la vie en rose

フランスでいつも思うんだが(スペインでもそうだったな、イタリアはどうだっけ?)、何でワインよりジュースの方が高いんだろう???
特にシンガポールのように酒類にかけられる関税が驚異的に高い国から行くと、ワインの美味しさと価格はくらくらするほど魅力的で「この滅多にない素晴らしい機会を活かす論理的帰結は飲むしかない」ということになります。
なので、フランスではひたすら食べて飲んでました。
イタリア語ではこういう極楽な生活をla dolce vitaというのですが、フランス語ではla vie en rose(バラ色の人生)ですかね? ここからは有名なエディット・ピアフの”La Vie en Rose”をBGMに聞きながらどうぞ〜→Edith Piaf – La Vie en Rose
旅行中で一番素晴らしかったレストランがこちら、Auberge de la loube。 ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12か月』に出てきたらしいのですが、山奥の小さなレストランなのに予約客でいっぱい。 土地の素材を活かしたオードブルがトレイにびっしりと並んで出てきて美しい! 美味しい!
ソースが決め手の北フランスの料理と異なり、太陽の恵みをたっぷり浴びた南フランスの料理は野菜が踊り出しそうにカラフルでジューシーで、私は断然こちらが好みです。
プロヴァンスのからっと乾いた夏には、ロゼがピッタリ。
私が好きな赤はこの気候には重く、プロヴァンス産の赤は武骨でラフなリュベロンの台地を思わせる味がするので、ロゼばかり飲んでました。
その土地でできるワインはその土地の食べ物に合っているのだなー、としみじみ。

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日本のベンチャーよ、世界を目指そう

渡辺千賀さんに続いて(→こちら)、梅田望夫さんまで「あー、言っちゃったー」です。

残念に思っていることはあって。 英語圏のネット空間と日本語圏のネット空間がずいぶん違う物になっちゃったなと。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3)
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (2/3)
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (3/3)
IT Mediaのこの記事、読んだ瞬間、「また炎上するだろうなー」と思っていたら案の定ネット上でバッシングされている模様。 池田信夫さんも取りあげてました(→『梅田望夫氏の開き直り』
気になったので梅田さんの記事で触れられていた『ウェブはバカと暇人のもの』を斜め読みしてしまった。 普通に読み物としては面白かったです(ブログをやっている身としては「ブログは一般人のどうでもいい日常」にドキッとした、笑)。
私自身は英語圏のネット空間も日本語圏のネット空間も必要と適正に応じて使い分けていて「物は使いよう」「ネットはあくまで道具」だし、ブログでいいことたくさんあるので「バカと暇人のもの」とはあんまり思っていないのですが、反応を見ていると、梅田さんが言わんとしているところと全然違うところに反応している人が多いことに気づきました。
「日本発でいいものができないってのか?!」
という趣旨で、ちょっと前の「日本はダメだ論」にすり替えられてしまっているものが多いような。
梅田さんの真意については海部未知さんの感覚が近いです(↓)。
Tech Mom from Silicon Valley:梅田氏と「アテネの学堂」

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運命の3度目

フランス話、小休止。
去る5月29日に、またしても(笑)私不在の世界級ライフスタイルをつくる会@東京 第3回が月島スペインクラブで開かれました。
第1回の様子はコチラ、第2回の様子はコチラ
このメンバー、

人と人の出会いについて
1度目は偶然
2度目は奇跡
そして3度目は運命

ビンセントさんの詩通り、ちゃっかり1度目の偶然の出会いを3度目で運命にして、毎月この会は定期開催されるそうです。 少人数グルメ会、ロック分科会、女子会など何と分科会までできていて、第一回主催者の私もついていけておりません。
段々役割分担もできていて、お店セレクトはグルメmasamiさん。 幹事は持ち回りで、今回のデレクさんが先月結婚したMyFireさんへのサプライズお祝いから手みやげまで用意するというスーパー幹事ぶりを発揮したため次回以降のハードルがグンッとあがっているとか。
何もかも私の及ばないことばかりだなー、今度帰ったときはみんなにお願いしようっと(笑)。

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ルール作り上手なフランス – 2

昨日の話、「フランスって国はルール作りが上手だなー」の続きです。
この理由は私はフランスは基本的にエンジニアが作っている国だからだと思います。
より正確に言うと理工系の教育を受けたエリートが作っている国。
フランスは超学歴社会で、グランゼコールと呼ばれるエリート養成機関出身者がフランス社会上層部を占めます。
Wikipedia : グランゼコール
なかでも理工系のグランゼコールのうちPolytechniqueと呼ばれる有名校出身者が出世し、ゴーンさんもPolytechnique出身。

フランスの上位200社の大企業では、社長の50%はENA(国立行政大学校)とPolytechnique(国立理工科大学校)の出身者である(日仏経済情報:『台頭する新たな産業エリート群像』より)。

なんだそうです。
politicians_occupation.gif話はちょっとズレますが、どういうバックグラウンドを持つ人が社会を作っているか、という点からいろいろな国を見ると興味深く、ちょっと前のthe economistに国のトップ(大統領、首相、総主席etc.)のバックグラウンドは国によって大きく異なる、という記事がありました。
The Economist : There was a lawyer, an engineer and a politician…
右のグラフにフランスは載っていませんが、フランスはENA(国立行政大学校)というエリート養成機関出身者が大統領・首相になるケースが多くサルコジは例外。
アメリカは法曹界出身者が非常に多いのは何でだろう?(オバマも弁護士出身)とか、いろいろ考えさせられて面白いのでぜひ原文でどうぞ。

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ルール作り上手なフランス – 1

以前、『地図が読める女の絶対年感』で書きましたが、私は地図が好き。 車の運転よりナビが好き。
そして、la dolce vitaな世界を地でいく南ヨーロッパの田舎が好きなので、過去3年、夏は夫と南欧をドライブ旅行というパターンが定着しています。
今回は同窓会があったので、フランス、それも私のブログ・ニックネームでもあるla dolce vitaの世界南ヨーロッパに導いたプロヴァンスに決定。
michelin_map.jpgいつもはその土地のミシュラン・マップ(こんなやつ→)を現地で購入するのですが、今回は結局道路地図を買わずに済んでしまいました。
理由は道路標識があまりにもわかりやすく旅行者に親切な制度が発達しているため。
一昨年のスペイン、去年のイタリアに比べるとフランスの道路標識のわかりやすさは秀逸。
久しく日本で運転していないので、日本との比較はよくわかりません。
またアメリカやカナダではよく運転したけど、ヨーロッパはもっと道路が複雑なので単純比較は無理かと。

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5年目の同窓会

先ほどフランスから帰ってきました。
初夏のフランスはベストシーズンで周りにつられてさんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びていて気がついたらすっかり焼けてしまいました。 赤道直下のシンガポールではこんなことしないんですが・・・ 太陽のありがたみが違うんだな、質まで違う気がする。
今回は出発前のこちらこちらに書いたようにINSEAD卒業5周年の同窓会+プロヴァンス地方ドライブ旅行。
まずは同窓会の話を。
HBS(ハーバードビジネススクール)で伝統である学期最後の授業で教授が生徒に送るメッセージを集めた『ハーバードからの贈り物』という本にあった、

自分の実績と収入を、自分自身の目標や成功の基準ではなく、同級生の実績や収入と比較することになるのだ。

から「同窓会には行くな」という教授からのメッセージに考えさせられた話を『MBAの同窓会』というエントリーに書きました。
そのことを再び書いたエントリー『友人の昇進』に、渡辺千賀さんからStanford MBAでは

意外に「そんなにはうまくいってないひと」「ふつうなひと」の方が出席しがちな気がします。 とっても成功している人(個人資産二桁million $以上って感じかな?)はまず来ません。

とコメントをもらったので、同窓会で繰り広げられる人間模様にますます注目していました。
結果は、、、
「他人と比べる」ような雰囲気は皆無でした。
全くなし、誰も仕事の話なんてしていない、ゼロ。

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遠くにありて思ふ国、フランス

今日から久しぶり(といっても2年ぶり)のフランス♪
1週間ほど前から浮き足立っています、今度は飛行機に乗り遅れずに(→乗り遅れた話)ちゃんと到着するのが目標。
deneuve.jpg私にとってフランスはカトリーヌ・ドヌーブのような熟年女優や、よく熟したフルボディの赤ワインのような存在。 その魅力は年月を経たことでしか出せない圧倒的な美しさであり成熟であり、一方で恋いこがれる幾多の若者を軽くあしらい傷つけるファム・ファタル性であり、「遠くにありて思ふもの」
・・・の割には2年おきくらいに気になってちょっかいを出しにいく・・・そんな存在。
私とフランス(正確にはフランス語)との出会いは大学の第二外国語でフランス語を選んだこと。
第二外国語は必修なのでテストに通るためだけに受講し全く身に付かない(身に付けない)人がほとんどと言われていたのですが、私は無駄なことをやるのが嫌いなので、当時の京大ではフランス語だけ「フランス語8時間コース」なる集中コース(文字通り週に8時間のクラス)が開設されていたので、フランス語を選択したという、何ともdemand drivenではなくsupply drivenな理由がきっかけです。
そして世界中にプロヴァンスブームを巻き起こしたピーター・メイルの本『南仏プロヴァンスの12か月』と同名のテレビシリーズを見て、プロヴァンスに憧れ、1-2ヵ月という短期ですが語学留学も果たしました(私のフランス語力はこの頃がピーク)。

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海外パーティーを乗り切って味方につけよう

一昨日の『「出たとこ勝負」力を磨くには』に、高校時代からの友人からコメントをもらいました。 彼女は学者で国際学会に出ることが多いのです。

「出たとこ勝負」と「初対面が苦手」は、国際学会(のパーティ)に行くたびに感じるなぁ。 発表よりパーティでの議論の方が緊張するかも・・・相手にしゃべらせて終わってしまったり。

私はずっと海外畑だったので、海外コンファレンスで同じ思いをしたことは何度もありますが、期間中だけ何とか乗り切れば終わる会議と異なり、留学中の初期のパーティーの方が辛かったかも。
montmelian.jpginseadは1年間(実質10ヵ月)という短いプログラムで、自分の同級生だけで400人(同時期に2学年在籍しているので合計800人)。 キャンパスはパリ南60kmの田舎町にあり、周辺に古城が点在しているため、2週間おきくらいに(写真のような)古城でパーティーが開かれました。
– グループプロジェクト(クラスで与えられ成績に結びつく課題)を組みたい相手か
– 短いキャンパスライフの貴重な時間を一緒に過ごしたい相手か
– 生涯の親友になれそうな相手か
まだ顔と名前も一致せず、お互いがお互いを短時間で品定めしているようで苦手だったなー、初めの頃のパーティー。 自分を引きずって無理矢理行ったけど。
あの1年間でだいぶ鍛えられたので、今日は「海外パーティーを乗り切って、しかも味方につける(目的を達する)術」です。 英語に関しては『口から英語がすらすらと出てくるテク』をご覧ください。

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友人の昇進

週末、友人の昇進サプライズパーティーに招かれました。
今まで誕生日パーティー、歓迎会、送迎会、婚約パーティー、いろいろ行ったけど、昇進パーティーってのは初めて(本人が企画したものではなく、同僚が企画したサプライズだったけど)。 ひょっとしてこれからもっと招かれたりするのかしら?
彼は私と同い年のフランス人。 留学時代のハウスメイトで、唯一マジ喧嘩をした相手であり、親友であり、留学後はお互い母国に帰ったのになぜか2人ともほぼ時期を同じくしてシンガポールに引っ越しました。
MBA前にプライベートエクイティー(PE)という珍しい経歴で(普通、PEってのはMBA後の憧れの就職先であり、新卒そこらのペーペーは滅多に入れない)、頭がスーパー良くて私はよく勉強を助けてもらったのだが、MBA後はあっさりマッキンゼーへ(彼の場合、PE出身なので年収ダウン)。
その後みるみる昇進して5年経たないうちにジュニアパートナーになったというめでたいお話。
私の非日本人友達の中では断トツのワーカホリック。
ワークライフバランスの「ワ」の字もなく、シンガポールから1泊3日ニューヨーク出張(飛行時間19時間!)とか、日曜の夜行便でシドニーへ飛び金曜の夜行便でシンガポールに帰ってくるプロジェクトを2カ月間とか、3日間寝てない、とか・・・ で、同じシンガポールにいるのに滅多に会えないです。
「昇進するまで(彼女に)プロポーズできない」という名言を吐いたことも(そういや、昇進したし、プロポーズするんだろうか?)。

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「出たとこ勝負」力を磨くには

大前さんと船川さんの対談本『グローバルリーダーの条件』を読みました。
私は数年前から大前さんの本はひと通り読むことにしているのですが(『本、大人読み』に入れ忘れたけど大人読みする著者のひとり)、最近の大前さんはこちらに書いた『「知の衰退」からいかに脱出するか?』でもそうだったのですが、変わらない日本人サラリーマンに業を煮やして叱咤するというスタイルが多く、おそらく微妙にターゲットからズレている私にはあまり響かないのですが(大前さんのターゲットは30代後半から50代のサラリーマンじゃないかな?)、それでも得るところは多いです。
この中で、納得した一節。

日本人は「出たところ勝負」と「初対面」に弱い。 つまり不確実性の高い環境で多様性の高いメンバーとの共同作業が苦手。

本当にその通り。 私も以前はだいぶ「初対面」は弱かったし、今でも「出たとこ勝負」は弱いです。
初対面が苦手な人が多い理由は非常に同質性の高い日本という国で、さらに同質性の高い「学校」「会社」というネットワークの中だけで暮らしネットワーク間の流動性が他の国に比べて極端に低いことだと思いますが、掘り下げるのはまたの機会(があれば)にします。

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