夫婦喧嘩しても読むべき(?)"Skinny Bitch"

アメリカでベストセラーになっていた時からその存在は知っていたのですが、私がよく読むブロガーが続けて2人書いていたので(こちらこちら)、ついに手を出してみた、『スキニービッチ 世界最新最強! オーガニックダイエット』(夫が読むことを期待して原書を買いました)。
ダイエット本というより、Vegan(動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)と卵・乳製品を食べない人)の強烈なお勧め(脅迫)本。
私は、日本にマクロビオティックがあまり知られていなかった頃からクロワッサンという地味な雑誌(笑)のマクロビオティックレシピを見ながら自炊してたこともあるので、その内容のほとんどは特別耳新しいことはありませんでした(その類の本を読んだことがない人は一読お勧めします、全然知らない人には結構な衝撃の内容かと)。 が、記憶がリフレッシュされビッチの語り口に軽く(かなり)影響された私が、週末の朝、本の内容について夫に話してみたところ、「あんたはやっぱりミルク飲み過ぎだ」「いや、ミルクほどカルシウムが取れる食品はないんだ」と軽い口論になった・・・ うーむ、やっぱり・・・
私の過去10年は住む場所がころころ変わりそのたびに手に入る食材も変わり、自分の気(ポリシー)も変わり、”You are what you eat”を体を張って実践してきた10年でした。

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言語・文化アービトラージャー

「アービトラージ」という言葉は「サンクコスト」と同じく日本語で言われても(「アービトラージ」の日本語訳は「裁定取引」)うまく意味が伝わらないなー、と思っていたのですが、最近そのままカタカナで使う例をよく見かける気がするので(例:「国際的制度アービトラージ」)、そのまま使います。
元々は「同じ価値を持つ商品の価格差を利用して、利鞘を稼ぐ取引のこと」ですが、広義には「国内と海外、現在と未来、既知と未知、需要と供給、欲求と充足、価値と無価値、過剰と不足などのギャップを埋める行為」でほとんどの経済活動はアービトラージから生まれたとも言えます。
今日はそのうち言語・文化のギャップを埋める言語・文化アービトラージャー(アービトラージする人)に絞ります。
よく「英語屋なんて英語だけで仕事ができないからダメだ」とか「海外で働く日本人のほとんどは日本企業か日本人相手の仕事をしている」と言語・文化アービトラージャーをバカにする人がいるのですが、「一側面しか見てないし、批判のポイントずれてるなー」というのが率直な印象。
まず、言語・文化アービトラージャーの需要は相互依存を強める世界経済の中で加速度的に増していると思います。 いわゆる「仕事」(技術開発・セールス・マーケティング・経営、etc.何でもいいけど)にプラスαで対象市場の言語・文化を理解しギャップを埋められる人は業界問わず求められています。

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クイズ:中国人?日本人?韓国人?

超くだらないエントリー。
先週1週間はお盆ということで、シンガポールも街中に日本人観光客がいました。 お盆に夏休みを取るという習慣があまり変わってないんだなー、ということを感じる瞬間。
ところで(批判でもなんでもないですが)日本人観光客、特に女性は遠目に見てすぐわかります。 在住日本人は遠目に見てもわからないので、その差は何かというと「ファッション」。
1年中真夏のシンガポールですが、気温は33度を超えることは滅多にないので夏は日本より過ごしやすい。 肌も露出系の人がほとんどなので、その中で日傘に頭から手・つま先まで覆う日焼け完全防止ファッションはかなーり目立ちます。 この格好でヨーロッパ行くと1秒でひったくりやスリに目をつけられると思うので老婆心から・・・ シンガポールは安全なのでいいけど、旅先で目立ってあんまりいいことないですからね。
話は戻って、アジア中の観光客が訪れるシンガポール。
どうでもいい話ですが、私は(言葉を聞かなくても)中国人観光客と韓国人観光客は顔立ちで見分けられるという自信を持ってました、昨日までは。
ところが昨日Facebookの”Chinese, Japanese, or Korean?”という顔写真だけでどこの国の人か当てるくだらないクイズにトライし、ことごとく間違ってしまったため、ガラガラと崩れ落ちた根拠のない自信・・・
Facebook上にありますが、以下載せてみました。

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未来の歴史とノマドの時代

最近なかなか本を読む時間が取れないのでまだ読めていないのですが、NHKで著者ジャック・アタリのインタビューが放送されたようでYouTubeに全編あったので見ました、『21世紀の歴史 – 未来の人類から見た世界』
『世界級キャリアのつくり方』の黒川教授も最近のブログで書評を書かれています。
2時間のインタビューです、こちら(↓)からどうぞ。
1/6 ジャック・アタリ 緊急インタビュー「第1回 危機の核心とは何か」
長い間、歴代フランス大統領のアドバイザーを務め、現代を代表する知性ともいわれるジャック・アタリが長い歴史から学び考察し21世紀の予測を立てたものです。 黒川さんはジャレド・ダイヤモンドの『文明崩壊 – 滅亡と存続の命運を分けるもの 』を思い浮かべたと書かれていますが(私もこちらこちらにちょこっと書評書いてます)、私はアルビン・トフラーの『富の未来』(書評はこちら)を思い出しました。
こういう非常に俯瞰的に広く視野を取った未来予測本はたまに読むと参考になります。 「住みたいところに、トコトコ出向いていって住む」というのが私の基本スタイルですが、子供ができたときに「子供の学齢期にどういう場所(世界の中でどういう立ち位置)にいてあげると子供のポテンシャルを広げられるのか」もよく考えるので。
そういう意味で『21世紀の歴史 – 未来の人類から見た世界』は今世紀後半までカバーしており考えさせられました。

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求職者の心構え

先週のエントリーでmegumeguさんからブログネタのリクエストがあったので、今日は「求職者の心構え」と題し、思うところを書きます(・・・と私がちんたら考えている間に、megumeguさんは採用内定されました。 おめでとうございます!)。
[ 初めにお断り ]
私は日本で2回転職していますが、2回とも人材紹介会社に登録したらすぐ紹介され面接を受けたらすぐ決まったという、余り参考にならない体験をしているので、下に書くことはどちらかというと去年から今年にかけてシンガポールで職を求める中で感じてきたこと、及び周りのケースを見てきた上での総括です。
私としては普遍的なことだと思っているので「日本では参考にならない」とか決め付けずにお読みください。
また人材業界のプロでもなんでもないので履歴書の書き方、面接の心構えなどは他のもっとふさわしい人に聞いてください。
1. 巷に出ている求人だけが企業の人材需要ではない
企業のウェブサイト・人材紹介会社・ヘッドハンター・・・etc.に出ているだけが企業の人材需要ではありません。
「こういう人が欲しいんだけど社内で探そうか、どうしようか?」という顕在化する前の需要、人材が必要ということさえ明確に認識されていない潜在需要。 人材紹介会社はフィーが高いしリスクもあるので採用は信頼する人の紹介に頼るという会社、求職者の熱意に押されて予定していなかったポジションをつくる会社・・・ 世の中にはこんなケースが溢れています。

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パクス・イングリッシュの時代は続くか

elm200さんのブログで知った、すさまじい動画を見てしまった・・・ しばし絶句・・・
『一流なウェブもの2つ』で紹介したTED.comから。

日本語字幕がないのですが(中国語も韓国語もあるのに)、映像だけでわかるのでぜひ見てください。
中国での英語学習熱(English Mania)を紹介したもので、巨大スタジアムの教室で数万人の中国人の子どもたちが、英語教師の言葉を復唱して”I want to speak perfect English!”と叫んでいるのです。
程度の差こそあれ今アジア(ベトナムでもインドでも)でまさに起っていることだと思います。

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戦争の月

今年も8月6日が何事もなく過ぎ、8月9日も何事もなく過ぎた。
昨日はNational Dayについて軽いエントリーでも書き、そのまま今年もやり過ごそうと思っていた。
でも坂之上洋子さんの『想像力』というブログエントリーを読み、なんだかとても感じていることが一緒だったので書くことにします。
私は1970年代に生まれた他の子供と同じように小学校・中学校の義務教育を受けて育った。 学校の「道徳」には必ず平和教育の時間があったし、8月6日と9日と15日の甲子園では球児たちが正午に必ず黙祷をしたし、何より『はだしのゲン』を隅々まで読んで育った。 8月は、蝉の声と蚊取り線香とプールと(やんちゃの限りを尽くした弟と私に耐えかねた)母の怒声の月であり、、、戦争の月であった。
そんな普通の子供として育った私にとって「戦争はいけない」「核兵器はいけない」のは疑う余地すらない当たり前以前の常識として小さい頃から植え付けられた。
そんな当たり前のことを当たり前と思っていない人に初めて真正面から出会ったのは私が20歳のときだった。

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Happy National Day

昨日はシンガポールNational Day、44周年の建国記念日でした。
『多民族国家の祝日の過ごし方』に書いたように、シンガポールの休日は民族・宗教に関連したものが多く、National Dayはシンガポール国民全員の唯一のお祭りの日。
National_Day_flags.jpg街中がこの日に向けて国旗を飾りhdb(公団)のバルコニーから垂れ下がった国旗がはためくのは毎年お決まりの光景。
戦闘機が空中ショーを行うため1ヵ月ほど前から練習が始まる(日没時に耳をつんざくような爆音を響かせて上空で練習する)のも毎年同じ。
この日のクライマックスは夕方から巨大スタジアムで始まるナショナルデーパレード(NDP)。 簡単に表現すると、北京オリンピックのオープニングセレモニーのスケールダウン版みたいな音楽あり踊りありの一大ショーです。 これに国軍やPAP(シンガポールの与党、人民党)などの行進、毎年異なるナショナルデーソング、クライマックスの花火が加わり、最後の国歌斉唱で国を想う気持ちが最高潮に達する、という趣旨の国威発揚イベント。
政府が大変な予算をかけて行うイベントで今年は不況だから地味にするのかな?と思いきや何のその、今年も派手にやってました(結局、気になってテレビで見てしまった私たち)。
今年の様子は→National Day Paradeオフィシャルウェブサイト

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アメリカ人記者解放と「悪の枢軸」

クリントン元大統領が北朝鮮を電撃訪問し、拘束されていた女性記者2人を無事に連れ戻しました。
(解放された記者がロサンゼルス空港で家族と再会したときの様子→BBC : Freed reporters reunited with loved ones
解放された記者による喜びの会見→BBC : Freed journalist’s ‘surprise’ at release
何っていうか・・・アメリカって過去の大統領の使い方がめちゃくちゃ上手くないですか?
現在政府の要職にはついていないので米政府の対北朝鮮政策とは建前上は一線を画すことができる(ホワイトハウスは「人道的見地から私人が行うこと」との説明であった)、それなのに元大統領であり現国務長官の夫(当の現国務長官ヒラリーは、アフリカ外遊中で昨日は夫婦揃ってBBCヘッドラインを飾ってました。 すごいスーパーカップル・・・ 2人は家でどんな会話をしているのだろうか・・・?)。
私は政治や外交には詳しくないですが、クリントン政権時代にカーター元大統領が訪朝したことを彷彿とさせます(その成果もあり、後にカーター元大統領はノーベル平和賞を受賞)。
クリントン政権時代のゴア元副大統領もホットな地球環境問題に取り組んでおり、『不都合な真実』以降、副大統領時代よりも有名であり好かれているのでは?(こちらは「使われている」というより、ライフワークとして取り組んでいるのだと思いますが)
なんか次から次へと役者が豊富に揃ってるなー、という印象。
これからもクリントン元大統領は「人道的ミッション」に頻繁に登場するんだろうな、これ以上のhigh profileな役者はいないもの。

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ヨーロッパをマネする日本をマネするシンガポール

シンガポールでは日本食はもはやブームを超えて、外食のオプションのひとつになっています。 ハイエンド(高級日本食レストランでは本場日本と変わりない味が堪能できる)とローエンド(リーズナブルに若干ローカライズされた寿司・焼き鳥などが楽しめる)の二極化という世界中の大都市で当たり前の光景とは一線を画していて、「日本の食べ物はアレンジなしですべて人気」状態。 よって、ミドルレンジ(ランチS$20 = 1,500円、ディナーS$40-60 = 3,000 – 4,500円くらい)が非常に充実しており、焼魚定食、炉端焼き、山菜釜飯、鍋焼きうどん、何でもあります。 日本食のミドルレンジの充実度は量・質ともに世界一ではないかな?(全く根拠はありませんが・・・もちろん日本を除きます)
最近の面白い傾向は日本食っぽい日本食に飽き足らず、日本でアレンジされた洋モノが人気なこと。 それもオムライスやハンバーグなどいわゆる「洋食」ではなく、パスタやアイスクリームなど普通のものです。
marvelous_ice_cream.jpg例えば、去年オープンしたこの大人気アイスクリームショップ。 marvelous creamという日本のチェーンなのですが(私は知りませんでした、有名?)、コンセプトはcold stone creameryと同じ、冷たい石の板の上でアイスとトッピングをミックスするもので、価格帯も同じ(ハーゲンダッツより高いプレミアム価格)。

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