Monthly Archives: January 2009

達人の人脈術と感情術に学ぶ

以前、レバレッジシリーズの本田さんからメールを頂いた、という話を書きましたが、本田さんのお友達ということで、シンガポール在住、リーダーズアカデミー社長の嶋津さんをご紹介頂きました。 『だから、部下がついてこない! 』などのビジネス本著者でもあります。
なお、本田さんが嶋津さんに私を紹介したときの言葉が「おもしろいブログを書く人だから会ってみたら」。
『人は意外と会ってくれる』に書いたように、私はシンガポールに来て以来、INSEAD卒業生ネットワークを活かしてシンガポールでの人脈を広げようと努めてきました。 これは卒業生という共通のバックグラウンドがあってからこそ人は会ってくれるものだと思っていたのですが、最近、私のブログを読んだ方から「この人とぜひ会ってみたら?」と言われることが増えています。 ありがたいことです。
私はレバレッジシリーズの中では、『レバレッジ人脈術』がお気に入りで、その中から実践していることもあるのですが、本田さんは本当に本に書いてある通りにされていました(「メールの返信は自分の返信が最後になるようにしている」など)。

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次の破壊的イノベーションは何だ?

あまりにも長い間、私の「読みたい本リスト」にあった『イノベーションのジレンマ』をようやく読みました(原書『Innovator’s Dilemma』で)。
うーん、我ながら遅いなー・・・ 原書が出たのは2000年ですからね。 技術革新に関する名著中の名著。 その内容はまだ色あせていないとはいえ、例の多くは1999年までの例なのでもっと早く読むべきでした。 まだまだ良書を選ぶ嗅覚が鈍いです。
・・・という訳で、製造業のみならずあらゆる財・サービス業に従事する人は絶対読むべき1冊ですが、エッセンスは下の図に表せます。
innovator's_dilemma.jpg
技術革新によりある市場が生まれます(図中、上の黒線)。
市場を掴むことに成功した企業は持続的イノベーションによりどんどん技術革新を行います。 既存市場を相手に付加価値マージンを維持しようと思うとハイエンド市場に移行せざるをえなくなります(上の黒線が斜め右上方向に推移)。
ところが、企業の技術革新のスピードは市場が求めるスペックの伸び(図中、2本の破線の間が市場)よりも速いのです。 ハイエンド市場に特化していく有力企業の製品はローエンド市場にとってはオーバースペックになります。
そこに破壊的イノベーションによってローエンド市場の需要を満たす企業が現れます(下の黒線)。 その多くは新興企業。
ハイエンド市場に特化している企業にとってローエンド市場はマージンが低いので当初はその破壊的イノベーションを軽視します。
ところが、その破壊的イノベーションも持続的イノベーションによって急速に市場を獲得していきます(下の黒線が斜め右上方向に推移)。 気がつくとハイエンド市場も満足するスペックになり、破壊的イノベーションが持続的イノベーションを駆逐します。
そして、また歴史は繰り返す、というお話。

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Toastmasters@シンガポール

オバマ大統領当選の時に書いた『歴史に残る名スピーチ』というエントリーにこのブログの方にコメントで紹介してもらったToastmastersというクラブに入ることにしました(コメント消えてしまいました、ごめんなさい!)。 
正確にはまだ申込書を書いていないのですが、2月から入る予定。
以前読んだ『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!』に「地元のToastmasters clubに入ろう」とあったので、聞いたことはあったのですが、原書(『The Brand You 50』)で読んだので、Toastmastersそのものに関する説明がなく、何かわからずそのまま忘れていました。 MIKIさん、ご紹介ありがとうございます。
で、Toastmastersとは何かというと、パブリックスピーキングのスキル向上を目的とするクラブです(オバマのスピーチに影響された超単純な私)。
Wikipedia : トーストマスターズ・インターナショナル
11月と12月にもシンガポール一歴史あるToastmasters Club of Singaporeにゲストとして参加したのですが、いやー、メンバーのスピーチの上手なこと・・・
に気圧されて、いまいちコミットすることに尻込みしていたのでした。
ところが、今週月曜に行われた今年初めての会に3度目の正直でゲスト参加して、ようやく、ぽーんと背中を押されました。

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「内向き」日本を想像する

あまり人のブログに反応したエントリーは書かないのですが、今回はビックリしたので。
ビックリしたのはこちら。
内田樹の研究室 – 「内向き」で何か問題でも?

日本人が「内向き」なのは、要するに「内向きでも飯が食える」からである。(中略)
日本には巨大な国内市場がある。
国内市場限定で製品開発しても、売れればちゃんともとがとれる規模の市場が存在する。

失礼ながら内田さんは存じ上げなかったのですが、今どき識者でこんなこと言う人がいるんですねー?
それとも、私、日本のメディアをネット以外で見ないのでわからないけど、意外とこう信じている人が大半なんだろうか?
このブログを知った池田信夫さんのブログ小飼弾さんのブログでは、もちろん「内向きで飯が食えるわけではない」とあり、私も概ね同意見なので、なぜ「内向きで飯が食えないか」の解説はそちらに譲ります(それにしても内田さんの見解は少子化による国内市場の縮小を完全に無視してますね)。

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Samsungに見る黒船の効果と限界

そろそろ時効かな、ということで書きますが、以下の内容は非常に個人的な体験のヒアリングに基づくので、あくまで一つの例による所感ということで。
私がINSEADを卒業した2004年、韓国Samsungが熱心にキャンパスにリクルーティング(採用活動)に来ていました。 通常、キャンパスにまで来てMBAのリクルーティングを行うのは、戦略コンサルと投資銀行が主。 「インダストリー」と呼ばれるいわゆる「実業」は、L’Oreal、Johnson & JohnsonのようなFMCG(*1)業界が多かったので、Samsungのようなエレクトロニクス企業(しかもアジア企業)は異色中の異色でした。
*1 FMCG・・・Fast moving consumer goods、変化の早い日用消費材のこと。
私たちの代では、10人にオファーを出し、そのうち2人が就職しました。 ベルギー人男性Fとイタリア人女性G。 彼らの職務はソウル本社のGlobal Strategy Groupでのストラテジスト。
このSamsungの人事戦略は去年の日経エレクトロニクスに特集されていたようです。
以下、『独創的な人材の確保がグローバルな競争力の源泉に–韓国Samsung編(最終回)』より

韓国ソウル市の江南駅の近くに建てられた,韓国Samsungグループの超高層ビル群─。このビル群の一角に「未来戦略グループ(Global Strategy Group)」という極めて優秀な人たちで構成される組織がある。メンバーのほとんどが「S(Super)」クラスと呼ばれる外国人である。
世界のMBAトップ10に入る大学の出身者や博士号を持つ人ばかりで,誰もが知る世界屈指の大企業で5年以上の実績を持つ人たちだ。

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会計ブートキャンプ

ついに始まりました! 会計ブートキャンプ!
今日から日経ビジネスオンラインで始まった特集のことです(バナーをクリック↓)。
accounting_boot_camp.jpg
去年からNBonlineで会計コラムを書いていらした著者の杉田さんは、私が杉田さんのブログを見つけて押し掛けコメントしたのが馴れ初めです(このブログのリンクにも貼ってあるんだけどわかるかな?)。 サンフランシスコの会計事務所で上司・同僚・部下のアメリカ人をバッタ・バッタと斬るさまを楽しくブログで読んでいたのですが、年末、東京に凱旋帰国されました。
私は前職で企業投資の最前線にいたし、MBAで会計(Accounting)は必修科目だったし・・・なのに、いまいち会計(Accounting)には苦手意識があったのです。
ところが、最近いろんなところで「英語・会計・ITが必須」と言われているように、苦手なままだと本当に目の前の仕事で苦労するんですね(私のように企業投資が仕事なのに財務分析苦手です、ではちょっとお話にならない・・・)

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松田公太さんの新たな挑戦

皆さま、お悔やみ・励ましの言葉をありがとうございます。
祖母のことはまだ辛いですが、今日は嬉しいものを見つけました。
tullys.jpgタリーズです。 それもうちのすぐ近くで。
私はもともとスタバよりタリーズが好きだったのですが、タリーズジャパン創業者松田公太さんの『すべては一杯のコーヒーから』を読んで以来、ますますタリーズ・ファン、松田さんファンでした。 その松田さんが去年出された『仕事は5年でやめなさい。』の最後に「2008年はタリーズコーヒーインターナショナルをシンガポールに設立し、アジア展開する」とあったので、非常に楽しみにしていました。
私が今日近所に見つけたのは、シンガポール2号店でした。

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新年明けましたが・・・

正月早々、こういうエントリーもどうかと悩みましたが、書かないと新年のご挨拶をしない理由にならないので書くことにしました。
私の2009年は、元旦未明に祖母が亡くなるという訃報で明けました。 私が大学を卒業して東京で就職するまでの22年間、実家で一緒に暮らした祖母です。
諸般の事情により葬儀が翌日(つまり今日)になったため(正月はどこもかしこも営業しておらず大変なのです)、シンガポールに住む私とニューヨークにいた弟は葬儀にも行けませんでした。
こういう時に一緒に住んでいる家族がいるというのはいいものですね。
祖母の最期を見送ることもできないという現実に、10秒前は笑って話していたかと思うと突発的に号泣するスコールか鉄砲水のような私に、今週は会社を休んだ夫がついていてくれています。
・・・というわけで、新年のご挨拶は控えさせて頂きますが、本と映画の紹介を。
以前紹介した『3週間続ければ一生が変わる』という本にこうありました。
73. 『モリー先生との火曜日』はぜひ読む

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