息つく暇もなく今年が終わってしまいそうですが、クリスマスを挟んで1週間ドーセットに行ってきました。
子どもが産まれて以来、保育園が休みになってしまう年末年始は全く休めない、1年をゆっくり振り返ることもできない、新年の抱負を考える時間もない。 「保育園が休みになる前に振り返ればいいのではないか」と気づくものの、休暇直前は多忙を極めてそれどころではない。
・・・を繰り返すこと4年。 全く学んでいないなー、と思いますが、年明けにはロンドンに来て5周年。 来年はイギリスに来て初の引っ越しも出産もない年になる予定です。
今年最もよく読まれた記事ランキングを発表して今年最後のブログとします。
皆さまもよいお年をお過ごしください!

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昨日の続き。
一般に「家事・育児」という言葉で現される皿洗いやお風呂入れといった作業は、野球に例えると野手が目の前にやってきた凡ゴロ・凡フライをキャッチするレベルで、次の2つの仕事への視点が欠けている、という話。
1. 特に子供が小さい時に多いワイルドピッチや悪送球の多さ
2. 対戦相手のデータを調べつくして頭に入れ、試合展開に応じて瞬時の判断・指示を出し、個々の選手をモチベートし実力を引き出す監督・コーチ業
今日は、2. 監督・コーチ業、について、ある1人の女性の話を紹介します。
以前『讃えられないママたちへの賛歌』というエントリーでも書いた本『ケイト・レディは負け犬じゃない』
(映画”I Don’t Know How She Does It”の原作)からの引用、下の英テレグラフ紙の記事から読めます。
Telegraph : I Don’t Know How She Does It is the movie for unsung mothers everywhere(『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』は誰にも讃えられることのない母親たちへの賛歌だ)
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1 Comment | tags: 育児, 家事 | posted in 5. 趣味・プライベート, 家庭・育児
先日の『漏れなくダブりない家事の方法』に色々コメントありがとうございます。
– 家庭の経営は企業と一緒で戦略的なマネジメントが必要である
– 重要なのはトップのCEOレベルと2層目のマネジャーレベルであり、実際のタスク(任務)を行うプレーヤーレベルにはめまぐるしく変化する外部環境(転職・進学・引っ越しなど)・内部環境(子どもの成長・病気など)を鑑みながらリソース配分・調達を行うべき
ということが言いたかったのですが、乳飲み子を抱えて寝不足の私が夜なべしてつくった(←嘘)稚拙な役割分担チャートに興味が集中してしまったようです。
その中でも2つ嬉しかったコメントがあったので、今日はそこを掘り下げます。
三遊間はすべて妻が担うことに(><)
すごい。こういうのがあると燃える男性が多いかも?
そうです、そうです。
政府や大企業の女性活躍推進とかって自分自身は家事の「か」の字もしたことがないおじさんたちが言ってると思うのですが、野球に例えたり、組織図で説明したり、おじさん達から見てブラックボックス化している家事・育児をわかりやすく説明する努力は必要だと思います。
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MBAやコンサル界隈の人ならすぐピンときたと思いますが、タイトルはMECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive、ミーシー)のこと、ちょっと使ってみたかっただけで我が家の家事が漏れなくダブりなくできているわけではありません・・・
子どもが産まれる前は『夫を家事の部下にしない』などというエントリーを書くほど能天気な緩い感じだった我が家ですが、子どもが増えるごとに指数関数的に増える膨大な家事の量をこなすためにシステマチックにやっている方法をご紹介します。
家庭の運営は会社など組織の運営と同じ。 経営者(夫婦)がいて、各部門(家事・育児の分野)のマネジャーが部門の責任を持ち、任務を遂行するプレーヤーがいます。 我が家の場合を図にしてみました(クリックすると大きくなります)。 夫が水色、私がオレンジ、アウトソース先が黄緑。

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前回のエントリーは、子供の「安全」だけに目を向けて少しでもリスクのあることを規制する余りに結果として子供の「健康」や子供らしい「経験」を奪っているのではないか?という話でした。
私が子供だった頃を振り返ってみると、楽しかった記憶は外で遊んだ記憶ばかりです。 空き地に段ボールで隠れ家をつくったこと、近所の土手でよもぎを摘んで家でよもぎ餅にしたこと、小川の脇にある木の枝にぶら下がってターザンごっこをしたら枝が折れて川に落ちたこと、しろつめ草のネックレスなら今でもつくり方を覚えていること・・・
夫も私もたいしたアウトドア派に育った訳ではありませんが(旅は大好き)、子供には小さい頃は自然の中で五感を鍛えてほしいと思っています。 イギリスでは数年前”Nature Deficit Disorder”(自然欠乏症候群)という言葉が話題になりました。 きっかけは2005年にアメリカで出版された『Last Child in the Woods: Saving Our Children from Nature-Deficit Disorder』
(邦訳:『あなたの 子どもに自然が足りない』
)という本です。
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3 Comments | tags: ナショナル・トラスト, 自然欠乏症, Forest School, 森のようちえん | posted in 5. 趣味・プライベート, 6. 健康・美容, スポーツ・エクササイズ, 海外に住む
緑が多いことでは恵まれている今の生活ですが(→『公園は誰のもの?』)、現代って子供が育つ環境としてどうなの?と思うことは少なくありません。
ハフィントンポストの『学力だけじゃない、体力もカネで買う時代』を読んで激しくうなづきました。
一般に、「教育にカネがかかる」と言うと、塾通いや稽古事といった、上昇志向な教育費用を連想する人が多いかもしれない。 だが、現実はもっと厳しい。 生きていくための技能、基礎的な体力や持続力を身に付けるためにも、いちいちリソースを子どもに差し向けなければならないのだ。 ほったらかしでも子どもがバイタリティや生活技能を身に付けてくれる時代は過去のものになったのだから。
イギリスでは11歳以下の子供にはひとりで外出はおろか留守番すらさせることはできず保護者の同伴が必要です。 小学校には大人が送迎する必要があります、習い事も同様(→『ママ友ステレオタイプ』)。 働いていて自分で送迎できない場合はナニーを雇うので、給料のほとんどがナニー代に消えるケースは珍しくありません。
GOV.UK: The law on leaving your child home alone
誘拐や性犯罪、交通事故から子供を守るために定められたものですが、子供が自由に出歩いていい自宅からの半径距離は1970年代から90%も減少しました。 1971年には7-8歳の子供の80%が歩いて通学していたのに対し、今日では10%以下だそうです(The Guardian: Back to nature)。
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4 Comments | tags: 育児, 規制 | posted in 5. 趣味・プライベート, 家庭・育児
最近、保育所増設に近隣住民から「うるさい」と苦情が出る、という日本のニュースを読んで、長男と次男が通っていたナーサリー(保育園)には園庭がなかったことを思い出しました。 人口が増え、さらにベビーブームのロンドンでは新しい保育園が次々とできていますが、新規建築許可が下りないので、普通の一軒家やフラット(アパート)の中を改装して保育園としているところがほとんどです。 園庭にする敷地がないところもあります。
子どもたちを入れる保育園を探していたときに「園庭がないなんてありえない」と思っていた私ですが、そういう保育園はどうするかというと、毎日近所の公園・緑地・川岸などに散歩に出かけるのです(赤ちゃんもbaby busと呼ばれる座席のある台車みたいなものやダブルバギーに乗って出かけます)。
『「イギリスは天気が悪い」をデータで見る』で書いたように、ロンドンは年間を通して外に出られないほど暑い(または寒い)日が皆無です。 雨が多いイメージですが降水量は東京の40%、1日中降る日はあまりありません。 そんな外で走り回るには適した気候で、園児たちは毎日2回、夏の間は3時間は戸外に散歩に出ています。 おやつやランチもピクニック形式で外で食べます。
そういう保育園に子どもを通わせていたので、「園の隣なんてそりゃあうるさかろう。 園庭を義務付けるのではなく公園に行けばいいのに」と思った後に「ああ、そういう自由に利用できる公園が身近にないのか」と気づきました。
物価の高いロンドンで無料の「公園など緑のオープンスペース」と「博物館・美術館」は育児の力強い味方です(両方とも有料の場所もありますが、無料で素晴らしい環境が整っている)。 そのうち今日は前者について。
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長男が小学校に入ってから5週間が経ちました。 イギリスの小学校は1年生の前に1年間準備クラス(Reception class)があり4歳の9月から始まります(→『郵便番号で差別される社会』)。
授業時間は朝9時から午後3時、送迎には大人の付き添いが必要です。 日本でも「小1の壁」と言いますが、イギリスでも働く親にとって小学校に入ってからの方が大変、とよく聞いていました(保育園に比べて時間が短いし、休暇が多い)。 ところが長男の小学校が始まる直前に長女が産まれる予定だったので、どちらにしろ私は育休中。 家から学校までは50mくらいなので、送迎は楽勝だと思っていました。
ところが、学校が始まってから知ったのですが、ナーサリー(保育園)の送迎と小学校の送迎はぜんっぜん違います。
ナーサリーは両親ともに働いている子供が行くところ、私はお迎え担当だったのですが、仕事を切り上げて閉園時間内に滑り込み子どもたち2人の部屋を順番に回ってその日の様子を聞きながら配布物・工作・汚れ物などを回収しベビーカーに押し込んでダッシュで家路を急ぐ・・・どの親も忙しいので”Hi”を言うのが精一杯。 他のママ・パパとゆっくり話ができるのは子供がお友達の誕生パーティーに呼ばれるときくらいです(長男の友達の両親の例→こちら)。
それに対し、小学校の親は共働き家庭もあれば専業主婦もあり、同じワーキングマザーでも企業フルタイム勤務、パートタイム勤務、自営業、フリーランスなどいろいろ。 そして、朝8時から夕方6時までのナーサリーの送迎が母親6:父親4くらいの比率で父親も送りか迎えのどちらかを担当していたケースが多かったのに対し、朝9時から午後3時の小学校の送迎は圧倒的に母親の世界(共働きで送迎できない場合はナニーを雇うかママ友に頼みます)。 朝、子供が教室に入ったのを見届けた後の校庭はママたちの社交場と化しているのです。
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少し前のThe Economistのテクノロジーと世界経済の特集がバツグンによかったです。
ニュースは昔はいろいろ読んでいましたが、子どもが産まれてからは時間がないのでThe Economist以外は読まないようにしています。 重要なことをわかりやすくまとめる編集力と事象に対する分析力が数ある競合他誌の追従を許さない気がします(6年前のエントリーですが→『The Economistを読もう!』)。 週1回というところもよい、それでも追いつけず常に2、3週前のを読んでいる現状です。 とてもよかったので下記()内に特集記事のリンクを貼っておきます(購読が必要)。
この特集では、
– アルビン・トフラーが『第三の波』
と呼んだデジタル革命が世界的に労働市場に与えている影響(→『The third great wave』)
– 情報テクノロジーがもたらした生産性の向上が実質賃金の上昇につながっていない現実(→『Productivity – Technology isn’t working』)
– 先進国ではミドルスキルの仕事がなくなり高スキルの一部に恩恵が集中していること(→『The privileged few – To those that have shall be given』)
– 最も魅力的なグローバル都市では住宅価格の高騰がその成長を阻害していること(→『Home economics』)
– 日本・韓国をはじめ最近では中国が果たした、工業化による発展途上国からの脱皮・成長モデルが崩れてきたこと(→『Emerging economies – Arrested development』)
– 世界のどこにいてもグローバル市場や世界最高峰の教育にアクセスできるようになったこと(→『New opportunities – Silver lining』)
– 変化する世界に対応できず労働市場とミスマッチを起こしている人材をマッチさせる政策(→『Means and ends』)
まで包括的にカバーしていて必読。
『Home economics』の記事なんか前回書いた『都市は人類最高の発明である』
の主張そのままで、最近気になっていた金融危機後の世界経済をビシーっとまとめている力作でした。
日本の経済系オンライン記事を眺めていると、「グローバル人材にならなければ、急速に変化する世界に対応できない」というような「自己研鑽を積んで一生懸命働いたら見返りがくる」という夢を売る(逆に「できなければ仕事がなくなる」という脅しをかける)論調が多いような気がします。 ところが最近起きていることは「働けど働けどラクにならず」という現象です。
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3 Comments | tags: The Economist, 不動産, 世界経済, 世代間格差 | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 時事
ずっと読みたかった本をようやく読み終えました、『Triumph of the City: How Our Greatest Invention Makes Us Richer, Smarter, Greener, Healthier and Happier』
(邦訳:『都市は人類最高の発明である』
)。
この本を読みながら、5、6年前に夫と住みたい都市の条件を書き出していた頃を懐かしく思い出しました。 理想的なクオリティ・オブ・ライフ(文化度が高い落ち着いた街並み、街歩きが楽しく車がいらない生活etc.)と現実(英語圏で仕事のオポチュニティーが多い場所)が交差し、インフラ(医療・交通など)が整ったところ・・・といくつか世界中の都市をあげ、Pros & Consを検討した上でロンドンに引っ越してきました(→『ロンドンに引っ越します』)。 本著の原題は『Triumph of the City』、ズバリ「都市の勝利」ですが、本著で定義されている「成功」の定義は明確です。 工業社会を脱し、知識経済に移行した21世紀で成功する都市とは「アイデアを持ち新しいものをつくり出せる高学歴・高スキル人材を磁石のように惹き付ける力を持った都市」のこと。 また「このような都市は仕事の機会で溢れているので農村から貧困層も惹き付ける、それも都市の魅力のひとつだ」という主張。
具体的に成功している都市としてニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポールなどグローバル都市ランキングのトップを占めるような都市を挙げていますが、ムンバイ、デトロイト、バンガロール、リオ・デジャネイロ、リバプールなどさまざまな都市の栄枯盛衰も検証していて実に面白かったです(グローバル都市ランキング→『ロンドン栄光の時代?』)。
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2 Comments | tags: ロンドン, 都市は人類最高の発明である, Triumph of the City, 建築 | posted in 2. ビジネス・キャリア, 4. 教養・知識, 建築・インテリア, 時事