Monthly Archives: June 2016

Brexitが示すのは民主主義の限界か?

前回のエントリーには沢山のアクセスがあり、コメントくださった方、ありがとうございました。 先週のイギリス時間24日(金)の朝に国民投票の結果が出て、その後の混乱の中、ささっと読める記事を拾って25日(土)の朝に書いたものなので、当日のロンドンに住む残留派が受けた衝撃がよく現れている、と考えて頂いてけっこうです。

いろいろ補足はあるのですが、他に書きたいこともあるので一点、前回のエントリーのガーディアンのグラフからanti intellectualism(反知性主義)のくだり。 EU離脱の結果が出た直後にFT(Financial Times)サイトに寄せられた読者からのコメントが「簡潔に完璧に言い表している」と絶賛されて拡散されていました。
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Brexitというパンドラの箱

昨日の朝、「なーんだ、結局杞憂だったんじゃん」って夫と笑い合ってからいつもの騒がしくも平和な日常に戻るつもりで起きた。 ところが、Twitterフィードがおかしい、FBフィードもおかしい。

最初は何が起こっているのかわからない、現実が理解できない、呆然とひたすらニュースを読みあさる、そして24時間以上経った今はショック、そして怒り、悲しみ、まだ信じられない、そしてまた怒り・・・
これは、ほぼ全額ポンド建ての我が家の家計資産が一夜にして毀損されたとか、不況になったら自分の仕事はどうなる?、とかそういう個人的な経済上の問題ではない。 私たちの子どもたち世代の将来に、何十年にも渡って根深く悪影響を与える取り返しのつかないことをしてくれた、という怒り・悲しみである。

最初に前提を確認しておくと、私はビザ上は夫(オーストラリア人)の”UK Ancestry Visa”という「祖父母の誰かがイギリス人でコモンウェルス市民なら来ていいですよ」というビザの配偶者という形でイギリスにいるので(*1)、イギリスがEUの一員かどうかは直接的には私のビザステイタスには関係がない。 イギリスが自国内のEU住民を全員国外追放したとしても(そういうことは人道上起こりえないが)、私のビザには関係がない。 そういうテクニカルな問題とは別に、私たちがロンドンにやってきた理由(*2)は他のaspirationalなEU出身の若者とほとんど変わらない。
*1・・・参照:『大英帝国の末裔ビザ』
*2・・・私はいつも「イギリス」と「ロンドン」を使い分けている、東京が日本の全てではないのと同じ。 私たちがロンドンに来た理由はこちら
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