Tag Archives: INSEAD

'different'と'wrong'

このブログも今日が100エントリー目になりました。
開始当初から訪問頂いている方も、途中からの方も、いつも訪問頂きありがとうございます。
100エントリーを記念して(?)、今日はこのブログの底に流れている精神みたいなものの話を。
それに気づいたのは、INSEADに留学していたときにイスラエル人のクラスメイトに言われたひと言。

I read ‘different’ and ‘wrong’ are the same words in Japanese. It tells so much about its culture, doesn’t it?
日本語では’different’と’wrong’が同じ言葉だって(何かで)読んだよ。 すごく日本の文化を現しているよね?

はじめ彼が言ったことが何を指しているのかわかりませんでした。 その単語が「違う」だと気づいたとき、初めて私が長い間感じてきた「しっくりこない感」の正体が説明され、私の過去の体験とつながりを持ったのです。
英語では、
He has a different opinion.(彼は違う意見を持っている)

What he says is wrong.(彼が言っていることは違う)
とは
‘different’と’wrong’という異なる単語を使って明確に区別されます。 ところが、日本語では「違う」と同じ単語で表現できてしまいます(2番目の文は「彼が言っていることは間違っている」と明確にすることもできますが)。
言葉は文化なので、’different’ = ‘wrong’と無意識にせよ意識的にせよ2つの概念を混同していることからくる違和感を、彼に指摘される瞬間まで数多く体験していたので、霧が晴れたような気分でした。
‘different’ = ‘wrong’と混同することから来る社会とはひと言で言うと「マイノリティーに冷たい社会」です。

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ある2組の冒険起業家の物語

今日は2組のカップルの物語(実話)です。
1999年、ロンドン。 
ヘレンとサイモンの夫婦は弁護士として高給を稼いでいたのですが、お金に支配された生活、長時間労働、ロンドン生活のすべてに嫌気がさした2人は弁護士という地位も収入もある職業を捨て、家を売り払って、身ひとつ(ふたつ)で旅に出ます。
行き先は南米。
旅をしている中で、2人はアルゼンチンの小さな町でチョコレートショップを開いているドイツ人に出会います。 何かが心に引っかかった2人。
次にベネズエラでカカオプランテーションに滞在することになり、そこでカカオ栽培の奥深さに魅了されることに。
この2つの出来事が2人の中で結びつき、イギリスに帰った2人がBrighton(ロンドン南西部の街)に開いたのはオーガニックで最高の食材だけを使ったプレミアムチョコレートのお店、Montezuma’s
Jungle Fever“、”Spice it Up“、”Gourmet Gorilla“などユニークなネーミングとカラフルでオシャレなパッケージ、溢れんばかりに具(?)が詰まった美味なお味がウケて、今ではイギリスで大人気のチョコレートショップです。
もっとこの2人の話を知りたい方はコチラ→Montezuma’s – About Us
日本で買いたい方はコチラ→【楽天市場】Montezuma’s

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人は意外と会ってくれる

ここ最近、お茶やランチでネットワーキングにいそしんでいます。
「ネットワーキング」という言葉はSNSの普及とともによく聞かれる言葉になりましたが、「ネットワーク・ビジネス」などで怪しいイメージを持っている方も多いかもしれません。
私もINSEADに留学した当初、あまりに学校のスタッフや同級生がNetworking、Networkingと連発するのであまりいい気分がしませんでした(「人を利用する」みたいな語感があったので)。 ところが、その効果・威力はMBA卒業後の就職活動時に発揮します。
パリという街に恋に落ちた私は「パリで英語だけで仕事ができる企業」に絞って就職活動をすることにしました。 就職活動といってもフランス労働許可証も持たず、(日常会話はともかく)ビジネス・フランス語もできない私が他の人と同じように募集企業やサーチファームにCV(履歴書)を送ってもゴミ箱行きになるだけです。
そこで、学校でも強力に勧められたのがネットワーキング。
他のビジネススクールもそうだと思いますが、INSEADでは卒業生全員がデータベースになっており居住国、職種、卒業年、などさまざまなパラメーターで検索できます。 このうち、「パリ在住、アメリカ企業で働く卒業年が近い卒業生」(アメリカ企業ならフランス語がwork languageじゃないだろうと思った)にターゲットを絞って、検索結果に現れた卒業生(Alumniといいます)にお茶かランチで会って話を聞かせてくれるように頼みました。

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世界一国際色豊かなMBA

ご質問があったので、私が2003-2004年に留学したフランスのINSEADというビジネススクールについてご紹介します。
私は受験校の検討に当たって以下の理由によりヨーロッパのビジネススクールしか検討しませんでした。
1. 学生時代からヨーロッパに憧れを抱いてよく旅行していたこと
2. 当時、仕事(某大手総合電機メーカーの海外市場開拓)でトロントに住みながら北米市場をカバーしていたのですが、仕事で会うアメリカ人の横柄さに辟易していたこと(アメリカ人の名誉のために。この偏見はINSEADで出会った素晴らしいアメリカ人の友人によって後日翻されることになります)
3. アメリカ至上主義ではない世界がやってくると思ったため、ヨーロッパのビジネススクールの方がより国際色豊かであったため
特に上記3.はINSEADが最も誇りとする特徴です。
INSEADはフランス(パリ郊外)とシンガポールにキャンパスを持ち授業はすべて英語で行われます。特定の国出身の学生の比率が15%を超えないように制限が設けられており、これが学生の多様性を生み出しています。
私がいた頃は、イギリス人、フランス人、アメリカ人の順で多かったのですが(それぞれ10-15%)、今はインド人(海外在住インド人含む)が一番多いようです(国別ではなく地域別ですが現在のINSEAD学生の出身地域構成は次のようになっています)。

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MBAの同窓会

毎年5月末にフランスのFontainebleauというパリ郊外の町でINSEAD(フランスのビジネススクール)の卒業5年目、10年目の同窓会が開かれます。
先月末には、私の1期上の人たちが5年目の同窓会に出席していました。
これはどういう意味か?というと、来年はいよいよ私たちの番(5年目の同窓会)だ、という意味です。
偶然ですが、『ハーバードからの贈り物』という本にHarvard Business Schoolの同窓会にまつわるエピソードがありました。 この本は(HBSの伝統である)学期最後の授業で教授が生徒に送るメッセージを集めたものです。
長くなるので、下の”続きを読む”をクリックして引用をご覧ください。
これに似たことはMBA同窓会に限らず、至るところで行われていると思います。
久しぶりに会う入社同期の出世度合いを計るとき、大学の同窓会で近況報告し合うとき・・・
「他人がうらやましがるキャリア」ではなく、「自分が生きたいキャリア」が大事、と何度も心に誓うのですが、度重なる他人の目、無言・無形のプレッシャー、プライド、に流されそうになるのです。
この本を読んで以来、来年の5年目の同窓会、出席しようかどうか今から悩んでいます。

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国に帰るのは誰? 海外に出るのは誰?

このブログの一番初めのエントリー(→「世界級ライフスタイル」とは?)に書いた通り、私のビジネススクール同級生は自分の母国にいない人ばかりですが、国によって一定の傾向があるのが面白いなー、と思っていたところ、こんなデータ(↓)を見つけました。
Who_stays_home.jpg
私の母校INSEAD卒業生(2006年)のうち、出身国別に母国に残る人、海外に出る人の比率をグラフにしたものです。

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