Category Archives: 文化・アイデンティティー

助けてほしいときは頼めばいい(?!)

出産報告エントリー以外ではこのブログで最も多くのコメントをもらったエントリー『子供に優しい国って?』。 これを書いた頃、私はすでに妊娠初期だったのでこの後、シンガポールやロンドンの地下鉄で妊婦の私がどういう扱いを受けるか注意深く観察しました。
その結果・・・妊婦と気づかれた場合に席を譲ってもらえる確率はシンガポール・ロンドンともに限りなく100%に近かったです(満員電車でドア付近で立ち止まってしまい中に入れなかった時など気づかれなかったときを除く)。
こちらはそもそも必ず席を譲ってもらえることを期待していないので嬉しかったし、特に妊娠後期は腰痛がひどいのに外出せざるをえなかったので(→『人生をスローダウンする – 2』)涙が出るほどありがたかったです、この出来事だけでシンガポールもロンドンも大好きになったくらい。
ひとつ気づいたことは、シンガポールでは私が地下鉄に乗り込んだ途端「譲るのが当然!」とばかりに大慌てで黙って立ち上がる人が多かったのに比べ(4人くらいが一斉に席を立って譲ろうとしたことも)、ロンドンではほぼ必ず”Do you want to sit?”(座りたい?)と聞かれたこと。 このあたり、人混みの中を通り抜けようとするとき、他人に体が触れてしまっても黙って通り抜けようとするアジア人と必ず”Excuse me”と言う欧米人 – さらに言うならば「譲ってほしいに違いない」と推測で思い込む(=心を読む)地域血縁共同体のアジアと「座りたいか?」「Yes」という口頭契約を交わす契約社会の欧米との違いを感じました(・・・とまで言うと言いすぎか?)

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サウジアラビア便り – 3

サウジアラビア便り最終回(第一弾第二弾)。
私には全く未知の国ですが、ブログに書いた途端にリヤド在住者や経験者にコメントでもっと詳しく教えてもらえたりして、ブログの威力を改めて感じる毎日。
最終回の今日は『サウジアラビアのワーク・カルチャー』。

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サウジアラビア便り – 2

一昨日に続き、夫のサウジアラビア・レポート第2弾、『宗教警察』です。
宗教警察とは、通称ムタワ(正式名称は英訳では”Commission for the Promotion of Virtue and Prevention of Vice”、邦訳では「勧善懲悪委員会」)と呼ばれ、街を巡回しイスラム教の教義を社会に浸透させることを目的としている組織。
Wikipedia : ムタワ

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サウジアラビア便り – 1

アイスランドの火山灰さえ流れてこなければ、明日夫が出張から帰ってくるはず。
ここ9ヵ月くらい、夫はサウジアラビア(首都:リヤド)のプロジェクトに従事しています。
アラブ諸国の中でも最もイスラム教の戒律が厳格なサウジアラビア。 観光業も発達しておらず、女性の入国は男性親族の許可証がいるため、男性で、しかも仕事でなければ足を踏み入れることはない国でしょう。
今まで訪れた国の中で最も西洋的な文化から程遠く、出張者の娯楽は皆無だそうで、Skypeで「つまらない、つまらない」と連発しているので、「サウジアラビアの変わった文化・風習をレポートしてよ」と言ったら本当に書いてきてくれました。 よっぽどやることないのね・・・(笑)。
今日はレポート第一弾「ティーンエージャーのデート事情」です。 もちろん夫の独断と偏見満載(& 私の適当な訳)。

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文化の壁を超えるCM

イギリスにJohn Lewisという人気デパートがあります。
日本でも有名なハロッズセルフリッジら高級デパートより手が届きやすく、そのわりに品質も雰囲気もいいのでミドルクラスの心をがっちりとはさんで離さない店(LBS留学中のTWKさんいわく「伊勢丹とヨーカ堂を足して2で割った店」)。 オンラインショップも使いやすいので私もロイヤル・カスタマー。
そのJohn LewisのCMがとてもシャレているのでご紹介。

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移民の街 ロンドン

知ってたけれど、ロンドンは移民が多い。
なお、ここでは移民2世はすでに完璧なブリティッシュ・イングリッシュを話し、イギリス人というアイデンティティーを持っていることが多いので(『私はアジア人 – その他』に出てくるカリブ系黒人、インド系などの多くはそうである)、自らイギリスにやってきた移民1世を指すこととします。
シンガポールにいた頃、キルギスタン人とミャンマー人と知り合ったことがありました。 人口1,300万人のアジアの大都市東京に何年いても普通に暮らしていてキルギスタン人、ミャンマー人と出会うことなぞなかったので、「さすがアジア中から人が集まるシンガポール!」とミーハーにも(?)感嘆したものです。
シンガポールにアジア中から人が集まる一方、ロンドンではヨーロッパ中から人が集まっています。 特に飲食業・小売・サービス業は多いですねー(というのはどこの国でも同じだと思いますが)。
まだ来て1ヵ月ですが、今まで出会ったことのない国の出身者の話をメモがてら。

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私はアジア人 – その他

以前、『あなたはアジア人ですか?』というエントリーに

「アジア人(”Asian”)とは英国では主にインド人を指す」というのは本当なのだろうか?

と書いたところ、コメント欄で「本当らしい」と教えてもらっていたのですが、詳細判明しました。
以下、近所のGP(General Practioner、ホームドクター)登録に行ったときに、もらったフォームの”Ethnic group”(民族グループ)のカテゴリー分けです。

A. Asian or Asian British
Bangladesh
Indian
Pakistani
Other Asian

B. Black or Black British
African
Caribbean
Other Black

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Our Big Fat Croatian Christmas

1年中で最も大事な家族行事のクリスマス・ディナー。 夫の実家では、毎年親戚一同で集まるのですが、「親戚」にどこまで含めるかがビミョー・・・な上に、大家族になると必ず問題児が現れ、数年に1度はソープオペラ(昼メロ)のようなドラマが繰り広げられるのだそう・・・
今年は義妹(夫の妹)が婚約したので、義妹のフィアンセIの実家に招かれました。
彼はクロアチア系オーストラリア人。 本人はオーストラリア生まれですが、両親はクロアチア移民1世。 生粋のクロアチア文化を守っていて、叔父・叔母・弟夫婦とその子供も含めた7人の大所帯で暮らしており、さまざまな映画のようなドタバタ話を聞いていたので、だいぶ前からとーっても楽しみにしていた私。
rotisserie.JPG祝日なのにラッシュアワーかというほどの渋滞を抜け(それぞれのクリスマス・ディナーに向かう車で大混雑)、iの実家にたどり着くと、庭で待っていたものはロティスリーで焼かれる2羽のターキー。 店じゃなくて自宅に本格的なロティスリーを持っている人を初めて見た私。 タ・タダ者ではないグルメだ・・・ 一気に興奮が高まります。
そして紹介された家族は・・・ ”My Big Fat Greek Wedding”(邦題:マイ・ビッグ・ファット・ウェディング)という映画をご覧になったことありますか? あの家族とそっくり。
スーパー・フレンドリー、すごいアクセントの英語でよくしゃべり、よく食べよく笑う、本当に映画に出てきそうな南ヨーロッパ人。

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オーストラリア的クリスマス・イブ

メリー・クリスマス!
夫の実家であるメルボルンに里帰りしています。
キリスト教徒は家族で過ごすクリスマス。
1年で最大の行事である家族・親戚が集まるクリスマス・ディナーはイギリス系の国ではChristmas Day(25日)のお昼です(大陸ヨーロッパではクリスマス・イブの夜らしい)。
クリスマス・イブ(24日)の昨日は祝日ではないのですが、みなお昼でいそいそと仕事を切り上げて駆け込みクリスマス・ショッピングをし、翌日のディナーの用意やプレゼントのラッピングをするため家路に急ぎます。 ショップやレストランも早々と店じまい・・・
carols_by_candlelight.jpgそしてクリスマス・イブの最大のイベントが”Carols by Candlelight”。
人気歌手がクリスマスのスタンダード・ナンバーを歌うチャリティーの野外コンサート。 メルボルンで始まり、現在ではシドニー、ブリスベン、パース、アデレードなど各都市で同様のイベントが実施されているそうです。
GO 豪 メルボルン:「Carols by Candlelight」クリスマス・イブに開催!
日本で大晦日にTVの前に家族で集まり紅白歌合戦を観るように、オーストラリアではクリスマス・イブに”Carols By Candlelight”を観ます。 「彼女、ちょっと老けた?」「誰、これ?」と、家族でやいのやいのと言いながらだらだらと観るところは本当にそっくり。
今年は義母がチケットを買ってくれていたのですが、私たちが到着した23日は36℃だったのに、昨日は16℃に気温が下がるという、「1日の中に四季がある」メルボルンぶりを発揮し、冷たい雨まで降り出したので、結局家で鑑賞することにしました。

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年の瀬ですが・・・

年の瀬ですね・・・ 季節を感じることのない常夏シンガポールでも年の瀬になると妙に焦ってしまうのは日本人だからでしょうか・・・?
夫婦お互いの母国ではない第3国に住むのを結構気に入っている私ですが、自分の文化の季節のイベントや伝統の行事が全く盛り上がらない、というのがネックです(→『多民族国家の祝日の過ごし方』)。
今、街中ではもちろん商魂たくましくクリスマス・イルミネーションでいっぱいですが、まあ風情はゼロです(暑いってのも風情を感じさせないのかもしれない、というと、「クリスマスは夏のものだ」という南半球出身の夫が怒るが)。 やっぱり中華の国なので街中が一番盛り上がるのは中国正月、次いで中秋節。
私が実家に住んでいた頃は、家に帰って玄関のドアを開けると靴箱の上のスペースに必ず季節の飾り付けがしてありました。 それを見て「ああ、もうすぐ雛祭りだなー」とか感じ、雛祭りにはちらし寿司を食べ、端午の節句には柏餅とちまきを食べたものです。
私もそうしようと決心していたのに親元を離れてひとり暮らし時代はそんな面倒なことするわけもなく(笑)、結婚してからも全くしていません。 シンガポールには明治屋と伊勢丹スコッツという品揃えバツグンの日本食スーパーがあるので、買おうと思えばいくらでも買えるのに・・・
去年の大晦日に年越しそばを食べて、今年のお正月にお雑煮をつくったのが、最初で最後でした・・・

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