子連れバカンスを劇的にラクにするTips

すっかり日常モードに戻っていますが、引き続きバカンスの話。

私たちは長男が産まれてから次男が産まれるまでの間に(つまり子ども1人連れて)8回、次男が産まれてから今までに(子ども2人連れて)4回旅行をしています。 うち英国内旅行が2回、長距離フライトが2回(日本とオーストラリア1回ずつ)、残りはヨーロッパ内で飛行機での移動(カナリア諸島もヨーロッパに入るのだろうか? 地理的にはアフリカだが)。

人生と旅が同義語くらいに旅好きだった私はいつも「子どもが産まれてから自由に旅行できなくなった」とうだうだ言っていますが、数えてみると回数はそれなりに行ってますね、目的地は相当制限されていますが。

そこそこ乳幼児を連れた旅行をこなしている私たちですが、今回のランサローテ島への旅行は今までで一番、バカンスの本来の目的である「休む」ことができました、1歳5ヵ月と3歳9ヵ月の男の子を連れて! 
思えば長男が小さい時は「どの月齢・年齢だとどういう動きをするのか」、「敵(=子ども)は旅行の何が好きで何が嫌いなのか」が分からず、子なし時代と同じノリで随分無謀な旅行計画を実行していたものです(一番無理したのが、長男1歳半で行ったクロアチア→『アドリア海の休日』。 長男が体調を崩してしまったのに反省してガラっと旅行スタイルを変えました)。 どういう子連れ旅行を計画すると「休む」ことができるのか、ノウハウがたまってきたので書き留めておきます。

その前に、本題から逸れるのであまり長くは書きませんが、日本でよく炎上している「赤ちゃんをなぜ公共交通機関に乗せる必要があるのか?」的な議論は聞いたことがありません。 公共の交通機関はみんなのもので利用理由を問う意味がわかりません(詳しくは→『赤ちゃん連れの飛行機 – イギリス編』)。 「赤ちゃんを連れて旅行する必要があるのか?」と言うのも聞いたことがない。 休暇(=イギリス人の多くにとっては海外旅行)は万人にとって必要不可欠なもの。 非日常の世界へ行きリフレッシュするのは生きているのと同じくらい当たり前なので疑問に思う人もいないのでしょう(もちろん休暇を取らず働き続ける人もいますが、それはまた別の話)。

本題に戻って、本気で休み日頃の疲れを落とすための子連れ旅行Tipsです。

1. 大人2組以上入れて旅行する
いきなり反則っぽいですが、両親だけではなく他の大人が1組いるだけで休める時間が指数関数的に増えます(子どもの数が倍になっても構わない)。 祖父母でも構わないし、友達家族でも構わない。 理由は後述する通り、「休む」ためのバカンスは滞在型で料理や掃除など家事を自分たちでする形式になるため、大人が2人しかいないと1人がひたすら家事をしてもう1人が子どもをみているはめになり、ちっとも休めないからです。
これが大人が4人になると、家事をするのは同時に1人か2人(もちろん交代で。 料理も掃除も4人分でも6 – 8人分でも手間は変わらない)で、あとの大人たちで子どもたちに目を光らせながら本を読んだりゆっくり昼寝したりすればいいのです。
子どもが3歳以上、あまり大人の介入を必要とすることなく子どもたちだけで遊べる年になれば、友達家族の方が祖父母とよりラクかもしれません。 うちはまだ弟がうまくお兄ちゃんと遊べる年ではないので大人がフルに付きっきりでした。 それでももう1組大人がいたことでいつもの旅行の10倍くらいは休めました。

2. 極力短い移動時間で行ける暖かい場所に長期滞在する
小さい子どもは移動が大嫌いです。 飛行機や車など狭い場所に何時間も閉じ込められるのが耐えられない。 大人でも耐えられないくらいだから、我慢ができない子どもが耐えられないのはまあ仕方ないでしょう。
一方、「休む」ための休暇は圧倒的に暖かい場所がラクです(日中の気温20℃以上30℃以下)。 大人にとっても快適なのはもちろんのこと、日頃狭い家や保育園に閉じ込められている子どもたち(都会育ちだとそうなりますよねー)、家の中と外を自由に駆け回れる場所と、家を開けっ放しにできる気候を確保しただけでバカンスは半分成功。 小さい子であればいろいろなものをおもちゃにして無限に遊んでくれます。
長期滞在型となるため、宿はキッチン・皿洗い機・洗濯機などが完備しているところ。 子どもは寝るのが早いため夜の外食はできないし、好き嫌いが多い子は外食で食べられるものが見つからないこともあります。 旅先の食べ物は思いっきりランチで堪能。 また、去年行ったデヴォンでは同じ村のシェフがホームメイド料理を冷凍で届けてくれるサービスがあり、料理をせずに済んだのでそういうのも使えます。

3. 滞在先の宿は行く前に厳密にチェックする
上記2.を満たすとなると、ヨーロッパでは冬は南欧のバケーションハウスが選択肢になります(夏は東欧やトルコなどオプションが広がる)。 日本からだとハワイ・タイ・マレーシア・バリって感じでしょうか。
ことごとく「休む」ためには宿を厳密にチェックします。 私はハイチェアとかベビーベッドなど設備よりも、以下のことが大事だと思います。
– 宿の敷地がフェンスで囲まれており、大人が施錠を開けない限り車が通る道に出られないこと
– 1階にあり(できれば1軒家)、ドアを開けっ放しにしておいても子どもたちが安全に出入りできる環境であること
– プールがあればベスト。 ただしそのプールはフェンスがついていて大人の付き添いなしにプール際に近寄れないこと

ここまでくると条件が厳しくなりますが、今回行ったランサローテ島の宿はこの条件がすべて揃っており、本当にゆっくりできました(感涙)。
大人が「休む」ためと大人目線のことばかり書いていますが、以上のような場所だと子どもたちにとっても楽しくてホリデー大好きになります(ホリデー中の子どもの成長ぶりにはいつも目を見張る)。

以上のようなことを休暇中つらつら考えながら思ったのは、南ヨーロッパ人のバカンスっていつもこんな感じじゃないか?ということ。 フランス人もスペイン人もイタリア人も一般的にあまり遠出しません(もちろんいろんな人がいますが)。 近所の同じ年頃の子どもがいる家族と連れ立って綺麗な海辺に移動し3週間くらい大人たちはひたすらぼーっとします。 子どもたちは朝から晩まで戸外で真っ黒になるまで遊びます。 飛行機乗らずにそんなところへ行けるなんてうらやましいなー

そしてさらに思ったのは、上記のような条件って沖縄あたりだと日常生活で満たせてる人がいるのではないかしらん? 3世代同居で一軒家でいつも家が開放されて庭とつながっていて・・・
大人の私たちが好んでロンドンに住んでいる我が家ですが、子どもは本当はそういうとこがいいんだよね。 いろいろ考えるところはありますが、これからも「さらに楽しめて休める子連れ旅道」を追求していきます!


2 responses to “子連れバカンスを劇的にラクにするTips

  • hitchenhatch

    これは素晴らしいエントリーです!
    ぜひ今後のホリデーの参考にさせていただきます。

    我が家は今まで、とにかく面倒だからと、
    ホリデーは車で移動できて、キッチン付きの宿泊所ばかりを選んでいましたが、
    私が食事を作ったり、買い物に行ったりしなければならず、
    全然休めない!!!
    その間、夫は子供と遊んで思い出作りのいいとこどりで、
    ジェラシーと疲れで旅先でケンカしたことも度々です。

    今後は、よーこさんの分析に基づいた、正しい家族旅行をしたいと思います。

    • la dolce vita

      ありがとうございます。
      ほんと、全く休めないですよね、4人で行くと。

      うちは長男の車酔いがひどいので(20分以上は車に乗れない)、車での移動は最高30分です(泣)。
      飛行機で移動すると車よりお金はかかりますが、暖かいところに行けるのでいいですね。 ポルトガルは西ヨーロッパの中では一番安いし気候はいいし食べ物も美味しいのでお勧めです。

      ぜひ家族旅行、成功したら教えてください!

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