あな奥深き日本語

こ・これは面白い・・・
シンガポールに出張で来ている高校時代の同級生が買ってきてくれました、『日本人の知らない日本語』。 日本の日本語学校で日本語教師をしている先生と熱心な外国人学生の笑えるバトル、漫画です。
『ダーリンは外国人』と似てるのですが、あちらがトニーさんのキャラクターが異色で「いや、こんな外人いないから」だったのに対し、こちらはまさに私の日常です。
本には、任侠映画好きのフランスマダム マリーさんが「おひかえなすって! 私マリーと申します」と自己紹介し、「私のことは姐(あね)さんと呼んでください」と言う場面があるが、気持ちはわからなくもない(?!)。
私の夫の日本との出会いは大学時代にはまったオンラインゲームの”SHOGUN(将軍)”(たぶんこれ)とエバンゲリオンだそうだ(別に彼が特別オタクだったわけではなく、大学でエンジニアリング専攻になると突然周りがアジア系ばかりになり、彼はその中でもかなりマイルドな方だったらしい→『アジア人はなぜ数学ができるのか』)。
この前は「将軍」と「大名」と「侍」の違いを夫に教えてもらったし、「参勤交代」「百万石」という言葉も知っていた(しかし普段の日本語はたいしたことない)。 でも「忍者と芸者は大名の城の中の使用人(忍者を倒さないと大名にたどり着けない)」と言っていたので、そのへんの知識は怪しい(笑)。
そして私にはエバンゲリオントークはできないのが残念だ(時代が違う、キン肉マンやドラゴンボールトークならさぞかし盛り上がったことであろう)。


pink_movie.jpg(←)これもまさに我が家の会話(「日本人の知らない日本語2」が出るそうで、そこから)。
私はもともと誕生予定日が3月3日(桃の節句)だったので母親が「桃子」と名付けようとしたところ、父親が「ピンクなんて卑猥だ」と反対したらしい。 母親は「ピンクは卑猥だと言う発想が卑猥だ」とぷりぷり怒っていたが、結局生まれたのは大幅にずれ込み4月になってしまったので、私 =「桃子」案は消えてしまった。 もし「桃子」だったらさぞかし違う人生を歩んでいたことだろう・・・
(↑)という誕生エピソードを夫にしてみたのですが、全く通じませんでした。
なお、本には出てきませんが、日本語学習中の夫がはまっているのが「オヤジギャグ」。
日本語は世界一同音異義語が多い言語らしいです(参考:同音異義語への異議)。 よって、サルでもオヤジギャグが言えるらしく連発するので困っています。
日本語のオヤジギャグはもはや多すぎて覚えていないのですが、外来語や外国語まで駆使する芸達者ぶり。
例1)私:フランスだから美味しいチーズ食べたい(フランスはプロヴァンスのどっかの街角にて)
   夫:チーズを買うのに地図を見よう! 
例2)私:Ça va ? (フランス語で「どう?」、サヴァと発音。 作った料理は美味しいか?と聞いていた)
   夫:これはサバじゃないよ、サンマだよ!
・・・・こんな感じで、軽く一冊くらい書けそうな日常です。
奥深いなー、日本語・・・
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13 responses to “あな奥深き日本語

  • lat37n

    >もし「桃子」だったらさぞかし違う人生
    笑い転げちゃった。いやー、la dolce vitaさんのキャラはYoko⇒桃子くらいでは薄まらないと思う!笑
    ちなみに、私は叔母が「女の子だったらいちごちゃん、って名前にして」と主張したそうです。親に幾分良識があったため、普通の名前になりましたが、私たちの名前が桃子といちごだったら、そうとうおかしいですよねー。

  • sunshine

    めったに新鮮な鯖に出会えない我が家ですが、それでも食卓に上った時には全員で
    「鯖 bien!!」
    です。これもおやじギャグだったのですね。。
    しかし、3月3日の出産予定日なのに生まれたのは4月とは。
    お母様のお腹の中はさぞや気持がよかったのでしょうか?
    予定日どおりに生まれていれば早生まれとなっていたでしょうから
    もしかしらた違った人生が待っていたかもしれませんね。

  • マリカ

    この本読みました。言葉の差は文化の差、面白いですよね!
    トイレの便器の数え方というものを生まれて初めて知りました(笑)
    >日本語は世界一同音異義語が多い言語らしいです(参考:同音異義語への異議)。 
    >よって、サルでもオヤジギャグが言えるらしく連発するので困っています。
    なるほど、私のフランス語の先生(フランス人・男・50代)がやたら日本語のおやじギャグを連発するので内心辟易していたのですが(1回の授業で3回くらいまでならお義理で笑っているのですが、それを超えると辛いです…)、こういう裏があったのですね。
    >もし「桃子」だったらさぞかし違う人生
    確かに名前のイメージってかなり大きいような気がしますよね。la dolce vitaさんの「桃子」のイメージはどんな感じなんでしょうか?

  • Taeko

    こんにちは、先週emailでごあいさつさせていただいた、Taekoです。
    Pink Filmの話は、一昨日ちょうどフランス人の相方と何で日本ではピンクなのか話していたところで、
    思わずコメントしてしまいました。ちなみに中国ではYellow Filmで、
    フランス語では、色ではなく、”Film X”だそうです・・・各国さまざまですね。

  • Ryo

    「おひかえなすって」・・・。わからんでもないね・・笑 :)

  • cocomo

    そんな私は、本物の『桃子』です。
    私の場合は、生まれる前から母親が『この子は女の子。だから”桃子”と名づけるの』と言っていたそうで、
    何の由来もありません。
    日本では『桃子』と言えば”かわいらしい”イメージを抱く人が多いと思うんだけど(違う?)、
    フランスでは、『Momo』は男の子のあだ名。
    その分覚えてもらいやすいけど、ある人から
    『”Momoko”っていうから、でっかくて、でっぷりした体でのっしのっし歩いてくるような子を想像してたよ』
    と言われたこともある。。。
    ”もも色”だって、フランス語は”Rose(=ローズ)”だし、文字や発音も含めて言葉から想像する印象って、やっぱり生活習慣や文化的な背景が影響してるのね。

  • haustin

    ほー、こんな本があったのですか。面白そう。
    うちの旦那は、もう日本語はあきらめてますから、オヤジギャグなんていえません。
    La dolce vitaさんの旦那さんは、すごいっ!!
    発音がにてるのでこまってるのは、かわいいとこわい。きれいときらい。いってきますといただきます・・・そこでとまってしまったなぁ・・・
    英語のオヤジギャグ、の理解のほうが今の私の課題です。これも意外とおくが深い。

  • la dolce vita

    >lat37nさん
    >いやー、la dolce vitaさんのキャラはYoko⇒桃子くらいでは薄まらないと思う!笑
    いや、普通の名前になったから意外と普通の人生になっちゃった、って意味だったんですが(笑)。
    >私は叔母が「女の子だったらいちごちゃん、って名前にして」と主張したそうです。
    いちごちゃん、かわいいーーー! それにしても叔母さん、完全部外者では?
    lat37nさんも「いちご」だったら会計士さんになってなかったと思いますよー、いいのか悪いのか?(笑)
    >sunshineさん
    >めったに新鮮な鯖に出会えない我が家ですが、それでも食卓に上った時には全員で
    >「鯖 bien!!」
    >です。
    「鯖 bien」、いいですね! 今度から使わせて頂きます!
    >予定日どおりに生まれていれば早生まれとなっていたでしょうからもしかしらた違った人生が待っていたかもしれませんね。
    3月生まれと4月生まれではだいぶ違うでしょうねー、特に小さい頃は。
    >マリカさん
    >私のフランス語の先生(フランス人・男・50代)がやたら日本語のおやじギャグを連発するので内心辟易していたのです
    あああ、そうなんですねー いや、うちの夫でも言えるくらいだから相当簡単なんだと思いますよ。
    日本人だと同音異義語が出てきても微妙にアクセントが違うから、ギャグにしないで普通にしゃべってスルーするところを「微妙にアクセントが違う」ところまではマスターできないんですよね。 教えてもらえないし。
    >la dolce vitaさんの「桃子」のイメージはどんな感じなんでしょうか?
    「菊池桃子」みたいなイメージです、古い???

  • sunshine

    2度目のコメントでごめんなさい。
    先ほどママ友が私に、「やきもち」って知ってる?と聞いてきたので
    えー???何の事?あなたのようなスーパーママが私にやきもちやくことないでしょ?と思っていたら
    何のことはない、先週末に行ったNYの日本食レストランで焼き餅が出されてとても美味しかった
    という話でした。
    2つの意味の説明をしてあげると、
    「あーだから、最初にやきもちって言った時にびっくりした顔をしていたのね」と言われました。

  • la dolce vita

    >Taekoさん
    >一昨日ちょうどフランス人の相方と何で日本ではピンクなのか話していたところ
    なんでピンクなんでしょうねー? 私、ピンクは好きな色なので迷惑なんですが(笑)。
    >Ryoくん
    >「おひかえなすって」・・・。わからんでもないね・・笑 :)
    わからんでもないでしょ?
    「私のことは姐(あね)さんと呼んでください」と言って先生に「呼べません!」と断られたマリーさんは「水臭いこと・・・お言いでないよ」と続くのである。
    この本、めちゃ面白いのでお薦めです。 マンガのとこはフリガナも振ってあるから、夫にも薦めているんだけど、ちょっと難しいかなー・・・相当上級者 or 日本人じゃないと笑えないかも。
    >cocomoさん
    >何の由来もありません。
    え??? そうなん? 私は勝手に8月生まれで桃が美味しい季節だから、と思ってた。
    >フランスでは、『Momo』は男の子のあだ名。
    そうなん??? ミヒャエル・エンデの「モモ」は女の子なんだけどなぜ???
    イタリアでは男の人の名前はOで終わり、女の人の名前はAで終わるから、日本人女性の「子(KO)」で終わる名前は全部男の人に間違えられるよね。 Oで終わる単語はmasculineっていうイメージなんやろう。
    >haustinさん
    >La dolce vitaさんの旦那さんは、すごいっ!!
    いやー、日本に住んだことがないので、1対1のゆっくりした会話しかできないですよ(そしてボキャブラリーが貧困)。 でもなぜか発音がすごく上手いので、よく上級者と勘違いされてます。
    >英語のオヤジギャグ、の理解のほうが今の私の課題です。これも意外とおくが深い。
    へー、絶対わかんないだろうな、私。 韻を踏むんですか?

  • la dolce vita

    >sunshineさん
    「焼き餅」と「やきもち」ですか・・・ きっと「やきもち」の由来は「焼き餅」なんですよね?
    私も先日夫に「ごますり」の説明をしたところでした。 言葉は文化ですね。

  • bigakira

    予想以上に楽しんで貰えたようで何よりです。
    初対面の外国人には漢字も書かれた名刺を渡すと名前にどういう意味があるのかをよく聞かれます。
    特に名字は自然に関する言葉が多いと説明するのですが中国人にもおもしろがられます。
    ちなみに自分の場合、春に生まれたせいで危うく父に春男と命名されるところでした。
    これまたどういう人生になっていたか・・・。

  • la dolce vita

    >bigakiraさん
    ツボをついたお土産ありがとう〜!
    >ちなみに自分の場合、春に生まれたせいで危うく父に春男と命名されるところでした。
    は・はるお・・・ たしかにアキラとはだいぶ違うなあ・・・ 実は平凡な名前がつけられる方は一番嬉しいのかもね・・・

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