Julia ChildのBoeuf Bourguignon

一般的に男性の方が女性より(その対象が何であれ)オタク度が高いのではないかと思う。
私は特に何でも興味を持ってしまう代わりに興味の対象が散漫になりがちで昔から極めてオタク度が低い、一方で夫の方はマイブームが比較的深く長く続くようです。
その特性が適切な方向に向くと、とてつもない恩恵を受けられてしまった、というお話。
義母は昔ル・コルドン・ブルーでディプロマを取ったとかで家でスフレとか焼いちゃうし(家でスフレって焼けるのね・・・)、義父もこちらの通りのグルメ、という恵まれた食環境で育った夫ですが、独身の時はパスタのソースを(買ってくるのではなく)自分で作る程度でした。
結婚後、なぜかみるみる料理に目覚め、旅行先の料理(スパニッシュ→イタリアン→南インド)に片っ端からはまっていきました。 ところがシンガポールは食糧自給率が5%くらいというお国なので、とりわけ西洋料理食材は高く(質の高いものはオーストラリアから航空便で輸入している)、鶏肉以外の肉は目玉が飛び出るほど高かったので、夫の不満は募るばかり・・・(& 我が家にはオーブンがなかったのが致命的)。
ロンドンに引っ越すことが決まってからは、「オーブンで○○作るんだ! △△も作るんだ!」と食べ物の話ばかりしてたし、家探しの際には一緒に近所のbutcher(肉屋)も探してたし・・・(苦笑)。
そんな彼の料理ブームに見事なタイミングでヒットしてしまった映画が(日本でも上映中?)『ジュリー&ジュリア』

こちら『ジュリー&ジュリア』の予告編。

1949年、夫の転勤でパリに暮らすことになったアメリカ人女性Julia Child。 名門料理学校ル・コルドン・ブルーで学び、フランス料理を家庭で作れるように524のレシピにまとめたところ大ベストセラーに。
50年後のニューヨーク、作家の夢破れ冴えない日々を過ごすJulie Powell。 Juliaの524レシピを365日で作りブログにその日々を綴り始めると、そのブログが次第に人気に・・・
違う時代を生きる料理好きの2人の女性の人生が交差する映画でJulieがブログを元に書いた『Julie and Julia: My Year of Cooking Dangerously』(邦訳:『ジュリー&ジュリア』)も出版されています。
この映画に登場する料理がそれはそれは美味しそうで、夫の興奮がいつまでたっても冷めないので、映画の中でJulieが挑戦した本『Mastering the Art of French Cooking: v. 1』『Mastering the Art of French Cooking: v. 2』の2冊組をクリスマスにプレゼントしました。
レシピ本なのに写真一切なし、文字と挿絵だけ。 百科事典のように分厚く、私などとても料理をする気がおきない体裁ですが(視覚で刺激されるタイプなので)、肉の部位ごとの調理の仕方・ストックの取り方etc. 初心者でも取り組めるように懇切丁寧に解説された本で、それ以来、夫の愛読書となりました(私は「フレンチもいいんだけど、まだぐちゃぐちゃになっている家の中、片付けてくれよー」と思っていたのですが)。
そして先週、めでたくシンガポールから船便で家具と共にル・クルーゼが届き、日曜はバレンタインだったので、バレンタイン・ディナーと言うことで夫が挑戦したのが映画にも出てきたBoeuf Bourguignon(ブルゴーニュ風 牛の赤ワイン煮)。
boeuf_bourguignon.JPG土曜にビーフ・ストックをつくること3時間(うち煮込み時間が2時間半ほど)、日曜は下ごしらえから完成まで4時間半(うち煮込み時間が2時間半)、合計7時間半の力作がこちら(→)。
お肉も野菜もとろとろに溶けたので見栄えが悪い上に、どうしても我慢できずお皿にてんこ盛りにしてしまったので写真はいまいちですが、味は筆舌に尽くしがたい美味しさでした。 フランスに1年住んだので美味しいフレンチは結構食べたことあるんだけど、野菜と肉の旨みが渾然一体となった脳の髄に直結しそうなこんな味、こんなに美味しかったっけなー?
この成功にすっかり気を良くした夫、今週末も何か作ってくれるらしい。
オタク性もこういう方向性だと大歓迎です。
春になったら庭でハーブを育てるとか言ってるけど、できれば家のDIYにはまって欲しい私(イギリスの家は古いので、手を入れるところが山ほどある)。 DIYの映画出てこないかなー?

去年『至福のオリーブオイル』というエントリーで紹介して日本とシンガポールで大好評を博した(?)オリーブオイルとワインビネガーを今年も生産者のアルベルトから直接個人輸入します。
ご希望の方は今週土曜までにお知らせください(急ですみません)。
価格はおおよそですが、下記が目安です(実際の受け渡しはポンド建。 私の家までの輸送料金がのっていますが、数により多少前後します)。
オリーブオイル: 1リットル缶 21ユーロ、500ml瓶 17ユーロ
ワインビネガー:250ml瓶 15ユーロ
(オリーブオイル 500ml瓶はアメリカ唯一の輸入業者のサイトではUS$49で売られています)
梱包材がないので、ロンドンでの手渡し希望ですが、どうしても送ってほしいという方がいればご相談に応じます。


4 responses to “Julia ChildのBoeuf Bourguignon

  • sunshine

    友人宅のキッチンには、使い込んでボロボロになったこのレシピ本があります。
    ルクルーゼって大好きです。
    ただ、よく底を焦がしてしまうのが難点。
    ところで、子供たちの間ではJuliaの発音を真似たフランス語がはやっていました。
    フランス人の先生にフランス語を習っているから、彼女の独特のアクセントがブームになるのかな?
    なんて思っていましたが、強烈なアクセントですよね。

  • la dolce vita

    >sunshineさん
    >子供たちの間ではJuliaの発音を真似たフランス語がはやっていました。
    実は映画の中でメリル・ストリープ演じるJuliaのアクセントが苦手で「やりすぎだろー」と思ってました。 でもYouTubeで本物のJuliaを見るとメリル・ストリープが演じた通りのすさまじいアクセントでした(英語なのに・・・)。

  • junko

    おぉ~良いねぇ♡美味しそう・・・
    うちのチチもハハの策術?にはまって、毎日のように一汁三菜作ってるみたいだし^m^
    男の人の手料理って材料費&時間がやたらとかかってしまう傾向があるけど、
    この調子で節約&スピード料理もマスターしてもらえると良いね~♪

  • la dolce vita

    >junko
    >うちのチチもハハの策術?にはまって、毎日のように一汁三菜作ってるみたいだし^m^
    毎日ってとこがすごいねー
    >この調子で節約&スピード料理もマスターしてもらえると良いね~♪
    そういう方向とは正反対の方向にいってます。 ビーフストック取るだけなのに牛肉買ってるし(スーパーで骨だけ売ってなかった)、合計7時間半かかってるからね・・・
    ま、水を差すのも何なのでしばらくは好きにしてもらおう。

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