にチョーク、生徒は鉛筆とペン。 毛糸を使って編み物をすることもあれば、割り算の授業ではりんごやケーキをナイフで1/2・1/4・1/8・・・と切り分ける。
全米の学校が授業にコンピューターを導入する中で時代に逆らうかのような、Waldorf School of the Peninsulaという私立学校(全米に160校ある)の話がThe New York Timesに載っていました。
NY Times : A Silicon Valley School That Doesn’t Compute
テクノロジーの可能性や利点を知リ尽くしてるトップ0.1%に属するであろう人たちが、あえて自分の子どもには使用を禁止するには次の理由があります(私が『iPhone中毒症』で書いたように息子にiPhoneを一切見せないようにした理由でもある。 また我が家にはテレビはありません)。
iPhone中毒症
初めにお断りですが、私はかなり新しいテクノロジーにはオープンな方です。
ブログを始めたのはかなり早いし(→『私のブログ歴』)、TwitterもFacebookも早かったと思う。 「近頃の若いもんは〜」と言うタイプでもない。
そんな私でも「これはまずい」と反省する出来事があったので記録がてら。
息子が初めて私のiPhoneに興味を示したのは、「ガラガラ」アプリ(振ると鳴りカラフルな画像が動く)でした。 生後11ヵ月で指で画面をスライドさせるようになり(→『Zappingする世代』)、1歳で歩けるようになってからはちっともじっとしなくなったので、地下鉄やレストランの中など座っていてほしいときにiPhoneを渡すとお気に入りアプリで遊ぶようになりました。
直に、家の中でもiPhoneを要求し始め、1ヵ月ほど前に突如、操作能力が格段に向上し、私たちが助けなくても自由にいろいろなアプリ(お絵描き・読み聞かせ・ゲーム・音楽など)で遊べるようになってから、完全に取り憑かれたようになりました。
ロフトアパート・プロジェクト – 3
今日がシリーズ最終回、家具と素材について(『ロフトアパート・プロジェクト – 1』、『 – 2』)。
こちらがマテリアル(素材)ボードです。 インテリアの印象を決めるのに重要な床材や壁紙・ファブリックなどをクライアントに見せるもの。
デザインプロセスと並行してマテリアルのサンプルを集める必要があり、いざ手元に取り寄せるとプランが変わったりイメージと異なったり、なかなか難しいプロセスです。
ロフトアパート・プロジェクト – 2
昨日は、AlexとCorrineのロフトアパートを形容する言葉が、
AIRY(広々とした、新鮮な空気に満ちた)、CLEAN(すっきりした)、NATURAL(自然な)、ROMANTIC(ロマンチックな)、CHILLED-OUT(ゆったり・まったりとした)
決まったところまででした。
今日は私がプレゼンした内容を載せますが、ポートフォリオ(作品集)用に編集したりしていないので、まだ粗いままです。 転載不可、質問などあればこちらからメールでお願いします。
こちらがイメージボード。

ロフトアパート・プロジェクト – 1
学校で最初のロフトアパートのプロジェクト(4週間)が終わりました。 よく「どういうことしてるの?」と聞かれるのでアップしておきます。
学校はレクチャー(講義)を挟みながらプロジェクト形式で進みます。 実際のデザイナーの仕事と同じプロセスを経ながら必要な知識・スキルを学んでいくというもの。
ロフトアパートのプロジェクトは、私たちが使っているデザインスタジオ(北ロンドンの住宅街)のスペースをカップルが住むアパートにリノベートするという前提。
実際には、クライアントとのブリーフィング・ミーティングにおいてクライアントの機能的要件・生活スタイル・所有物・デザイン嗜好・予算などを細かくヒアリングするのですが、今回は仮想のクライアント。 カップルのうち1人は実在の人物を割り当てられるのでその人物のリサーチをし、後の条件などは自分で仮定します(機能的要件は箱の広さからある程度決まる)。
私のクライアントは英”Food & Travel”誌の編集長Alexと(ここからは仮定)彼のガールフレンドCorrine。