学校で最初のロフトアパートのプロジェクト(4週間)が終わりました。 よく「どういうことしてるの?」と聞かれるのでアップしておきます。
学校はレクチャー(講義)を挟みながらプロジェクト形式で進みます。 実際のデザイナーの仕事と同じプロセスを経ながら必要な知識・スキルを学んでいくというもの。
ロフトアパートのプロジェクトは、私たちが使っているデザインスタジオ(北ロンドンの住宅街)のスペースをカップルが住むアパートにリノベートするという前提。
実際には、クライアントとのブリーフィング・ミーティングにおいてクライアントの機能的要件・生活スタイル・所有物・デザイン嗜好・予算などを細かくヒアリングするのですが、今回は仮想のクライアント。 カップルのうち1人は実在の人物を割り当てられるのでその人物のリサーチをし、後の条件などは自分で仮定します(機能的要件は箱の広さからある程度決まる)。
私のクライアントは英”Food & Travel”誌の編集長Alexと(ここからは仮定)彼のガールフレンドCorrine。
部屋は約90平米のほぼ長方形の箱。 南北に長く、南の窓(上、左の写真)と北の窓(上、右の写真)両側から自然光が差し込みます(写真の上部両サイドに見える変な傾斜はないとみなす)。 興味のある方向けに箱の平面図(下の左)と立面図(同右)も。
クライアントのミーティング結果(上記の通り仮定なので自分でクライアントのストーリーを創りあげる)、下記のようなブリーフができあがりました。
□ クライアント・プロフィール
Alex(35歳、イギリス人)
英”Food & Travel”誌編集長。 大のグルメで(今の仕事は天職)、今はモロッコ・レバノンなど中東系の料理に凝っている。 性格はカジュアルで外交的・ユーモアセンスに溢れロマンチスト。
Corrine(35歳、アメリカ人)
フリーランス・フォトグラファー。 情熱的・シリアス。 趣味はエクストリーム・スポーツ(特にオフピステ・スキーと登山)。
2人は4年前、カリフォルニアのナパで仕事で出会う。 遠距離恋愛の末、CorrineがAlexの住むロンドンへ移ることになり、ここは2人で買った最初のアパート(イギリスはアパートのことをフラットと言う)。
□ 要件
Corrine – 雄大な大自然の中で過ごすのが好きなため、それを彷彿とさせるすっきりとした空間
Alex – ロマンチックさを加え、忙しい生活を送る2人が1日の疲れを落としゆっくりとくつろげるような空間
機能的には、Alexが腕をふるえるサイズのキッチンと親しい友だちをホームパーティーに招待できるダイニング。 Corrineが家で仕事するスペースと、自分たち以外にゲスト用のトイレ。
以上からインテリアのムードを形容詞で現すと、
AIRY(広々とした、新鮮な空気に満ちた)、CLEAN(すっきりした)、NATURAL(自然な)、ROMANTIC(ロマンチックな)、CHILLED-OUT(ゆったり・まったりとした)
明日に続きます!
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