世界が100人の村だった時、私は・・・

あるビデオを見て、高校1年の夏の出来事を思い出しました。
私が「英語を話せるようになろう」と思ったきっかけはこちらに書きましたが、中学生の頃から海外でホームステイしたいと思っていた私は、高校1年の夏、アメリカでホームステイできることになりました。
その年はちょうどYMCA(青少年の社会教育を行う世界組織)が「ワールドキャンプ」と呼ばれる世界各国の10代が集まり共同キャンプ生活をするプログラムを企画していた年で、ワールドキャンプ(in ミネソタ)2週間 + ホームステイ(見渡す限りとうもろこし畑のアイオワ州ド真ん中)2週間、というプログラムに参加。
世界中から集まった15歳から20歳の若者総勢120人がミネソタ州の五大湖のほとりでキャンプ生活を共にしました。 同じ国から参加者1人、2人という人が多く、本当に「世界の縮図」でした。 YMCAは経済的理由により参加したくてもできない若者への費用を基金から拠出することも行っており、イスラエルなど中東や南米からの参加者もいました。
イスラエルの少年が戦争体験を語るなど、得難い経験をしたワールドキャンプでしたが、一番記憶に残っているのが「ワールドゲーム」。 『世界がもし100人の村だったら』をゲームにしたものを想像してみてください。


非常に有名なお話ですが、知らない方はこちら(↓)。

参加者120名がそれぞれ中国人・インド人など(当時の人口構成に沿って)役を割り振られ、キャンプ場の各地域に見立てた場所に散らばり、それぞれが持つ資源として(食糧に見立てた)カンパン、(石油に見立てた)空き缶、(木材に見立てた)木の枝、(紙幣に見立てた)模擬紙幣などを与えられます。 食糧や石油の値段の目安が示され、お互いに交換をしながら自国にない資源を補い、幸福を目指すというゲーム。
私は中国人の役でした(地球の人口構成上、中国人役、インド人役はもちろん多い)。 与えられた資源はほとんどないので、交換をしようにもオファーできるものがありません。
世界では、何でも買えるアメリカ人やヨーロッパ人が次々と資源を買い占めていきます。 一方、文字が読めない(役の)ためうまく交渉ができない人、病気に苦しむ(役の)ため交渉しに外に出られない人がたくさんいます。
単に紙幣による交換だけでは富める人がどんどん富む一方、貧しい人はどんどん貧しくなるだけであることを実際にゲームで確認した後、地球が直面している問題(食糧・地域紛争・貧困・環境)の解決法を、YMCAスタッフをファシリテーターとしながら、全員で話し合いました。
ディテールは覚えていませんが、この経験は、その後もずっといろいろな場面で思い出します。 でも、それをこれまでアクションに結びつけられているかというと・・・下を向いてうつむくばかり。
この出来事を思い出させた冒頭の「あるビデオ」とはこちら。
シンガポール在住のまつーらさんが教えてくれた、1992年(私がワールドキャンプに参加したのと同じ年)に、リオ・デジャネイロ(ブラジル)で開かれた環境サミットで12歳のカナダ人の少女が行ったスピーチ(日本語字幕付き)。 「伝説のスピーチ」としてにもなっています。

彼女のスピーチに泣いた人、多いと思いますが、サミットから30年近く経とうとしている今、何をしてきたんだろう? うつむく人が多いんじゃないかな、私みたいに。

“You are what you do, not what you say.”

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8 responses to “世界が100人の村だった時、私は・・・

  • 岩田 弘志

    恥を忍んで告白すると、両方のビデオとも見たことがありませんでした。
    どこかで小耳に挟んだ程度でわかった気になっていたかもしれません。
    多様性を認め、お互いを助け合うという理念を本記事から感じ、
    かつて私がお世話になった異文化コミュニケーションの先生にこのことを伝えようと思いました。
    彼女は現在ボストンから日本に帰り「グローバルみらい塾」というものを展開しています。
    http://global-miraijuku.org/index.html
    かつては大人向け、企業向けにアメリカでトレーニングプログラムを提供していましたが、
    大人に諦観したのか、子供から多様性を教育しないと、と思いこの塾を開いた様です。
    私はお手伝いしたいなぁと思いつつ、日々流されていますが。。。

  • sunshine

    主人の元秘書。
    トロントの裕福なユダヤ系、弁護士の娘。現在28歳。
    ずっと昔から外交官になってアフリカを救うことが夢だった
    大学卒業後、秘書をしている間、お金を貯めて、去年イギリスに一年留学した。
    夏、こちらに帰ってきたので、久し振りに会ったら、素敵な笑顔で
    これからオタワで就職活動!!と言っていた。
    知力、気力、体力ともに充実した彼女。そして、信念を曲げない。
    彼女を支えると決心したご主人とともにいつかアフリカに赴任することでしょう。
    私にできることは、彼女を見守ることだけ。
    方や、我が子。
    生徒会の役員になり、
    今年はアフリカの子供たちに教育を与える為の寄付を集める活動をすることになったらしい。
    アフリカの子に手紙も書くと息巻いていた。
    その手紙はどこかのNGOが翻訳してくれるらしい。
    私にできることは、アフリカ大陸出身の友に、NGOを介さず、直接翻訳してくれるように頼むことだけ。
    最後に自分
    毎年、チャリティーを行って、シェルターに寄付をしている。
    できることしかやらないので、今できることはこれだけ。
    いつか、もっとできることが増えるといいなあ。

  • riverrun past...

    伝説のスピーチ

    聴いていて鳥肌が立った。 英語とは(言葉とは)こういう風に使うんだというお手本みたいなスピーチだ。平易な言葉遣い。明確なロジック。そして、何より感情に揺…

  • la dolce vita

    >岩田弘志さん
    >彼女は現在ボストンから日本に帰り「グローバルみらい塾」というものを展開しています。
    すごい偶然!
    私、渥美さんのこのコラム(↓)には少なからず影響を受けました。
    http://www.abps-us.org/topics/2007/05/_1.html
    これ(↓)に書いた「・・・縦・横・斜めに自由に展開できる時間軸つきGoogle Mapを持ちたい」は渥美さんコラム(2)の「絶対軸を心の中に設定する」を意識していますし、
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/02/113000.php
    これ(↓)に書いた「偏った見方(レンズ)」は渥美さんコラム(1)の「マルチカルチュラルレンズ」を意識しています。
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/03/post-149.php
    ぜひいつかお会いしたいですね。
    >子供から多様性を教育しないと、と思いこの塾を開いた様です。
    子供時代にこの塾、非常にいいと思います。 私もホームステイよりワールドキャンプの方が心に残っているので、実際に世界中の子供と集まる体験ができればもっといいんですけどね。
    >sunshineさん
    ありがとうございます。
    >できることしかやらないので、今できることはこれだけ。
    >いつか、もっとできることが増えるといいなあ。
    そうですね、Severn Suzukiが言うように「アクションが大事」なのだと思います。
    私もできることから、生活の中に組み込みます。

  • 岩田 弘志

    渥美さんに昨日yokoさんのこの記事を紹介したところ
    「すばらしい方ですね」と返信頂きました。
    是非紹介させてください。何かが生まれるかもしれないって期待します。

  • きたもとゆうこ

    こんにちは、いつも拝読させていただいています。
    12歳の少女のスピーチ、動画では初めてみました。気まずそうな聴衆の顔、いまの自分に重なってしまいました・・・
    事後報告になってしまいましたが、私のブログの記事アップの際に動画の情報源としてこちらのサイトをあげさせていただきました。もしご迷惑であれば、ご指摘いただければ削除いたします。
    ここの数年私の周囲でも自分のビジネスで、ビジネスとは違うボランティアとして環境に関する活動をする人が増えてきました。
    環境に関する雑誌オルタナの編集長も、もっと交流を活発化させたいとオルタナサロンを始めるそうです。(サロンのオープンの様子は後日ブログにアップします)
    http://www.alterna.co.jp/
    日本国内の大人も、がんばっている人はいます。その周囲で力不足ではありますが、できることをやらなくちゃなと改めて意識しました。

  • まつーら

    ・・・ほんと返す言葉がありません。
    こんなに物凄く心に訴える文章を読めるなんて。
    本当にありがとうございます。
    YMCAの体験談、想像しただけで鳥肌が立ちました。
    もし自分が同時期に同様の体験をしていたら!
    と言いたいところですが、
    過去の仮定法はあまり意味がないのでこの辺で。
    でもって、頭をフル回転させて色々想像していたときに
    最後に自分の名前が出てきて「おぉ?」と思ったら、
    そーゆー風に繋がったんですね。なるほど。
    いや、ほんと凄い文章力です。恐れ入ります。。
    こーゆー風に「伝説のスピーチ」が紹介されると嬉しいですね。
    あのスピーチは、何度見ても僕は目頭が熱くなるので。
    たまにあれを見ては、日々の自分の行動に反省しつつ・・・

  • la dolce vita

    >岩田弘志さん
    >是非紹介させてください。何かが生まれるかもしれないって期待します。
    今月、日本に行きますし、ぜひお願いします! 後でメールしますね〜
    >きたもとゆうこさん
    ブログでのご紹介ありがとうございます。
    >ここの数年私の周囲でも自分のビジネスで、ビジネスとは違うボランティアとして環境に関する活動をする人が増えてきました。
    そうですね、自分にできることをするしかないのだと思います。 私もできることを見直してみます。
    >まつーらさん
    ビデオのご紹介ありがとうございました!
    すごい力を持ったスピーチですよね。 ただ感動するだけで終わらせないようにしなければ・・・

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