国に帰るのは誰? 海外に出るのは誰?

このブログの一番初めのエントリー(→「世界級ライフスタイル」とは?)に書いた通り、私のビジネススクール同級生は自分の母国にいない人ばかりですが、国によって一定の傾向があるのが面白いなー、と思っていたところ、こんなデータ(↓)を見つけました。
Who_stays_home.jpg
私の母校INSEAD卒業生(2006年)のうち、出身国別に母国に残る人、海外に出る人の比率をグラフにしたものです。


傾向の分析です。
1. イギリス人と日本人
この手の統計ではイギリス人と日本人は母国に帰る人がほとんどです。
最大の理由は母国の給与レベルが高いこと、母国での就職が容易であること、裏返すと海外では他国出身者と差別化できない(大陸ヨーロッパ人は3, 4ヵ国語話せて当たり前)ので競争が激しいわりには給与面などが劣るためベネフィットが薄いこと、でしょう。
実際、卒業後、海外就職を目指して就職活動をしてみるものの現実の前に夢破れ帰る人も多いと思います(私は経験者です)。
2. BRICS出身者
面白いのがBRICS出身者で世界経済の中での注目度に合わせてビジネススクールにも出身者が多いのですが、国によって見事に傾向が異なります。
卒業後、母国に帰る人の比率が、
ロシア人 71%
中国人  58%
ブラジル人 47%
インド人 15%
私の同級生も見事にロシア人と中国人は国に帰り、ブラジル人とインド人は海外で職を見つけました。
これは、ロシアと中国では欧米MBAのような高等教育を受けた人には、それなりの高給とポジションが用意されているのに対し、ブラジルとインドではまだまだ出身国での給与レベルが低いことが理由だと思われます。
また英語が流暢であるかどうかも大きな理由です。インド人はあのペタペタした英語で完全ネイティブですからね・・・
3. 移民の国出身者
オーストラリアとカナダは元々移民の国なので、出身者も「自分も海外でチャレンジしたい」気持ちが強いのだと思います(同じ学校出身の私の夫もオーストラリア人ですが、卒業後シンガポールに残っています)。
ただ、カナダ人の「海外」には相当数アメリカが含まれていると思われ、カナダもアメリカも似たようなものなので(というと、もれなくカナダ人に怒られますが)、何千マイル離れた地に新天地を求めるオーストラリア人とは少し違いますね・・・
4. 番外編
アメリカ人が意外に海外で働く人の割合が多いのに驚きますが、これはフランス(とシンガポール)のビジネススクールなので、海外志向が強いアメリカ人が集まるからだと思います。アメリカのビジネススクールで統計を取ると全く異なった結果になるでしょうねー、何といってもLand of opportunitiesですから。
遠い昔から地理的・心理的・文化的距離を乗り越えて人は移動してきたのだと思いますが、それぞれの理由が時代を映しているなー、と思います。


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