家庭の幸せと職場の幸せは分れない

ボルネオに行く直前、嬉しいサプライズがありました。
前世界銀行副総裁の西水美恵子さんのことを書いた『教育における重要な変化』に、ご本人からお礼のメールが届いたのです。
雲の上のようなキャリアの方でも、名前をアラートにかけて、パーソナライズなメールまで出されるのですねー、としばし感動。
で、本当に考えさせることが多い西水さんの過去の寄稿アーカイブを引き続き読んでいるのですが、その中で涙が出てしまったものを紹介。
『おねしょの教え』というタイトル、一部抜粋。

優秀な部下の成績が下がり、目に見えて元気がなくなっていくのに気付いた。
理由を聞くと、小学生の息子。 「成績が下がり、海外出張で留守する度に寝小便。 心配で仕事が手につかない」と嘆く。 仕事と家庭が両立せず、いっそ世銀を辞めようかと迷っていた。 母性本能か勘か、何がそう言わせたのかは知らないが、ふと思いついて「出張に連れていってみたら」と勧めた。 やる気があるなら旅費も出すと約束した。

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ボルネオ・ジャングル紀行 – 3

ボルネオ・ジャングル紀行最終回。
やはり触れざるをえない環境問題について触れておきます。
WWFによると、ボルネオ島は1980年代の半ばには75%近くが熱帯雨林に覆われていたが、伐採やパームオイル・プランテーションへの転換などによる森林の減少が進み、今や50%以下になっているそうです。
生息地を奪われた野生動物の数は激減しており、オランウータンの個体数は過去100年の間に90%以上減少しており、絶滅の危機に瀕しています。
WWF活動内容:オランウータンについて
プランテーション事業はマレーシアのSime Darbyなど巨大企業グループ群が仕切るマレーシアの一大輸出産業。 プランテーション開発により毎年約7万ヘクタールの熱帯雨林が消えています。 環境保護のためには政府という公権力による規制しかないと思いますが、これら巨大企業グループ群は(当然のごとく?)政府と癒着しています。
マレーシアと同じく森林減少が著しいインドネシアも同じ状況です。
そして発展途上国の開発はもちろん先進国という輸出先があるからです。 特にパームオイルは石油の代替品、「バイオディーゼル」として先進国で輸入が急増しているようですが、大量に熱帯雨林を破壊する燃料のどこが”バイオ”なんだ、と思います。

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ボルネオ・ジャングル紀行 – 2

elephant1.JPG楽しかったジャングル・クルーズの中でもやはりハイライトはジャングル2日目夕方にボルネオ象を見たこと!
もうこの地域には150頭ほどしか残っていないと言われるボルネオ象。 食べ物を求めて1日に数キロを群れで移動するのですが、年々生息地が小さくなっています。 好んで現れる場所がいくつかあって、そこを毎日チェックしていると会えるのです。
私が象を見たこの野原はパームオイルプランテーションのすぐ近く(プランテーションの高台に立って遠くから見ました)。 プランテーションには象が入らないように電気柵が設けられている、象にとっては危ない場所(迷い込み、パームツリーを食べる象はプランテーションの敵で撃ち殺されることもあるそう)。
そんなところに追い込まれているのだなあ、と悲しい気分に。

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ボルネオ・ジャングル紀行 – 1

jungle_cruise.JPGボルネオのジャングルから戻ってきました!
こんなに短期間(シンガポールから3泊4日、ジャングルには2泊3日)でここまで楽しめた旅は初めて。 盛り沢山、大満足♪
ボルネオ島と言えど広いのでジャングルももいろいろ、体験スタイルもいろいろありますが、私は「短時間でなるべく多くの大物を見る」ことを目的にリバークルーズがメインの場所を選びました(安直ですみません・・・)。 リバークルーズがメインだと朝夕に水辺に集まる動物たちが見られるし、徒歩でカバーできない広さを短時間で見られるので(例えば、オランウータンは最も密度の濃いエリアで1平方kmあたり3頭、それ以外には0.5頭しか生息していないので徒歩で見るのは無理)。
こんな鬱蒼と茂るジャングルをモーターボートで動きながら動物たちを探し回ります(視力が驚異的にいいガイドが見つけて教えてくれる)。 ディズニーランドのアトラクションにその名も「ジャングルクルーズ」というのがあるけど、こっちは象もワニも猿も出てくる本物。 こんなところで、ワニに遭遇したくないですねー・・・
今日は、人間の親戚、類人猿 & 猿編です。

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いざ、ボルネオのジャングルへ

突然ですが、今日の夜便でボルネオ島のジャングルへ行ってきます。
私がシンガポールで最も辛いのが「週末やることがないこと」です。
もともと休みの日にはかなり出歩くタイプで、土日のうち1日でも家の中から一歩も出ない日があると夕方くらいから「今日は1日も家の外に出なかった・・・」と鬱になります。
週末に日帰りや1泊で山・海・川・街!と4拍子遊べる日本各所と比べ、東京23区ほどの大きさのシンガポールは国内最高標高地点が163m(一昨年できた巨大観覧車より低い)、まるでスーパーの駐車場のように沖に並ぶ巨大タンカーを見ながら海に入る気も起きず、ショッピングモール嫌いなので街に出かける気もせず(でも娯楽がないから行くけど)、楽しみは友達と集まって食べるだけ、という・・・
格安エアラインで気軽に行ける楽しい東南アジアの国々が近いのですが、すべて空路なので、土日だけだと空港往復するだけでほとんどつぶれてしまうのですね・・・
今年はすでに、1月のインド2週間、5月のフランス10日間、10月の日本2週間、クリスマス/新年のオーストラリア10日間、と長期休暇が4回もあるので、(寛大な英系会社に勤める)夫の有休が尽きているところを、2週間前、私が「もう限界! どっか行きたい!」と叫び、無理矢理、予定していた長期休暇の中から1日有休を引っ張ってきて、3連休にしてボルネオに行くことに。

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教育における重要な変化

少し前にブログネタ切れと書いたら、CREAさんが非常に興味深いインタビューを送ってくださいました。 今年出版された『国をつくるという仕事』で知った人も多いのでは? 元世界銀行南アジア担当副総裁の西水美恵子さんのインタビュー。
ソフィアバンク:Audio Archives 西水美恵子
西水さんは都立高校時代に奨学金でアメリカへ留学して以来、ずっと日本を外から見てきた、ということでインタビューの内容は本当に深く考えさせられるものでした。
経済学者としてプリンストン大学で教えていたのに畑違いの世界銀行へ転身した過程を語った「(1)貧困と戦う世界銀行との出会い」もお薦めですが、「これは聞いておくべき」と思ったのが「(2)今、日本は、何を改革すべきか」の教育に関する箇所(以下、インタビュー該当箇所のサマリー)。

私は教育格差のない時代に義務教育を受けた。 貧しい家庭の子どもでも勉強すればいい学校に行って良い教育が受けられた。 私の行った都立西高はその時代のトップレベルの先生がいた。
その根本が崩れ始め教育格差がつき始めたのが20年ほど前。
世界銀行で取りたい人が見つからなくなった。 海外で仕事や大学に行っている日本人であれば世界銀行で取りたい人材がいるが、日本から直接では欲しい人が見つからないようになった。

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「正しいこと」がひとつの国、たくさんある国

いつも楽しみな渡辺千賀さんの『はたらけシリコンバレー』というコラム。
カリフォルニアのロースクールで弁護士資格を取った方の『行きたいところに行ける人生』コラムの以下の箇所に目が留まりました。

アメリカのロースクールで得られるのは、「弁護士のように考える」思考方法だ。 日本では「正しいことがまずありきで、それを間違った人が『悪い』」 という考えが強いが、アメリカの法学では 「両方正しい。どこで折り合いを付けるか」 という考え方をする。 「正しいこと」が一つしかない国と、沢山ある国の違いだ。

「みんなそれぞれに正しいんだ」 とわかるようになるのが、弁護士のように考えること。 そして、その思考訓練を受けるのがロースクールなのだ。

深いですねー・・・この箇所。 以前書いた『’different’と’wrong’』にも通じるような。
私は法学の素養は全くありませんが(仕事で必要な契約書は書けます)、常々アメリカの政治家になぜこんなに弁護士出身者が多いのか?というのが疑問でした。
現政権はオバマがハーバードロースクール、国務長官ヒラリーがエール、その他弁護士出身者がぞろぞろ。
politicians_occupation.gif以前、こちらのエントリーで国のトップのバックグラウンドが国によって大きく違うと書きましたが(右表参照)、アメリカは圧倒的に法曹界出身者が多いのです(単に弁護士の数が多いからだという人がいるが、絶対にそれだけではないと思う)。
言葉も肌の色も違う人たちをまとめるには「言葉の力」が必要で、弁護士は鍛えられているからだと思っていましたが、この「両方正しい。どこで折り合いを付けるか」という思考回路そのものが政治家の資質として必要とされているかな、とちょっと納得。

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ホームシックが悪化する本、"LIFE"

大学卒業して実家を出て以来、毎年お盆になるとホームシックになります。
ホームシックの一番の解決法は「家に帰っちゃうこと」なんですが、夏休みはいつ取ってもいい会社に勤めていたため、お盆の旅費の高さと移動人口の多さにめげて一回も帰ったことはありません。 いつもより静かなオフィス、空いている電車でお盆を感じながら、会社でパソコン画面を見ながらうじうじとホームシックになる、というのが毎年のパターン。
今年もパソコンの画面を見ながらうじうじしていたのは一緒だったのですが、ホームシックを悪化させる究極のレシピ本を紀伊国屋で発見、『LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。』。 この本、罪です・・・
kamome_breakfast.jpg『かもめ食堂』という一部のファンの間でカルト的人気を保つ映画に出てくるあまりにも美味しそうなご飯を作っていたフードスタイリストの飯島奈美さんが出した本。
(←)こんな悩殺ものの朝ご飯作る人です(『ほぼ日刊イトイ新聞』より)。
「おとうさんのナポリタン」、「うんどうかいの、おべんとう」、「ちいさなお祝いの日の、ちらしずし」などネーミングが秀逸で、見るだけで昔むかしにタイムトリップしたような錯覚を起こす、ノスタルジーを掻き立てる写真が並んでいます(この写真も罪)。
必ずしも全部のレシピが家で食べてた味ってわけでもないのに不思議だなー・・・

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第3回 世界級ライフスタイルをつくる会@シンガポール

常夏だけどそろそろ夏休みから帰ってくる人も多いかと思われるシンガポールですが、オフ会第3回を開催します(第1回の様子第2回の様子)。
9月11日(金) 19:30からシンガポール内某所にて。
今回はPan Asia Partnersのパートナー加藤さんと、こちらで熱い結婚報告をしてくれたMasaさんと奥さんをすでにお誘いしています。
いつものように、参加ご希望の方はこのエントリーのコメントに書くか、CONTACTページからメールください。
個人的に面白いのは東京オフ会との違い。
東京は3月の第1回開催以降、第2回第3回と私不在で定例化し、「女子部」など分科会もでき、今月は第6回が開催されるなどとにかく熱い!のですが、シンガポールは家族参加あり、非日本人あり(なので会話が日本語と英語がちゃんぽん)と気候もあいまって、まったり・ゆったりとしています。
お気楽にご参加ください〜☆
第1回はSUN@Central、第2回はなんじゃもんじゃ、だったので、第3回会場のアイデアも同時募集中。
[ 追記 9/3 ]
突然のお知らせですみません。
こちらの会、ここ数日でダダッと参加希望者が増え、会場予約人数を超えたので締め切らせて頂きます。
「えええーー、どうしてもぉぉぉー」と言う方はご連絡ください、会場と交渉してみます(no guarantee)。


自分に一番近い8人が「自分」

あー、また坂之上洋子さんが突き刺さること書いてるー(→『私が影響されている3つの言葉』

Look at your closest 8 friends, they are who you are.
あなたの一番近い8人の友人を思い浮かべて下さい。 彼らが実は『あなた』なのです。

私もこの言葉をどこで最初に聞いたのか忘れてしまったけれど、聞いたときは本当に衝撃を受けました。
前にちょろっと書いたけど、大学時代の私は暗く、社会人になっても1, 2年はその暗さを引きずっていました。 当時は人と交わることが嫌いで、「自分のことを既によくわかってる人としか話したくない」とか言ってたような(笑)。 今年の3月に開催したブログの第1回東京オフ会に来た高校・大学時代からずっと私を知ってる男友達が「お前がこんな会を仕切るようになったとはな〜」と心底感慨深そうにしていた、というくらい暗かった。
この言葉を知ったのはもっとずっと後だったけど、「そりゃあ人間関係が広がるわけがない」という生活をしていたし、学生時代の友人と思い出話をし、会社の同期と愚痴を言い合うだけの私には進歩はなかった。
で、ずっと後になって知ったこの言葉、

なりたい自分になるためには友人は選ばなければいけない。 その友人は友人で自分の8人を選んでいるので、そこに入りたいのであれば、選んでもらえる自分にならなければいけない。

という意味なのですが、8人には恋人・配偶者、毎日会う会社の人、など接触時間の多い人を含みます。

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