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スラムドッグ$ミリオネア

slumdog_millionaire.jpg以前ブログのコメント欄でsunshineさんにお薦めされたので、”slumdog millionaire”(邦題:スラムドッグ$ミリオネア)を観に行ってきました。 数々の賞を受賞しており、今年のオスカー最有力候補の呼び声高い大ヒット作。 日本では4月公開です。
2時間、片時も息をつかせぬ展開で、思いっきりのめりこんで観てしまったので、終わったときは疲労困憊、立ち直るのにたっぷり1時間はかかりました。
映画のレビューを書こうと思ったのですが、クライマックスに向けてバラバラの糸が紡ぎ合っていく脚本がとにかく素晴らしい。 あらすじを初めとする予備知識はない方が楽しめると思うのでやめておきます。 私はインドでヒンディー語の予告編を見ただけ、どんな映画か全く知らずに見たので、見事に衝撃を受けました。
なので、映画の内容と関係なさそうなことを書きます。
「随分インドっぽくなく洗練された映画だなあ」、と思ったのですが、それもそのはず。 監督は『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督、主演はボリウッドではなくイギリスのTV番組で主に活躍していたインド人俳優なので、インドを舞台にしたイギリス映画といった方が正しいかも。

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映像でおさらいする20世紀

「20世紀の世界史を一度さらっとおさらいしたい」というのは、ここ7年くらいの私の課題です。
学校教育を終えてしばらく経ってから「ああ、もう一度あの科目を勉強したい」と思うことはたまにあるのですが、世界史はその筆頭。
ところが、世界史を俯瞰するのは結構難しく、「1192(いい国)創ろう鎌倉幕府」のように「点」で覚えるだけでは十分でなく(というか意味がない)、大河なる流れのように一国の歴史を「線」で捉えるのはもちろんのこと、「1910年頃」と問われれば「日本では日露戦争が終わり韓国併合へと軍備拡張へ進んでいた頃、ヨーロッパは第一次世界大戦前のつかの間の平和、アメリカは大量生産時代の始まりによる経済大国への躍進」と「面」でイメージする必要があります。
その上、世界にはオスマントルコ帝国→ハプスブルク家→オーストリア・ハンガリー帝国→ソ連下共産主義と支配者が変わったハンガリーみたいな国(地域)がほとんどであり、それらすべてを俯瞰するためには、頭の中にGoogle Mapを持って自由に飛び回りつつ、それに時間軸がついている、みたいな四次元な世界を作る必要があるわけです。
随分前にその名も『世界の歴史』というそのまんまなタイトルの文庫本をシリーズで買ったところまではいいけど、開けることもなく、引っ越すときに全シリーズをBOOK OFFに売ってしまった、という苦い過去もあります。
今回の金融危機を見ながら漠然とまた「20世紀の歴史本読みたいなー」と思っていたところ、記憶に甦ってきたのが学生の時に見たNHKスペシャル『映像の世紀』。
Wikipediaによると「史上最高の番組の一つ」とのことですが、私もそう思います。
Wikipedia:映像の世紀
スポンサー収入に頼らないNHKだからこそ作れた番組だと深く感動し、「このようなドキュメンタリー番組を作りたい」と新卒の就職活動時にNHKに応募するきっかけにもなりました(第一次面接ですぐ落とされました)。 それだけに後のNHK不祥事は残念だったけど、それはまた別の話。

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