3ヵ月前に行ったコッツウォルズ地方ではファームB&Bに泊まったのですが、1日目の夜、息子をベビーカーに載せて近くのパブに出陣! ところがベビーカーの中で寝かせる計画は見事に失敗し、2日目以降はインド・カレーやTESCOのサンドイッチのテイクアウェイをB&Bの庭で食べる、という悲しい結末になりました。
そこで今回の旅のハイライトである宿は、田舎にある料理自慢の宿を対象に厳密にセレクト(フランスにはTable d’Hote付きのChambre d’Hote(→こちら参照)は一般的なのにスペインにはこのスタイルの宿はあまりないのです・・・)。 結果、大満足でした。
その宿とは、アンダルシアの真ん中自然公園内に位置する“Finca las Encinas”。 ウェールズ出身のシェフ歴20年のCliveと日本を離れて25年の日本人Makiさん夫婦が経営するプチホテルで、見渡す限りのオリーブ畑の山々の中にあります(写真は葡萄の蔦に覆われたテラスから臨む景色)。
ロンドンのシティでバンカーだったMakiさんは朝早く、レストランでコック長だったCliveは夜遅く、一緒に住んでいるのに2週間もほとんど会わない日が続いた日、「このままじゃいけない」と思い立ち、決めた移住。
スペインでのプチホテル経営を決め、イギリスからリサーチし物件を探し、古いオリーブ農家を購入したのが2004年。 詳しい経緯はMakiさんのブログ『スペイン・アンダルシアの田舎暮らし』でどうぞ。
“Finca las Encinas”のウリは何といってもシェフ歴20年のCliveが作るお料理。 太陽の光をたっぷり浴びた自家製の野菜・ハーブを使ったスペイン・地中海料理が絶品。
■ 私たちが宿泊したある日のディナー・メニュー(料理に合うワイン付き)
前菜:えびのガーリック炒め
メイン:うさぎのオリーブ煮込み(+タイムなど)、サフランライス(+ガーリック・シナモン)
デザート:プリン
(上記のうち、ハーブのほとんどは自家製・有機無農薬で、うさぎは近所の村の人が獲ってきたもの(9 – 11月は狩猟シーズン)。 他にも、今のシーズンは庭でいちじく・ぶどう・メロン・トマト・ピーマン・きゅうり・アーモンドなどがとれる)。
そして私たちが毎朝、大喜びした朝食(右の写真が朝食の食卓。 フルーツはすべて庭でとれたもの)。
スペインでは”pan con tomate”(トマトのせパン)がないと朝が始まらない私。 こんがり焼いたパンに、にんにくをすりつけ、世界一を何度も受賞したオリーブオイルをかけ、庭で取れたトマトのソースをのせ、塩をひとふりしたここの”pan con tomate”は何個でもいけました。
私たちは乳児連れなので参加できなかったけれど、他の宿泊者は料理教室にも参加。 CliveとMakiさんはイギリスからスペインへの移住を趣味ではなくビジネスとして成功させていて、将来は敷地内に露天風呂を作る etc. 夢が広がります。
イギリスの新聞にも掲載→The Guardian : From tree to tapas: a crash course in all things olive
もうすぐ6歳のひとり息子 カイくんは地元の小学校に通い(唯一の非スペイン人)、真っ黒に日焼けしてのびのびと楽しそう。 私の6ヵ月の息子はカイくんのツリー・ハウスの中にも入れてもらって、今度遊びに行ったときにはもっと遊んでもらう約束も(ツリー・ハウス! 小さい頃の夢だった。 作ってあげたいな〜)
フライトが2時間も遅れて夜中に帰ってきたロンドンは寒くて雨で、何となく「私たち、こんな寒いとこで何やってんだろう?」とつぶやいてしまったのでした。
October 6th, 2010 at 10:29 pm
私もこういう朝ごはん、環境、大大大好きです。
是非、是非!行ってみたい!!!いつか学生卒業したら必ず行きたいと思います。
夢を持って、他国で実現させ、成功させてる人生、素晴らしいと思う。そしてエネルギーをもらいました。
素敵な人生だな~
October 6th, 2010 at 11:04 pm
『スペイン・アンダルシアの田舎暮らし』のアドレス
“www”は無しのようです。
October 7th, 2010 at 8:38 pm
>Shagadelicbabeさん
>私もこういう朝ごはん、環境、大大大好きです。
メルボルン、ちょっと近くない? アンダルシア良かったよ〜♪ それにしてもロンドンはすっかり秋、寒いです・・・
>erikureさん
>『スペイン・アンダルシアの田舎暮らし』のアドレス
>”www”は無しのようです。
ご指摘ありがとうございます! 直しました。