ファイナル・プロジェクト – 3


客室はメゾネットタイプ。 すべての部屋の窓から絶景を楽しめるように窓枠にそのままベンチとして腰掛けて外を眺められるようになっています。 このアイデアは『親切で優しい成功哲学』で紹介した哲学者Alain de Bottonが行っているLiving Architectureというプロジェクトの家(→例えばThe Dune House)にインスピレーションを受けました。 窓の外の景色をアート、窓を額縁と見立て、景色が最も美しく見えるように窓枠を切り取るというコンセプト。

屋根にもちょうどロフトのベッドに寝転びながら星空が眺められる位置に天窓が。 ベッドのヘッドボードとマットレス台もチェックのファブリックでUpholstery。 ロフトの下の部屋はバスルーム、銅製のバスタブと洗面ボウルはWilliam Holland。 壁の木材は薄い色と濃い色を交互に組み合わせ、部屋が重くトラディショナルになりすぎないようにします。 もちろん壁にはローカルのアーティストの作品が。


最後にマテリアル(素材)ボード。 ファブリックはたくさん使うのでほんの一部しかありませんが、なるべくスコットランド産の建築材やファブリック、環境に配慮した素材を使うのがポイント。

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卒業時には1年間の自分のプロジェクトをまとめてポートフォリオを作成しました。
通常は卒業と同時にポートフォリオを持ってデザインファームに就職活動を開始するのですが、私は卒業時に臨月だったので、入学前にコンタクトを取っていたロンドンベースで活躍する澤山乃莉子さん(デザインスタジオNSDAディレクター)にポートフォリオを見て頂きました。

1年弱の勉強を終え、デザイナーとして入り口に立ったところ。 これからとにかく、たくさんたくさん、いいデザインを見て何度もデザインして成長して欲しい。 まだまだあなたのデザインは頭で考えたデザインで、自分のスタイルと言えるものが体から出てくるようになるには10年かかる。


今や知らない人はいないであろう、このPaul Smithのストライプ。
私はどんなに有名になってもこのストライプが大好きなのですが、この色の組み合わせ、ひとつずつの色のボリューム感、色を並べる順番、どれを取っても色彩学のセオリーからは出てこないのです。 これぞマスタリー(Mastery)。

頭で考えたデザインから体から出てくるデザインになるまで10年やってみよう、と決心させてくれるストライプ。 次の山を登る入口に立ちました(→『キャリアの下り方 – 1』『 – 2』)。


2 responses to “ファイナル・プロジェクト – 3

  • まるまるまるた

    初めてコメントします。以前の形式のブログの時(シンガポールにいらっしゃったころ)から、拝見しておりました。(オリーブオイルのお勧めなど)
    当時はコメントのやり方が今一つ分からなかったので(私もブログをしていなかったこともあり)、コメントしておりませんでした。
    いつもアグレッシブな活躍をされていて、感心しております。
    私のブログに、貴ブログをリンクさせていただいたのですが、よろしいでしょうか?
    以前はあまり表立ったブログにしない方針だったが、方針を変更しようと書かれていたと記憶しております。
    ご了解いただければ幸いです。

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