Category Archives: 4. 教養・知識
今回の妊娠は今までで一番順調だったのですが、さすがに妊娠9ヵ月になっていろいろ動くのが辛くなってきました。 そういえばこの頃、長男の時は腰痛で激痛が走り10分以上歩けなかったし、次男の時は(臨月に入ってからでしたが)、変なウィルスで咳が止まらなくなりあばら骨付近の筋肉を痛めて息をするのも痛い、早くから前駆陣痛がありしかも吐き気を伴った、など哀れな状況だったなー、と思い出しています。
話は逸れますが、東京から帰ってきた直後にしたこのツイートがRT540を超えて驚きました。

それより驚いたのは、東京の電車での妊婦・子連れへの冷たさでした。 今までシンガポール・ロンドンでは私が妊娠中であることに気づいた人はほぼ100%席を譲ってくれるので、あまりの違いに唖然。 席を譲ってもらえるばかりか、「予定日いつなの?」と話しかけられたり「Congratulations!(おめでとう)」と言われたり、精神的には不安定、肉体的には辛い時期なので他人の温かい言動は心底ありがたいです。
東京都の合計特殊出生率1.09という衝撃的な数字を見ましたが、妊娠・出産が身近にないから社会が冷たいのか、冷たいから産まれないのか、鶏と卵なんでしょうか?
さて前回の続き、子どもを産み育てる当事者としての短期展望の話。 「一番大変な最初の10年くらいやっていけるの?」って話です。
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私が『さらに少子化を考える』というエントリーを書いたのはちょうど5年前ですが、ここに来て随分日本のネットメディアで取り上げられることが多くなったなー、と思っていたら、安倍政権が「50年後に人口1億人維持」を掲げ、その目玉が少子化対策なんだそう。
無理めな高い売上目標を掲げるのは企業ではよくあることですが、その中身は他企業の買収が中心だったりして、とりわけ巨大企業が成熟業界において自社内リソースだけで持続的成長を遂げるのってすごい難しいんですよー
しかもこれを実現しようとすると、
2030年を目処に合計特殊出生率を人口置換水準である2.07まで引き上げなければならない(ハフィントンポスト:『少子化対策を真剣に考える――異端的論考3』より)
そうで、今の出生率が1.4前後なのでこれはおそらく今までどの先進国も成し遂げたことのないレベルです。
団塊ジュニア世代に属する私は昔から子どもが2人は欲しかったので、子どもを産み育てる人生を随分前から自分ごととして考えてきました。 少子化対策は15年くらい前から行うべきで、マクロで見ると出産適齢期の女性がどんどん減少するこれからではとっくに手遅れだと思いますが、当事者としてどういうことを考えるのか、ということを書いてみたいと思います。
子どもを産み育てる当事者として男女問わず考えるのは、自分の子育ての①長期展望と②短期展望です。
短期展望の話は次回にして今日は長期展望の話。
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週末、夫と2人で私たちが卒業したINSEADというフランスのビジネススクールの10年目の同窓会に行ってきました、パリ郊外の街Fontainebleauまで。 ブログには5年前に『5年目の同窓会』というエントリーを書いていますが、これからさらに5年経つんですねー。
私たちは同窓会の直前に(改築し終えたはずの)家に引っ越したばかりで、前1週間ほど狂ったように忙しく「とりあえずパスポートだけ持てば何とかなるだろう」と、留守中に子どもの面倒を見てくれる夫の両親に息子たちを押し付けてユーロスターに飛び乗りました。
そして同窓会の3日間を終え、またユーロスターに飛び乗って帰ってきて、改めて思うことが2つあります。
ひとつめは人生を豊かに過ごすために、自分の友人ネットワークにInvest(投資)しようということ。 この「投資」とはお金もそうですが、時間も含みます。
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話題になっていたNHKクローズアップ現代の『”独立”する富裕層 – アメリカ 深まる社会の分断』をYouTubeで見ました(→こちら、すぐ消されると思うのでお早めに)。 アメリカで富裕層が自分たちだけの自治体作りに動き出しているというドキュメンタリー。
出版当時大きな話題となったチャールズ・マレーの『Coming Apart: The State of White America, 1960-2010』
(邦訳:『階級「断絶」社会アメリカ: 新上流と新下流の出現』
)をまさに地でいく内容。 この本の内容をご存知ない方は橘玲さんの『アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって分断されている』とGen Shibayamaさんの『頭がよくないと、まともな暮らしができないのか?』をどうぞ。
自分たちのための自治体をつくるという立法・行政・司法まで踏み込んでいるのが、さすが世界でいち早く変化が起こる国アメリカだなー、と思いましたが、知能・経済力による居住地域の分断・コミュニティ化というのはすでに世界各地で起こっています。 ロンドンは独特の都市政策の結果、ストリート(通り)レベルで住民が異なり、コミュニティー化しています(→『都市内部での(自発的)コミュニティ化』、『家探しでわかる都市政策』。
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『「北欧インテリア」って何?』の続き。 日本における西洋インテリアの成熟度はまだ「イタリア料理といえばナポリタン」だった時代のイタリア料理と同じレベル、というお話で、1. 日本ではインテリアを表現する言葉が曖昧、の続きです。
2. 日本では一斉に同じスタイルが流行る
これはインテリアに限らずファッションでも同じですが、日本では皆が同じものを欲しがります、ひと昔(ってほど昔でもないか)「エビちゃん風ファッション」が一世風靡したときのように。 告白すると私もあの時代、何を血迷ったか白のふわふわモヘアカーディガンを買ってしまったことがありますが、エビちゃんファッションの特徴である純白とかベビーピンクっていわゆるイエロー肌の人には全く似合わないんですよねー 猫も杓子も同じものに飛びつく現象のイタいところです。
日本の新築住宅に輸入住宅というのがありますが、あれも本格派○○住宅という触れ込みのものすごい「なりきり住宅」が登場します、ほとんどゴスロリなどコスプレを思い出してしまう。 コスプレはひとつの文化なので別にいいのですが(話がまた飛びますが、日本のゴスロリはイギリス屈指の名美術館V&Aの特別展示になったほどユニークなもの)、自分という軸はないのか?と気になるのも事実。
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私はロンドンに来て建築インテリアに目覚めました。 「インテリア」というと「女性のもの」「素人が手作りするもの」「何か特定のスタイルを目指すもの」という感覚が日本ではあると思いますが、こちらでは住む人の生き方そのものが現れていて人々の関心度・深みがレベル違いです(→『あなただけの家 – 1』、『- 2』)。 女性だけのものではなく、「男のインテリア」も多いし、もちろんDIYは盛んですが、ある一定レベル以上の家ではプロ(デザイナー)を雇って完成させます。
なぜ皆そんなに関心があるのか?にはいろいろ理由がありますが、衣食住の優先度が「住→食→衣」であること(日本では「衣=食→→→住」)、生活の優先順位が仕事ではなく家族や友人なので家で過ごす時間が長いこと、家に人を招いたり招かれたりすることが社交の中心であること、でしょうか。
昔、日本ではイタリア料理といえばスパゲティーナポリタンとピザ(Quattro Formaggiとかではなく、サラミやピーマンがのってるやつ)という時代がありました。 チーズといえば給食に出てくる剥いて食べるプロセスチーズ(笑)。 それが今や都内のイタリアン・レストランのレベルの高いことと言ったら・・・ 間違いなくロンドンよりレベルが高いです。
ところが、西洋空間のインテリアという分野ではイタリア料理に例えるとまだサイゼリヤが出てきた時代くらいに留まっている気がします(和空間のインテリア=意匠はまた全く別の世界)。 おそらくイタリア料理のように本場で修行した経験の長い熱いプロ層が足りないのでしょう、一般の人の興味がないというのもあるだろうし。
今日は日本における西洋インテリアがスパゲティーナポリタンっぽい理由を書きますが、インテリア業界の方を批判する意図は全くないので、「もっと知りたい」と興味を惹くきっかけになれば嬉しいです。
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1 Comment | tags: インテリアデザイン, 北欧インテリア | posted in 2. ビジネス・キャリア, 4. 教養・知識, 建築・インテリア, 日本
週末は長男の4歳の誕生日だったので、初めてナーサリー(保育園)のお友達を呼んでうちでパーティーをしました(右は夫の手作りバースデーケーキ)。
振り返ってみると一番大変だったのは長男が2歳、次男が赤ちゃんのときで(→『一生忘れたくない瞬間リスト』)、あとはそうでもなかった・・・ あー、でもこういう(→『初めの2年の生き抜き戦略』)ブログ書いてたくらいだから単に記憶が飛んでいるだけかもしれません。
子どもの誕生日って一応本人に向かって”Happy birthday to you〜♪”って歌うけど、実態は「自分たち、よく頑張ったねお疲れさん会」であり(そのお疲れさん会をするのにまた疲れるんだけど、笑)、「たくさん助けてくれた周りの人、ありがとう会」なんだと思います。 昔、親に「自分ひとりで育ったような顔するな」と言われて適当に受け流していましたが、今では心底わかります。
こちらの日本人ママ友(3児持ち、夫は不在がち)が常々「日本で3人育てられなかったと思うけど、ここなら3人でも余裕」と言っていますが、双方の実家が遠いため頼れない私でも、確かに育児に「孤独感」がないんですね、ほとんど。
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4 Comments | tags: イギリス, シングルマザー, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, 家庭・育児, 時事
昨日の続き。
長男を観察してる限り、テレビ・iPhone・iPadのアプリなどは益より害の方が大きいように思えた、という話。
このあたりは本当にさまざまな諸説が出ていて、新しいテクノロジーなど経年観察を基にした学術論文が出ていないので今子育て真っ最中の親は試行錯誤です。 早くきちんとした研究結果が出てほしいものです。
テレビはよく言われることですが、受動的なメディアなので本人の能動的な働きかけが必要ない、派手な色や効果音を使い小さな子には刺激が強すぎる(味覚と一緒で小さな頃から刺激の強いものを与えていると、普通の味では我慢できなくなる)、商業メディアなのでキャラクター商品やらお菓子やら、物を欲しがるようになる、ジェンダーなどステレオタイプの刷り込みが激しい(6歳の女の子が「やせたい」という言うようになる、など)、あたりでしょうか。
正直、ほとんどメリットが見当たりません。 良質なドキュメンタリーなどもあるので、年齢に応じたDVDでいいと思います(DVDについては後で)。
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6 Comments | tags: テクノロジー禁止, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, IT・テクノロジー, 家庭・育児
今週、長男が4歳になります。
たいして立派な育児方針などなくやってきましたが、ひとつだけ何度も易きに流れそうになりながら貫き通してきたことがあります。 それは我が家では、子どもが一緒にいる時間は液晶画面を搭載したテクノロジー(テレビ・DVD・パソコン・iPhone・iPadなどすべて)を一切禁止しているということ(例外がひとつだけあるので、後ほど)。 テレビはもともとないし、iPadは子どものおもちゃになるのが目に見えているので買わず、パソコンとiPhoneは私と夫は子どもと一緒にいる間は使用禁止。
きっかけは長男が1歳半のときに起こった『iPhone中毒症』の事件でしたが、長男の行動を観察しながら見直した結果、すべて禁止にしました。
特に、雨の週末や兄弟喧嘩がひどいときなど「どれだけテレビやiPhone見せれればラクか」と何度も思いましたが、今ではないのが当たり前の生活になっているので、頑張った甲斐があったのかなーと思っています。 次の山場は長男が小学校に入り、友達が見ているテレビ番組が見られないことを文句言うときでしょうか(笑)。
完全禁止の理由は2つ。
① 子どもと一緒にいられる時間は限られているので、テレビなど中毒性が高いメディアを見せている時間がもったいないこと
② 子どもを観察した限り益より害の方が遥かに大きそうであること
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2 Comments | tags: テクノロジー禁止, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, IT・テクノロジー, 家庭・育児
昨晩これを書いているとTwitter上に次々と流れてくる「人生は厳しい・・・」「一発勝負の世界は厳しい・・・」という悲鳴にも似たツイートで何があったかすぐわかってしまいました。 BBC以外ほとんど見ないので昨日だったことも知らなかったのですが・・・ 同時にこれだけの人が早朝まで起きて見ている彼女の背負っているものの重さも感じました。 今日は笑顔が見られるといいですね。
さて、
欧米エリートには勝てないから○○
(○○には適当に最近の流行り言葉を入れてください)という言い回しに何とも言えない違和感を感じます。
一応、私自身「欧米エリート」の受けた高等教育を受け(東洋経済のコラムにあるくらいだから、一般的にはそういう認識なんでしょう。→『グローバルエリートは見た!』)、コラムにあるような友人が周りにたくさんいて、彼らが受けたような早期教育を息子が受けているのですが、「エリート教育」という言葉でイメージする「スイスのボーディングスクール」的な手の届かないところではなく、普通の公教育が大事にしている視点、社会が理想としている前提・土台・基礎の部分が違うんだなー、と感じ始めています。
それは、
– 自分の意見や視点を持つ
– 自信を持って人前で発表する
– 多様性を受け入れ、多様であることを良いとする
– 正解を探すのではなく、自分の答え・ストーリーを創造する
というようなことが、普通の保育園・小学校で重視されているからです。
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9 Comments | tags: イギリス, 初等教育, 早期教育, 欧米エリート | posted in 4. 教養・知識, MBA・教育