私が子育てによる睡眠不足でふらふらになっていた頃、さっとネット上で見かけたのをまだ覚えてました。 遅くなったけど、読めてよかった! HBS(ハーバードビジネススクール)のクリステンセン教授が行った授業。
ビジネス書の古典『イノベーションのジレンマ』の著者でこのブログでは『次の破壊的イノベーションは何だ?』や『破壊的イノベーター国家』で紹介しています。
彼は現在、癌で闘病中です(→近況は彼自身が自分のサイトでアップしています)。 HBSでは学生に向けて彼の人生観を語る授業があったそうで、聴講できたラッキーな現役生たちがブログに内容をアップしています(↓)。
『莉恵の地球儀ブログ:生きるということ』
『Built to Last : ハーバード留学記 : クリステンセン教授の特別授業〜幸せとは』
私は彼自身の言葉で全文を読みたかったので見つけました。 Harvard Business Reviewで“How Will You Measure Your Life?”と題して全内容が発行されています、かなりの数のダウンロードがあったようです(Harvard Business Reviewサイトからのダウンロードは有料ですが、ファイル形式をPDFで指定して、記事名で検索すると出てきます)。
Monthly Archives: November 2010
人生をどうやって測るのか?
保育園で"Innit?"ネイティブ
『アクセントで判断されてしまうイギリス』へのコメントでyuさんが24種類の英語のアクセントの動画を紹介してくれました(ありがとうございます!)。
ははは、彼、うまいですねー
特に(バックグラウンドを考えると当然と言えば当然だけど)British EnglishとIrish Englishがうまい、ジャパニーズ・イングリッシュは下手(笑)。
数ヶ月前、ナーサリー探しの話をママ友達としていた時、ひとりがこんなことを言っていました。
「snob(お高くとまった嫌みなヤツ)でごめん・・・なんだけど、○○ナーサリーに行ったとき、保育士さんの1人が”innit? innit?”って言ってたのよ。 ちょっと私の娘には”innit?”なんて覚えてもらいたくないから、そのナーサリーはやめにしちゃったー」
この時は何のことかわからなかった私。
初のロンドン・オフ会
金曜はロンドン初のオフ会でした、盛り上がったらしいシンガポール・オフ会の数時間後にセントラル・ロンドンの和食屋Nagomiにて。
以前、『海外日本人をデータで見る』というエントリーでシンガポールとイギリス在住日本人を職業別にグラフにしたのですが、オフ会に集まったメンバーのプロフィールもそれを如実に反映していました。 シンガポールのオフ会では働いている人がマジョリティーだったのに対し、ロンドンでは全員学生(or つい最近まで学生)!!!
MBAはもちろんのこと(?)、環境政策、行政学、臨床心理、ロー・スクール・・・etc. うち博士課程が2人。 いやはや皆さんアカデミックで「海外に出たがらない日本の若者」というのはどこの世界のことぞや?という感じでした(海外で日本人オフ会をしているので当たり前と言えば当たり前ですが、笑)。
旅キチも多く、訪れた国40ヵ国以上が3名(私も数えてみました、続きを読むをクリックしてください)。
一方、場所を問わず、海外日本人の共通の話題と言えば「日本に帰る予定は?」「いつ?」「ビザはどうしてるの?」です。 私は幸いあまりビザに悩まなくて済んだのですが(→『大英帝国の末裔ビザ』)、ビザと帰国のタイミングは世界級ライフスタイルを志向する上での悩みです、たしかに。
個人的には時間が足らず話し足りなかった(!)ので、近いうちにまた第2回を企画します。 参加してくださった方、ありがとうございました☆
アクセントで判断されてしまうイギリス
先週の金曜、時間は18:10(外はすでに真っ暗)、息子をナーサリーに迎えに行き家に帰ってきた直後にドアベルが鳴りました。 自分の家のもっとも不満なところのひとつですが、イギリスってインターホーンがないのですねー
(よくわからない募金依頼が本当に多いので)「嫌だなー」と思いつつ、ドアを開けると、そこには上着も着ずに寒そうな大柄の黒人が。
「隣に住んでるんだけど、ガスのメーターを見にフロントドアから外に出たら、誤って自分のうちから閉め出されてしまった(フロントドアはオートロック)。 大変申し訳ないんだけど、お宅の裏庭からうちの裏庭にフェンスを乗り越えて行きたいから家に入れてもらえない?」
「は???」と固まる私。
(心の中で)”アナタ、何をおっしゃってるんですか? だいたい隣に住んでるって言われたって今まで見たことないし、ここはロンドン。 外は真っ暗だし、知らない人を家の中に入れるわけないジャン・・・ 裏庭に通じる部屋では息子が寝てるし、こんな大きな人に殴られでもしたらひとたまりもないし・・・”
固まっている私にさらに「いやー、本当に悪いんだけどさー」と申し訳なさそうに閉め出された経緯を説明するこの黒人、よく見ると靴すら履いていない。
すると、隣の家の陰、ちょうどガスのメーターがあるあたりから、ひょこっと作業服を着たガス会社のおじさん(白人)が顔を出し「ガスのメーター読んでたらドアが閉まっちゃったんだよー」と説明(ロンドンでは定期的にガスの検針をしにくる)。 IDカードも見せてきたので、「どうやらこの2人の言っていることは本当らしい」と判断して家の中に入れました。
家の中に入った(自称)隣の家の人、裏庭に通じる奥の部屋まで来た途端、突然豹変・・・
経歴よりリファレンス
『なぜ家庭教師ならOKで家事代行はNGなのか?』に、多くの情報ありがとうございました! ネタ元の友人も喜んでいます。
さらに、その友人から、(私がお勧めする)直接契約に関し、
家庭教師の場合は大学名なんかが身分証明書代わりになるけど、シッターとかハウスキーピングの場合、身元確認とかスキルの確認とかかなり面倒くさそう・・・ (=「自分で判断」は初めから放棄してます)
とあったので、今日はこの点について。
ベビーシッターやクリーナーとの直接契約が一般的な社会でも自分で面接と経歴書(CV)だけで判断するわけではありません。 もっと大事なのが「リファレンス」です。
リファレンスとは「前雇用主からその人の働きぶりを聞くこと」です(具体的には、前雇用主の電話番号などコンタクト先を入手する)。 あらゆる採用で非常に一般的(というより必要不可欠)で企業が中途採用する場合もリファレンス(元上司や同僚・クライアントのコンタクト先)の提出を求めることがありますし、賃貸契約の際には家賃支払い能力を証明するために現職場と前家主の連絡先を求められます(→『外国人お部屋探しの高い高い壁』)。
日本と違って、「大学名」や「会社名」など身分証明にならないのですよ・・・ 経歴詐称する人なんていくらでもいるし、本当にその(有名)大学に在籍している(いた)としても多種多様な人が集まっているし(去年クリスマスに米航空機爆破未遂を起こしたのはロンドン大学卒、一連のテロ事件を起こしたオウム真理教幹部は京大出身者多数ではないですか・・・)
なぜ家庭教師ならOKで家事代行はNGなのか?
東京に住む友達が家事代行サービスを使い始めたというのでその会社のサイトを見てみました→ミッシェル。
ふーむ・・・週1回2時間で6,600円(+交通費900円)、1ヵ月30,000円かー 高いですねー
1時間あたり3,300円。
でも一般的にこういう風にエージェントが組織するとエージェントの人件費や広告費もろもろの経費がかかるから掃除スタッフ(クリーナーさん)はこの1/3くらいの時給で働いているのでしょう(と思って、ググると求人募集が出てきた(笑)→こちら。 時給1,200円。)。 「子育てが落ち着いてそろそろ働きたい」と思っている主婦が「自分の経験を活かせる」という求人PR。
ロンドンではクリーナーさんを雇うのは一般的です(シンガポールのメイドほどではないが)。 例えば私のところに来ているブルガリア人のS。 ブルガリアにもう大学生の娘さんがいるので「子育てが落ち着いた主婦」。 ロンドンで午前中は英語学校に通い午後はクリーナーの仕事をしています。
彼女の時給は£7.50/時間(=約1,000円)。 今はポンド安なのでロンドンのクリーナーさんの時給は日本と同レベルと言えるでしょう。 違うのは雇う側が払っている料金。 私は彼女と直接契約なので払っているのは£7.50/時間、対して日本ではこの3倍の3,300円。
ロンドンにもクリーナー派遣エージェントがおり、エージェントに頼むと相場は£10/時間(= 約1,300円)くらいです(実際、クリーナーが受け取るのは£6 – 7/時間。 残りはエージェントの手数料)。 日本との違いは、依頼主はクリーナーとエージェントに別々に支払い、クリーナーは個人事業主として税金申告など自分でしなければならないのに対し、日本ではエージェントに一括して払うことでしょうか。
効率的な労働市場の会社の運命
とあるブティーク系戦略コンサルティングファームのロンドン・オフィスのお話。 業界特化型で(業界名を出すとどこかわかるので控えます)、その業界では名が知られています。
このファーム(Aとします)は2007年にオペレーション系のコンサルティングファームBと合併しました。 ファームAのクライアントは企業のCEO、CxOなど経営陣であり、サラリー(給与)レベルはBig 3(McKinsey、BCG、Bain)を筆頭とする戦略コンサルや会計系Big 4(KPMG、Deloitte、PWC、E&Y)のコンサル部門と同じサラリーレベルでした。 ファームBのクライアントは(オペレーションの改善が主なプロジェクトであるため)経営者ではなく部のトップなどであり、サラリー(給与)レベルはAより一段階低いものでした。
2社の合併によって給与体系の差を是正する必要があり、Aの社員は年収(ベース)+ボーナスからなる給与体系のうち年収(ベース)部分を若干アップする代り業績連動のボーナス部分が大幅に減りました。 2008年、金融危機の発生を機に世界経済が不況に、この影響でボーナスは2009年はゼロになり、ベースアップも据え置かれました。
またファームBは間接部門(経理・人事など非コンサルタント職)の人員を多く抱えていましたが、リーンな(筋肉質な)組織を保っていたファームAと間接部門同士、合併されました。 間接部門のコスト(overhead)は稼ぎ頭のコンサルタントに重くのしかかり、2009年、2010年になってもベースアップやボーナスの原資が出ない大きな要因となりました。
移民X世代
週末はINSEAD Baby Halloweenと称してロンドン在住の赤ちゃん連れINSEAD同級生で集まりました、総勢7カップル(大人14人)+9人の赤ちゃん。 全員2歳以下の赤ちゃんとランチというのは壮絶な光景でしたが(トマト・スパゲティを手づかみで食べてたし)、さすがINSEAD、全員が国際結婚(国籍が違う人同士の結婚)で7組のうち5組の赤ちゃんがmixed(*1)でした。
*1・・・日本語の「ハーフ」は和製英語(→『One-drop rule』)。 英語で”mixed”という時は、主に人種が違う場合に使います(イギリス人とフランス人の間の子どもは”mixed”とは呼ばない)。
フルメンバーは以下、夫・妻の順に・・・
ドイツ人Hとインド系イギリス人K、スイス人Pとスリランカ系イギリス人C、インド系スイス人Rとフランス人A、オランダ人Lとイラン系アメリカ人L、インド系イギリス人Sとインド人、イタリア人Aとスペイン人U、(私たち)オーストラリア人と日本人。
そしてインド系ヨーロッパ人が4人も(*2)。 以前、『シンガポールでインド人について考える – 2』で、「インド人はインド人と結婚する」と書きましたが、移民X世代目でイギリスで産まれ育ち完璧なブリティッシュ・イングリッシュを話しアッパー・ミドルクラスの地位を確立しプロフェッショナルな職につく彼らには「インド人と結婚しろ」というプレッシャーはないのでしょうか? 前書いたように、インドから(親同士の仲介、いわゆる見合いで)奥さんを連れてきたのは1人だけでした。
*2・・・親(または祖父母)の出身地がインド・パキスタン・バングラデシュ・スリランカなどインド亜大陸にルーツがある人たちをまとめてインド系とする。 例えば、私の友人はカテゴリー上ではパキスタン系だが、両親がイギリスに移住した後にパキスタンがインドから分離独立したので、親が「今パキスタンと呼ばれている地方」出身だというだけで、彼にとってこの分類にあまり意味はない。