もうすぐオリンピックですねー
あまり関係ないと思っていたのですが、何とうちの前の道路をオリンピックのサイクリングチームが通るそう。 うちは1階なので見えないけど、2階以上だったら家にいながらにしてサイクリングが見れたのか・・・
先々週のThe Economistもオリンピックに合わせてロンドン特集でした。
The Economist : London’s precarious brilliance
JB Press : 国際都市ロンドン:安泰ではない栄光
私はロンドンが今のような国際都市としての地位を確立する前、学生の頃からそのエッジーな雰囲気が好きだったし(→『Back to London-on-Thames』)、その成熟したところに魅力を感じて引っ越してきたのですが(→『ロンドンに引っ越します。』、『成熟国からの視点』)、グローバル都市と言われればその通りで、各種グローバル都市ランキングのトップをNYと競い合っています。
– Global Power City Index 2011 (by The Mori Memorial Foundation)
1. New York, 2. London, 3. Paris, 4. Tokyo, 5. Singapore
– 2012 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (by AT Kearney)
1. New York, 2. London, 3. Paris, 4. Tokyo, 5. Singapore
– The Knight Frank Global Cities Index 2011
1. New York, 3. London, 3. Paris, 4. Tokyo, 5. Brussels
Quality of lifeランキングになるといきなりランキングががぐっと下がるのが住人にとっては痛いところですが、今回のThe Economistの記事がなぜロンドンが今の地位を確立したのかをとてもよくまとめていたので引用しておきます。
1980年代にはビッグバンによって金融サービスを自由化し、世界中から労働者とカネを集めた。便利なタイムゾーンと、帝国主義が世界に広げた言語のおかげで、外国人もこの都市で容易に事業を営めた。
信頼できる法制度とクリーンな政治のおかげで、ビジネスにはうってつけの場所となった。質の高い大学や私立校が若者とその両親を引き付けた。
こうして蒸留、濃縮されたグローバル化が、ロンドンを世界で最も国際的な都市へと変貌させた。ニューヨークにもロンドンと同様、全人口の3分の1を超える外国出身者がいるが、ニューヨークの企業は米国内に目を向けているのに対し、ロンドンの企業は世界を見ている。
また、ニューヨークの移民はほとんどが大衆の寄せ集めだが、ロンドンは優秀な専門家や大金持ちも引き寄せている。ロンドンのエリート層は次第に、外国人、あるいは外国人の子供たちで構成されるようになっている。
「外国人が住みやすい街」というのは、世界のどこに住んでも少なくてもどちらかは外国人として暮らし、子どもをmixed cultureの中で育てることになる私たち夫婦にとっては最重要ポイント。
記事にある通り、世界中の富裕層が第2、第3(4、5、6・・・)の家をロンドンに買うので中心部は外国人富裕層しか住めないほど不動産が高騰しているのが大問題ですが、本当にクリエイティブ階級を磁石のように惹き付ける街だと実感しています(ジャック・アタリが言うところの中心都市→『未来の歴史とノマドの時代』)。
・・・という話も、またブログで追々と。
去年、ロンドン出張中に念願の(?)初対面を果たしたGen Shibayamaさんのブログエントリー『ロンドンはいかに世界都市になったか?』もデータ豊富!
July 13th, 2012 at 6:43 pm
ニューヨークの強みは、北にボストン、南にワシントンDCが控えていて、しかもLeft Coastまである、という層の厚みですね。
他の大都市は皆One offみたい。
日本こそ、東京ー名古屋ー大阪ー京都と層の厚みを活用できそうなものなのに、あまりStay Open to Stay Greatではなさそう・・・。
July 18th, 2012 at 8:29 am
>NWtygerさん
ボストンやワシントンDCは重要な機能を持つ大都市ではあっても「グローバル都市」って感じじゃないですけどねー
他の大都市がone offなのは、国の人口が少ないから仕方ないのかと。 国として国際ハブとしての魅力を高めようとすると戦略としては分散型では一極集中になっちゃいますねー、もちろん一極集中の弊害も大きいですが。