原宿・巣鴨・新橋・秋葉原

日本に行ったことのある外国人友達はだいたい「日本スゲー!」と驚愕して帰ってきます(そんな友人たちの様子→『ドレスコードは”日本人”?』)。 とりわけ東京は「世界どこの都市とも違う、見たことのない都市」だと言います。
「見たことのない」というのは、日曜に明治神宮前に集まるゴスロリ女子たちと神宮の伝統建築のコントラストだったり、世界一電子音がうるさい新宿ネオン街とのコントラストだったりするのですが、私は東京を東京たらしめているものは、全く異なったジャンルのエリアが隣同士で共存してひとつの巨大都市をつくりあげていること、特に「原宿・巣鴨・新橋・秋葉原」の4エリアは東京だけの特異なエリアだと思います。
この4エリアに共通するのは、「同性だけで集う場所」ということ。
原宿→ギャルのメッカ、巣鴨→おばあちゃんの原宿、新橋→サラリーマンの憩い場、秋葉原→オタクの聖地、といずれも同性の特定グループが集う場所です。 特定グループの嗜好に合わせてエッセンスを昇華させていったこれらの街は純度が高すぎて、他のグループに属する人々が足を踏み入れにくい街でもあります。
欧米の街でこれにもっとも近いのは、エスニックタウン(中華街・インド街など)やゲイ・レズビアンなどマイノリティーが集うエリアであり、同性だけで集う場所というのは見当たりません。 なぜなら、欧米人(とすると曖昧なので、白人がマジョリティーの文化)はカップル(婚姻関係の有無は問わない、同性パートナーでもよい)を行動の基本単位とするので、アフターファイブと週末は日本のように同性同士で群れないから(ティーンエージャーというほんの一時期を除くが、彼らにも刷り込みされているので憧れている)。


このカップル文化というのは本当に強固で、人が集まるときのデフォルト(初期状態)からして違います。 日本では、例えば友人同士で集まるとき「女性だけで集まるか」「夫婦で集まるか」初めに会のコンセプトを合意で決める(オプトイン)と思うのですが、カップル文化の場合、それが同僚との仕事帰り飲みであれ友人との週末ブランチであれ、基本はPartner invited(オプトアウト)、行かない場合は(カジュアルな集まりは行かなくても全然問題ないのだが)行かない旨通知しなければいけません。
フォーマルな集まりの場合はそれこそデフォルトがパートナー同伴で行かないと夫婦仲を疑われます(ただし、この”パートナー”ってのが出会って3日目とかでもよく関係の深さを求められていないところが、日本人にはよく理解できないところなんだが)。
カップルを基本行動単位とすることを求めるこの社会、仲のいいときはよくても一旦悪化すると常に行動一緒というのはそりゃあ辛いわけで、求められるハードルが高いからこそ耐えきれなくなる人が多くて離婚率が高いのではないか?というのが私の仮説なのですが、未検証です(いかがでしょう?)。
一方シンガポールでつくづく思うのは、欧米(白人がマジョリティーでない文化)以外の中華、インド、マレーあたりは家族が行動単位。 しかもこの「家族」の範囲がめちゃ広いのである(祖父母は当たり前、叔父さん、叔母さん、従兄弟くらいまでは普通)。
それなのに、同じアジアの儒教圏最東端にある日本(というより東京)はおひとりさま天国で、平日の夜の外食のおひとりさま割合を世界主要都市で計測すると断トツNo.1ではなかろうか?
稀に見るおひとりさま天国だったり、群れても同性同士だったり(特に老後なんてそう)、なんで日本だけ独自進化を遂げちゃったんだろう? と思いつつ、東京に原宿・巣鴨・新宿・秋葉原(及びその類似系)を発展させる要素がある限り、北京や上海とは似てると言われないんだろうなー、とちょっとホッとしたりもしているのでありました。


2 responses to “原宿・巣鴨・新橋・秋葉原

  • iloveapple

    カップル文化はいつまでたっても慣れませんね。。。
    私の結婚式では、当初「夫婦か婚約者以外は同伴不可」としたのですが、それが一部でえらく不評を買いました。結局ケースバイケース(長年付き合っている結婚前提の彼女・彼氏なら可、たまたま最近出会ってhook upした子は不可)で対処しました。センシティブな問題ですよね。特にうちは多くの人にとってDestination Weddingだったので無下に断ることもできず、後から考えてみると「最初から相手を問わず同伴可」にしておいた方が楽だったのかな、って思います。
    あとうちは割とお互い好きな事をする夫婦なので、結婚式に招待される時も必ず二人で行くというわけではないのですが、ピンで行くと必ず夫婦仲を疑われていい迷惑です笑。アメリカ人はそもそも独立心旺盛なはずなのに、ことカップルに関しては妙にお互いに依存し合っていて、それが不思議でならないですね;;;

  • la dolce vita

    >iloveappleさん
    >特にうちは多くの人にとってDestination Weddingだったので無下に断ることもできず、後から考えてみると「最初から相手を問わず同伴可」にしておいた方が楽だったのかな、って思います。
    Destination Weddingの1人参加はかわいそうですよー(笑)、友達連れてくる人とかいますよね。 うちも東京である意味Destination Weddingだったので誰が誰を連れてくるのか最後までわからず人数確認に苦労しました。 日本は会場が準備の都合で人数にすごく厳しいので。 もっとすごいのは中華系で生後間もない赤ちゃんを事前の断りなく連れてきたり、披露宴で赤ちゃんの泣き声が響いてたりします(笑)。 まあ、しょうがないですね、文化の違いってことで・・・
    >うちは割とお互い好きな事をする夫婦なので、結婚式に招待される時も必ず二人で行くというわけではないのですが、ピンで行くと必ず夫婦仲を疑われていい迷惑です笑。
    そうでしょうねー、うちは逆に「日本人の友達からは夫婦で招待されないと思うから招待されなくてもガッカリしないでね」って言ってるのですが、やっぱり招待されないとガッカリするみたいですよ。 招待する側としては「そんなお金をかけて来てもらうの申し訳ない」と逆に気を使って招待しなかったりするので難しいところです。
    >アメリカ人はそもそも独立心旺盛なはずなのに、ことカップルに関しては妙にお互いに依存し合っていて、それが不思議でならないですね;;;
    ヨーロッパ人もそうですけどね、「相手がいない!」ってのは、ほとんど強迫観念みたいなものですよね。

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