人生とはやりたいことを探し続けるプロセス

いよいよ今日荷物出して明日ロンドンに飛びます。
先週からヨーロッパを寒波が襲っていて大変なことになってますが・・・
新天地に発つに向けて自分を鼓舞するエントリーを考えていたのですが、やっぱりこれかなー?
もうどれくらい前だろうか? 正確には覚えてないのですが、Steve Jobsが2005年にスタンフォードの卒業式で行ったスピーチを聞いたとき、涙が出て止まりませんでした。
その後、落ちこんだとき、自分を奮い立たせたいとき、スクラッチから考えたいとき、ことあるごとにこのスピーチを聞いてきました。
ビデオはこちら→YouTube : Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005
スピーチ英文と訳→Steve Jobsのスピーチ、山口訳
以前、『業界の旬とキャリア相談』というエントリーにも書いてますが、何度も噛み締めている箇所を引用(訳はH-Yamaguchi.netより)。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma — which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
あなた方の時間は限られています。 他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。 それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。 他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。 そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。 心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っています。 他のことは全て二の次です。


で、私が「本当に何になりたいのか」知っているはずの「心や直感」「内なる声」が聞こえるように研ぎすまして待っているつもりなのですが、うーーん、まだ聞こえてこない・・・
そんな年末、出会ったのがマザーハウス山口絵理子さんの『裸でも生きる2 Keep Walking』。 彼女については巷に情報が溢れているので知らない人はいないと思いますが、私が「現代の日本においてどうしてこんなに真摯にまっすぐに生きる若者が出てくるんだろう?」と仰天した人。
ブログも読んでいるのでリアルタイムで追っているのですが、にはブログに書けなかった事件や苦悩も赤裸裸に書かれています。
その中の「やりたいことが分からない人へ」という章から抜粋しながら紹介(長いので、ぜひ本で全文どうぞ)。

「自己実現」という言葉が出てくるとき、よく耳にするのが、「でも自分のやりたいことがまだ見つかっていない」というコトバである。
講演などをすると、特に大学生の人たちがそうつぶやくのをよく聞く。 その裏にあるのは、「あなたはやりたいことが見つかっていてうらやましい」、という気持ちだろうが、それはちょっと違うと思う。 人間、最初から自分に与えられた使命、そして、自らが突き動かされる使命を持って生まれてくるわけではない。
人生とは、私はまさにその使命を探すための長い道のりなんじゃないかと思う。(中略)
簡単にやりたいことなんて見つからない。
自分で向き合う努力をしないで、「やりたいことがわからない」と言われても、「考えて」としか言いようがない。 見つかるまるまで考えたらいい、としか言えない。
そして、会社を作ってからも、本当に正しいか、なんて分からない。 ただ間違っていたら、すぐにまたやり直せばいいさ、と思っている。 そして、次どうするか、ということを常に考え続け、探し続けている。(中略)
人生とは、やりたいことや自分が幸福だと思うものを探し求め、やってみて、違ったらまた探し、見つける。 そんなプロセスそのものだと、私は思う。

年末にメルボルンに帰省したとき、昔なりたかったものの話になり、義母がぽろっと「私だってまだやりたいことが見つかってないわよ」とこぼしました。 軽いノリの雑談だったのですが、62歳の言葉が重く聞こえてしまった私。
鼓舞するエントリーになっているのか疑問ですが、ロンドンに向けてはこんな心境です。
また、シンガポールでは完全に外国人のお客さん気分だったので、もう少し地域のコミュニティーに浸かってみようかとも思ってます。


17 responses to “人生とはやりたいことを探し続けるプロセス

  • rioco

    初めまして。ここ数ヶ月偶然発見してからいつも興味深く読ませていただいております!
    私は現在東京在住の専業主婦ですが、夫は米国人で投資銀行勤務、子供は男の子二人ですが、長男は重度の障害児です。
    私自身にたいしたキャリアはありませんが、夫から垣間見る世界はとても興味深く、いつも忙しくて振り回されますが、私や子供達のために自分の人生を犠牲にしては欲しくないと思ってます。
    そして私自身も障害児を授かったことを負い目に人生を嘆いているだけだけではダメだと思っています。子供も小さく、今は自分の選択肢もなく日々をこなすことで精一杯ですが、それでも人生終わりだとも思わないし、新しい可能性を見つけられる時はとてもうれしく感謝します。
    今の家庭環境の中では、ものすごくたいへんで不自由もありますが、工夫しながらめいいっぱい人生を切り開いていこうと思ってます。
    本当に人生は挑戦と苦戦と修正の繰り返し、人と人の繋がりを深く感じ、大切にしていきたいと思ってます。
    ながながと失礼しましたが、新天地でのご検討お祈りしております。
    私もまた今年1年がんばろうと思いました。

  • MyFireTan

    いつも新しいお話しを楽しみにしています。
    新天地への旅立ちおめでとうございます。
    Steve Jobsのスピーチ、タイミング、そしてYoko-sanとの出会いが私を香港へ送り出しました。
    エイヤッ、って来てよかったと思います。
    お二人力を合わせて楽しい世界級ライフスタイルをつくり、またブログで共有してください。
    これからも楽しみにしています♪

  • ドイツ特派員

    la dolce vitaさん、
    これを見ることはもうロンドンでしょうか?スーツやら靴やらの紳士モノ大好きな私にとってはもう憧れの地ですね。行きたいなあ、行った時はまともに食える安い外食紹介してください(笑)。
    やりたい事、なりたい自分については、昔より今の若い人は寧ろ考えすぎなくらい考えている気もするんですね。その少し「考えすぎ」なところで呆然としているというのがあるのかも知れない。70歳になるオヤジは今でも働いている大工ですが、何かでこういう議論になった時、「オマエな、んなこと考えられること自体が平和。生活することだけで精一杯でそんなこと考える余裕もなかった。で、70歳でやりたい事っていったってどうするんだよ?今やっている大工がやりたかった事かって?仕方ないだろ、これしか出来ないし。そりゃ会社員の方が楽だしそっちの方が良かったに決まってるだろ?」と言い放ち、寧ろオフクロがショックを受けていて、「そんなに今の仕事が嫌なの?」と問い詰めていたことが思い出されました。
    オヤジの時代ってそうだったんだと思います。だからある意味色々な理想が語れるそれ以降の世代というのは、物凄く幸せな訳なんですが、それが迷いになっていると少し勿体無いなあ、とも思います。いきなり頂上を見てしまっているのかな?上を見るのは大事なんですが、人にはどれだけ努力してもできる事できない事があるのも厳然たる事実ですから、目の前にあること、できる事を少しずつ増やしていくしか無いでしょうね。そこで結果として形が出来ていくんじゃないでしょうか?だから「とりあえず就職」というのもそんなに悪い事じゃない、と思っています。駄目なら変われば良いし(年齢と家族の問題はありますが)。
    ロンドン報告、楽しみです。

  • junko

    いよいよ引越しかぁ~♪新しい場所での新生活、楽しみだね^m^
    「やりたいこと」ねー。
    日常的なことなら沢山あげられるんだろうけど、”ライフワーク”となると確かに難しいよね。
    私の場合は、昔ゴールだと思っていたことが達成してみたらスタートに過ぎなかったことに気付き、自分の獲得したスキルを使ってどのように自己実現・社会貢献していくのか、ここ数年ずーっと模索中(いい加減、方向性を決めないと・・・)。
    今更だけど、このブログで紹介されている本やリンク先を追ってみると、色んな人の人生や思考を垣間見れて鼓舞されることが多いです^^というわけでロンドン発信のブログも楽しみにしているね♡くれぐれも風邪引かないように気をつけて!!

  • わっきー

    とりあえずシンガポール編終了?というところでしょうか。
    引っ越しのご無事とロンドンからの続編をお待ちしております。
    やりたいこと、あいにく「○○士」のように、世の中に存在する職業では巡り会えていない私としては、
    「それがあったらなんか少し世の中よくなるような、今はまだこの世にない何か」
    が、きっとやりたいことかな、と気休めに思っています。
    (と高校のとき進路を決められずに思った言い訳を抱えたまま今に至っている・・・ふぅ)
    ではでは、南国から北国へ、いってらっしゃいませー♪

  • tsubaki

    新天地へのご出発、おめでとうございます!
    自己実現について考えることの許される私たちはなかなか幸せだなあと感じます。何をするか、何になりたいかは、キャリアのみでなく、自分のパートナーやその他家族、住む場所etc、大きな枠で捉えて、少しずつそれに近づけていきたいものですね。
    ロンドンからの発信も楽しみにしています。

  • Yi

    Steve Jobsのスピーチ、僕も同僚に教えられて見た事あります!
    日本では口に出すのを憚れる様な、いい意味で少年漫画に出てくるような、
    まっすぐさ
    勇気
    そして、それらから感じる心の炎。
    すごく元気が出ますよね。
    こういうものに触れると、がんばる元気が湧いてきます。
    明日からの新天地で素敵な日々を送れることを祈っております。

  • yuka

    ごぶさたです。ロンドンに住むなんて羨まし過ぎる!!!私なんて気付けばパスポートが期限切れ。何かの時に日本を脱出することもできない・・・。でも、ようこさんがいる間に遊びに行くのを目標にするわ。
    私も、もう何年も自分が何をやりたいのか、何ができるのか、悶々と考えてるよ。でも目の前の家事や育児や仕事で慌ただしく毎日が過ぎ去り、気付けば去年もその問いについては何も進展のないまま終わってしまいました。はー。でも悩み、考え続けるよ~今年も。
    ロンドンでは今の仕事を続けるの?
    それじゃまたロンドンからの情報発信楽しみにしてます。Good luck!

  • sunshine

    私もやりたいこと、できること、将来の自分の姿を模索中です。
    年末のバケーションで知り合った女性が一つの方向性を見せてくれました。
    10代の時体操選手としてオリンピックに出場
    その後、MITを卒業し
    現在は、20歳を筆頭に3人の子持ち
    今でも相思相愛のご主人とのくらしを満喫中。
    私は彼女に聞いてみました
    あなたほどの人なら何でもできただろうに、なぜ専業主婦なの?と
    答えは、家族の一人でも不幸があれば、それは私の不幸
    私は家族の全部をオーガナイズすることが仕事なの
    そしてそれを心から楽しんでいるのよ。
    と最高の笑顔で答えてくれました。
    本当にエネルギーに溢れて、世話好きで、数カ国語を話し、
    押しの強さや貫録も持っていておまけに、裕福な家庭に育ち、
    スパーレディそのものといった人だったので、何をやっても成功しただろうに
    彼女の選択肢は家庭です。
    そういう選択肢があってもいいんだ。
    それで自信もって言えるなら
    誰がどう評価しようとも、
    自分の価値は自分で決めるものだから。
    たぶん la dolce vitaさんには、「内なる声」や「こころや直感」は聞こえているんだと思います
    だけど、自分やまわりの期待と違ったものが聞こえているのではないでしょうか?
    どんな選択をしようが、誰に何を言われようが、自分の人生を生きてください。
    きっと、素敵な人生になると思います。
    ロンドンからのブログこれからも楽しみにしています。
     

  • mignon1117

    いつも、dolce vitaさんは、私(いや、私だけではないはず)の言いたいことを代弁して下さっているように感じています。
    新天地でも、体調に留意され、益々のご活躍をお祈りしております。

  • しん

    新しい旅立ちおめでとうございます!
    『自分のやりたい事』はそもそも、やってみた後からじわじわと感じられるものなのかなと。
    もちろん、他の選択肢もいっぱいありますが、実感値でわかるのは、今までやったことある
    中から感じれるものをピックアップしていった方が良いのかなと。
    と言う自分もまだまだ「自分のやりたい事」を深堀してますが。
    でもこれだけはと言うのは、まだ子供はいませんが、自分の子供(子供世代)に胸張って
    自分の仕事や価値観など見せれるようになりたいなと思ってます。
    ロンドンからの発信も楽しみにしています!

  • la dolce vita

    >riocoさん
    初コメントありがとうございます!
    >私や子供達のために自分の人生を犠牲にしては欲しくないと思ってます。
    家族はチームなので、”All for One、One for All”なのだと最近思います。 チームになれるところが強みなので、「誰かが誰かのために犠牲になる」とかではなく、メンバー全員がみんなのために一丸となることを私も目標にしています。
    >MyFireTanさん
    >エイヤッ、って来てよかったと思います。
    それはよかった。 香港生活楽しんでいて、友達もどんどんできてるようでよかったです。
    ちと遠くなってしまったけど、私も近況楽しみにしていまーす。
    >ドイツ特派員さん
    いつもコメントありがとうございます。
    >だからある意味色々な理想が語れるそれ以降の世代というのは、物凄く幸せな訳なんですが、それが迷いになっていると少し勿体無いなあ、とも思います。
    うーん、私はSteve Jobsみたいなことを言い続け、行動し続ける人は好きです(彼も今年で55歳だけど)。
    もちろん「ごちゃごちゃ言ってる暇があったら、とにかく前に進んでみる」ってのは大事です、たぶんブログでも何回も書いてますが。

  • la dolce vita

    >junko
    >昔ゴールだと思っていたことが達成してみたらスタートに過ぎなかったことに気付き、
    でも達成してみるまでそのことに気づかなかったんだから、それはよかったのでは? 進むと見えてくるものが、また全然違ったりするからねー
    お互いがんばりませう~☆
    >わっきーさん
    >「それがあったらなんか少し世の中よくなるような、今はまだこの世にない何か」
    「まだこの世にはない」ってとこが難しくて深いですねー 
    シンガポールではありがとうございました! わっきーさんの今後も楽しみにしています♪
    >tsubakiさん
    ありがとうございます!
    ロンドンで感じることがどういうものになるかわかりませんが、もう少し地域に密着してみようかと思っています。

  • la dolce vita

    >Yiさん
    >日本では口に出すのを憚れる様な、いい意味で少年漫画に出てくるような、
    私がこのスピーチを初めて聞いて思ったことは、「高校の卒業式でも、もしかして似たような祝辞はあったかもしれない、でも就職して何年も経ってこういうこと言われるとその本当の重みがわかるなあ」ということでした。
    こういうことを言う人を鼻で笑ったりしない大人になりたいなあ、と思います(もう立派な大人か・・・)
    >yuka
    >ロンドンに住むなんて羨まし過ぎる!!!
    2人で大英博物館の前で待ち合わせしてロンドンを歩き回ったの、懐かしいねー
    前、ブログに書いたけど(↓)
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/02/back-to-londononthames.php
    私がロンドン好きになったのは、yukaのおかげなのである。
    ・・・というわけで、5年くらいはいると思うのでぜひ遊びに来てくだされ。
    >sunshineさん
    >たぶん la dolce vitaさんには、「内なる声」や「こころや直感」は聞こえているんだと思います
    >だけど、自分やまわりの期待と違ったものが聞こえているのではないでしょうか?
    いつも心のこもったメッセージありがとうございます。
    うーーーん、自分自身よくわからないので答えようもありませんが、家族を最優先にすることだけは決めています。
    sunshineさんが出会った方は素敵ですね、素敵な人との出会いは人生の醍醐味のひとつですね。

  • la dolce vita

    >mignon1117さん
    先日はメールありがとうございました!
    いくつになっても新たな挑戦、がんばりましょう~
    >しんさん
    >『自分のやりたい事』はそもそも、やってみた後からじわじわと感じられるものなのかなと。
    「やってみることが大事」とは私もその通りだと思っています。 すでに自分のスペシャリティーがあるしんさんがうらやましいですが、私も心機一転がんばります。

  • Mariko

    初めてのコメントですが、いつも楽しみにブログ読ませていただいています。
    私は葉子さんの大学の後輩(現在5回生)で、4月から外資系のメーカーでマーケティング部門に入社するものです。私もフランスのビジネススクール(全然トップ校ではないグランゼコールな上に、1年だけの聴講生でしたが。)に留学していました。
    山口絵理子さんのお話がでてきたので、コメントさせていただきました。
    最近ソーシャル・ビジネスに興味があり、
    つい3日前までバングラデシュで、グラミン銀行のリサーチプログラムに参加させていただいていました。
    世界と今後の自分の人生とをどのように関わらせて行きたいか、目下考え中なのですが、
    ノーベル平和賞を受賞されたユヌス先生と話させていただいたり、アジア最貧国の農村地域でインタビューをしたり、プレゼンをさせていただいたりと、大きなヒントをもらえたと思います。
    入社先の会社では、シンガポール勤務の可能性が高かったので、お会いできるのを楽しみにしていたのですが、もうロンドンですね!!
    また、どこかでオフ会に参加してみたいなと思っています。
    失礼します。

  • la dolce vita

    >Marikoさん
    >つい3日前までバングラデシュで、グラミン銀行のリサーチプログラムに参加させていただいていました。
    このプログラム聞いたことあります! 面白そうですねー
    時代は厳しいですが、今の(意欲のある)学生には私たちの頃には想像もつかなかった機会があるのだと思うとうらやましいです。
    >入社先の会社では、シンガポール勤務の可能性が高かった
    P社でしょうか? シンガポール勤務の日本人、100人くらいいるそうで・・・ ユニクロではないけど、民族大移動ですねー

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