メグとカーリー再び!

遅ればせながらJMM(Japan Mail Media)『個人ジャーナリストの時代』にてご紹介)の冷泉さんのレポート「IT長者女性軍団はティーパーティーの勢いを止めるか?」を読んで驚きました。
カリフォルニアの共和党上院議員候補にカーリー・フィオリーナ(元HP社CEO)が、同じくカリフォルニアの共和党知事候補にメグ・ウィットマン(元eBay CEO)が出馬しているらしい、そして両者ともかなりの有力候補らしい。
カーリー・フィオリーナといえばFortune誌が発表する「ビジネス界最強の女性」に6年連続で選出され同時にバッシングも受け、壮絶な退陣劇も記憶に新しい。
メグ・ウィットマンはCEO就任当時に社員30人だったeBayを巨大企業に導いた辣腕が有名。
2人の選挙キャンペーンwebsite(↓)
Carly Fiorina for California
Meg Whitman for Governor of California
「なぜに共和党?」という疑問はNewsweekの冷泉さんのコラム『中間選挙の注目は共和党の女性候補たち』を参照。
go_meg.jpg


話は逸れますが、メグ・ウィットマンはINSEAD留学中にスピーカーとして来たときに直接話を聞いたことがあり(→『企業が学生に夢を与えるひとつの方法』)、非常に誠実さを感じる魅力のある人でした。
この最強2人が政界に進出すると知って何ともアメリカだなー、と思いました(カリフィルニアという土地柄は大きいと思うが)。 ビジネス界でトップの座に上り詰めたに飽き足らず政治の大本流に進出しようとする女性がいるということ、そんな女性がマスコット的な扱いではなく実力を認められて選挙戦の本命であること、政治で自国が、世界が変わると本気で信じている人がたくさんいるということ・・・
labour_leader_candidates.jpg5月の総選挙で50年ぶりの連立政権が誕生し大いに沸いたイギリスですが、政治の世界のdiversityはアメリカに比べると遥かに欠けます。 右はブラウンの後の労働党党首候補の顔ぶれ(the economist : september in their sightsより)。 なぜみんな同じような色のスーツとネクタイなのか・・・?
5月の総選挙の時の女性議員候補の扱いも「小沢ガールズ」を思い出したのは私だけ?
こんな記事発見→英国発ニュースダイジェスト:政界の女たち
ママ友達の仕事復帰のハードルの高さを聞いていても、イギリスは意外と(いや、全く意外でなく?)保守的。 財界でも政界でもイギリスにメグとカーリーが生まれる日はまだ遠いなあ・・・と思うのでした。


3 responses to “メグとカーリー再び!

  • mignon1117

    この2人の女性の動きについては、Economist誌にも出ていて、非常に興味深く読みました。
    日本の男性政治家達も、彼女達の気概を見習ってほしいと強く思いました。
    女性の社会復帰について、イギリスが保守的な部類に入るというのは意外でした。
    そのあたりのレポートを拝見するのも楽しみにしています。

  • ドイツ特派員

    la dolce vitaさん、
    カーリーは、その直前まで台湾のTSMCというファウンドリー世界最大手の取締役をやっていました。私は知らなかったのですが、たまたま訪問したときのAnnual reportに出ていて、「えー、ここで仕事しているのか!(実際に台湾に居たわけじゃないでしょうが)」とびっくりした記憶があります。ただ、そのTSMCでは評判があまり良くなく、曰く「金だけ貰って仕事なんてしていない」という業界での話だったようです。TSMCというのは日本で言うトヨタのような存在ですし、半導体でもロジックのIntel、メモリーのSamsungと並ぶファウンドリーの圧倒的存在ですので、更に色々な風当たりはあったようです。その時に既に次の進出を考えていたのか、興味があるところです。
    イギリスの保守性はやはり高いですね。男性の服装については、厳格なドレスコードがあるのがイギリスのある程度以上の階層です。ですからビジネスでも靴は茶系がご法度だったり、黒でもスエードはダメだったり。普通に歩いている人はこれはこれで結構どうでもいい格好をしていますね。ただ、アメリカでも大統領はボタンダウンを着ないそうで、それは「アイビーリーグの象徴」であるボタンダウンは差別的な意味を持たせるからだそうです。ところが政府要人のその他は結構着ている。それは、「アイビーリーグに任せておけば大丈夫ですよ、政策は」という意味だそうです。確かにブッシュもオバマもオンタイムではボタンダウンは着てません。本来オンタイムでスポーツウエアであるボタンダウンはご法度ではあるんですけどね。
    そんなところから自由なところに居る人たち、周辺から物事は変わっていくのかもしれません。が、イギリス人の着こなし自体は好きだったりして。この三人のスーツはいかがかと思いますけど。

  • la dolce vita

    >mignon1117さん
    >女性の社会復帰について、イギリスが保守的な部類に入るというのは意外でした。
    チャイルドケア費用が驚異的に高いので2人以上子どもがいて預けると足が出る人が多いような・・・ そのうち書きます〜
    >ドイツ特派員さん
    意外と(?)ドン小西の話といい服装にお詳しいのはなぜでしょう?(笑)

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