今さらすぎてアレなのですが、最近、自己紹介する時に「インテリアデザイナーです」というのに違和感がなくなりました。 学校を卒業してデザイナーとして働き始めた頃は「あ、でもキャリアチェンジしたばかりなんですけど」とか「この前卒業して、まだまだ駆け出しで」とか、説明に”but”がついていたのですが、それがなくなりました。
もちろん仕事に慣れてきて自信がついてきた、ということもありますが、何よりも新しいラベルに「慣れた」ことが大きいと思います。 新しい靴が、今まで履いてた靴とあまりにも違ったため、最初の頃はずっと履き心地が悪かったけど、ようやく靴の方が自分の足の形に合ってなじんできた、、、そんな感じ。
以前は左脳系の仕事をしていたこともあり、よく聞かれた質問に対して答えてみます。
1. デザインのバックグラウンドがあるの?
これは同じく左脳系の人からよく聞かれました。 私もデザイナーってこういうスケッチが描けなければいけないようなイメージでした(参照:『他人になろうとするには人生短すぎる』)。
デザインのバックグラウンドは全くありません。 周りにコンサル系が多いこともあり、コンサル・ファームの就職面接に出てくるようなケース・インタビューをバカンス中に出し合うような夫婦でした(→『住むことをシミュレーションする旅』)。 長所は「常に冷静で理論的なこと」と言われたことに危機感を感じて(笑)、写真を習っていたこともあります(→『写真で感性を取り戻そう!』)。
デザインのバックグラウンドなしにデザイナーになってみて思うのは、いろいろなデザイナーがいていい、ということです。 Royal Academy of Arts(王立芸術大)のファインアート出身で手描きで美しいパース(遠近法に基づく3D図面)が描けるインテリアデザイナーとも働いたことがありますし、左脳系バックグラウンドのデザイナーとも働いたことがありますが、デザイナーになる素質が神から与えられたように備わっていなくても自分から自然に出てくる長所を活かせばいい、と思います。 自分ひとりでカバーできなけえば、カバーできる人と働けばよいと思います。
私も初めは自信がないので、一生懸命「デザインのバックグラウンドがなくてもなれるような勇気が出る話」を集めていたので、ここにご紹介します。
『芸術家は努力でなれる?』→「戦略とマーケティングで世界最高峰レベルの芸術家になれる」という村上隆さんのメッセージが痛快な『芸術起業論』について。
『クリエイターのレシピ – 2』→「イノベーターは生まれつきか、それとも学べるものなのか?」という難題に挑んだ『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』について。
日本人でイタリア最高峰のソムリエとなった林氏にインタビューした次の記事は最高に響きました。
ソムリエがワインを表現するために必要な単語数は100くらい、それをテスティングする能力と判断力が求めれている。
地方の特色を重視するイタリアにあって、膨大なバリエーションのワインを全国レベルで整理して集めエクセルデータとしてまとめた。
ワインリストに同じ地域、同じビンテージのものが偏らないよう、全体のバランスを考えて選ぶ。 レストランの地域性、雰囲気、料理との相性などのマッチングも大事。
(日経ビジネスオンライン:日本人が「イタリア最高のソムリエ」になった真因)
何となくソムリエにさえなれそうな気がするこの論理的な分析!(笑)
このように頭で理解してから始めようとするところが、また私っぽいのですが。 1つめの質問だけで長くなってしまったので、2つめは次回に。
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