Category Archives: 時事

昨日、Facebookトップページで「やけに草なぎくんの顔が目につくなー、また何かやったか?」と思っていたら、友達(フランス人)から記事が転送されてきました。
英Independent紙の「日本の若者が草食化している」という、今話題の(?)草食男子の記事です(それが上のようにFacebook上で話題になっていた、草なぎくんはメイクして授賞式に登場した、と写真付きで紹介)。
The Independent : Japan’s Generation XX
日経ビジネスオンラインの深澤真紀さん(「草食男子」の名づけ親)のコラムは楽しく読んでいるので、だいぶ前からその存在やネーミングは知ってましたが(由来となったコラム→『U35男子マーケティング図鑑 第5回 草食男子』)、個人的にはあまり興味がなかった・・・
ただ以前、『新日本論の必要性』というエントリーに、
外国にいると日本の情報は経済と政治に偏っています。 これは東京にいる各国メディアの特派員発で、彼らはそれがお仕事。
アニメやJ-POPなどポップカルチャーは日本の情報というより普遍的な若者カルチャーとして、別のルートから広がっています(多くは海賊版や動画サイト)。
滅多に情報が入ってこないのが社会情勢の変化。 これは書く人がいないんでしょう(映画であれば『TOKYO!』でポン・ジュノ監督が引きこもりを描いていました)。
と書きましたが、英Independent紙の記事では、社会情勢の変化が若者のマインドにも変化を与えた背景が説明されていて、途中まで「ふんふん」と読んでいました。
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6 Comments | tags: メディア, 日本 | posted in 4. 教養・知識, 日本, 時事
彼女との待ち合わせ時間の30分前、待ち合わせ場所のスタバの奥の静かな席に座り、事前に送付されたアプリケーション(受験申請書類)に目を通していました。
その日はINSEAD受験生のインタビュー(面接)を行う日。
私は中国北部の農村に生まれた。 村では子供は高校に行かず、親の農作業を手伝うのが普通だった。 私の両親は教育に理解があり、私を高校まで行かせてくれたが、大学に行かせる家計の余裕はなかった。
高校卒業後、私は地元の専門学校に通い始めたが、大学進学をあきらめきれず、シンガポール政府の奨学金に申請したら合格通知がきた。 必死で英語の勉強をした私は1年後、シンガポール国立大学に入学した。
学費は奨学金で賄えたが生活費は自分で稼がなければならなかった。 昼は大学に行き、夜はバイトをして自分の生活費と親への仕送りにした。 私の仕送りのおかげで弟は大学に入ることができた。
大学卒業後(コンピューター・サイエンス専攻)は大学院(修士課程)に進もうと思っていたが、ちょうど起こったアジア通貨危機の影響でその年に大学院奨学金を受けられる成績水準が引き上げられた。 生活のためバイトをしなければならなかった私は、奨学金の申請資格である成績にわずかに足らなかった。
大学卒業後はシンガポールの企業でエンジニアとして働き始めた。 夜間の大学院に通うため、必死でお金を貯め、オペレーション・マネジメントの修士号を取得した。 学位を活かして、純粋なエンジニアからマネジメントとエンジニアの中間のポジションへ転職した。
シンガポールの企業で7年間働き、奨学金の義務を果たした今、INSEADでMBAを取り、コンサルタントへのキャリア・チェンジをはかりたい。
読んでるうちにじわーっと涙が出てきた私。
おいおい、人の受験エッセイ読んで泣いてどうする・・・
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13 Comments | tags: キャリア, シンガポール, 華僑, 中国 | posted in 4. 教養・知識, MBA・教育, 時事
ブログに書くのが遅くなりましたが、6月4日にカイロ大学で行われたオバマ大統領のスピーチは感激しました。 去年11月5日の大統領選勝利宣言が『歴史に残るスピーチ』ならこっちは『歴史を変えるスピーチ』だろうなー
55分という長いスピーチで、大統領選勝利宣言のように派手さはないので、しっかり座ってじっくり聞く必要がありますが、一語一語噛みしめて聞くと良さが伝わってきます。 私はホワイトハウスのサイトで、ながら作業をしながら聞き始めたのですが、途中で目が(耳が)離せなくなり画面を凝視しながら聴いていました。
中東の苦悩を肌身で感じてない私でもじんわり涙が出てきちゃったんだから、中東のアラブ人が熱狂したのはわかる。
YouTubeにもありますが、BBCのフルバージョンのリンクを貼っておきます。
BBC : Obama’s Middle East speech in full
こちらがテキスト全文(BBCの解説付き)。
BBC : Obama speech: An analysis
アメリカとイスラムの関係(すでにイスラムはアメリカ社会の一部)、イスラエル問題、9/11、イスラムの女性差別、etc・・・こんなに複雑に絡み合い広範に渡る問題を、「一朝夜に解決できるという理想は抱いていない」ことを認めながら率直に語る人を見たことがない。
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6 Comments | tags: オバマ, スピーチ, 中東 | posted in 4. 教養・知識, 英語・外国語, 時事
昨日の話、「フランスって国はルール作りが上手だなー」の続きです。
この理由は私はフランスは基本的にエンジニアが作っている国だからだと思います。
より正確に言うと理工系の教育を受けたエリートが作っている国。
フランスは超学歴社会で、グランゼコールと呼ばれるエリート養成機関出身者がフランス社会上層部を占めます。
Wikipedia : グランゼコール
なかでも理工系のグランゼコールのうちPolytechniqueと呼ばれる有名校出身者が出世し、ゴーンさんもPolytechnique出身。
フランスの上位200社の大企業では、社長の50%はENA(国立行政大学校)とPolytechnique(国立理工科大学校)の出身者である(日仏経済情報:『台頭する新たな産業エリート群像』より)。
なんだそうです。
話はちょっとズレますが、どういうバックグラウンドを持つ人が社会を作っているか、という点からいろいろな国を見ると興味深く、ちょっと前のthe economistに国のトップ(大統領、首相、総主席etc.)のバックグラウンドは国によって大きく異なる、という記事がありました。
The Economist : There was a lawyer, an engineer and a politician…
右のグラフにフランスは載っていませんが、フランスはENA(国立行政大学校)というエリート養成機関出身者が大統領・首相になるケースが多くサルコジは例外。
アメリカは法曹界出身者が非常に多いのは何でだろう?(オバマも弁護士出身)とか、いろいろ考えさせられて面白いのでぜひ原文でどうぞ。
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2 Comments | tags: ガラパゴス化, フランス, 学歴, 政治 | posted in 4. 教養・知識, 時事
私は6年前に留学先で多くの白人オーストラリア人(たぶん、みんなイギリス系)に出会うまで、オーストラリア人とカナダ人は性格が似ているんだろう、と勝手に思ってました。
日本ではワーホリの広告などで、カナダとオーストラリアは「大自然、大らかな人々、生活環境が良い」など似たようなポジショニングであっため、「カナダの暖かい版だから、カナダ人よりさらにeasy-goingなんじゃないの」くらいのイメージ(トロントに住んだことがあったのでカナダ人はちょっとわかっていた)。
知り合ってわかったことは、オーストラリア人(イギリス系)はカナダ人とはぜんっぜん違います。
はるかにイギリス人と近い。 メンタリティーもそうだし、志向がイギリスに向いていて、大学を卒業し20代のうちに数年ロンドンで働くのは非常にポピュラー(子供が生まれるとオーストラリアに戻る人が多い)。
衣料品、食品などのコンシューマー製品も欧米向けと同じマーケティング(商品、広告・宣伝)が基本路線で、それにアジア系などマイノリティーに向けたサブバージョンも作る、と聞きました。
それだけにケビン・ラッド首相が去年アジア・太平洋共同体構想を打ち出したときはちょっと驚いた。 「いや、キミに”共通の価値観”とか言われても」みたいな。
日本記者クラブ記者会見(2008年6月11日):「アジア・太平洋共同体」を提唱する
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12 Comments | tags: アジア, オーストラリア, 地球環境問題 | posted in 4. 教養・知識, 時事
先週のエントリー『どうせ痛い思いをするなら早めにしよう』のタネとなった渡辺千賀さんのエントリーが呼んだ論議は何とYahooニュースにも出ていました。
私のエントリーははミクロに日本だけ取り上げたのでわかりにくかったような気がするので、世界の中の人の流れというマクロな視点からトライ。
以下、私の周りでよく見る事象。
1. シンガポール
シンガポールの中でトップ成績の高校生は欧米のトップ大学へ行く。 シンガポール政府の教育政策の柱は「国際競争力のある国民を育てること」なので、その政策の柱に沿って初等・中等教育を受けた学生が欧米トップ大学に行ける学力があるのは自然だし、政府もこのトップ層には奨学金を出している(企業奨学金もあり)。 私の周りもスタンフォード、オックスフォード、インペリアルカレッジ、LSE、etc. etc… 京都大学って人もいます。
ところが、このように国際競争力をつけたシンガポール人は海外にオポチュニティーを見いだして帰ってこないことがある。 それでは投資損なので、奨学金には卒業したらシンガポール政府機関で7年働くことなどの条件がついている場合が多い。
自国で人材を育てているだけでは間に合わないので、世界中から頭脳を誘致していることは『頭脳流出→還流』や『絶滅寸前? 駐在員手当』に書きました。
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2 Comments | tags: 国際競争力, 日本, 海外移住 | posted in 4. 教養・知識, 5. 趣味・プライベート, 時事, 海外に住む
豚インフルエンザ(*1)が猛威を奮っています。 私の周囲でも弟がメキシコ旅行をキャンセルしたり、Mさんの来週に迫った結婚式にアメリカから来るはずのゲストが出席をキャンセルしたり、余波が広がっています。
*1・・・インフルエンザA型に名前が改められたらしい。
REUTERS :豚インフルを「インフルエンザA型」に変更、食肉産業に配慮=WHO
そして思い出したのが、以前読んだ『The Wisdom of Crowds』
(日本語訳:『「みんなの意見」は案外正しい』
)。
この本は、一握りの天才や、専門家たちが下す判断よりも、普通の人の普通の集団の判断の方が正しい、という爽やかな内容なのですが、一番面白かったのが、情報技術の発達により情報が即座にシェアできるようになり、SARS撲滅のために世界中の科学者が協力して以前の伝染病発生時には考えられなかったようなスピードでウイルス発見できた、という話。
SARSウイルスの発見は、WHOの主導でフランス、ドイツ、オランダ、日本、アメリカ、香港、シンガポール、カナダ、イギリス、中国の各国にある研究所に、ウイルスの発見、分析に協力するよう求めたことがきっかけとなり、国際プロジェクトが発足。 文字通りround the clock(24時間体制で)で研究した結果(1日が終わると研究者はその日の結果をシェアし、起きているタイムゾーンにいる研究者がその結果を利用しながら続ける)、その1ヵ月後には、コロナウイルスがSARSの原因であることが解明されたそう。
今も全く同じことが世界の伝染病研究者の間で行われているのだと推測します。 ウイルスの撲滅は彼らの手にかかっている。
もちろん被害にあった人は大変お気の毒なのですが、私は伝染病研究には何の知識もネットワークもないけど、「もうすぐ発見されるからね!」と勝手に思っている。 どうなんだろう?
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2 Comments | tags: クラウド, 本, 梅田望夫 | posted in 4. 教養・知識, IT・テクノロジー, 時事
久しぶりにJOIこと伊藤譲一さんのブログを見たら、二重の意味でタイムリーなエントリーを発見。
Joi Ito’s Web :ドバイに対するバッシングと「すり替えたがり傾向」について
何といつの間にかドバイに拠点を移していたJOIさんが最近のドバイバッシングとも言える記事(下にリンク)に対し、「今の風潮に合わせてドバイを叩いておこう」というジャーナリズムはいかがなものか?と疑問を呈したエントリー。
New York Times : Laid-Off Foreigners Flee as Dubai Spirals Down
Guardian : We need slaves to build monuments
The Independent : The dark side of Dubai
このNY Timesの記事というのが、ドバイで借金を抱えた外国人が空港に車を乗り捨てて国を逃げ出している(UAEでは借金を踏み倒したら実刑)、というもので、まさに夫や友人たちの間で「いやー、恐ろしいねー」と話題になっていた記事でした。
話は少し逸れますが、こちらのエントリーで紹介した『Ahead of the Curve: Two Years at Harvard Business School』
という本にHBS(ハーバードビジネススクール)の卒業生のうち金融業界に進む人の割合とアメリカの株式市場には相関性があるという分析結果が紹介されています。
金融に進む人の割合が10%以下だと長期の買いシグナル、30%以上だと長期の売りシグナル。 HBSの2006年卒業生は42%が金融に進んだ。
かなり正確なシグナルだと思います、バブっているところに人もお金も集まるのである。
この箇所を読んで思い出したのが、INSEAD卒業生で卒業後ドバイに職を得た人が急上昇していたこと。 私は2004年卒でこのときはそうでもなかったのですが、2005年、2006年とまだ日本でドバイの「ド」の字も騒がれていなかった頃、ドバイに移る知人がどんどん増えていました。 「こりゃー、なんかあるなー」と思っていた2006年、出張でドバイに行く機会があったのですが、明らかにバブってました、すでに。
昨日はGoogle検索数が実態経済の予測指標になる話を書きましたが、ビジネススクールの卒業生就職先も先行指標になりそうです。
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Leave a comment | tags: ドバイ, ハーバード, 英語, INSEAD | posted in 4. 教養・知識, 英語・外国語, 時事
「今まで○○と○○という会社(日本国外でも誰でも知ってる日本企業)でこんなことしていました」と非日本人(教養あるビジネスマンです)に自己紹介をすると、「ステレオタイプな質問でごめん。 日本企業は男性社会なんでしょ? 若い女性が同じような仕事をすることに障害がなかったの?」とよく聞かれます。 特に年輩の人からはこういう質問が多い。
たしかにステレオタイプな質問なんですが、ほとんどの場合、日本企業で海外で一線に立って仕事をしている女性を見たこともないし聞いたこともない、ことから生まれるピュアな疑問だと思うので、私も「また同じ質問か・・・」などと思わずに丁寧に答えることにしています。
「私たち世代は女性も増えてきてると思うし、私は海外事業しか経験がないので、海外の顧客・パートナーにフェアに扱われなかったということはあまりない。 日本企業の問題はそれよりも年功序列だと思う」と。
人によって感じ方は違うと思いますが、新入社員の頃こそ(部で初めての女性総合職だったので)部署内の女性が順番にやっていたお茶当番やFAX当番から外してもらうのに一悶着あったりしましたが、その後はあまり差別を感じずにやってきた、というのが実感。 単に鈍感だったのか、すでに忘れてしまったのかもしれない。
今日の本題はそこではなく、外国人がなぜ上記のようなステレオタイプの疑問を持つようになるのか?という点。
出会ったばかりの頃、夫にも同じような質問をされたことがあるので、聞いてみました。
夫は大学で「現代日本」という授業を趣味で受講していたので、彼の現代日本の知識は大部分そこからきています。 カバーする範囲は広範に渡り、
サラリーマン、財閥/系列、女性の社会進出、学校教育、受験戦争、ヤクザ、暴走族、部落民、在日韓国・朝鮮人、アイヌ・・・
タブーな内容も多いのは、日本特有の事象に焦点を当てたらこうなったんだと思います。
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2 Comments | tags: メディア, 異文化, 日本企業, 本 | posted in 4. 教養・知識, 日本, 時事