ボルネオのジャングルから戻ってきました!
こんなに短期間(シンガポールから3泊4日、ジャングルには2泊3日)でここまで楽しめた旅は初めて。 盛り沢山、大満足♪
ボルネオ島と言えど広いのでジャングルももいろいろ、体験スタイルもいろいろありますが、私は「短時間でなるべく多くの大物を見る」ことを目的にリバークルーズがメインの場所を選びました(安直ですみません・・・)。 リバークルーズがメインだと朝夕に水辺に集まる動物たちが見られるし、徒歩でカバーできない広さを短時間で見られるので(例えば、オランウータンは最も密度の濃いエリアで1平方kmあたり3頭、それ以外には0.5頭しか生息していないので徒歩で見るのは無理)。
こんな鬱蒼と茂るジャングルをモーターボートで動きながら動物たちを探し回ります(視力が驚異的にいいガイドが見つけて教えてくれる)。 ディズニーランドのアトラクションにその名も「ジャングルクルーズ」というのがあるけど、こっちは象もワニも猿も出てくる本物。 こんなところで、ワニに遭遇したくないですねー・・・
今日は、人間の親戚、類人猿 & 猿編です。
出発前書いたように、動物には全く興味がなかったのですが、動物嫌いではなく動物園嫌いだったのかも。
動物が自然の姿のまま暮らしているhabitat(生息環境)にいるところを見るというのは、こんなにも興味が尽きないものなのかと目から鱗でした。
(以下、撮影は夫または私。 望遠レンズを多用したのでブレてるものが多いですがご容赦)
まずは旅の目的でもあったオランウータン、ボルネオ島とスマトラ島にのみ生息する希少動物です。
こんな愛嬌のある表情を撮ることができましたが、これはSepilok Orangutan Rehabilitation Centreという保護区で撮ったもので、森の中ではこんなに間近に見ることができません。 群れを形成する猿と異なり、単独性というところに大きな特徴を持ち、普段は地上20-30mの木の上に巣をつくりひっそりと座っています。 左下の写真はフルーツを食べているところ。 私たちに気づくと木の枝や葉の陰に隠れじっと動かないので「森の哲人」というネーミングが本当によく似合う、「森の孤高の女王」といった趣き。
もうひとつ猿と決定的に違うのが移動の仕方。 私たちが小学校のときにやった「うんてい渡り」をするのです(下の写真)。 両手・両足も使うのですが、このうんてい渡りは圧巻でした。
お次は、ボルネオ島にしか生息しないテングザル(proboscis monkey)。 こちらも絶滅危惧種なのに、群れで行動するのでいるところにはいる、こんなに鈴鳴りになっているのです。
この猿、私が「ダスティン・ホフマンに似てるね」と言ったら、夫に「ダスティン・ホフマンに失礼だ」と言われたのですが、本当に人間にそっくりな仕草をするのです(上記のオランウータンもそう、昔こんな同僚がいたような・・・)
大人のオスが木の上に座る姿はまるでお腹の出たおっさんが縁側で涼んでる姿と一緒・・・
ところが、この姿で見事な跳躍力で木から木へと移動します。 左下の写真は、ジャンプ前のポーズ。 そして腰に力を溜めて、見事にジャーーンプ!!!(右下の写真。 左下の写真と同じおっさん、猿です)
群れの中には子猿がいるので、大人が先に跳んでみせて子が後に続きます。 跳躍力の足りない子猿は自分がいる枝をしならせて跳ぶのですが、枝のしなり方が足りないと思ったら違う枝に移動していました。 子猿を真ん中に挟み、群れの中に遅れる者がいないように注意を配りながら、木から木へと移動していく姿は心温まるものでした。
最後に最も見慣れた猿に近かったカニクイザル(long-tailed macaque)。 この猿も群れをなすのでいるところには大量にいました。 右の写真は、好物のフルーツがなる木の登ってるところですが、警戒心が強いのか、この木の下をボートで通ったら上から実を落とされました(笑)。
そして子猿をお腹に抱えた母猿を数匹発見(左下写真)。 この子猿が本当に可愛くて可愛くて(子の時は毛が黒いんだなー、知らなかった・・・)、思わず近づいて写真を撮りまくっていたら、怒ったオス猿5匹くらいに、ものすごい声と顔とポーズで一斉に威嚇されました(右下写真)。 写真には撮れなかったけど、両手をあげて今にも襲わんばかりのポーズをされて叫ばれたので本気で怖かった。 「ごめんなさい・・・」と謝ってすごすごと退散です。
動物に興味のなかった私も森の中でじっくり観察していると、いろいろなことがわかってきます(あー、あれがボスだなー、とか)。 続きは明日。
September 1st, 2009 at 7:54 pm
素晴らしい!!大自然って偉大ですよね!
私も先日相方の故郷レユニオン島(マダガスカルの隣に浮かぶ、小さな島)へ一緒に里帰りして、大自然を満喫してきました。子供ができたらレユニオン島へぜひ移住したいと考えております。
http://blog.goo.ne.jp/catwalk_t/e/98c851e4aaff56cec0b547d714f0510f
ヨーロッパ各国のきれいな教会や美術館ははっきり言って、飽きますが(苦笑)、大自然はいつみても魅了されます。
September 1st, 2009 at 10:02 pm
テングザルの「おっさん」が・・・いい感じ。
はっ・・・ボルネオへのモチベーションが突如上がってしまいました(笑)。
ちなみに、私も小さいころ動物園が苦手でした。
理由「くさいから」と、なんか動物園って動物が狭い場所に集まりすぎているのか、
異様に?においません?どうもあれが、だめだったらしいです。
September 1st, 2009 at 11:49 pm
VIVA!! Nature!!!! 早く続きがみたいです。
今度はどんな動物が登場するのでしょうか?そして、ジャングルではどんなところに宿泊されたのでしょうか?
楽しみです。
アルゴンキンでハンティング後のムースを見られたんですね。うーー羨ましい。
理想は、早朝、湖でカヌーを漕いでいたら、ほとりで水を飲むムースに遭遇というケースです。
なのに、先週末はモントランブランで野生のシカと一緒にゴルフでした。
カナダの熊のサイズはいろいろです。
自然保護区などを車で走っていると、おののくようなでかい熊がニョローと顔を出すこともあるし
反対に、連れて帰ってペットにしたいくらいかわいい熊が道端にいることもあります。
September 2nd, 2009 at 6:00 am
ボルネオ島、このブログで拝見するまで、そんなところにあったなんてすっかり記憶から消えていました。オランウータンが間近で見えるなんて、すごい。写真もお上手ですね~
私たちもこの間、サンノゼから1時間半ほどドライブした場所にあるモントレー湾から鯨を見てきました。大感動でした。カリフォルニアバンザーイと思わず思ってしまいました(苦笑)
シンガポールは意外と見るものが限られているのですね。飛行機のストップオーバーでしかよったことがないので知りませんでしたが、少し離れた場所にまったく環境の異なる場所があるので、それもまたうまくできていますね。
September 2nd, 2009 at 9:34 am
>Taekoさん
レユニオン島すごい〜 全然知らなかったですよ。
移住されたらぜひ遊びに行かせてください!(笑)
>ヨーロッパ各国のきれいな教会や美術館ははっきり言って、飽きますが(苦笑)
ははは。 私も教会は興味ないけど、シンガポールのような美術館やコンサートなど文化もほとんどない国にいると禁断症状を起こすんですよ。 なので、今度飽きるほど美術館に行くためにヨーロッパ行きます。 人間、ないものねだりですね〜
>わっきーさん
>はっ・・・ボルネオへのモチベーションが突如上がってしまいました(笑)。
ボルネオいいとこ、ぜひ行ってください! Air Asiaめちゃ安いです! 3連休で行けます!
この場所はSandakanという空港から車で2時間くらいのところです。 私たちはKota Kinabalu経由でしか行けませんでしたが、今月からシンガポールとSandakan間に直行便が運行するという噂(エアライン不明)。
>なんか動物園って動物が狭い場所に集まりすぎているのか、異様に?においません?
私も臭いがダメでした。 娯楽のないシンガポールで数少ない観光スポットである動物園とバードパークも行ったことありません(ナイトサファリだけは友達に付き合って行ったけど)。 ジャングルは臭くないですよ!
>sunshineさん
>VIVA!! Nature!!!!
楽しいですね、動物。 俄然アフリカに行くモチベーションがあがりました。
>理想は、早朝、湖でカヌーを漕いでいたら、ほとりで水を飲むムースに遭遇というケースです。
これはロマンチック♪ アルゴンキンでカヌーしました、peacefulで本当によかったです。
>先週末はモントランブランで野生のシカと一緒にゴルフでした。
素敵ですね。 私はパリから70km南のFontainebleauの森の中にいる学校に行っていたのですが、秋になるとシカ、イノシシ、キツネ、ウサギが頻出しました。 いいとこでしたねー、田舎で。
>私たちもこの間、サンノゼから1時間半ほどドライブした場所にあるモントレー湾から鯨を見てきました。
鯨いいですね〜☆ 私も見たい〜
南カリフォルニアのハンティントン・ビーチあたりでサーフィンしていたとき、沖にイルカの群れが見えました。 イルカを見ながらするサーフィンって何て贅沢なんだろう、と大感動しました。 カリフォルニア万歳ですね。
>シンガポールは意外と見るものが限られているのですね。
シンガポール、なーんにもないですよ。
ただ素晴らしくefficientな空港(↓)と格安エアラインのおかげで、国内線のノリで近隣諸国に行けます。
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/11/quality-of-travelers-life.php
3連休にすればかなりいろいろなところに行けるので、特にダイバーやアジアン・リゾート派にとってはパラダイスかな。 残念ながらうちは夫が泳げないので・・・(私なんて、何ちゃってサーファーだったのに)