『「北欧インテリア」って何?』の続き。 日本における西洋インテリアの成熟度はまだ「イタリア料理といえばナポリタン」だった時代のイタリア料理と同じレベル、というお話で、1. 日本ではインテリアを表現する言葉が曖昧、の続きです。
2. 日本では一斉に同じスタイルが流行る
これはインテリアに限らずファッションでも同じですが、日本では皆が同じものを欲しがります、ひと昔(ってほど昔でもないか)「エビちゃん風ファッション」が一世風靡したときのように。 告白すると私もあの時代、何を血迷ったか白のふわふわモヘアカーディガンを買ってしまったことがありますが、エビちゃんファッションの特徴である純白とかベビーピンクっていわゆるイエロー肌の人には全く似合わないんですよねー 猫も杓子も同じものに飛びつく現象のイタいところです。
日本の新築住宅に輸入住宅というのがありますが、あれも本格派○○住宅という触れ込みのものすごい「なりきり住宅」が登場します、ほとんどゴスロリなどコスプレを思い出してしまう。 コスプレはひとつの文化なので別にいいのですが(話がまた飛びますが、日本のゴスロリはイギリス屈指の名美術館V&Aの特別展示になったほどユニークなもの)、自分という軸はないのか?と気になるのも事実。
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Leave a comment | tags: インテリアデザイン | posted in 2. ビジネス・キャリア, 4. 教養・知識, 建築・インテリア, 日本
昨日からハフィントンポスト日本版にブログ記事が転載されることになりました。
掲載記事を選ぶのは編集部の方にお任せしているのですが、1本目は2011年のエントリーからこちらです。
編集部の方が選んでくださった記事が毎週金曜に掲載されます。
もともとかなりニッチな層を対象としたニッチなブログと認識していたので、転載のお話があったときに悩んだのですが、OKした背景などはまた改めて書きます。
それにしても1本目の記事、元々の私のはこちら『iPhone中毒症』なのですが、元のブログ記事が3年半でFacebookのシェア数66に対し、ハフィントンポストの記事はたった1日でシェア数420を超えています。 さすがネットメディアですねー
5 Comments | tags: ハフィントンポスト, ハフポスト | posted in 8. お知らせ
私はロンドンに来て建築インテリアに目覚めました。 「インテリア」というと「女性のもの」「素人が手作りするもの」「何か特定のスタイルを目指すもの」という感覚が日本ではあると思いますが、こちらでは住む人の生き方そのものが現れていて人々の関心度・深みがレベル違いです(→『あなただけの家 – 1』、『- 2』)。 女性だけのものではなく、「男のインテリア」も多いし、もちろんDIYは盛んですが、ある一定レベル以上の家ではプロ(デザイナー)を雇って完成させます。
なぜ皆そんなに関心があるのか?にはいろいろ理由がありますが、衣食住の優先度が「住→食→衣」であること(日本では「衣=食→→→住」)、生活の優先順位が仕事ではなく家族や友人なので家で過ごす時間が長いこと、家に人を招いたり招かれたりすることが社交の中心であること、でしょうか。
昔、日本ではイタリア料理といえばスパゲティーナポリタンとピザ(Quattro Formaggiとかではなく、サラミやピーマンがのってるやつ)という時代がありました。 チーズといえば給食に出てくる剥いて食べるプロセスチーズ(笑)。 それが今や都内のイタリアン・レストランのレベルの高いことと言ったら・・・ 間違いなくロンドンよりレベルが高いです。
ところが、西洋空間のインテリアという分野ではイタリア料理に例えるとまだサイゼリヤが出てきた時代くらいに留まっている気がします(和空間のインテリア=意匠はまた全く別の世界)。 おそらくイタリア料理のように本場で修行した経験の長い熱いプロ層が足りないのでしょう、一般の人の興味がないというのもあるだろうし。
今日は日本における西洋インテリアがスパゲティーナポリタンっぽい理由を書きますが、インテリア業界の方を批判する意図は全くないので、「もっと知りたい」と興味を惹くきっかけになれば嬉しいです。
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1 Comment | tags: インテリアデザイン, 北欧インテリア | posted in 2. ビジネス・キャリア, 4. 教養・知識, 建築・インテリア, 日本
私が建築インテリアデザイナーとして一から十まで自分で手がけている初のプロジェクト、すでに内装工事に入りました。 写真を中心に簡単にFacebookでアップデートしていますが、ブログではイギリスの家の住まい方も含め詳しく解説しています。
今までのブログ記事はこちら。
『築120年の家を買いました。』
『工事が始まりました。』
『古い家を改修しながら住み続けるということ – 1』
『古い家を改修しながら住み続けるということ – 2』
今回は現代の生活様式に合わなくなった古い家をどのように変えたのか、という点を中心に写真で解説。
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Leave a comment | tags: イギリス, リノベーション, 建築 | posted in 2. ビジネス・キャリア, 建築・インテリア
週末は長男の4歳の誕生日だったので、初めてナーサリー(保育園)のお友達を呼んでうちでパーティーをしました(右は夫の手作りバースデーケーキ)。
振り返ってみると一番大変だったのは長男が2歳、次男が赤ちゃんのときで(→『一生忘れたくない瞬間リスト』)、あとはそうでもなかった・・・ あー、でもこういう(→『初めの2年の生き抜き戦略』)ブログ書いてたくらいだから単に記憶が飛んでいるだけかもしれません。
子どもの誕生日って一応本人に向かって”Happy birthday to you〜♪”って歌うけど、実態は「自分たち、よく頑張ったねお疲れさん会」であり(そのお疲れさん会をするのにまた疲れるんだけど、笑)、「たくさん助けてくれた周りの人、ありがとう会」なんだと思います。 昔、親に「自分ひとりで育ったような顔するな」と言われて適当に受け流していましたが、今では心底わかります。
こちらの日本人ママ友(3児持ち、夫は不在がち)が常々「日本で3人育てられなかったと思うけど、ここなら3人でも余裕」と言っていますが、双方の実家が遠いため頼れない私でも、確かに育児に「孤独感」がないんですね、ほとんど。
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4 Comments | tags: イギリス, シングルマザー, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, 家庭・育児, 時事
昨日の続き。
長男を観察してる限り、テレビ・iPhone・iPadのアプリなどは益より害の方が大きいように思えた、という話。
このあたりは本当にさまざまな諸説が出ていて、新しいテクノロジーなど経年観察を基にした学術論文が出ていないので今子育て真っ最中の親は試行錯誤です。 早くきちんとした研究結果が出てほしいものです。
テレビはよく言われることですが、受動的なメディアなので本人の能動的な働きかけが必要ない、派手な色や効果音を使い小さな子には刺激が強すぎる(味覚と一緒で小さな頃から刺激の強いものを与えていると、普通の味では我慢できなくなる)、商業メディアなのでキャラクター商品やらお菓子やら、物を欲しがるようになる、ジェンダーなどステレオタイプの刷り込みが激しい(6歳の女の子が「やせたい」という言うようになる、など)、あたりでしょうか。
正直、ほとんどメリットが見当たりません。 良質なドキュメンタリーなどもあるので、年齢に応じたDVDでいいと思います(DVDについては後で)。
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6 Comments | tags: テクノロジー禁止, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, IT・テクノロジー, 家庭・育児
今週、長男が4歳になります。
たいして立派な育児方針などなくやってきましたが、ひとつだけ何度も易きに流れそうになりながら貫き通してきたことがあります。 それは我が家では、子どもが一緒にいる時間は液晶画面を搭載したテクノロジー(テレビ・DVD・パソコン・iPhone・iPadなどすべて)を一切禁止しているということ(例外がひとつだけあるので、後ほど)。 テレビはもともとないし、iPadは子どものおもちゃになるのが目に見えているので買わず、パソコンとiPhoneは私と夫は子どもと一緒にいる間は使用禁止。
きっかけは長男が1歳半のときに起こった『iPhone中毒症』の事件でしたが、長男の行動を観察しながら見直した結果、すべて禁止にしました。
特に、雨の週末や兄弟喧嘩がひどいときなど「どれだけテレビやiPhone見せれればラクか」と何度も思いましたが、今ではないのが当たり前の生活になっているので、頑張った甲斐があったのかなーと思っています。 次の山場は長男が小学校に入り、友達が見ているテレビ番組が見られないことを文句言うときでしょうか(笑)。
完全禁止の理由は2つ。
① 子どもと一緒にいられる時間は限られているので、テレビなど中毒性が高いメディアを見せている時間がもったいないこと
② 子どもを観察した限り益より害の方が遥かに大きそうであること
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2 Comments | tags: テクノロジー禁止, 育児 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, IT・テクノロジー, 家庭・育児
昨晩これを書いているとTwitter上に次々と流れてくる「人生は厳しい・・・」「一発勝負の世界は厳しい・・・」という悲鳴にも似たツイートで何があったかすぐわかってしまいました。 BBC以外ほとんど見ないので昨日だったことも知らなかったのですが・・・ 同時にこれだけの人が早朝まで起きて見ている彼女の背負っているものの重さも感じました。 今日は笑顔が見られるといいですね。
さて、
欧米エリートには勝てないから○○
(○○には適当に最近の流行り言葉を入れてください)という言い回しに何とも言えない違和感を感じます。
一応、私自身「欧米エリート」の受けた高等教育を受け(東洋経済のコラムにあるくらいだから、一般的にはそういう認識なんでしょう。→『グローバルエリートは見た!』)、コラムにあるような友人が周りにたくさんいて、彼らが受けたような早期教育を息子が受けているのですが、「エリート教育」という言葉でイメージする「スイスのボーディングスクール」的な手の届かないところではなく、普通の公教育が大事にしている視点、社会が理想としている前提・土台・基礎の部分が違うんだなー、と感じ始めています。
それは、
– 自分の意見や視点を持つ
– 自信を持って人前で発表する
– 多様性を受け入れ、多様であることを良いとする
– 正解を探すのではなく、自分の答え・ストーリーを創造する
というようなことが、普通の保育園・小学校で重視されているからです。
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9 Comments | tags: イギリス, 初等教育, 早期教育, 欧米エリート | posted in 4. 教養・知識, MBA・教育
昨日の続き。
建築物の敷地・設備・構造・用途など基準を定めた建築基準法は時代の要請に応じ変わっていくものです。 私たちの家(→『築120年の家を買いました。』、『工事が始まりました。』)のように120年も前に建てられた家(+1970年代の増築付き)を増改築する際には現代の建築基準に照らし合わせ直さなければなりません。
WSJに『サムライが住みそうな伝統的日本家屋を改装した米国人モーアさん』という面白い記事がありました。 記事中に
1450万円で買った家の修復に2000万円以上費やしている
とありますが、よくあることですね・・・ こちらでも私の家のように内装がシンプルな家でも古い家(ヴィクトリア時代)の改築は新築の3 – 5割は余計にかかると言われていますし(時間も)、登録建造物(Listed Building)や保存地区(Conservation Area)ならもっとかかります。 イギリス人は「古い建物にこそ価値がある」と考えるので、手を入れたら入れただけ家の価値が上がるという経済合理性があるからこそする人が多いのですが(→『The Restoration Man』)。
我が家でもいろいろありました。 写真でご紹介します(写真をクリックすると拡大します)。
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5 Comments | tags: イギリス, リノベーション | posted in 2. ビジネス・キャリア, 建築・インテリア
『工事が始まりました。』を書いてから2ヵ月経ってしまいましたが、家の改築は着々と進んでいます(写真はFacebookに逐次公開しているので興味ある方はフォローできます)。
ちょうどその頃読んだ日経ビジネスオンラインの『築百年の京町家、ネットで売ってます』の記事がとても面白かったです。 ロンドンでリノベーションの経験を積んだら愛する京都でやってみたいなー、と漠然と夢を描いているので、「町家をリノベーション」と聞くだけで垂涎ものの私は、記事中の八清さんの次期社長である西村さんにコンタクトを取ってしまいました。
お忙しい中すぐにお返事頂いた中で次の部分がとても興味深かったので、イギリスの例を紹介してみようと思います。
イギリスは増築は比較的し易いのですね。弊社の扱うような伝統工法の物件は、日本の建築基準法ではすごく難しい扱いになります。
改装は法律上の建築行為ではないので、申請して許可を取るということができません。主要構造部分を半分取り替えたら、申請が必要という難しく微妙な基準です。戦前から新築基準の建築ルールを引き継いでいることが原因です。
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